日別アーカイブ: 2026年9月25日

コニカパールⅠRSのカメラ修理

今日は「中秋の名月」ですね。
旧暦8月15日~16日の夜(八月十五夜)の月を
「中秋の名月」と呼び古くから
月見をして美しい月を愛でる慣習があります。
ただあくまでも旧暦8/15の夜なので
正確な満月とは必ずしも一致しません。
今回も今夜の月齢は満月には少し届かず
月齢でいう満月は明日の深夜
正確には27日午前1時49分です。
まぁざっと丸けりゃ何でもよいと思いますが…(笑
主観ですが旧暦8/15は夜になっても
まだまだ夏の空気の気配が残っていて
少しばかり蒸し暑いですよねぇ…
私としては次の旧暦9/15やいわゆる「十三夜」のほうが
空気も澄んできて気持ちよくお月見できる気がするのですが…
でもせっかくですから曇りの合間とはなりそうですが
少しでも十五夜が楽しめればいいですね。

さてさて

本日は「コニカパールⅠRS」のカメラ修理を行っています。
いわゆる「フォールディングカメラ」です。
折りたためばコンパクトになり
持ち歩きに非常に便利です。
パールⅠは1949年発売のカメラで
そのパールⅠをベースにシャッターユニットが変更になり
コニラピッドS(B・1s-1/500をカバー)が搭載されたものが
「コニカⅠRS」となります、1950年発売です。
「RS」ってちょっとレーシーでカッコよいネーミングですねぇ
クルマやバイクにありそうな感じです。
距離計が搭載されますがレンズのピントリングとは
連動していません。
距離計二重像で合わせた目盛りを見て
レンズ側のピントリングを手動で操作して距離を合わせる形になります。
ピント合わせにはちょっと慣れと手間が必要です。
距離計がいわゆる現代的な連動式になるのは
パールⅡからです。
ただ後から連動式に改造された「Ⅰ」をたまにみかけます。

お預かりしている「パールⅠRS」は
多少動きに粘りがあるもののシャッターは動作しています。
フォールディングカメラと言えばその機構上
蛇腹が必須ですが蛇腹の状態は悪くなく
光漏れもなさそうです。
ちなみに当店では蛇腹の修復・製作は行っておりません。
少し手間のかかる非連動式距離計ですが
ファインダーを覗いても全く二重像が見えません。
コントラストの高い光源に向けてみると
なんとか判別できる程度です。
…となるとハーフミラーの劣化かな…と受付時には思っていたのですが
改めてよく見ると二重像表示を示す黄色い丸は
比較的はっきり見えているのですよね…
ハーフミラーがダメだとこれも映らないはずなのですが…

距離計の状況が気になるので
最初に上カバーを外して距離計の確認を行っています。
ハーフミラーはそれなりに汚れてはいるものの
蒸着自体は大きな問題はなさそうです。
二重像が見えない原因は二重像を取り込む側の
一時反射面のミラーが著しく汚れていて
像を反射できていないことが原因でした。
時代的に隙間の多いカメラですし長い年月もあって
上カバーの内側は埃やゴミだらけでした。
取り込み窓の汚れも相当でしたが
ミラーの汚れはそれ以上にひどく
さすがにこれではきれいな像を反射できません。
それでもボヤっとした光だけは反射するので
ファインダー内の二重像表示丸だけは写っていたわけですね…
隅々までキレイに清掃を行って調整を行っていきます。
ある程度、段取りが見えたところで
シャッターや駆動部の整備も行っていきます。

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