ニコンFEのカメラ修理

今日は9月2日ということで靴(9・2)の日ということですよ
靴って大事ですよねぇ。。。
ビジネスシーンでも靴が汚かったり
みすぼらしかったりすると目立ちますものね。
個人的には最近、20年ぶりに登山靴を買い換えたのですが
やっぱり良い靴は歩きやすさ疲れにくさに直結します。

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
ここでの登場回数も非常に多いカメラです。
適度にコンパクトで信頼性も高く使いやすいと3拍子揃ったカメラですね。
個人的にもかなり好きなカメラです。

今回、ご依頼の個体は
最近、続いているいわゆる家に保管されたままになっていたカメラです。
ファインダー内にカビも多くフィルム室内のモルトは粉だらけで
とてもこのまま使える状態ではありません。
動作チェックをしてみると
まず高い頻度で巻上げロックが起こります。
まだ推測の段階ですがミラーチャージがうまくできないようで
シャッターはチャージされるのですが
ミラーがチャージされないため、シャッターは切れず
巻上げもできない。。。という状態になってしまいます。

他、シャッターは高速シャッター(1000、500)は開かず
オート、露出計はそれぞれ1.5段以上アンダー傾向です。

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これからミラーボックスを外しシャッターユニット、
ミラー駆動部の点検整備に取り掛かります。
おそらくこの段階である程度、動きは正常になると思われますので
その後、細かい調整でシャッタースピード、オートの精度出しを行います。
並行して露出計周り、ファインダー周りの整備を行います。

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キヤノネットQL17G-Ⅲのカメラ修理

今日は9月1日、「防災の日」であり
57年前に関東大震災が起きた日でもあります。
毎年、いえ毎月のように全国どこかで大きな災害が起きていますが
備えだけはしっかりしなくてはいけませんね。

さてさて

今日はキヤノネットQL17G-Ⅲのカメラ修理を行っています。
最後のキャノネットでもあるG-Ⅲですが
発売は1972年、当たり前ですが1961年に発売された
初代キヤノネットに比べると非常にコンパクトで
色々な面で進化したモデルです。
現在でもキヤノネットの中ではこのG-Ⅲが
抜群の人気を保っていると思います。

今回、お預かりしたG-Ⅲは
随分長い間、家に保管されていたようで
まず裏蓋のモルトが全く機能しない状態で
そのモルトの腐食により裏蓋そのものや
ボディ側にも錆を発生させているような状況です。
加えてシャッター羽根にも粘りが出ていて
シャッター羽根は何とか動くのですが非常にゆっくり開閉します。
露出計は何とか生きてはいますが
随分アンダーに振れていて
通常ならばシャッターが切れなくてはいけない
EV15 ASA100 1/125という設定でも振り切ってしまい
シャッターロック(オート範囲適用外)がかかってしまいます。

キヤノネットに限ったことではありませんが
この時代のレンズ一体型コンパクトカメラは
裏蓋のモルトにかなり遮光性を頼っているものも多く
大量のモルトが使われています。
劣化したモルトは百害あって一利ナシなので
古いカメラをお持ちの方は必ずチェックすることをお勧めします。

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まずはこれから分解をさらに進めて
シャッターユニットの整備及び、シャッター羽根、絞り羽根の清掃を行います。
加えてレンズ清掃、露出計、オート制御、ファインダー周りの整備を行っていきます。

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ローライフレックスMX(V型)のカメラ修理

今日は8月31日ということで「8・31」(やさい)、野菜の日だそうですよ
先日、焼肉の話もしましたが野菜はなかなか取れてないですねぇ。。。
もちろん、採らなきゃダメなのはわかっているのですが。。。(汗)

さてさて

今日は「ローライフレックスMX(V型)のカメラ修理を行っています。
当店では基本的に国産カメラしか取り扱ってはいないのですが
状況によっては一部、お取り扱いできる場合もあります。
ローライフレックスは種類が非常に多くありますが
今回のV型は正確には「ローライフレックスオートマットMX」というモデルです。
発売開始は1951年。既に60年以上が経過するモデルです。

