リコーFF-1のカメラ修理

今日は「サツマイモの日」だそうですよ。
もうサツマイモの旬の時期なんですね。
もう少し寒くなっていくると
熱々でほくほくのヤキイモが恋しくなりますよねぇ~
おまけに最近のお芋は
品種改良もあってすっごく甘いものもあるから
尚更たまらないですよね。。。

さてさて

本日は「リコーFF-1」のカメラ修理を行っています。
1978年に発売開始となった非常にコンパクトなカメラです。
レンズは折りたたみ式で、
畳んでしまうとポケットに入れておいても問題ないサイズです。
レンズは35mmF2.8を搭載し
基本的にはオート露出で撮影するカメラです。
(フラッシュ使用時には1/30固定で絞りは任意選択可能)
ピントは目測式です。

お預かりしているFF-1はご依頼者様の
伯母様のカメラだそうです。
電池を入れてシャッターを押すと
アイピース横のランプは点灯するのですが
シャッターが切れないとのことです。
どうやらまずはシャッターが切れないというより
チャージされていない状態で
巻上ロックがかかっているようです。
巻上ロック部の動作不良が原因でレリーズしても
ロックが解除されないようです。
それを修理して「さて切れるかな?」と試してみると
今度はシャッター音はするのですが
シャッター羽根が開きません。
実はこれ、FF-1によくある症状で
シャッターチャージの連結部分の部品の
動きがわるいために出る症状です。
これは既に場所がわかっているので対処を行い
「今度こそ切れるかな?」とレリーズすると
今度は普通にシャッターが動作してくれました。
「さ、これについては安心、他箇所の整備にかかるか。。。」と
思っていたのもつかの間。。。
10分くらい放置したあと、シャッターを切ると
一発目だけがシャッターが開かないことが発覚しました。
今度は先ほどとは別の箇所のチャージ部品の
動きが悪くしばらく放置していると1回目だけ
チャージがロックしていないことが判明しました。。。
なかなか上手くいきませんね。。。(苦笑)

もう大丈夫かと思ってほぼ組み上げたのですが
もう一度、きっちり分解することになりそうです。
FF-1といえば、もう1点、ファインダーのクモリが定番で
この個体もかなり曇っていました。
できる限りの清掃で対応いたします。

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