ミノルタSR-1のカメラ修理

今日は「穴子の日」だそうですよ。
「あな(7)ご(5)」(穴子)と読む語呂合わせと
穴子が最も美味しい時季であることからだそうです。
さっぱり目でふんわりした穴子の身は美味しいですよねぇ
似たようなもので旬も同じ季節なことから
鰻が注目されがちですが
穴子も負けじと美味しいですよ
鰻同様にかば焼きもいいですが天ぷらや煮穴子もいいですよねぇ
私の出身地、広島では宮島の「あなごめし」が有名ですが
これがまた文句なしに美味しいのです。
ふんわり優しい味がたまらないのですよねぇ
でも長らく口にしていません…確か去年のこの日も
同じことを書いた気が…(苦笑)
そして去年も「次に広島に行ったときには…」なんて書いて
結局食べていない気が…
いや、この夏は宮島に行くプランもちょっと考えているので
今度こそ本場で味わってきます!

さてさて

本日は「ミノルタSR-1」のカメラ修理を行っています。
毎度、「SR-1」の修理の際には同じことを書きますが
当時のミノルタのフラッグシップそして初の一眼レフは
「1」ではなく「SR-2」です。
そしてトップモデルは「SR-2」→「SR-3」→「SR-7」と
モデルチェンジのたびにモデル名も変わっていきますが
そのトップモデルをベースとして基本的に
最高速を1/500に抑えただけの普及クラスの「SR-1」は
中身が変わってもずっと「SR-1」のままでした。
そのため「SR-1」は生産時期によって「SR-2」ベースの「SR-1」だったり
「SR-7」ベースの「SR-1」が存在したりと少々ややこしいことになっています。
ボディ形状だけでも4種類の「SR-1」が存在するのですね。
まぁ見慣れれば簡単に見分けがつくので大した問題でもないのですが…

今回お預かりしている「SR-1」は
露出計取り付け用のソケットが付いていて
「SR-1」のロゴが緑文字
フィルムカウンターは巻き戻し側…であることから
「SR-3」ベースの「SR-1」と思われます。
内部機構も「SR-3」とほぼほぼ同一です。
1961年型かと思われます。
SR-3と同様にバランスの取れた
非常に使い心地よいカメラです。
お預かりしている「SR-1」はやはりかなり長い間
動かされることもなく眠っていたものと思われます。
保管状況は悪くなく心配されるプリズムの状態も
大きな腐食もなく良い状態です。
この時代の「SR」はフィルム室や内部にも
ほとんどモルトが使われていないので
モルトの劣化を起因とするトラブルがないのが良いですね。
ただ機械的動作部はさすがにあちこちの動きが悪い状態です。
シャッター自体は精度はともかくとしても
一応は動作しているのですが
レリーズ機構に問題があるようで
レリーズしてもミラー駆動部分にうまくリンクできず
うんともすんとも動かない状態に陥ってしまいます。
下から弄って強制的にシャッターを切って
再度巻き上げると復帰することが多いのですが
また数回シャッターを切っていると同じ状態に陥ります。
明らかにレリーズからミラー駆動へのリンク部の動作不良なので
このあたりも含めて一通りの整備を行っていきます。

画像はまだまだ取り掛かり始めで上下カバーを外しただけの段階です。
個人的には初期SRシリーズの中では「SR-3」及び
今回の「SR-3」ベースの「SR-1」が使い心地等も含めて
好みのカメラです。
そのせいもあり一時期散々弄ってきたカメラでもあるので
内部も見慣れた光景ではありますが
何十年も経過したカメラは
個体によってその状況は千差万別なので油断しないように
慎重に整備を行っていきます。

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ニコンEMのカメラ修理

今日は「ソフトクリームの日」だそうです。
美味しいですよねぇ…ソフトクリーム…
アイスクリームを口にすることは比較的あっても
ソフトクリームって意外に食べる機会少ないのですよね…
基本的にその場ですぐに食べるものだから
出かけた先で食べる機会が多いですよね
高速道路のSAや道の駅とかでついつい買って食べてしまうものの
かなり上位にくると思います(笑
アイスクリームとはまた違った美味しさがあるのですよねぇ
あのやわらかさというかなめらかさというか…
やはりバニラが王道で定番ですが
出かける先によってはいろいろな味のフレーバーがあるのですよねえ
どこかのSAで食べた紫芋が美味しかったような記憶が…
どこかどーんと高速で遠くに行って
適度に空いているSAでソフト食べたいですねぇ…