今回、お預かりの個体は
レンズ清掃限定修理でのお預かりです。
経過している年数を考えれば非常に良好な状態なのですが
ご指摘の通り、レンズにカビが少々見受けられます。
クモリが発生しているとお手上げなことが多いのですが
今回はレンズにクモリはほぼ見当たらない状態です。

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まずはビューレンズの清掃から取り掛かります。
この状態でテイクレンズも前後からはずすことができるので
引き続きテイクレンズの清掃も行います。

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コニカC35のカメラ修理

今日は「焼肉の日」だそうですよ!
焼肉はいいですよねぇ~ハラミ、ロース、ミノ、ギアラ。。。
で、やはり焼肉には生ビールですよねぇ~
しばらく食べてないなぁ。。。ひとり焼肉でも行こうかな(笑)

さてさて

今日はジャーニーコニカこと
「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
C35も登場回数の多いカメラですよね。
コンパクトで使いやすく写りもよい
ファンが多いのも頷けます。

今回の個体はいわゆるC35フラッシュマチックというモデルで
フラッシュのガイドナンバーを設定しておくと
ピントリングの距離に応じて絞りを自動設定してくれるという
機能の付いたモデルです。
さらにボディカラーはシルバーに比べると
個体数の少ない精悍なブラックです。
非常にボディの状態の良い個体ですが
露出計が全く動きません。
まずは電池室をチェックしてみると
電池室そのものは液漏れ跡もなくキレイなのですが
電池室を外して裏を見てみると
案の定、緑青が発生しており
マイナス側のリード線は腐食して全く電気を通さない状態でした。

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電池室からの黒リード線は全て張替えます。
定番のプーリーの作動不良も若干兆候が見受けられるので
プーリー軸の洗浄、シャッター羽根洗浄
シャッターユニット点検整備、露出計整備調整、レンズ清掃
ファインダー清掃及び距離計調整。。。と進めていきます。

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ミノルタXDのカメラ修理

今日は「民法テレビスタートの日」らしいですよ
最初の放送は日本テレビだったんですね。
最近はあまり観なくなったけど
もともとテレビは良く見るほうだと思います。
集中してみているというよりは
家でとにかく点けっぱなしで
何かしながら見ているパターンが多いですかね。

さてさて

今日は「ミノルタXD」のカメラ修理を行っています。
世界初の両優先AE搭載カメラとして有名なモデルですが
機能的なことはもちろんなのですが
カメラとして基本的な部分が本当に良いカメラですよね。
しっとりしたシャッター音に軽快な巻上げ
ピントの山がつかみやすく明るいスクリーン。。。
個人的にも好きな1台です。

短所の非常に少ないXDですが
比較的電気関係のトラブルは多いカメラです。
電子基盤内にトラブルの原因がある場合は
修理不能になることも多々あります。

今回、お預かりしてる個体は
非常にキレイなシルバーのXDです。
巻上げも軽快でシャッターも問題なく切れているようなのですが
実はフィルムを入れると
巻上げがゴロゴロと非常に違和感のある巻上げになってしまいます。
スプロケット周りに問題があるのは間違いないかとは思われますが。。。

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まずはある程度分解していかないと何とも言えないので
これから本格的に取り掛かります。
他、オートが多少不安定な部分があるようですので
それも対処しながら
各部点検整備一式を行います。

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ミノルタオートコードのカメラ修理

今日は「男はつらいよ」の日らしいですよ。
第一作目が昭和44年のこの日に公開されたそうです。
ん?私の生まれた年じゃないですか。。。(笑)
実は私、この映画のシリーズ見たことないんですよねぇ。。。(汗)

さてさて

本日は「ミノルタオートコード」の修理を行っています。
1950年代に様々なモデルが作られた国産二眼レフの中で
おそらく最も評価されているのが
このミノルタオートコードのシリーズではないかと思います。
二眼レフといえばやはりローライが頂点だとは思いますが
そのローライに真剣に追いつき追い越すために
作られたカメラだと思います。
今、見ても質感も高いですし、きちんと整備されたものは
使い心地も非常に気持ちいいモデルです。

