コニカⅢAのカメラ修理

今日は「下駄の日」だそうですよ。
サンダルは履くこと多いですが
下駄を履くことはなかなかないですね。。。
たまに若い方で店の前をカランコロン音をたてながら
下駄で歩いている方を見かけますが
意外とオシャレでいいなぁ。。。と思いました。
浴衣にタオルと石鹸入れたヒノキの手桶持って
下駄で銭湯とか行きたいですねぇ。。。
子供の頃はまだそういう方もよく見かけた記憶があるのですが。。。

さてさて

本日は「コニカⅢA」のカメラ修理を行っています。
コニカⅢに画角自動補正機能付き
(パララックス補正機能)の
等倍ファインダーを搭載したモデルです。
ベースとなったコニカⅢも非常に良いカメラで
個人的にも1台持っていますが
ⅢAはやはりそのファインダーが肝だと思います。
当時、「生きているファインダー」とも言われました。
パララックス補正も確かに特徴ですが
見え方の非常にクリアな等倍ファインダーが
何と言っても使っていて気持ちよいですね。
通常のⅢはミラーとハーフミラーを組み合わせた
この時代の一般的レンジファインダーですが
ⅢAはハーフミラーの代わりにプリズムを搭載しています。
等倍ファインダーなので両目を開けて
片目でファインダー内、片目で視野外を確認しながら
ピント合わせ、撮影ができます。
やはりこれは非常に便利ですし、使っていて気持ちよいですね。

お預かりしているコニカⅢAは
まずシャッター羽根がかなり粘っています。
シャッターを切っても明らかに羽根の動きが遅いです。
スローガバナも固着気味で
SS1秒が実際には3~4秒開いてしまいます。
さらに重症なのが絞り羽根で
1枚外れて脱落しています。
粘りで動かないところへ無理して絞りリングを回したためだと思われます。
後でわかったのですが外れた絞り羽根は
絞りユニットに留めるためのダボが外れてしまっていました。
こうなると修理は単純に清掃して
再組み立てすればOKとはいかないのでなかなか厄介です。

まずはレンズを全て外し、シャッターユニット単体にして
シャッター羽根、絞り羽根の洗浄から行います。
何度も行っている作業なので慣れてはいますが
羽根の組みなおしは少々神経を使う作業ですね。
並行してシャッターユニットの機械部分の清掃・整備も行います。
その後、巻上部分、ファインダーの清掃・調整を行います。

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