さてさて

現実に戻って今日もカメラ修理をやっていきます。
今日は「ニコンEM」のカメラ修理です。
「EM」も比較的依頼の多いカメラです。
1980年発売のモデルでニコンとしては初のエントリークラスのカメラです。
それまでのニコンにはフラッグシップのF一桁機と
ニコマートからの流れを汲むFM/FEがあるだけで
シンプルなラインナップで中級機以上のメーカーでした。
EMはエントリー機としては非常に良くできていて
基本的に絞り優先オート専用機でありながら
機械式1/90シャッターを備えていたりと
ニコンらしいこだわりもあったカメラでしたが
さすがにこの価格帯で同じクラスの強力なライバル達と
わたりあうためにコストを抑えてチープな部分もたしかにあります。
それが当時の昔からのニコンを知るユーザー(特に国内)からは
「ニコンらしくない」とも言われ
販売的には思ったよりは苦戦を強いられたカメラでした。
実際にもてはやされるようになったのは
生産中止後の中古市場でのことでした。なかなか難しいものですね。

お預かりしている「EM」は
やはりしばらく使われていない個体のようで
外観はキレイなのですがフィルム室のモルトはぼろぼろで
巻上のレバーの動きも悪く巻き上げた後にレバーがスムーズに戻ってきません。
電源も妙に不安定で露出計指針も安定しないような状態です。
露出計が不安定なのでオート制御も安定して測定できないのですが
現時点でもかなりオーバー目に制御してしてしまっているようです。
致命的なトラブルはありませんが
やはり機械的駆動部は清掃整備が必要ですし
電気的にも各接点の磨きや清掃が必要です。
その上で精度を出すための調整を行っていきます。

画像はまだ取り掛かり始めの段階でのモノです。
80年発売の電子制御機なのでそれなりに手間もかかりますし
整備性も良くはないですがそれでもこの類のカメラとしては
かなり整備しやすいほうかと思います。
フレキが入っている割にはリード線がまだ多いのも
70年代後半の設計を感じさせます。
しっかりとした構造でニコンらしいカメラなのですが
そこはエントリーモデルなのでプラスチック部品も多用されています。
そしてそれが経年劣化で見た目以上に脆くなっていることも多く
分解整備時には注意が必要です。
いずれにしても新品部品は手に入らないので
今ある当時作られた部品にできるだけ負担を掛けないように
分解整備を行っていきます。

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ニコマートFTNのカメラ修理

今日は7月1日でたくさんの記念日が制定されています。
そんな中から毎年ついついこれを取り上げてしまうのですが
「ウォークマンの日」ですね。
1979(昭和54)年のこの日に
ソニーが携帯式ヘッドホンステレオ「ウォークマン」の第1号機
「TPS-L2」を発売したことが由来となっています。
そしてこれも毎年書きますが
私がこの少し後に持っていたのは「ウォークマン」ではなく
「東芝ウォーキー(Walky)」でした。
チューナーパックをカセットのようにセットすることで
ラジオも聴ける優れもので鮮やかな真っ赤なモデルを持っていました。
当時中学生でしたがどこに行くにもお気に入りのカセットと
一緒に持って出かけていましたねぇ~
さすがに現在はカセットを外で聴きたいとまでは思いませんが
当時のカセットもまだ何とか伸びずに保管で来てますし
自宅にはそれなりのカセットデッキがオーディオシステムに組み込まれているので
たまにテープも聴いています。当時の汚い手書きのインデックス見るたびに
少し懐かしい気持ちになれますね。
ところでこれはウォークマンもウォーキーも同じパターンだと思うのですが
当時の純正で付いてくるヘッドフォン
伸び縮みする部分に髪の毛が挟まって困ったことがある人は
当時たくさんいたのではないかと…(笑

さてさて

本日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
最初の「ニコマートFT」の登場から2年後の1967年に
発売されたカメラです。
このモデルから開放F値補正操作(いわゆるガチャガチャ)が
採用されレンズ交換時に絞り環を1往復させるだけで
開放F値をカメラボディ側に伝達できるようになっています。
非Aiカニ爪連動のボディを使っている方にはお馴染みですが
この機構がないとレンズ交換のたびに
装着レンズの開放F値をボディ側にセットしてやらないと
正しく開放測光を行うことができません。
開放F値の伝達が正しく行われているかどうかは
ガチャガチャ後にマウント脇の設定表示で確認することができます。
動作不良を起こしていてガチャガチャを行っても
うまくF値が伝達できない個体もたまにあるので要チェックです。
慣れてくると作動音だけでも正しく動いているかどうかもわかります。
他にも中央重点測光が採用されていたり
ファインダー内にSS表示が追加されたりと使い勝手は向上しています。
反対にシャッターユニットや巻上機構等に変更はなく
機械的な基本設計はFTをそのまま受け継いでいます。
ニコマートFT系の中では最も販売台数の多いモデルだと思われます。

