ヤシカエレクトロ35GXのカメラ修理

今日は「リクエストの日」だそうですよ。
1936(昭和11)年のこの日に
ベルリンのドイツ放送で
世界初のラジオのリクエスト番組が始まったとされています。
昔はリクエスト方式のラジオ番組多かったですよねぇ
小学生高学年~中学生の頃は私もたくさん聴きました。
FMのリクエスト番組での
エアチェックも夢中になってやったものです。
(いまだにエアチェックしたカセットが全部残っていますが…)
以前は電リク(電話リクエスト)が主流でしたねぇ…
今でもわずかに残っているものの
主流はメールやwebサイトからのリクエストが主流となっています。
そんな中、有線放送の電話リクエストがまだあるのですね…
有線リクエストランキングは演歌が強いのですよねぇ…昔の話ですが…(笑
アプローチ方法こそ変われど
リクエスト等の視聴者参加型の
ラジオ番組が結構残っているのは何だか嬉しいですね。

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GX」のカメラ修理を行っています。
1975年発売のカメラです。
「ろうそく1本の光でも写る」というカメラを目指し
初代から大口径レンズ+電子制御シャッターの絞り優先AE機という
形で続きいろいろなモデルを発売してきた
「エレクトロ35シリーズ」の最終モデルとなるカメラです。
初代と比べると時代の反映して随分小型化が進みました。
大きさはキヤノネットG-Ⅲあたりと同じくらいです。
そしてこちらも変わらず40mmF1.7の大口径レンズを搭載します。
シャッターは初代からコンビを組むコパル製です。
SSは4s~1/500をカバーします。
非常にまとまりが良く使いやすいカメラです。

お預かりしている「GX」は新しい電池を入れても
電源が入らないようです。
機械的に一定速でシャッターは切れますが
何の制御もされないため撮影には使えない状態です。
もちろん露出制御の黄・赤ランプ、バッテリーチェックも点灯しません。
当時のHM-N(NR52)電池が入ったままになっていたのですが
電池室は一見キレイです。
ただよく見ると端子の隅に緑青が少し湧いていて
分解してみると電池室の裏側には結構な緑青があり
配線も腐食してしまっていました。
電源が入らない原因はここのようです。

外部電池ボックスから基盤へ繋いで
とりあえずの動作確認を行ってみると
まずは電源は入り警告灯も点灯します。
ただシャッターは一定速のままで
明らかにスローが切れないといけない光量でも
速いシャッターが切れてしまいます。
まだ現段階で断言はできませんが電子回路が云々ではなくて
電子シャッターの肝ともいえるマグネットの
吸着部の汚れ等のせいではないかと思われます。
エレクトロは全モデル、比較的電子部品関連の
トラブルは少ないカメラなので
おそらくそうではないかと思われます。
その辺りを確認を行いながら配線交換
マグネット清掃、機械駆動部の整備、
接点の清掃、電気的な調整をこれから行っていきます。

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