今回、お預かりしている個体はオートコードの中でも
後期のモデルです。
外装もキレイでレンズにもよく心配されるクモリもありません。
ただしピントレバーが時々から回りします。
オートコードはピントレバー先端が
折れたり曲がったりしているものも多く
そうなると中古品と交換しか手段がございませんが
今回はレバーそのものは大丈夫そうなのですが
中でうまく締め付けられていないようです。

他、ファインダーが開きにくい、ファインダールーペ脱落等の
トラブルも見受けられます。

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まずはピントレバー周りの修理を行い
ヘリコイド関連の点検調整から始めます。
その後、シャッターユニット整備、レンズ清掃、他
各部点検整備一式を行います。

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ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「レインボーブリッジの日」だそうですよ。
1993年8月26日に開通したのですね。
今でもそうですが
昔は台場方面からクルマで11号に乗って
レインボーブリッジ上で都内の夜景が見えると
「東京ってホント大都会だよなぁ。。。」としみじみと思ったものでした。

さてさて

今日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
SPもコンスタントに修理依頼のあるカメラですね。
やはり使いやすいことと
M42マウントで色々なレンズが楽しめることが人気の理由でしょうね。

今回のSPは「HONEYWELL PENTAX SP」です。
これは当時アメリカに輸出する際に
HONEYWELL社のブランドとして販売していたからなのです。
もちろん中身は通常のSPと全く同じなのですが
ペンタ上のHONEYWELLのマークとロゴがちょっとカッコ良いですよね。
外観はかなりキレイで申し分ないのですが
実はシャッター幕(後幕)が半分開いた状態で
固まってしまっています。
幕軸周りに何かトラブルが発生してしまったようです。

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まずはシャッターが正常に動作する状態にしないと
話にならないのでその原因を探りつつ修理していきます。
まだ確定ではありませんが
幕軸を巻き上げるギアが付いてる軸が
ちょっとおかしな動きをしているようです。
その後、ミラーボックス周り、露出計、ファインダーと整備していきます。

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ミノルタXEのカメラ修理

今日は「即席ラーメン記念日」だそうですよ。
山で袋ラーメンはよく食べるけど
普段、カップラーメンとかあまり食べませんねぇ。。。
でも週に1回くらい即席ではありませんが
無性に「家系ラーメン」が食べたくなりますが。。。(笑)
あの異常にこってりしたのがいいんですよねぇ。。。
ついつい、ライスも付けちゃいます(汗)

さてさて

今日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
ライカR3のベースにもなった
非常に使い心地の良いカメラです。
私も自分で使うために数台整備済みを確保しているカメラです。

今回の個体はご依頼者様のおじいさんの家から
出てきたカメラということで
やはり随分使われないまま保管されていたようです。
XEといえば。。。定番はなんといってもプリズム腐食
昨日紹介したOM-1とはまた違い
ファインダー視野の下1/3~酷いものになると半分くらいが
真っ黒になってしまうたちの悪いものです。
今回も残念ながらプリズムは腐食してしまっています。
私の感覚では今、現存しているXEの8割以上は腐食して
使い物にならないのではないと思います。

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まずはその腐食したプリズムを降ろしてみました。
見事に下1/3くらいは真っ黒です。

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原因はプリズム前面に接する部分に貼ってあるモルトです。
ここのモルトが腐食することによって
プリズムの蒸着も腐食させていきます。
何度も書いたような気がしますが
SRT系はここに腐食しない材質のものが貼ってあるのです。
X系になっても継承してほしかったなぁ。。。

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プリズム側を外から見るとこんな状態になっています。
この付着している腐食モルトをキレイに取ると
ものの見事に塗装・鏡蒸着部分もキレイにとれて
この部分だけがただのガラスとなってしまいます。