基本的に非常に丈夫なカメラで長年放置されていても
シャッターだけは普通に切れるという個体も多いカメラです。
お預かりしているFTNもシャッターは何とか全速切れますが
ちょっと動きに重苦しさを感じます。
シャッターそのものも汚れ等で精度が出ていないのですが
それ以上にミラー駆動に問題があり
レリーズしても明らかにミラーの上がる動きが遅い状態です。
ミラーが上がりきらないと当然シャッターは切れないので
ミラーの動きが遅いと明らかにシャッターレスポンスが悪くなり
「ここだ!」と思ってシャッターを切っても
実際にシャッターが切れるのはおもったより
随分遅くなってしまうような状況です。
これをそのまま放置しているとミラーが動き間はそれでもまだ良いのですが
いずれはみらーが動かなくなってしまい
連動してシャッターも切れなくなってしまいます。
加えて電池室の中には当時の水銀電池が入ったままになっていて
電池室の蓋も固着してしまっています。
少し時間かけて何とか蓋を開けると
中からは真っ黒に腐食した電池がコロンと出てきました。
電池室の中も緑青で覆われているような状態です。
当然ながら裏の端子や配線にもダメージがあり
電源は露出計に全く供給されない状態です。

画像は取り掛かり始めのモノですが
これにも緑青がしっかり写っています。
電池室は緑青を取り除き磨き上げて
配線を交換した上で露出計のチェックを行っていきます。
もちろん分解を進めてシャッターユニットや
ミラー駆動部、巻上機構、機械的な部分も
一通りの清掃整備を行っていきます。

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ペンタックスSVのカメラ修理

今日は「国際熱帯デー」だそうですよ。
低緯度の1年中温暖な地域のことですね。
温暖…といえば何だか過ごしやすそうですが
非常に暑い地域のことです。
緯度による定義では赤道を中心に
北回帰線から南回帰線までの間を指します。
上昇気流により低気圧が発生しやすく
豊富な雨量により熱帯雨林を形成する地域や
雨季と乾季が明確でサバナと呼ばれる草原が分布する地域もあります。
イメージ的にはジャングルに覆われていて
とんでもない生き物が多く生息する怖い地域って感じがします(笑
アジアで言えば台湾南部からインドネシアですね。
暑いのは昔から苦手なので暑い地域にはあまり行きたくはないですが
ここ10年くらいで昔は比較的平気だった寒さにも
めっぽう弱くなってしまい、暑さ寒さの我儘さに磨きがかかりました(笑
それにしても空調のいらない快適な季節は年々短くなっている気がしますね。
これから梅雨が明けると強烈に暑い季節が来るので憂鬱です。
若い頃だって「夏最高!」と思うのは
海やプールに行く時だけでしたねぇ(笑

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
AP、K、S2、S3と進化してきたアサヒペンタックスシリーズのカメラです。
前モデルのS3で完全自動絞りとなり
マニュアル一眼レフとしてはかなり近代的なモデルとなっていますが
「SV」となってその名の通りセルフタイマーが装備され
(SVの「V」はセルフタイマーを意味する”Voraufwerk”の頭文字)
フィルムカウンターも自動復元式となりました。
露出計の内蔵となるとさらに後のモデルの「SP」まで待たなくてはいけませんが
何十年前の内臓露出計の安定性や使い勝手を考えると
いさぎよく露出計は内臓されないほうが良いとも思えます。
使い心地も良く、M42マウントで交換レンズも豊富で
適度にレトロなデザインも何とも魅力的なカメラだと思います。

ただし「SV」までのアサヒペンタックスシリーズのカメラは
シャッター幕の経年劣化が進んでいるものが非常に多く
それまで未整備で幕交換等が行われていないと
まず間違いなく普通に使えないほどの幕の劣化が起こっています。
今回お預かりしている「SV」も幕の硬化が激しく
シャッターを切ると波打ってゴワゴワな先幕は何とか走行しますが
同様に波打った上にロールした状態でゴワゴワになっている
後幕は全く走行できません。もちろんシャッターは開いたまま
ミラーアップしたままで固着です。
言うまでもないですがこの状態では全く撮影に使えません。

