今日は3月4日ということで「雑誌の日」らしいですよ。
言われてみれば雑誌類は買わなくなりましたね。
少し前までは
カメラ・写真関係の雑誌はもちろん、バイク雑誌、
登山・アウトドア関連の雑誌、興味がある雑誌を
本屋さんに行っては買っていたものですが。。。
今や欲しい情報の大半がネット上で得られますものね。
これも時代の流れでしょうか。。。
さてさて
今日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
基本的な部分が非常に頑丈で少々何があっても
シャッターは切れるしフィルムは巻き戻せる。。。というのが
ニコンF一桁機のセールスポイントであり
伝説的な部分のひとつだと思います。
今回、お預かりのFはめずらしく(?)シャッターが切れません。
正確に言うとチャージはされているのに
レリーズできないような状態です。
しばらくして気づきましたが
セルフタイマーだと何とか切れるようです。
。。。ということは、シャッターボタン直部分に原因がありそうです。
とりあえず上の写真の状態にして
動作確認を行い、原因はシャッターボタン下のカム位置の狂いだとわかり
まずはシャッターが切れるようになりました。
さらにシャッタースピード計測を行うと
1/1000が1/250くらいでしか切れていません。
やはり全体的に油切れのようです。
心配されるプリズムは蒸着面が少々荒れているものの
腐食はほとんどなし。しかしながら
ファインダーカバーを外すとボロボロになったモルトがどっさり出てきました。
このまま放置しておくと数年以内にプリズム腐食もかなり進んでしまいます。
当分の間、安心してお使いいただけるように
これから各部点検整備一式に本格的に取り掛かります。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。