日別アーカイブ: 2025年12月21日

コシナCT-1Aのカメラ修理

今日は「クロスワードの日」だそうですよ。
1913(大正2)年のこの日に
『ニューヨーク・ワールド』紙が
日曜版の娯楽のページに
クロスワードパズルを掲載したことに由来しています。
昔は新聞や雑誌の片隅に載っている
クロスワードパズルに結構ハマって
時間を溶かしていたことがよくありましたねぇ
最近は見なくなったかな…と思ったら
そもそも紙媒体の新聞や雑誌を手にすることがないからですね…
ちょっとした気分転換や頭の体操にいいと思いますが
わざわざ探し出してまでやるほどでもなのですよねぇ…(苦笑)
頭の体操といえば一時期ニンテンドーDS版の
脳トレに結構ハマった時期がありました。
最近、部屋の片づけをしていてDSが出てきたのですが
まだ立ち上がるかな…ちょっとやってみたくなりました…

さてさて

本日は「コシナCT-1A」のカメラ修理を行っています。
1980年発売のカメラです。
その前年に発売された「CT-1」の露出計を
LED型に変更したモデルです。
丈夫さで定評がありいろんなメーカーのカメラに搭載された
コパルスクエアシャッターを搭載した機械制御機です。
マウントはペンタックスKマウントです。
特に質感が高いとか使い心地が良いとかのカメラではありませんが
シンプルで丈夫かつ適度に小さく軽く
非常に使いやすいカメラです。
Kマウントレンズは各メーカーからいろんなレンズが
発売されていますので拡張性が高く
様々な場面や撮影に対応できるカメラです。

お預かりしている「CT-1A」はシャッターを切ると
かなりの高確率で…というかほぼ間違いなく
ミラーアップしたまま固着してしまいます。
「B」で切ってシャッター羽根の動きを見ていると
明らかに後幕のシャッター羽根の動きが悪く
ミラーダウンの動作に繋げられないようです。
この状態であればシャッタースピードも全般的に
精度はなった出ていないと考えられます。
縦走り金属羽根はフィルム室から見る限りは
キレイなのですが羽根の基部に汚れや
ゴムダンパーの劣化した破片等が詰まっていて
動きを妨げているものと思われます。
シャッターユニットの清掃整備が必要な状態です。

もともとがお求めやすい価格帯のカメラなので
コストを抑えている部分は多く見られますが
シンプルな機能に機械制御のユニットシャッターの
組み合わせなので整備性は悪くありません。
ただ少しばかりファインダー周りは独特な構造です。
LED露出計は分解して回路が露出すると
扱いは非常にデリケートなので注意が必要です。
CT-1Aに限りませんがちょっとしたことで
修理不能な状態になる可能性もあります。
まだ取り掛かり始めですが
これから本格的に分解整備取り掛かっていきます。

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