というわけでまずは何はともあれ幕交換からスタートです。
まだ取りかかかったばかりの状態ですが
手前に置いてあるのが取り除いた先幕です。
まだ本体側には後幕が残っていますが
こちらもかなり劣化しているのが画像でもわかるかと思います。
シャッター幕は素材から切り出して新たに作成するのですが
寸法はもちろんのこと貼り付けの位置も正確に行わないと
その後でいくら調整しようとしても
シャッタースピードが確保できない状態になってしまうので
より慎重に行います。
同時に幕軸や巻上、ミラー駆動部の整備を行い
正しくスムーズに動く状態にしたうえで幕速の設定を行い
シャッタスピードの精度を出していきます。

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キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は「ちらし寿司の日」だそうですよ。
酢飯がさっぱりしていていいですね。
季節的にもピッタリなような気がします。
関東だと具に握り寿司に使う生魚を多く使う
「江戸前ちらし寿司」をイメージされる方が多いのですかね?
個人的には「ちらし寿司」と聞くと
「五目寿司」を想像します。
身体に優しそうな気がして時々無性に食べたくなるのですよ。
若い頃にはそれほど好んでまで食べなかったのですが
「ちらし寿司」の話ではないですが
食べ物の好みは本当に年齢によってどんどん変わりますね。
干し椎茸、干瓢の煮しめ、酢蓮根、筍、茹でた海老、焼き穴子…
いろいろな具が思い浮かびますがそれらが混然となって
何とも美味しいのですよねぇ…
…と書いていると何だか無性に「ちらし寿司」が食べたくなってきました。
スーパーとかで売っている出来合いのモノも美味しいのですよね
私、普段は昼食は食べないのですがスーパーまで
ちょっと行ってこようかな…(笑

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
1976年発売のカメラで
キヤノンAシリーズ最初のカメラでもあります。
電子制御シャッターのカメラや
シャッタースピード優先オート露出のカメラ自体は
それまでにもありましたが
世界初のマイクロコンピュータ搭載カメラで
来たるべき「AE時代」を開花させた記念碑的カメラだとも思います。
自動露出やシャッター制御を搭載されたコンピュータで集中的に制御し
従来機種より300点以上の部品削減と生産の効率化による
コストダウンを実現しています。
当然ながら大ヒットモデルとなり
低価格化・高機能化についてこれなく中堅メーカーが
このカメラの登場によって淘汰が進んだとも言われています。
こう書くとゴリゴリの電子制御カメラだとも思えますが
その後の時代の電子化に比べるとまだまだアナログな部分も残っていて
内部には連動糸もまだ使われており露出計も指針式です。
これより10年前のカメラに比べるとややこしい部分も多いですが
それでもこの類のカメラとしては整備性も良好です。
電子制御も意外と現在でもトラブルは少なく
経年劣化による接点の接触不良とかはありますが
トラブルの大半は機械的な動作不良だったりもします。

お預かりしている「AE-1」はまずシャッターが切れません。
幕位置から判断してチャージは完了しているようなので
電気的にレリーズができず固着してしまっている状況です。
電源はちゃんと入っていてレリーズボタン半押しで
露出計は反応します。
おそらくはマグネットの汚れ等による固着かと思われます。
このままでは埒があかないので
底部から一度、強制的にシャッターを切ってみたところ
定番ともいえる耳障りな「ギャイン」という
シャッター鳴きも確認できました。
「シャッター鳴き」と言いますが原因はミラー駆動部の
ギアが油切れにより異音を発する現象です。
そのまま放置しておくとミラーの動きが明らかに緩慢になり
シャッターレスポンスが悪くなり
最終的にはミラーが動かなくなり連動してシャッターも切れなくなります。
「AE-1」分解整備の際には症状が有無にかかわら要整備な部分です。

機械的な動作部分の清掃整備注油
電気的接点の清掃整備を行い
もちろん今回のトラブルの要因のマグネット吸着部の
清掃調整も行います。
その上で電気的調整を行い、露出制御等の精度を出していきます。
「AE-1」は当店では比較的修理依頼の多いカメラなので
トラブルの多い個所やチェックポイントはわかっているので
そういう部分も踏まえて修理整備を行っていきます。
意外と丈夫なカメラなのでしっかり整備すれば
また当分の間、安心して快適に使える状態になると思います。

