ニコンFGのカメラ修理

今日は「食堂車の日」だそうですよ。
1899年のこの日に日本初の食堂車が運行されたそうです。
昔は寝台列車や在来線特急、新幹線に
多く見られた食堂車ですが今は予約ナシで
普通に利用できる食堂車はなくなっちゃったのですねぇ
これも時代の流れでしょうね。。。

さてさて

本日は「ニコンFG」のカメラ修理を行っています。
発売開始は1982年。
‘80年に発売された「EM」をベースに
プログラムオートとマニュアル露出が追加されたモデルです。
プログラムオートを正しい形で行うためには
同時期に発売された「Ai-Sニッコールレンズ」を使用する必要があります。
ただし従来のAiニッコールでも瞬間絞り込み測光で動作いたします。
愛称は「プログラム・ニコン」でしたね。
スペックだけみると上位機種のFE、FMを凌ぐ内容です。
「EM系」のカメラ(EM,FG,FG-20)は
シャッター音が独特の感じですよね。ちょっと華奢な感じもしますが
個人的には好きな音です。

ニコンらしいオーソドックスなデザインですが
やはりカッコ良いですねぇ。。。
軽量コンパクトで機能としても一通りフル装備ですし
普段使いに非常に重宝しそうな1台です。
(レンズは当店のテスト用レンズ)

今回、お預かりしている「FG」は
一通り動作はしているのですが各部点検整備一式のご用命です。
細かく見ていくと露出計、オートにはそれなりにズレがあり
スローシャッターや露出オーバー時に鳴動する電子音が鳴りません
モルトは全滅でファインダー内にかなり汚れ・ゴミが見受けられます。
一度リフレッシュして調整を行って安心して使えるようにいたします。

80年代のカメラですからご覧のとおり
フレキや電気接点で埋め尽くされています。
何をするにもこのフレキをまずは外さなければならないので
なかなか大変です。
これから本格的に分解を進めて
シャッター周りから点検整備を行っていきます。

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