オリンパスペンFTのカメラ修理

今日は「道の駅の日」だそうですよ。
道の駅って私が免許取ってしばらくたったころから
始まったのですよねぇ
(試験的に1991年から始まり1993年に103ヶ所が正式登録)
今や全国1173ヶ所もあるそうです。
大抵の場合、見つけると気軽に立ち寄れて
地元の美味しい食材なんかも手に入って
ちょっとした食事もできたりして
ドライブでもツーリングでも非常に重宝しますよね。。。
南アルプス方面に登山によく出かけていたころは
帰りに道の駅でいろいろ買い物して帰るのが定番コースでした。。。
まぁ、今はそんなことさえも許されない世の中になってしまっていますが
少々時間がかかることも痛みを伴うこともしかたないですが
以前と同じように楽しく出かけられるようになることを
心から祈っています。

さてさて

本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
「ペンF」シリーズといえば
なんといっても「世界初のハーフ判レンズ交換式一眼レフカメラ」です。
1963年の「ペンF」からスタートしますが
1966年に内蔵露出計とセルフタイマーを備えた「ペンFT」がデビューします。
他にも巻上が2回巻きから1回巻きになったり
スクリーンやプリズムが変更されていたりと
意外といろいろな部分が変えられています。
(つまり修理する側から考えると
意外と部品の互換性がない。。。ということでもあります)

お預かりしているペンFTは
シャッターが開いたままで止まってしまっています。
ペンF系のシャッターはロータリーシャッターと呼ばれる
これまた独特のもので
パックマンのように円の一部が切り欠かかれたシャッター羽根が
くるんと1回転することでシャッターが開閉します。
何の介入もなく1回転した時が最高速SSでペンFの場合は1/500です。
それ以外のシャッタースピードの時は
シャッターが開いたときにガバナが介入し
設定されたSSに応じてシャッタ羽根の動きを止めるというわけです。
で、今回はそのガバナが完全に固着してしまっていました。
そのためシャッターが開いたままで固着しているわけです。
強制的にガバナが介入しない1/500に変更すると
とりあえずシャッターは閉じました。

写真は一通りの整備が終わり
しばらく様子見の上、最終調整待ちという状態です。
他にもプリズム・ハーフミラーの腐食が酷いため交換を行い
巻上機構の動きも悪くレバーが戻りにくい問題があり
根本的に分解整備を行い
露出計も再調整を行っています。
もちろんペンF系でトラブルの多いミラー駆動部も
きっちり整備を行っています。
お預かり前とは使い心地もかなり改善したと思います。
早くご依頼者様にも体感していただきたと思います。

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