月別アーカイブ: 2017年3月

ミノルタSR-2のカメラ修理

今日からいよいよプロ野球開幕ですね!
我らがカープは広島で阪神との一戦。。。
ただ、天気が心配ですね。。。中止になっちゃうかな。。。
今年はどんなドラマが待ち受けているのか本当に楽しみです。
それにしてもWBCとの間隔が本当に短くて
代表召集された選手は調整しきれないだろうと心配でなりません。。。

さてさて

本日は「ミノルタSR-2」のカメラ修理をご紹介します。
SR-2は記念すべきミノルタ初の一眼レフカメラです。
発売開始は1958年です。
後に発売された普及版のSR-1を見ることは多いと思いますが
SR-2はレアというほどではありませんが
見かけることは少ないのではと思います。

SR-1、2、3、いずれのモデルもそうなのですが
この年代のモデルはシャッター幕がガチガチに硬化してしまって
まともにシャッターが切れないものが多いと感じます。
今回、お預かりしたSR-2も
シャッターを切ると先幕は走るものの
後幕は全く走り出しません。
なのでミラーアップしたまま、シャッターも開きっぱなしになるという状況です。
もちろん、それ以外にも全体的に油切れで
全ての操作系が重く感じます。
本来のSRシリーズは軽快な操作感なのですが
えらく鈍重なイメージになってしまっています。
今回はシャッター幕の交換を行った上で
各部点検整備一式を行います。

付属するオートロッコールPF55mmF1.8も
絞り羽根が固着のため作動しない状態です。
こちらも清掃・整備を行います。

今回は作業は既に完了しているのですが
全体的にリフレッシュされ軽快に動作するようになりました。

実は私も祖父から引き継いだSR-2を持っているのですが
かなり良いカメラだと思います。
ちょっと大げさですがこの時代の国産カメラは
どのメーカーのものも当時の日本の製造業の
勢いを感じさせるカメラばかりです。
できる限り将来に引き継いでいきたいものだと思います。

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ミノルタオートコードⅢのカメラ修理

先日、病院に行ったときに
5年ぶりに体組成計測を行ってみたのですが。。。
体脂肪率27%!!!!ショック。。。。
5年前は16%だったのに。。。
体重も多少は増えていますが
それよりも体型が完全に変わっちゃったのですね(涙)
これは本格的に肉体改造しなければ。。。

さてさて

本日は「ミノルタオートコードⅢ」のカメラ修理を行っています。
1965年発売のミノルタ2眼レフの最終モデルですね。
「オートコードシリーズ」は国産二眼レフの中でも
最高峰のモデルだと個人的にも思っていますが
後期モデルはレンズに新しいガラスを使い
より進化したと言われています。
ファインダーも前期モデルよりも明るく、Ⅲは220フィルムにも対応します。
(ただ今や220フィルムそのものがなくなりつつありますが。。。)
そんな理由からも「Ⅲ」は人気の「オートコード」の中でも
さらに人気の高いモデルです。

お預かりしたオートコードⅢは外観も非常にキレイで
ご依頼者様が購入されてから
その写りのよさに惚れ込んで気にいって使っているものだそうです。
ただ、最近、絞りが開放にできなくなった。。。とのことで
当店にやってきました。
確認してみるとf22~f5.6くらいまでは
普通に動作するのですがそこからいきなり絞りレバーが重くなり
それ以上は開放方向へ回せない状態です。
こういうときに無理をすると絞り羽根破損の可能性が高いので
決して無理をしてはいけません。

写真は既に作業完了後ですが
絞り羽根作動不良の原因は油滲みによる固着でした。
シャッター羽根にも油シミが見受けられたため
シャッターユニットを含め清掃整備調整を行いました。
前期も後期もオートコードはやはり高級感もあってカッコ良いですね。
見た目だけでなく使いやすさ、レンズの優秀さも含めて
非常に良いカメラだと思います。

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キヤノンA-1のカメラ修理

今日は「マリモ記念日」だそうですよ。
小学生の頃、ペットショップかどこかで買ってもらった
マリモを小さな瓶みたいな容器の中で育ててましたね。。。
玄関先において毎日眺めていたのですが
何年経っても全然大きくならないのですよ(苦笑)
すごく少しずつしか大きくならないのは知っていたのですが。。。

さてさて

本日は「キヤノンA-1」のカメラ修理を行っています。
カメラロボットと呼ばれた5モードAEを持つ
当時最先端のカメラでした。
今ではそんな難解とは思えない操作系ですが
当時は議論を巻き起こしていましたね。
それにしてもこの頃のキヤノンは
本当にカメラのデザインが優れていると思います。
今見てもとてもカッコ良いカメラだと思います。

