ニコンF2フォトミックのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「大暑」であり
この「大暑」の合わせて「天ぷらの日」なのだそうです。
天ぷらはやはり揚げたてに限りますねぇ~
ほっとくとどんどん熱が入っていって風味も損なわれていくので
ちゃんとした天ぷらのお店で
目の前で揚げてもらってすぐいただく。。。
そうすると本当に美味しいのですよねぇ。。。お酒も進むし(笑)
もう長らく天ぷら屋さんなんて行ってないな。。。
個人的な好みですがごま油を使った少し黒っぽい天ぷらより
菜種油で揚げる白っぽい天ぷらのほうが好みです。

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
F2のボディに露出計搭載のフォトミックファインダーを
取り付けたモデルですね。
F5までのF一桁機はファインダー交換式になっているので
撮影に合わせて色々なファインダーと組み合わせることができるのが
良いところでもあるのですが
この時代になると露出計付きのフォトミックファインダーが
随分人気だったのだとも思います。
以前にも書きましたがフォトミックファインダーを使うと
シャッタスピードと絞り値がファインダー内で確認できるようになります。

お預かりしてるF2フォトミックは
露出計がかなりアンダーな上に不安定です。
電池室のあるボディ側からは安定して電圧がかかっているようなので
ファインダー側に少々問題があるようです。
ボディ側は高速シャッターでかなり先幕・後幕のバランスが崩れており
露光ムラが出てしまう状態です。
いずれも基本的な整備・清掃で改善できるレベルかとは思います。

ボディ側は全体的に油切れの兆候が見られます。
シャッタースピードの不調も幕軸の油切れです。
巻上部も撮影できないわけではないですが
油切れで少々異音のする状況でした。
ミラー駆動部も含め各部清掃・注油を行い
全体の動きが随分スムーズになりました。
露出計の不調はファインダー内に鎮座する
大きなリング状の摺動抵抗とそれに接するブラシに
汚れが付着しているためと思われます。
写真はボディ側の整備がある程度終わって
ファインダー部の作業に取り掛かっている時点のものですが
これから組み上げてテスト及び調整を行っていきます。

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