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リコーフレックスニューダイヤのカメラ修理

今日は「露天風呂の日」だそうですよ。
「ろ(6)てん(・)ぶ(2)ろ(6)」(露天風呂)で
「6・26」の語呂合わせからだそうです。
露天風呂いいですねぇ…
この季節ならぬるめのお湯にゆっくり長く浸かりたいですねぇ
なかなか温泉にまでは行く機会がないですが
寒い季節は割と頻繁に近所の銭湯には行って
大きな湯船でゆっくり過ごすのが何とも癒されます。
暑い季節になってくるとシャワーで簡単に済ませてしまいがちですが
ゆっくりとお湯に浸かる日も増やしたいですね
そのほうが間違いなく気持ちよく眠れる気がします。
露天風呂も長らくご無沙汰ですがたまには行きたいですねぇ
山登りによく行っていた頃は
山の帰りに温泉や露天風呂に立ち寄ることも多かったのですが…
近年は出不精気味なせいもありなかなか機会がないですね(苦笑

さてさて

本日は「リコーフレックスニューダイヤ」の
カメラ修理を行っています。
「リコーフレックス」といえばプレスボディで
ピントギア搭載の二眼レフとしては
軽量コンパクトなシンプルなカメラを
思い浮かべてしまいますが
「ダイヤ」シリーズはダイキャストボディです。
ピント調整もヘリコイド方式となり
レンズボード左右から出たピントレバーで操作します。
フィルム装填もスタートマーク合わせの
セミオートマットとなっています。
機能的にはかなり充実したモデルです。
搭載されるシャッターユニットは
いくつかバリエーションがありますが
今回のモデルはシチズンMXV搭載です。
最高速は1/400です。
レンズはリコナー8cmF3.5です。
「ニューダイヤ」は1956年の発売ですが
これ以前にも「ニュー」ではない「ダイヤ」も存在します。
「ニューダイヤ」にはレンズにBay1バヨネットが装備採用され
それまで巻き上げノブに付けられていた巻き止め機構が
ボディ内に格納されています。
よりスマートに使いやすく進化しています。

お預かりしている「ニューダイヤ」は
やはりかなり長い間使われていなったものと思われます。
しかしながら保管状況は悪くなかったようで
シャッターは若干の粘りがあるものの
一通りは動作しています。
ただしレンズやファインダーにはカビや曇りがあり
撮影に支障のある状態です。
さらにフィルムカウンターに問題がり
通常であれば裏ブタを開ければ
フィルムカウンターはゼロにリセットされ
そこからスタートマーク合わせのフィルム装填を行い
1枚目をセットするのですが
現状は裏ブタを開けてもフィルムカウンターがリセットされません。
正確に言うとカウンター4あたりまでは戻るのですが
それ以下に戻らない状態です。
パトろーネ入り135フィルムのカメラであれば
フィルムカウンターがたとえ不動でも撮影枚数がわからないだけで
撮影自体は行えますが
120ロールフィルムでスタートマーク合わせのセミオートマットの
カメラだとカウンター不良は大きなトラブルです。
1枚目を位置合わせすることができないため
まともに撮影するにはかなりの障害となってしまいます。
おそらく何らかの原因でカウンターのバネのテンションが
抜けてしまったとのだと思われます。

まずはフィルムカウンタートラブルから対処していきます。
やはりネジの緩み等の原因で
単純にバネのテンションが抜けてしまっただけのようです。
バネ破損とかでなくてよかったです。
カウンターの動作もそうですが巻き止め機構等も含めて
清掃整備を行っていきます。
他は少々動作不良があるとはいえ
原因のよくわからないトラブルはないので
シャッターユニットの一通りの整備
ヘリコイドグリスアップ等、全体の分解整備を行っていきます。

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オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「UFOの日・空飛ぶ円盤記念日」だそうですよ。
1947(昭和22)年のこの日に
アメリカの実業家ケネス・アーノルドが
自家用機で飛行中にコーヒー皿のような
謎の飛行物体を目撃したことが
由来となっています。
これが最初の目撃例と言われています。
UFO(unidentified flying object:未確認飛行物体)」
「科学的に説明できない正体不明の飛行物体」ですね。
さすがに宇宙人の乗り物だとは思いませんが
正体のわからない飛行物体…と考えると
まぁなくもないかな…という感じがしますね。
個人的にはそういう不可解なことは全部
蟲の仕業だと思っていますが…(笑)
幼い頃に段ボールや厚紙をまぁるく切って
「UFOだ!」って言って飛ばしてましたねぇ~
あと世代的にピンクレディーの名曲はドンピシャです(笑

