ミノルタレポのカメラ修理

今日は「阪神淡路大震災」から29年となる日ですね。
先日の能登半島地震の余震もまだ続いている状況ですが
日本国内に住んでいる以上はいつ地震に遭遇しても
おかしくないと思います。
地震を防ぐことはできませんが
もし災害が起こった場合の行動は
日頃からよく考えておかなければなりませんね
「阪神淡路大震災」に関連して
今日は「おむすびの日」が制定されています。
ちなみに災害は関係ありませんが
6/18には「おにぎりの日」が制定されています。
ちなみに、「おにぎり」と「おむすび」の違いについては諸説あり
明確な違いというのは難しいのだそうです。
個人的には「おむすび」かな…
ほら「お」がなくても通じるし…
あ、でも大好きな「おにぎりせんべい」が「おにぎり」だ!(笑

さてさて

本日は「ミノルタレポ」のカメラ修理を行っています。
ハーフ判カメラです。
ハーフと言えばやはりオリンパスペンシリーズや
リコーオートハーフシリーズが圧倒的に有名で
現存台数も多いですが
他にもいろいろなメーカーがハーフ判カメラを発売しています。
ミノルタの場合はこの頃スチルでも使われていた
16mmフィルム使用のミノルタ16シリーズと
ハーフ判カメラが競合してしまうと考えハーフ判カメラへの
参入が遅れたと言われています。
ミノルタ16シリーズがなかなか業績好調だったのですね。
そのため最初のハーフ判カメラとなる今回のレポの
発売が1963年、その高級仕様ともいえるレポSの発売が
翌64年…ここまででミノルタのハーフ判カメラ参入は終わってしまいました。
構造上のベースはミノルチナシリーズで
レポはミノルチナP、レポSはミノルチナSが基本となっているようです。
ということでレポはミノルチナPと同じく
マニュアルで設定するプログラムシャッター搭載機です。
レンズはロッコール30mmF2.8を搭載します。

お預かりしている「レポ」は2枚羽根シャッターの1枚が
外れてしまっているようです。
そのためシャッターはリリース状態なのに
シャッターも一部開いたままとなっていて
巻上もできない状態です。
外れたシャッター羽根が絞り羽根に引っかかってしまっているようで
プログラムシャッターの設定も一部動かないような状態です。
いずれにせよ、シャッターユニットを分解して
羽根を正しい位置に戻して動作確認を行う必要があります。

まだ取り掛かったところですが
これからシャッターユニットを本格的に分解して
修理整備を行っていきます。
羽根が外れてしまった原因は油脂による羽根粘りかと思われます。
粘って動きにくい状態で動作させていて何かのきっかけで
外れたのだと思われます。
羽根を留めているピン等にダメージがなければ
シャッター羽根及び羽根駆動部の入念な清掃の上で
再組立てすみそうですが開けてみないと分けりませんね。
シャッターの問題が解決すれば他の駆動部分も整備を行いながら
再組立てして調整を行っていきます。
心配されるセレンの状態はまずまず問題なさそうです。

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