キヤノンF-1のカメラ修理

今日は2月7日で「フナの日」だそうです。
食べるほうはあまりこれまで縁がないのですが
子供の頃、身近な魚といえばフナとかタナゴですたねぇ
私の生まれ育った呉市は海沿いなのですが
私の育った実家は北側の灰ヶ峰という山の麓で
まだ行動範囲の狭い小学生くらいの頃は
海に行くより山沿いの農業用の池とかに行くほうが身近でした。
子供が遊びでやることでほとんど釣れもしないのに
フナやコイがいる池に魚釣りに行ったなぁ
で、釣れなくて飽きて結局ザリガニ釣りになったりするのですが。。。
それでも家の外に置いたじいさん手作りの
コンクリート製の小さな水槽には釣ってきたフナが
ゆうゆうと泳いでしまして眺めているだけでも楽しかったですねぇ
最近、よる年波のせいか
子供の頃(小学校とか中学校)のことばかりよく思い出すのですよねぇ(汗)

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
高級レンジファインダー機の分野で一世を風靡しましたが
そのために逆に一眼レフの時代に少し乗り遅れた感が否めなかった
キヤノンが起死回生の一手として誕生させた
キヤノン初のプロ用高級一眼レフです。
F-1が出るまではこのジャンルのカメラといえば
ニコンF&F2の独壇場と言ってよい状態でしたが
F-1の登場で市場が大きく変わったともいえると思います。
その後に続くニコン・キヤノン2大メーカーの
熾烈なシェア争いの始まりとなったカメラでもあると思います。

チタン幕を採用し高い耐久性を誇った
最高速1/2000の横走りシャッター
交換可能なファインダー+スクリーン
あらゆる撮影に対応させるための
豊富なアクサセリーにFD交換レンズ群、
社運を賭けて開発・発売されたF-1は
見事に一眼レフの分野において
主権を握ることに成功したといえると思います。

そんな記念碑的カメラでもあるF-1ですが
もちろん現在でも非常に高い人気を誇り
当店でも修理・整備依頼の非常に多いカメラです。
最高級機なだけあって基本的に非常に丈夫なカメラで
致命的トラブルを抱えている個体は比較的少ないと思われます
(ショック品・水没品・分解品は除きますが)
今回、お預かりしていているF-1も
何かしらの破損等があるわけでなく
長い年月でいろいろな部分の動きが悪くなり
リシュレッシュを必要としている状態です。
高速シャッターはシャッター幕軸の動きが悪いせいで
全く精度がおらず
露出計はバッテリーチェックが不動
さらに全体的に2段以上オーバーで且つ不安定と言った状況です。

F-1やFTbの露出計は光とSSに応じて動く指針に
絞りに応じて動く〇指針を重ねてあわせるタイプですが
その〇指針がバネが伸びてしまっているせいで
動きの悪いものも見受けられます。
今回もミラーボックス脱着時にその状況が:確認でき
処置も行っています。
写真は整備が一通り終わって組み立てたあとの状態です。
露出計。シャッターともに全く問題なlく動作しています。
少し時間を置いてから最終チェック及び微調整を行って完成となります。
キヤノンの一眼レフといえば
「黒」というイメージが非常に強いのですが
それはやはりこのF-1やA-1あたりの高級機が
黒の設定しかなかったからですかね。