オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「七五三」ですね。
私も3歳、5歳、それぞれの「七五三」の写真が残っていますが
さすがに40年以上の時の経過を感じますね。
写真はまだまだキレイに保存されていますが
本人の経年劣化が酷い。。。(笑)
「七五三」に関連して今日は「きものの日」でもあるのですよ。
たまには着物で町をのんびり歩いてみたいですね!

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
孤高のハーフ判一眼レフカメラですね。
ハーフ判というだけでも変り種ですが
いろいろな内部の機構が独自性に溢れています。
カメラそのものの魅力ももちろん高いですが
機械としての魅力もそれ以上にあると思います。
ペンタプリズムの出っ張りのないデザインも秀逸ですよね。
発売開始は1963年です。
後に露出計を装備したペンFTも発売されました。
露出計付きのFTはもちろん便利ですが
軽快な2回巻きでファインダーの見えも良い
この最初の「ペンF」もやっぱり良いですよね。

お預かりしている「ペンF」は
ご依頼者様のお母様の形見だそうです。
まずは残念ながらミラーアップしたままで
固まってしまっています。
ペンF系ではよく見かけるミラー駆動系のトラブルです。
さらにある程度分解を進めているうちに発覚しましたが
ペンFのSS制御の肝でもある
スローガバナーの動作にも問題がありました。
付属の38mmレンズも絞り固着が見受けられます。
全体的にリフレッシュが必要な状態です。

清掃して注油して調整して。。。といった作業は良いのですが
問題なのは写真にも写っているプリズムです。
ミラーアップしてしまってたので
はっきりと確認していたわけではないのですが
予想通り腐食して酷い状態でした。
今回は少々苦労しつつも
何とか腐食のない中古プリズムが手に入ったので
それで対処いたしますが
ペンFのプリズムも腐食のないものが非常に少なくなりました。

快適にまた撮影に使っていただけるように
これからさらに分解を進めて
各部点検整備一式を行っていきます。

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