今回、お預かりしているA-1は
Aシリーズでは定番のシャッター鳴きが発生しています。
単に音だけの問題ではなく
ミラーもゆっくりとしか上がっていきません。
ミラーボックス周りの油切れが原因ですが
現状ではレリーズのレスポンスが明らかに遅いと感じられるほど
ミラーの動きが悪いのでこのままでは快適に使えません。
油切れはそこだけではなく
マウント側から見て右側にある、オート時の絞り制御レバーも
非常にゆっくりとしか動けない状況です。
ここの動きが悪いとオート時の露出が全く安定しません。
さらにシャッター周りも動きが悪く
1/1000は半分しか開いていない状況です。
加えて露出計・オート共に1.5段オーバーになっています。
これは調整で対応いたします。

A-1は電子制御部分の非常に多いカメラです。
電子部品に異常があると修理できない可能性もございます。
(常にEEEE(エラー表示)がでてしまう状況等々)
しかしながら今回のように
機械的トラブルで不調に陥っている個体も多いカメラです。
機械的なトラブルであれば
修理・メンテナンスは可能な場合が多いと思われます。

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キヤノンデミEE28のカメラ修理

今日は「さくらの日」ということですが。。。
開花宣言はされているものの都内は寒いですよ~
2日連続の冷たい雨模様です。
普段はお店に引きこもっているから全くわかりませんが
本当に桜(ソメイヨシノ)は咲いているのかな
明日は定休日です。
近所の桜、咲いているか少しだけ見に行ってみましょう

さてさて

本日は「キヤノンデミEE28」のカメラ修理を行っています。
初代デミが登場してから4年後の1967年
デミEE28がデビューしました。
このEE28がデミシリーズとしては最終モデルとなります。
セレン式の露出計を搭載し、露出はプログラムオート
ピントは目測で設定します。
レンズは28mmF2.8と搭載します。

今回、ご依頼者様からお預かりしたデミEE28は2台
1台はシャッター好調ですがセレンが劣化しています。
全く起電していないわけではないのですが
通常に使うには発電が弱すぎる状態です。
もう1台はセレンは元気良いのですがシャッターが不調です。
どちらか1台をきちんと使える状態に。。。とのことでしたので
今回はシャッター好調な個体にベースに
セレンを載せかえることで対応いたします。

今回、お預かりした個体の1台は製造番号が10万番台
もう1台は20万番台、最初の1桁から違うので
もしかしたら。。。と思ったのですが
予想以上に細かい部品の変更がされていますね。
実はせっかく2台あるから
なるべく外装部品も
キレイな部品のいいとこ取りをしようとしたのですが
外観は一緒でも取り付け部分の形状が違ったりとかが多く
(シャッターボタン、巻上レバー、上カバー巻き戻しクランク部)
その辺りの載せ換えはほとんどできませんでした。
どちらもそれなりにキレイではあるので問題はありませんが。。。
セレンに関連する部分は全く変更ないようだったので
今回の本来の目的には支障ありませんでした。

セレン載せ換えに平行してシャッターユニットを中心に
各部点検整備一式を行います。

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キヤノンFTbのカメラ修理

今日は都内は朝から冷たい雨です。
せっかくのお休みの日に雨でがっかりしている方も多いでしょうね。
ちなみに。。。
私のお店の定休日でもある火曜日は
ここのところ2週続けて雨なのです。。。(苦笑)
今度の火曜日は晴れてほしいですね!

さてさて

本日は「キヤノンFTb」のカメラ修理を行っています。
キヤノンの機械制御シャッターの一眼レフとして
根強い人気のあるカメラです。
クイックローディングも採用され
フィルムの装填も随分簡単にできてしまいます。
ほぼ同時期に登場した「F-1」とも機械的部分での
共通項は多く、歯切れの良いシャッター音も
F-1と同様の音でなかなか気持ちよいカメラです。

今回、お預かりしているFTbは
押入れの中で30年は眠っていたとのことです。
外装はそんなに汚れも酷くないのですが
それだけ眠っていたということになれば
問題なのはその動作状況です。

まず、バッテリーチェック、露出計ともに
電池を入れてもピクリとも動きません。
電池室トラブルはFTbは比較的少ないカメラなので
ON/OFFスイッチ部分の接触不良が疑われます。
シャッターは1/1000はほとんど開かず
1/500で1/1000程度は開きますがかなりムラがあります。
スローガバナは固着気味で1秒だとたまに開いたままで
固着してしまいます。
もちろんモルトは全滅です。
付属のFD50mmF1.4はカビが多く見られ
ピントリングもかなり重い状況です。

