日別アーカイブ: 2019年3月7日

ペンタックスMXのカメラ修理

朝、いつも「今日は何の日」かを調べるときに
何となく自分で予想してみるのですが
今日は3月7日。。。
「みんなの日」とか「さかなの日」かなぁ。。。と考えていました。
「みんなの日」はなかったですが「さかなの日」はありました!
子供の頃はお刺身以外の魚は苦手でしたが
今は焼き魚とかも含めて魚は大好きですねぇ。。。
焼き魚ならやっぱりサンマが美味しいですよね!
そういえば。。。
こっち(関東)ではまず見かけることはありませんが
西のほうだとギザミ(キュウセン)の塩焼きが美味しいのですよねぇ。。。
ベラの仲間だから見た目は派手で
あまり美味しそうには見えないかもしれませんが
赤ギザミでも青ギザミでもとても美味しいのですよ!
大きくて新鮮なアオギザミだったら刺身でも美味しいです。

さてさて

本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
発売開始は1976年です。
ペンタックスMシリーズの第一号機として発売されました。
Mシリーズ中唯一の機械制御シャッター機でもあります。
MXより4年ほど前に小型軽量とセールスポイントとした
OM-1が発売されていますが
MXはOM-1を相当意識して作られたらしく
縦・横・厚み、それぞれ0.5mm、OM-1より小さく作られています。
OM-1と同様にシャッター幕巻取りリボンには
通常のリボンではなく紐状リボンが採用されています。

MXの定番トラブルはやはり。。。
ミラーアップしたままになる、というトラブルでしょうか。。。
他の縦走りシャッターのMシリーズは
ミラー駆動部の動作不良が
原因でミラーアップしたままになりますが
MXの場合はSP等で見られる現象と同じく
シャッター幕動作不良が原因のことがほとんどです。
ミラーアップトラブルまで起きていなくても
未整備の個体は後幕の動作不良を起こしていて
シャッタースピードの精度が全く出ていないものが非常に多いです。

今回、お預かりしているMXは
ミラーアップ固着にはめったになりませんが
(それでも低速時にまれに起こる)
いずれにしても後幕の動きが非常に悪い状態です。
高速シャッターの精度は全く出ておらず
写真の両端で1.5段露出量が異なるような状況です。
加えて露出計が不安定で
シャッターダイヤルに軽く触れただけで
露出計がマイナス方向に振り切ってしまうような状況です。
今回の露出計のトラブルは
シャッターダイヤル下の抵抗の汚れが原因のようで
修理は可能でしたが
MXのようなLED式の露出計は制御部分が壊れていると
修理不可能なことも多い部分です。

写真は一通り整備が完了した後のものです。
(装着レンズは当店のテスト用レンズです)
いつものことですが
特に横走りシャッター機の幕軸清掃及び注油を行うと
幕速が安定するまで何日間か時間を置いてから
最終チェックを行います。
幕速トラブルの多いMXの場合は尚のこと入念に行います。
ご依頼者様はこのMXを入手したばかりで
本格的に使う前に
点検整備を行いということで当店にやってきました。
何とか春本番には間に合いそうなので
思う存分、楽しんでいただければと思います。

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