キヤノネットQL17G-Ⅲのカメラ修理

今日は「地球感謝の日」らしいですよ。
私は小市民なのであまりスケールの大きなことは言えませんが
写真を撮るときも山に登るときも
極力、自然にダメージを与えないように心がけていきたいですね。

さてさて

本日は「キヤノネットQL17G-Ⅲ」のカメラ修理を行っています。
キヤノンのコンパクトカメラの代名詞ともいえる「キヤノネット」ですが
このG-Ⅲがシリーズ最終機種となります。
初代キヤノネットと比べると随分コンパクトで洗練されていますが
明るい単焦点レンズを搭載したシャッタースピード優先AE機というところは
基本的にシリーズを通じて共通です。
初代もG-Ⅲもその気になればマニュアルでも使えるというのも
ちょっと嬉しい点ですよね。

今回、お預かりしたG-Ⅲは精悍なブラックペイントモデルです。
外装に多少傷みはありますがこの程度なら
「キズも味のうち」という感じでしょうか。。。
適度に使い込まれた感がなかなか良い感じです。

レンズシャッター機mの多いシャッターの粘りは今回はないようですが
ファインダーが少々クモリ気味で二重像が見えづらい感じです。
レンズも結構な量のカビがあります。
測定機にかけてみるとオートは全体的に1段以上アンダーに振っています。
(露出計も0.5段ほどアンダーな表示)
これではネガだったとしても写真が暗くなってしまいますね。

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これから本格的に各部点検整備一式に取り掛かります。

この時代のコンパクトカメラを整備するたびに思いますが
この頃は本当に各メーカー魅力的な
金属製コンパクトカメラが多いですね。
触れるたびに良さを再確認して
何台かは個人的にも手に入れたのですが
コンパクトを何台も持っていても使い切れませんね(笑)

それがわかっていても
また欲しくなるのですよね。。。困ったものです(汗)

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