日別アーカイブ: 2025年7月30日

ニコンFMのカメラ修理

今日は「梅干しの日」だそうですよ。
この頃に新物の梅干が食べられることから
また、梅干は健康に良く、「梅干しを食べると難が去る」と
昔から言われてきたことから
「なん(7)がさ(3)る(0)」の語呂合わせもあるとのことです。
この日の卯の刻(午前6時から8時)に
その年の恵方に向かって食べると
気が高まり精気がみなぎるとされているそうです。
恵方巻食べるより気軽そうですいいですね!
でもその時間帯はとっくに過ぎてしまいました…
冷蔵庫に梅干しあったのに…(笑
子供の頃にはかなり苦手な食べ物のひとつでしたが
大人になってから美味しく食べられるようになりました。
ごはんのお供や焼酎に入れるために常備していますし
たまに買うコンビニのおにぎりでも
梅干し入りをかなり好んで買ってしまいます。
あの酸っぱさがクセになるのですよねぇ…
…って書いているだけでなんだか唾液が口の中にたまります…(笑
日本人にはありがちな条件反射ですねぇ…

さてさて

本日は「ニコンFM」のカメラ修理を行っています。
1977年に発売されたカメラです。
前身の「ニコマートFT系」と同様に
コパルの金属幕縦走りユニットシャッターを
機械制御するマニュアル一眼レフです。
キャッチフレーズの「コンパクト・ニコン」の通り
大柄なニコマートに比べると随分とコンパクトになり
かなり現代的に洗練されました。
シャッター関連のスペックはニコマート時代とほぼ変わりませんが
露出計はAi対応の開放測光でファインダー表示は
シンプルな「+〇ー」のLED表示です。
Ai連動爪は後のFM2と異なり可倒式で
非Aiレンズも装着は可能です。
ただしその場合は絞り込み測光となります。

お預かりしている「FM」は最初全く露出計が動かない状態でした。
電池室の一部が割れていてそこから接触不良になっていると思われます。
それよりも心配だったのは上カバーをよく見ると
落下痕があり、その影響で露出計制御部の破損がないかどうかでした。
結論からいうと大丈夫だったのですが
「FM/FE」は比較的落下の影響を受けやすい部分に
割れやすい露出計制御部があり
それが破損してしまっている場合、修理不可能となります。
シャッターは一見、正常に動作しているように見えたのですが
測定器で測ってみると無視できないほどのズレがあり
分解してると羽根の根元部分に結構な汚れが溜まっている状態でした。
これが抵抗となりスムーズな動作ができない状況でした。

既に一通りの修理整備は完了した状態です。
電池室は中古良品と交換を行い
安定して動作しており精度も問題ない状態です。
シャッターも高速から低速まで
全く問題ない動きになっています。
少し動きが落ち着くまで様子見をしていたのですが
これから最終的なテストを行って
問題なければ完成となります。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。