リコーオートハーフE2のカメラ修理

今日は二十四節気でいう「啓蟄」ですね。
冬籠りをしていた虫が這い出してくり日ということですが
まだ風は少し冷たいですが
随分春らしくなってきましたね。
冬の間に比べると被写体もいろいろ増えてきました!
カメラを持って出かけるにも気持ちの良い季節です。

さてさて

本日は「リコーオートハーフE2」のカメラ修理を行っています。
最近、ご依頼の多いオートハーフですが
やはりそのコンパクトさと(意外と重量はありますが)
可愛らしいデザインが最大の魅力だと思います。
とはいえ、先日も書きましたが
撮影した写真を見ると写りの良さにも驚いていただけると思います。
また前カバー部のデザインが数え切れないほどの
バリエーションがあり、コレクションとしてもかなり魅力あるカメラです。

今回、お預かりのオートハーフは「E2」
すなわち「オートハーフE」にホットシューがついたものですね。
「撮影した写真が真っ暗になることがある」ということで
当店にやってきました。

心配されるセレンは非常に元気で
露出計の針も十分に振っています。
ただし、測定機で測ってみると
オートが2段~3段アンダーになってしまっています。
いくらネガフィルムだったとしても
これでは写真は暗くなってしまいます。
露出計が振り過ぎ、
あるいはオート機構が絞り込みすぎといった感じです。

この個体の前カバーもそうですが
オートハーフの前カバーデザインは
60年代~70年代の香りが強烈に感じられるものが多く
とっても魅力的です。
何度か「本気で集めようかな。。。」と思ったことがあるのですが
かなり深い沼にはまりそうなので踏みとどまっています(笑)

ここまで分解した時点で気づいたのですが
絞りにも少し粘りがあるようです。
それもオート不良の原因のひとつになっていそうです。
シャッターユニット、絞りユニットから
各部点検整備一式に取り掛かります。

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