ミノルタオートコードのカメラ修理

今日は3月28日
「み(3)つ(2)や(8)」(三ツ矢)ということで
「三ツ矢サイダーの日」なのだそうです。
昔からあるサイダイーですよねぇ
子供の頃にはよく飲んだなぁ
今でもたまに無性に飲みたくなることがあって
500ml缶をほぼ一気に飲んでしまったりしますが…
(血糖値爆上がりするのでホントはダメです)
子供の頃は私は風呂上りとかに飲むだろうということで
三ツ矢サイダーかキリンレモンを
ケース買いして酒屋さんに持ってきてもらっていました
まぁじいさんのビールのケース買いの
ついでだとは思いますが。。。
だから冷蔵庫にはいつも三ツ矢サイダーか
キリンレモンの小瓶が入っていて
あまり飲みすぎると怒られますが
銭湯から帰ってきたらよく飲んでいました。懐かしいなぁ
調べてみると今でも小瓶の三ツ矢サイダーあるのですね。
もちろんデザインは多少変わってはいますが…
私の記憶の話なので少々あいまいですが
三ツ矢サイダーって最初の頃は
キリンレモンの瓶より少し大きくて
瓶に紙ラベルが貼ってあったような気がするのですよねぇ
キリンレモンは私の記憶の中では
もう既に直接商品名が瓶にプリントされていたような気がします。
三ツ矢サイダーもいつのまにか瓶に直接印刷されるタイプに変わって
瓶も少し小さくなったような気がします…
こういうことを一生懸命思い出そうとしていると
「あぁ~タイムマシンで確認しに行きたい!」って思います。
本当に見に行けたら楽しいでしょうねぇ…
(どれほど自分の記憶がいい加減か
ショックを受けそうな気もしますが(笑))

さてさて

今日はミノルタオートコードのカメラ修理を行ってきます。
国産最高峰の二眼レフとして人気のカメラですね
オートコードは最初のモデルから10年以上生産されたロングセラー機で
その間に何回か大きなマイナーチェンジも行われています。
大きく分けると「AUTOCORD」の銘板のデザインで判別される
前期型・後期型にわけられます。
今回はその後期型の中でも最後の「オートコード」として発売された
「オートコードⅢ」です。
この前に発売されたCdS露出計付きの「オートコードCdS」の途中から
レンズのコーティングが変更され
その変更後のレンズは「ニューロッコール」とも呼ばれています。
ビューレンズ側のコーティングはうっすらと青みがかっていて
これが見分ける際のポイントにもなります。
「Ⅲ」では「220フィルム」にも対応可能となりました。
しかしながら今となっては220フィルムはほぼ絶滅してしまいましたので
これはもうメリットとはいえないかもしれません…
基本的な部分は従来のオートコードと変わりません。
シャッタユニットは前期型の一部から使われている
シチズンMVLで最高速は1/500です。
オートコードならではのフィルム送りが上から下であるとか
ハラキリ型のピントレバー、クランク式の巻上等々は
前期モデルから通じてすべて共通です。
ただ、後期型は専用ストラップとなり取付金具も専用金具なので
そこが少々悩ましいところかと思います。

お預かりしている「オートコードⅢ」は
致命的なトラブルを抱えているわけではありません。
ただ、さすがに各所に油切れや
逆に古い油やグリスが汚れと混じってしまい動作を妨げてしまような
部分がいくつか見受けられます。
具体的に言うと若干のシャッター羽根・絞り羽根の粘り
スローガバナの粘り、ピントレバーの動きの重さ等々です。
それぞれまだ撮影ができないほど或いは撮影に大きく影響するほどでは
ございませんが操作感としても良くないですし
放っておくと重大なトラブルの原因になる可能性もあります。
「ちょっとおかしいな」とか「動きが悪いな」と感じたら
既に点検整備が必要な状態かと思われます。
本当はそんな兆候がなくても定期的に点検を行い
何かおかしければしっかり整備するのが本当だとは思いますが
ずっと昔から自分で維持してしない限り
なかなかそのあたりの判断は難しいかとも思われます。
もちろん修理・整備できる種類のカメラであれば
当店に相談していただければと思います。

まだ現状チェックを行っただけの状態です。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
私も祖父から受け継いだ前期型のオートコードを使っていますが
使い心地も写りも非常に良いカメラです。
細かい条件ナシに二眼レフで何を勧める?と聞かれたら
やはりオートコードが一番に思い浮かぶと思います。
こうして改めて眺めているだけでも
質感高くて良いカメラですね…

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