ミノルタSRT101のカメラ修理

ここ1週間くらいで一気に
寒くなってきたような気がしますね。
このくらいの寒さになってくると
晩ご飯のお鍋比率が高くなってきますよね。
個人的にはやはり「牡蠣の土手鍋」が大好物です!
日本酒にも文句なしに合いますし
翌日に雑炊にするとこれがまた美味しいのです!
。。。と書いていると完全に脳内がお鍋モードになってきました。
今日の帰りはスーパーで買い物して帰りましょう(笑)

さてさて

本日は「ミノルタSRT101」のカメラ修理を行っています。
ミノルタの機械制御シャッター機の中では
最もよく売れたモデルなのではないかと思われます。
ミノルタ初のTTL測光採用モデルでもあるのですが
丈夫な上に使用感に優れ、約7年間生産されました。
(発売開始は1966年です)
後継機でもある「SRTスーパー」や「SR505」等々のモデルも
基本的にはSRT101の改良型です。
この後、ミノルタは「Xシリーズ」に主力を移していき
メカニカル機としては実質的にこのSRTシリーズが
最後となってしまうわけです。
こうして考えるとミノルタの電子化への転換は
時期的にも早かったというのがよくわかりますね。

お預かりしているSRT101はロングセラー機である
本機の中でも初期のモデルです。
外観的なわかりやすい目印はSSダイヤルの外周が
黒塗装であることですね。
。。。とはいえ外観的な違いはそのぐらいで
内部の部品は実はいろいろ変更もあるのですが
そんなに際立った違いはありません。
まずは現状チェックですが
露出計、バッテリーチェック、ともに全く動きません。
シャッターは先幕の動きが悪いようで
1/1000の場合、最初の開き始めは1/1000なのですが
画面中央では1/2000、最後の1/3はほとんど開いていません。
1/1000~1/125までは画面の両端でかなり露光差がある状況です。
幕軸の汚れ・油切れだと思われます。
巻上感触、ミラー動作からも油切れの兆候が見られます。

写真は一通り整備を行った後のものです。
注油した油が馴染んで動きが落ち着くまで
少し時間をおいているところです。
こうしてみると、この時代の一眼レフらしい
端正な佇まいですね。
ブラックも良いですが、シルバーが似合っているような気もします。

この後、微調整の後、最終チェックを行って完成となります。

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