日別アーカイブ: 2018年8月3日

タローフレックスのカメラ修理

今日は「ハチミツの日」だそうですよ。
甘くてとろけるハチミツは子供の頃から大好きです!
。。。とはいえ、この年齢になると
調子に乗って大量に摂取するとろくなことにならないので(苦笑)
ハチミツ入りの何かを口にすることはあっても
ハチミツそのものを買うことはなくなってしまいました。。。
ちょっと高級なハチミツを常備して
飲み物や食べ物、いろいろなものに少しずつ使うと
美味しいし身体にも良さそうなのですが。。。
生活に余裕ができたら考えます。。。(笑)

さてさて

本日は「タローフレックス」のカメラ修理を行っています。
発売は1943年です。
古いカメラの修理が多い当店でも戦前のカメラは
ちょっとめずらしいですね。
メーカーは「日本光測機製作所」というところで
NKSブランドでレンズシャッターユニットの製造を
主に行っていた会社です。
後に「タロン」というブランドで色々なカメラを生産しています。
当時の二眼レフはまだまだあまり作りの良くないものも
多かった時代ですがこのタローフレックスは
高品質なことで定評があったとのことです。

。。。とはいえ75年前のカメラです。
定期的にキチンとメンテナンスがされていて
良い環境で保存されていたのならまだしも
色々な部分に問題が出ているのが普通です。
お預かりしたタローフレックスも
レンズはカビ・クモリが非常に多く
レンズボードの繰り出しはまっすぐに繰り出されず
シャッター羽根・絞り羽根には粘りがあり
スローガバナは固着
お決まりのファインダーミラーは既にほとんど
何も反射しないような状態でした。
動作部分の不調はほぼ全て
乾いて劣化したグリスや油が動きを妨げていることが原因です。
手に入らないような交換部品の破損がなかったことが救いで
ひたすら清掃と注油を繰り返すことにより
通常の動きを取り戻すことができました。

レンズにもともとあった多少のキズ、カビ跡は残ってしまいましたが
普通に写真が撮れる状態にまでは復活しています。
おそらくローライコードⅡあたりをお手本にしていると思われますが
時代を考えると非常によくできているカメラです。
フィルム装填は1枚目を赤窓で合わせ、以降は巻止めが作動するタイプです。
シャッターは自社ブランドであるNKSで最高速は1/200です。
セルフタイマーも装備します。
「TAROFLEX」の銘板の下に
「NIPPON KOSOKUKI SEISAKUSHO  TOKIO」とあったり
ピントリングには「MADE IN NIPPON」
この辺りも何とも時代を感じさせるところですね。
二眼レフは本当にいろいろな種類が存在しますね
今回の「タロー」もそうですが
これがまた魅力的なものが非常に多く
妙な物欲を刺激しそうで困ります(笑)

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