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
「F」や「FT」を合わせると「ペンFシリーズ」は
かなりの頻度で修理依頼のあるカメラです。
「FT」だと露出計絡みの修理も多いですが
露出計レスでシンプルな「F」だと
トラブルのほとんどが「ミラーアップしたまま固着」か
「巻上不可」です。
どちらも大抵がミラー駆動部の動作不良によるものがほとんどです。
今回の「ペンF」もミラーアップしたまま固着し
シャッターが切れない状況なのですが
レンズを外すと正常に動作します。
ご依頼者様のレンズを装着すると
ほぼ百発百中でミラーアップしたままになってしまいます。
試しに当店のテスト用レンズを装着してみると
ミラーアップの頻度が3回に1回くらいになります。
レンズを変えると完全に解消されるならレンズ側の問題のみと言えますが
頻度が変わるだけなのでやはりミラー駆動部にも問題があるようです。
絞りレバーの負荷がかかっただけでミラーが駆動しにくくなるようです。
改めてお客様のレンズをチェックしてみると
指でレバーを動作させる分にはさほど重さを感じないのですが
絞り羽根にはやはり粘りがあって絞り込んで戻る際には
羽根の動きがかなりゆっくりです。
絞り込む際にはそれほど問題があるような動きではないのですが
微妙に粘っているものと思われます。
羽根の重なっている部分には少し油滲みも確認できます。
レンズ側も絞り羽根清掃等の整備が必要です。

まずはボディ側の整備から取り掛かります。
ミラー駆動部も含め機械的駆動部を全て
スムーズに本来の動きができるように清掃整備していきます。
ペンFはフィルム室には蝶番部のみしかモルトがないのですが
上カバー内部光路周辺に結構な量の
内部モルトが使われており
今回もそうですがそれが劣化してボロボロになり
内部のあちこちに入りこんでしまうので
その清掃や交換も入念に行います。
もちろんファインダー清掃もしっかり行います。

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ニコンEMのカメラ修理

今日は「ボウリングの日」だそうですよ。
楽しいですよねぇ~
子供の頃にはじいさんに頻繁に連れて行ってもらいましたし
高校生くらいから20代まではかなりハマって
せっせとボウリング場に通いましたが
もう10年以上はやってないなぁ…
まぁ今の私の身体ではあの重いボールを持っただけで
バランスを失って倒れそうですが…(苦笑)
私が生まれてすぐくらいが空前のボウリングブームで
生まれ育ったあの小さな町にさえ(広島県呉市)
私が覚えているだけでも
6ヶ所のボウリング場があってどこも盛況でした。
じいさんが当時めちゃくちゃ上手くって
アマチュアの大会に出ては優勝争いをしていました…(笑
家にたくさんトロフィーがありましたねぇ…
じいさんが晩年…80歳になったかの頃…
「もう1回投げてみたいのー」なんて言ってるので
何回かその頃にも一緒にボウリングにいきました。
さすがに1ゲーム投げるのが精いっぱいで
「あとは二人分全部投げてくれー」なんて調子でしたが…
それもいい思い出です。写真撮っておけばよかったなぁ…

さてさて

本日は「ニコンEM」のカメラ修理を行っています。
1980年発売の絞り優先オート露出専用機です。
当時は各メーカー「絞り優先オート専用」の
エントリーモデルの一眼レフをラインナップしていて
価格も物品税の関係もあり押し並べて「4万円」で
熾烈なシェア争いを繰り広げていました。
ニコンとしては初のエントリークラスへの参戦で
前年に先行して海外発売し
その売り上げも上々だったので満を持しての国内デビューでした。
ただ…意外と国内での販売は苦戦だったようです。
それまでのニコンのラインアップはトップにF一桁機
その下に「FM/FE」というシンプルなもので
中級機以上の一眼レフしかない状況で
コストの関係もありプラスチックを多用し
機能もシンプルな「EM」は「ニコンらしくない」ということで
なかなか市場に受け入れられなかったようです。
今見ると電子制御の絞り優先オート専用機ながら
電池がなくても常に動く1/90機械制御シャッターを装備していたり
「B」も電池不要で長時間露光に使えたりと
非常にニコンらしい部分がいろいろと垣間見えるのですが
なかなか当時はそのあたりが上手く伝わらなかったようです。
ジウジアーロデザインでデザイン的にも全く安っぽさがなく
非常に良いカメラだと思います。

