ミノルタSRT101のカメラ修理

今日は「原爆の日」ですね。
私は広島県の呉市というところの出身なのですが
やはり子供の頃からこの日は特別な日でした。
朝からテレビはどこを点けても平和式典関連の番組ばかりで
8時15分になると町中にサイレンが響き渡り
学校や会社でも皆が黙祷する。。。
。。。という光景が当たり前でしたが。。。
こちら(関東)にいるとどうしても意識が希薄になってしまいますね。
この日だけは昔、じいさんやばあさんに飽きるほど聞かされた
原爆・戦争の話を噛みしめるように思い出さなくては。。。と思います。

さてさて

今日は「ミノルタSRT101」のカメラ修理を行っています。
最近、黒モデルを依頼されることが多かったSRTですが
今回はシルバーの個体です。
家に保管されていたものとのことですが
長い年月による汚れはありますが非常にキレイなシルバーボディです。
こういうキレイなシルバーのボディを見ると
「やっぱりこの時代のカメラはシルバーだな!」とか思ってしまいます(笑)

シャッターは一応切れてはいますが
やはりシャッター幕軸の動きは悪いようで高速シャッターでは
かなりの露光ムラが見られます。
状況を見るために最初に最低限のテストを行うのですが
(あまり整備前(油切れの状態)にシャッターを切りたくないので必要最小限)
いきなりレリーズロックが起きました。
正確にいうとミラーアップした後にシャッター先幕を走らせるトリガーが
上手く作動していないようです。

IMG_8360

レリーズロックはとりあえず動くようにはしましたが
再発しないようにこれからシャッター周りの整備から行います。

ところでSRT101はこの時代の多くのカメラと同様に
H-D水銀電池(MR9)を元々使用しますが
整備の際、ご用命いただければ
1.3Vまたは1.5Vでご指定いただいた電圧で
露出計の調整を行います。
電圧変換型の電池アダプターを使用する場合は1.3Vで。
単なるスペーサーや電圧無変換型電池アダプター等を入れて
SR44やLR44を使用する場合は1.5Vで調整いたします。
たった0.2Vの違いでカメラにもよりますが
露出計表示が1段~2段変わります。

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