今日は「長崎原爆の日」ですね。
これを書いている最中に
11時2分を迎えそうですが
黙祷だけはしっかり行いたいと思います。
中学校の修学旅行で長崎には行きました。
もう何もかもうろ覚えではありますが
平和祈念像の厳かさが妙に印象に残っています。
ただ写真はこの時持って行った
じいさんのFフォトミックTで撮りまくりました。
長らくアルバムを見ていませんが
たまには押し入れの奥から引っ張り出してみなくては…
ネガも残っているので
デジタル化もしておいたほうがいいかもしれませんね。
何にせよ毎日普通に暮らしていられることが何よりです。
世界的には全て平和ではありませんが
できる限り平穏に暮らしていけるように
祈りたいと思います。
さてさて
本日は「オリンパスXA2」のカメラ修理を行っています。
最初の「XA」登場の翌年、1980年発売のカメラです。
初代XAと異なる部分はレンジファインダーが省略され
目測3点ゾーンフォーカスとなり
露出モードも初代の絞り優先オートからプログラムオートへと
変更されています。
そして搭載レンズは35mmF2.8から無理の少ない設計の
35mmF3.5へと変更されています。
全体的により手軽に扱えるように変更が行われています。
マニアックなのは初代XAかとも思いますが
誰にでも馴染みやすいのはXA2ではないかと思います。
3点ゾーンフォーカスはレンズバリアを閉めると
常用モードともいえる3mの位置に戻ります。
一般的な日中屋外でのスナップであれば
この3mの設定で固定して撮影しても
大きくピント外すことはないと思われます。
こういう部分も気軽に扱えるようによく考えられたカメラです。
カメラとして初めて通産省グッドデザイン大賞を
受賞したカメラでもありますね。
お預かりしているXA2は電池を新しいものに入れ替えても
全く電源が入らない状態です。
電子制御シャッター機でレリーズも電子レリーズなので
電源が入らないと何もアクションが起こせません。
もちろん果たして電子回路が問題ないのかどうなのかも
まずは電源が入らないと確認のしようがありません。
画像は一通り整備が完了した段階でのものです。
電源が入らない原因は電池室からの配線の腐食等が原因でした。
まずは電源を入るように修理を行い
仮組みをして各動作の確認を行ったのですが
電気的に大きな問題はなかったのですが
オート制御時のシャッター制御が機械的な原因で
上手く行えず大幅に露出オーバーになってしまっている状態でした。
何とかシャッター制御の修理整備を行い
現在は精度的にも問題なく動作するようになっています。
先程、機能的な面で初代XAに比べて
扱いやすい部分の話を書きましたが
中身的にもいい意味でシンプルになっています。
レンジファインダーがないので
そのあたりがシンプルになっているのは当然ですが
初代がファインダー内表示のためだけの独立した
CdSを持っていて実際にオートを制御するCdSとは
全く別の制御を行い、なかなかややこしい構造なのに比べると
XA2のCdSは統一されていて回路もシンプルです。
整備性の面からも
ある意味ブラッシュアップされているとも思います。
ただ、これだけコンパクトなボディに
いろいろと詰めこまれているので
なかなか整備の大変なカメラに変わりはないのですが…
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