お預かりしている「EM」はご依頼者様が
長らく愛用されている個体とのことです。
大きなトラブルはないのですが
最近、落としてしまったようでそれ以来
なかなかレリーズできないことが頻繁にあるようです。
分解前にざっくり見た感じでは落下の悪影響は特になさそうで
レリーズの不調は落下のせいというより
経年劣化や汚れもあって
レリーズSW周りの接触不良ではないかと思われます。
外装にも大きなダメージはないようです。
ただレリーズも含めてオート制御も少々不安定なようなので
内部モルトの交換等も含みリフレッシュが必要だとは思います。

これから一通りの分解整備を行い
各部の調整も入念い行っていきます。
装着されているレンズは同時発売された
「EM」用の「シリーズE」レンズではなく
Ai-Sニッコールの50mmF1.8レンズです。
いわゆるパンケーキレンズで
非常に薄くコンパクトでEMにもぴったりです。
現在でも非常に人気の高いレンズです。
ただこのレンズ、ニッコールレンズにしてはめずらしく
絞り羽根への油滲みや粘りが非常に多いレンズです。
今回のレンズも大きな動作不良まではないものの
絞り羽根に油がねっとりと滲んでいます。
今は若干粘っている程度ですが
放置しておくとそのうち羽根が動かなくなると思います。
今回、レンズ側の分解清掃を行い
絞り羽根の洗浄清掃を行います。

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ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「夏至」ですね。
二十四節気のひとつでもありますし
北半球では一年のうちで昼(日の出から日没まで)が最も長く
夜が最も短くなる日です。
昼の時間は約14時間30分、夜の時間は約9時間30分となるそうです。
5時間も日中のほうが長いのですねぇ
でも今日の関東は梅雨時期ということもあり
薄暗くシトシト雨です。
日照時間となると天気もありますからまた異なりますね。
夏至に関連して今日は「スナックの日」なのだそうです。
これを見て一番に「飲み屋のスナックか…」と思ってしまいました。
昔は場末のスナックでツケで毎晩のように飲んでた時期もありました(苦笑)
そうではなくてここでいう「スナック」は「スナック菓子」のことですね。
「夏至」のお祝いに「歯固め」と称して
正月の餅を固くして食べる習慣があったことに由来するのだそうです。
固い餅とスナック菓子では随分違うような気もしますが…
それはさておき「スナック菓子」いろいろな種類があって
どれも美味しいですよね
ビールのつまみとしても欠かせないと思います。
でも最近はシンプルに「柿の種」が多いかな…
それもピーナッツの入っていない「柿の種」だけのものが多いです。
晩酌の手っ取り早いつまみにちょうど良いのですよねぇ…
お安いしどこでも売っているし…もちろん美味しいし…

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
1964年発売のカメラです。
60年代のペンタックスを代表するカメラです。
さらに国産M42マウント機を代表するカメラでもありますね。
ユニバーサルマウントでもある「M42マウント」は
ペンタックスのM42レンズのみならず世界中のM42マウントレンズを
装着すことも可能です。
そのためもあり現在でも非常に人気の高いカメラです。
当時はユニバーサルマウント云々関係なく
コストパフォーマンスに優れた使いやすい一眼レフということで
国内はもちろん世界的にも大ヒットしたカメラです。
シンプルなねじ込み式マウントなので
レンズ側の絞り情報を機械的に伝える機構が全くなく
絞り込み測光とはなりますがしっかりしたTTL露出計も備えます。
全体的にもシンプルな造りで整備性も良く
現存台数も非常に多く、その分状態は千差万別で
メンテナンスはそれなりに必要ですがしっかり手を入れれば
キチンと正しい状態で使い続けていけるカメラでもあります。

お預かりしているご依頼者様がご親戚から
引き継がれたカメラなのだそうです。
随分長い間、使われないまま仕舞い込まれていたものと思われますが
保管環境自体は悪くなかったようで
シャッターも精度はともかくそれなりに動作していて
定番ともいえるプリズム腐食もありません。
ただし、どうやら水銀電池を入れたままで保管されていたらしく
電池室周りの下カバーが一部塗装まで腐食しています。
そして電池室の蓋がそれはそれは強烈に固着して
何をどうしてもうんともすんとも開きません…
いずれにしても電池室裏側の接点も強烈に腐食していますし
そこに接するボディ側の接点も緑青に覆われています。
当然ながら配線にもダメージがあるようです。
そのあたりを対処してから露出計の調整を行う必要がありそうです。

