キヤノンFTbのカメラ修理

今日は「ホームビデオ記念日」だそうです。
1969年(昭和44年)のこの日に
世界初の家庭用ビデオの規格「U規格」を発表したそうです。
実家に初めてビデオ(VHS)が来たのはいつ頃だったかな。。。
中学生くらいの頃だったかな。。。
当時はテレビ番組が録画できる!と喜んで録画ばかりしていましたねぇ。。。
そのうち深夜にやっていた「MTV」やら「ミュージックトマトジャパン」を
録画しては見るようになったかな。。。
実は当時のテープまだあるのですよ。。。デッキがないのですが。。。
見られるうちにDVDにダビングしておかないとなぁ。。。
特に確か1986年のシンディローパー初来日公演ライブの録画
(テレビで放送されたもの)はちゃんと保存しておかなくては。。。(笑)

さてさて

本日は「キヤノンFTb」のカメラ修理を行っています。
キヤノン初のフラッグシップ機F-1と同じ年に発売され
共通する部分も多い中級機です。
デザインはF-1というよりは
従来のFシリーズ(FT、FP等)に近いものがありますね。
この頃はまだ中級機クラスには
キヤノンお得意の「QL」(クイックローディング)が搭載され
フィルム装填も簡単にできるようになっています。
「Aシリーズ」の時代になると「QL」は姿を消し
普通の装填方法になってしまうのですが
「Aシリーズ」の時代になるとデータバックとの兼ね合いで
裏蓋が簡単に交換できるようにしたためなのですね。。。

お預かりしているFTbは
正確に言うと後期モデルともいえる「FTb-N」です。
最大の変更点はファインダー内に
シャッタースピードが表示されるようになりました。
他にも巻上レバー、セルフタイマーレバー
シャッターボタンの変更が行われています。
実はキヤノンの純粋なマニュアル露出機は
このFTbが最後なのですね。
(これ以降は全ての機種にオート露出が搭載されます。
もちろんマニュアル可能なモデルはたくさんありますが)

現在わかっているトラブルとしては
スローガバナは固着気味、露出計は大幅にアンダー
バッテリーチェックが不動、高速シャッターは露光ムラ
レンズにカビ、ピントリングが少々重い。。。といったところですが
加えて作業前の現状チェックで気がついたのですが
ASA1600にするとシャッタースピードダイヤルが1/8までしか回らず
ASA25にすると1/250までしか回りません。
どうやら露出計との連動ギアの噛み合わせが狂っているようです。
いずれにせよ、これから分解整備一式ですから
組み立て時に正しい位置に組みなおします。

それではこれか本格的に分解整備に取り掛かります。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。