ローライC35のカメラ修理

今日は12月8日、いわゆる「事納め」ですね。
日常の農事雑事はこの日で終わらせて
お正月の準備に入るということですが
現実には年末に向かってラストスパートといった感じでしょうか。。。
まだまだ「事納め」とはいきませんが
「お事汁」は食べたいですねぇ。。。(笑)

さてさて

本日は「ローライC35」のカメラ修理です。
「C35」はいわゆる「ローライ35」を
普及版として発売された「B35」から
さらに露出計を省略し非常にシンプルにしたモデルです。
この時代の露出計装備モデルは
どうしても露出計に関わるトラブルが多いせいもあり
露出計ナシのこの「C35」は今となっては
非常に人気の高いモデルです。
ローライ35シリーズの一員ですから
いわずもがな非常にコンパクトにできており
装着されるトリオター40mmF3.5の描写も魅力的ですね。

ローライ35といえば沈胴式レンズが特徴ですが
今回、お預かりした「C35」はレンズが沈胴したまま
全く出てきません。
よくよく観察してみるとわずかに斜めに沈胴しているように見えます。
こうなると中身の状況がかなり心配で
中の部品の歪みや変形等によっては
修理不可能な場合も考えられます。

結果から言う致命的な部品の変形等はなく
組みなおすことで事なきを得ました。
「B35」、「C35」は通常のローライ35に比べても
ボディも内部の部品もプラスチック製が多く
間違った操作や乱暴な操作を行うと
こういったトラブルを起こしやすいと思われます。

他、シャッター羽根に油シミが見られ粘りが若干見受けられます。
フィルムカウンターも不動です。
全体の各部点検整備一式を行います。

見ていると「シンプル・イズ・ベスト」って言葉が
自然に浮かんできますね。
通常のローライ35に比べても
圧倒的に軽く、ほんとにポケットに入れておいても
全く違和感のないサイズと重さです。
35mmフィルムのカメラの本来の姿は
やはりこれが正しいのかなぁ。。。と考えてしまいますね。

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