電池蓋はもはや破損しかけている状態で
これを無理に開けても
電池室内もとても使える状態ではないかと思います。
状態の良い中古部品と交換するほうが無難です。
それにしてもボディ側内部まで腐食が広がっているので
そちらの対処は入念に行って
露出計が安定して動作するように修理していきます。
並行して若干動きの悪い幕軸や
ミラー駆動部等の清掃整備を行っていきます。
電池室関連以外は比較的状態がいい個体なので
しっかり整備してご依頼者様には
安心して使っていただきたいと思います。

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ペンタックスMEのカメラ修理

今日は「朗読の日」だそうですよ。
「朗読」は、声を出しながら文章を読むことを意味します。
「音読」ともいいますが、「朗読」には文章や詩歌の内容をくみ取り
感情を込めて読み上げるという意味合いも含まれるのだそうです。
大人になって…いや声に出して文章を読むなんて
小学校の授業以来、ないのではないかと思います…(苦笑)
なかなかそんな機会はありませんねぇ
朗読どころか年々声を出す機会自体が減ってきて
ちょっとまずいのではないかと思うほどです。
(仕事中の対応以外に声を出す機会がほとんどない…)
ひとりカラオケも行かなくなったし…
でも感情をちゃんと込めて文章を読むのは
いろいろと良い効果もあるような気がします。
でも今ここで「良いような気がします」なんて言っても
絶対にやらないでしょうねぇ(苦笑)
まぁ実生活に困らない程度に声出して話すようには心がけます…

さてさて

本日は「ペンタックスME」のカメラ修理を行っています。
1976年発売のカメラです。
ペンタックスMシリーズの基本ともなるカメラです。
Mシリーズの一号機はこのブログでもよく登場する
機械制御横橋りシャッター機の「MX」ですが
「MX」は電子制御機を主とする「Mシリーズ」の中では
どちらかといえば本流ではない存在で
「MX」の1ヶ月後に発売された今回の「ME」のほうが
ペンタックスの考える「Mシリーズ」のコンセプト
「小型軽量化」、「電子化によるAE化」、「システムの充実」を
具現化したカメラかと思います。
実際にもこれ以降に発売される「Mシリーズ」のカメラは
全てこの「ME」がベースとなっています。
「ME」自体は絞り優先オート専用の
いわゆる「エントリークラス」のカメラですが
軽量コンパクトで使い心地も良いカメラだと思います。

「ME系」の持病と言えばやはり定番ともいえる
「ミラーアップしたまま固着」という症状です。
今回お預かりしている「ME」もその状態で当店にやってきました。
「ミラーアップしたまま固着」は
もはや一眼レフ全体によくあるトラブルですが
他のカメラの場合はミラー駆動部に原因があることは少なく
大抵の場合シャッター走行不良から関連して起こるトラブルです。
ただ「ME系」の場合はその大半…というかほとんどが
ミラー駆動部自体に問題があり動作不良が起こるパターンです。
同じ箇所が原因で起こるトラブルにシャッターチャージ不良で
「何回でも巻上ができるがシャッターが切れない」
「巻き上げた瞬間にシャッターが切れてしまう」なんていうパターンもあります。
ミラーアップしたまま固着している場合だと
少々厄介なのはその状態で電気系が正常かどうかの判断ができないことです。
ただ、例え電源が入らない状態だったとしても
「ME系」は電子回路上の修理不可能なほどのトラブルは非常に少ないので
大抵の場合が何とかなるのですが…

何はともあれミラー駆動部がまともに動くように
整備を行っていきます。
電気系は細かい精度や動作の確認はともかく
とりあえずは重篤なトラブルは抱えてないものと思われます。
ミラー駆動部動作不良の原因は大半は
駆動部に使われているゴムブッシュの溶解が原因です。
それ以外にも「ME」には内部モルトが多かったり
シャッター内部にゴム部品が使われていたりと
何十年もの間に変質して動きを妨げるよう要因が多くあるので
分解しながらそのあたりの対処改善を進めていきます。
電子制御機ではありますが
整備性自体は非常に良いカメラです。

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