ペンタックスMEのカメラ修理

今日は「歯垢なしの日」だそうです。
歯は大事ですよねぇ。。。
歯や歯茎に問題を抱えていると
美味しく食べられませんし
歯が食いしばれないと力も入りませんものね。。。
歯茎から入った細菌が血流に乗って
全身を巡ることで色々な疾患を引き起こすこともあるそうです。
できるだけ小まめに歯磨きするようにはしていますが
きっと磨き残しも多いのでしょうねぇ。。。
幸い、昔から虫歯にはなりにくい体質らしく
虫歯の治療で歯医者さんに行ったことは
生涯で2回ほどしかないのですが
年齢も年齢ですし、歯は大切にしていかなくてはいけませんね!

さてさて

本日は「ペンタックスME」のカメラ修理を行っています。
ペンタックスMシリーズを代表するモデルと言っていいと思います。
絞り優先AE専用のコンパクトな一眼レフです。
発売は1976年です。
MX以外の「Mシリーズ」は全てこの「ME」がベースとなっています。
電子制御式の縦走り金属羽根シャッターで
シャッターユニットは「セイコーMFC-E」を採用しています。
電子制御シャッター機とはいえ
電子基板そのもののトラブルは比較的少なく
大抵のトラブルはミラー駆動部かシャッターユニット内の
機械的トラブルです。

お預かりしているMEはシャッターが切れません。
レリーズボタンは押せるのですが
押してもうんともすんともいいません。
巻上は何回でも巻き上げることができ
ロックされることがありません。
おそらくミラーチャージロックがかからないため
チャージ完了とならず巻上がロックされないのだと思われます。
ミラーチャージができていないため
レリーズボタンを押しても
まずミラーを跳ね上げることができず
ミラーが跳ね上がらないのでその後の一連の動きは
全く始まらない。。。といったところだと思われます。

とりあえずミラー駆動部を確認するため
ここまで分解しましたが
やはりミラーチャージロックが動作不良のため
全くかからない状態でした。
ミラー駆動周りの整備を行って
ミラーボックス単体での動きを確認して
ボディ側に組み込み連結テストを行ってみると
今度はミラーアップはするものの
シャッターが全く動作しません。
もう一度、ミラーボックスを外して確認します。
今度はシャッターユニットのトリガーを蹴るレバーが
変形のため上手く蹴ることができないようです。
変形を修正して再度組み込んだところ
今度は機械的な部分の動きは一通りストレスなく
動作するようになりました。

これから電気的な制御部分も含めて
露出計やオートの整備調整を行っていきます。

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