ニコンF2のカメラ修理

今日は「ピアノの日」だそうですよ。
1823(文政6)年のこの日に
オランダ商館医となるドイツの医師シーボルトが
日本に初めてピアノを持ち込んだとされています。
この「日本で一番古いピアノ」は山口県萩市の
「熊谷美術館」に保存・展示されているそうです。
ピアノの音色っていいですよねぇ…
ピアノ独奏のレコードも何枚か持っていて
たまに引っ張り出しては聴いています。
そういえば最近、都内某所のストリートピアノが
置いてある場所のそばでライブ開園までの時間を
1時間弱待つような機会があったのですが
入れ替わり立ち代わり弾いていく方々が皆さん上手いですねぇ
結構聴き入ってしまって
あっという間に時間が経ちました。
もちろん私は全く弾けませんが…

さてさて

本日は「ニコンF2」のカメラ修理を行っています。
1971年発売のカメラで言わずと知れた
当時のニコンのフラッグシップ機です。
「Fの改良版」と言われることも多いですが
確かに基本構造は近いものがあるものの
細かい部分や使われている部品はほぼ全て刷新されていて
進化した全く別のモデルと言えると思います。
幕速も上げられて最高速は1/2000となり
スロー側もセルフタイマーを利用することで最長10秒まで
設定することができます。
裏ブタは蝶番式となり、シャッターボタン位置も変更
巻き戻しクランクも2段階引き出せる等々
使いやすさの部分でもかなり進歩しています。
もちろんF一桁機ならではの頑強さは健在で
現在でも非常に人気の高いカメラです。

「F2」では電池室もボディ側に移設され
フォトミックファインダー使用が標準と位置付けられていますが
今回、お預かりしているしているのは
シンプルなアイレベルモデルです。
デザイン上もスッキリしていて
フォトミックの無骨さもよいですが
「F」に比べてさらに洗練された「F2アイレベル」は
やはりそのシンプルさが非常に良いですね。
お預かりしている「F2アイレベル」は一通り動作はしているものの
幕速のバランスが多少崩れていて
高速シャッターの精度に問題がある状態です。
加えてアイレベルで使っていると問題はありませんが
電池室周りに接触不良が見受けられフォトミックファインダーを
装着した際に電源供給が不安定になってしまいます。
他、やはり経年で動きがあまりよくない部分もあるので
一通りの整備を行いリフレッシュしていきます。

まずは本体の前にファインダー部から今回は
取り掛かっていきます。
フィルム室のモルトは新しいものに
既に交換されていたものの
やはりファインダー内部のモルトは当時のままで
加水分解が進行していました。
プリズムと接眼部の間の隙間を埋めるために
貼られているのですが
ここのモルトが劣化すると
当然プリズムの腐食に繋がりますので
しっかり対処しておきます。
今回はまだプリズムへの影響はほとんどありませんでしたが
ここが原因でプリズム腐食を起こしている
F/F2のファインダーは非常に多いです。
交換用のプリズムのストックは当店にはなく
一般的にもキレイなF/F2のプリズムは貴重なので
今後、腐食が起きないように対策をうっておきます。

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