キヤノンL2(?)のカメラ修理

今日は「桜島の日」だそうです。
1914年(大正3年)のこの日に「大正大噴火」と呼ばれる
史上最大の噴火が起こったことが由来となってします。
約1ヵ月間にわたって頻繁に爆発が繰り返され、
多量の溶岩が流出したのだそうです。
溶岩流は桜島の西側と南東側の海上に伸び
それまで海で隔てられていた
桜島と大隅半島が陸続きになったのだそうです。
火山のパワーって本当に想像を越えるものがありますね。
残念ながら桜島には訪れたことがないのですが
一度は見に行ってみたいですね。

さてさて

本日は「キヤノンL2」のカメラ修理を行っています。。。。
。。。と書き出しておいて何なのですが
ちょっとよくわからないのです。モデル名が。。。(汗)
タイトルも「L2」にしてはいますが。。。

バルナックタイプのキヤノンレンジファインダー機も
判別が非常に難しいカメラですが
L1、L2、L3、VL、VL2もなかなかややこしいです。
今回もお預かり時には普通にL2だと思い
受付票にも「L2」と書いたのです。
わかりやすく底板部に「MODEL L2」と刻印があったからなのですが
後から調べてみるとL2にはないはずのセルフタイマーがあり
シャッター幕も金属幕です。(L2は布幕のはず。。。)
シャッター最高速は1/500で巻き戻し部は
ボップアップ式のノブであることから
「VL2」にL2の裏蓋が付いたもの?と思ったのですが
VL2はフラッシュ接点がX・FP・M-F切替式のはずなのですが
ここはL2の特徴であるFP接点のみで
もちろん、シャッターダイヤルにXの表示はなく
切替レバーもなく表示窓は目隠しされています。
いろいろ調べてみてもよくわからないのです。。。
どこかから部品を調達してこないといけないような状態ではないので
「Vシリーズの修理」として取り掛かれば特に問題がないので
これ以上、掘り下げないでいくことにします。

お預かり時にはスローガバナは動作不良
(スローガバナが作動する速度にしてもガバナを経由せず
普通に切れてしまう)
高速シャッターは幕軸の動きの悪さで精度不良です。
つまり積年の汚れや古い油、ところによっては油切れで
あちこちの動きが悪い状態です。
1950年代のカメラなので未整備であれば当然の状態です。
ただ保管状況は悪いわけではなく
分解してしっかり清掃し積年の垢を落とし
しっかり動きやすいように注油してやれば
復活できる状態です。

写真は整備後でレンズは当店のテストレンズです。
非常に快調に動作するようになりました。
バルナック型のキヤノンレンジファインダー機も良いですが
V以降のキヤノン機は精密感を非常に感じる操作感が気持ちよいです。
外装はもともとコンディションが良かったのですが
整備後に清掃を行ってよりピカピカになりました。
ファインダーも元々ある拭き傷等は若干ありますが非常にクリアです。
ご依頼者さまにもきっと満足いただけると思います。

ただ、これは本当にL2なのかVL2なのか
ちょっと気になってはしまいますが。。。(苦笑)

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