今回は腐食していない中古プリズムと交換で対応します。
XEの腐食していないプリズムは日に日に入手しにくくなっています。
当店では何とか少しばかりキープしているプリズムがございますが
XEのプリズム腐食でお悩みの方は
なるべくお早めにお声掛けくださいませ

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もちろん、プリズム腐食だけではなく
これまた定番の露出計が基本的に振り切ってしまう不具合
それも大きく関連しますがオート不良等々
XEならではのトラブルがいくつか確認できています。
これから、ミラー駆動部、シャッターユニットはもちろんですが
各電気接点を入念に点検整備していきます。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「大噴火の日」らしいですよ。
ヴェスビアス火山が大噴火し
ポンペイの街が火山灰で埋没してしまった日です。
日本も火山列島ですからいつ同じようなことが起きても
不思議ではないですよね。
少し前の御嶽山の噴火なんてとても他人事とは思えませんでした。

さてさて

先日もOM-1の修理を紹介しましたが
今回はまた別のブラックのOM-1の修理を行っています。
ご依頼者のご実家に保管されていた個体とのことですが
確かにかなり長期間使われてなかった様子です。

今回はプリズムも見事に腐食しています。
他、付属の50mmレンズはかなりのカビが見受けられ
カメラ本体の露出計は+3段のオーバーを指示します。
スローガバナーも若干固着気味です。
このままではとても快適に撮影とはいかない状況です。

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毎度のことですがプリズムと接眼レンズの間に巻かれた
モルトの劣化がOM-1のプリズム腐食の原因です。
アクセサリーシュー接点のステーを外すと
粘着質となったモルトがボロボロと取れてきます。

IMG_8501

プリズムを降ろしました。外側から見ても
手前側は塗装が浮き気味になっているのがはっきりわかりますが。。。

IMG_8500

内側はこんな感じですね。完全に鏡面蒸着が
一部剥がれ落ちてしまっています。
写真の写りには直接影響しないとはいえ
いつも覗くファインダーがこの状態だと
かなり不快ですよね。

IMG_8502

プリズムは中古のキレイなプリズムと交換いたします。
これからまずは、シャッター周りの整備
ミラー駆動部の整備、露出計の整備調整と行っていきます。
もちろん整備すれば中身はまだまだ元気に復活します。
外観はワンオーナー品で大切に使われていたようで
非常にキレイです。
合わせて外観清掃も行いますので
かなり良い状態のOM-1になると思います。

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オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「チンチン電車の日」らしいですよ
チンチン電車。。。いわゆる路面電車ですね。
私の出身地でもある広島では
広島市内では今でも元気に走っていますし
私の生まれ故郷でもある呉でも
私が生まれる少し前までは路面電車が走っていました。
確かどこかにじいさんの撮った当時の写真があったような気が。。。
今度探してみます。

さてさて

今日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
ハーフ判なのに一眼レフでレンズ交換可能!という
孤高の存在でもあるペンFです。
もちろん現在でも人気の高いモデルです。
メカニズム的にもロータリーシャッターや
ミラーを縦においてメインのプリズムをシャッターユニット横に置き
アイピースまで光を届ける独特の光学系のファインダー等々
独創的な造りに溢れています。

よくあるトラブルとしては下記のようなものがよく見かけられます。

・プリズム腐食
・ミラー駆動関連のトラブル(ミラーアップしたままになる)
・巻上げ関連のトラブル
・スローガバナを原因とするシャッタートラブル

今回の個体はまずはミラーアップしたまま
シャッターも切れずロックしてしまっているという症状がありますので
ミラー駆動周りのトラブルがあるのは間違いないようです。

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まずはミラーボックスをこれから外して
ミラー駆動部の点検整備を行います。
この写真を撮った後、ミラーボックスを外して
シャッターユニットのみでシャッターを切ってみたのですが
スローガバナに油切れの兆候が見え動作が不安定です。
シャッターユニット整備、巻上げ部整備、ファインダー周りの整備という順で
これから取り掛かります。

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