ペンタックスSLのカメラ修理

今日は「石の日」だそうですよ。
1/4ということで語呂合わせですね。
昔から日本では石を霊的なものとして崇拝することも多いですよね。
夜泣き石の伝説も各地に多いですし。。。
以前にも書きましたが人が死んだ後何かが残る
あるいは何かに変わるっていうことは全くありえないと思っていますが
目に見えない蟲はきっといるのではないかと思うので
石に宿っているのは蟲でしょうねぇ。。。(笑)
そう考えると全国各地にある神社に祭られているのも
きっと蟲なんだろうな。。。
。。。と。。。新年早々どこかに怒られそうな発言は控えましょう。。。(苦笑)
古いカメラにも何か蟲が宿っているものがあるかもしれないですねぇ。。。

さてさて

本日は「ペンタックスSL」のカメラ修理を行っています。
1968年発売のカメラです。
大ヒットしたSPから露出計を省略したモデルです。
この頃にはカメラに露出計を内蔵するのが当たり前になりつつある
時代でしたが、やはり「内蔵の露出計は信用できない」とか
「余計な故障の可能性が高くなる」等々の理由で
露出計が内蔵されていないカメラを求める層も多く
それに応える形で発売されたカメラです。
確かに数十年経過した現在では
露出計のトラブルが非常に多く、修理不能な場合もあるため
露出計のないSLは逆に魅力的な部分もありますね。
露出計以外の部分はほぼSPと同様です。

SLはそれほど頻繁に依頼のあるカメラではないのですが
今回は同じ日に全く別のご依頼者さまから
シルバー、ブラック、1台ずつ修理依頼が入ったので
一気に立て続けに整備していきます。

症状はどちらも同じような感じで
シャッター幕の走行不良です。
特に後幕の走行がスムーズではなく
キレイに後幕が走りきらないため
低速時にミラーアップしたままになってしまいます。
低速時にそんな状況であれば
高速時にシャッターが切れていても当然、精度が出ているはずもなく
1/1000だと写真両端で1.5段以上、露出の差が出てしまっています。
幕軸の清掃・注油、シャッター速度調速カムの清掃・整備
ミラー駆動部の清掃・注油を行っていきます。
ブラックのほうは定番のプリズム腐食
(プリズムにぐるっと1周貼られているモルトの加水分解が原因)が
発生しているので交換で対応します。

一通り整備を終えたSLは非常に軽快にシャッターが切れるようになりました。
シャッター音も巻上時の感触も明らかに改善しています。
何とか動いていたにしてもさすがに50年以上経過するカメラです。
駆動部分の清掃・注油は欠かせない整備です。
動きにくい関節を傷みながら無理矢理動かしていたものが
若い頃と全く同じとまではいいませんが
かなり楽に動けるようになったことと思います。
これでまた当分、ステキな写真がたくさん撮れることと思います。

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