典型的な長期保管による油切れ等の症状が
一通り見受けられます。
個人的な見解ですがいわゆる「壊れている」という状態ではなく
油切れ・汚れ等で動きが悪くなっている。。。という状態ですね。
この時代のカメラはどこかが「壊れている」ということは意外に少なく
「動かなくなってしまっている」という状態がほとんどだと思います。
もちろん、このままでは満足に使えませんので
きっちりとした整備が必要です。
これから分解を進めてシャッター周りから
各部点検整備一式を行います。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「電気記念日」だそうですよ。
1878年(明治11年)のこの日に日本で初めて電灯が灯ったとのことです。
138年前ですか。。。それまでは電気がなかったのですよね。
今や電気の無い生活なんて考えられないですよね。

さてさて

本日はオリンパスOM-1のカメラ修理を行っています。
いわゆる高級一眼レフが全て大きく重い中、
コンパクトさを追求した高級一眼レフです。
今でも非常に人気が高く修理依頼も多いカメラです。
個人的にはシャリッとした独特の巻上フィーリングと
上品で優しいシャッター音が非常に好きなカメラです。

今回、整備を行うOM-1はご依頼者様が
相当長い間使い続けてきた1台です。
他のカメラはほとんど処分してしまったそうですが
このOM-1はきっちり整備してまだ使いたいとのことで
当店にやってきました。

まず定番のプリズム腐食が見られます。
スローシャッターは固着気味で1秒だとミラーアップしたまま
完全に固まってしまいます。
シャッタースピードは高速側でかなりムラがあり
露出計は全く動かない状況です。

写真では非常にわかりづらいですが
露出計が全く動かない原因は電池室のマイナス側切片を
留めている樹脂製ネジが折れてしまったことでした。
(写真の手前部分で分断されてしまっているのが樹脂製ネジ)

絶縁のため樹脂製ネジを使用しているのですが
やはり樹脂だと経年劣化には弱いと思われます。
(全てのOM-1が樹脂ネジ使用ではなく
限られた生産時期のもののみです)

ある意味、消耗品なので新たな樹脂ネジで留めてしまえば
それで大丈夫なのですが
このネジがM2.3という今では全く使われていないサイズで
いわゆる出来合いのネジではまず見つかりません。
当店ではOM-1用に都度M2.3のネジを切り出して使っています。

まずは露出計が生き返ったところで現状チェックを行い
各部点検整備一式に取り掛かります。

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ミノルタX-7のカメラ修理

今日は「マネキン記念日」だそうですよ。
ここでいうマネキンとはマネキン人形ではなく
「マネキンガール」のことだそうです。
実際のモデルさんに商品の服を着せてたのですね。
後の「ハウスマヌカン」(これも死語)のような感じですかね。。。
たまに思うのですが
当時は普通に使ってたのに、今使うと通じにくい言葉ってたくさんありますよね。
ま、それだけ歳取ったってことかな(笑)

さてさて

本日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
何度も書きますが(笑)
宮崎美子さんの鮮烈なCMで大ヒットしたカメラです。
それはおいておいても
コンパクトで使いやすく使用感もミノルタらしく
非常に気持ちよいカメラです。

今回のX-7もしばらく使われていなかったようです。
お預かりしたX-7はシルバーボディです。
このX-7というカメラ、シルバーとブラックがあるのですが
単に色が違うだけでなく
ベースとなるシルバーに対してブラックはボデイ前側にグリップが付き
スクリーンもより明るいアキューマットに変更されるのですね。
しかしながらアキューマットほどではないとはいえ
X-7シルバーのスクリーンは十分に明るく
入門機とは思えないほどのピントにキレがあります。
グリップのないボディもシンプルで好印象です。

現状をチェックしてみるとオートがかなりアンダー目に出ています。
ネガを使用したとしても写真が暗くなるレベルです。
全体的に汚れやカビもかなりありますので
各部点検整備一式にこれから取り掛かります。

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リコーフレックスニューダイヤのカメラ修理

記念日というわけではないのですが。。。
私が子供の頃から慣れ親しんでいる広島カープ。。。
1951年3月初旬。。。選手に2月の給料も払えず、
3月から始まる甲子園でのトーナメントへの遠征費も捻出できず
(選手は歩いて甲子園に行く気になっていたらしいです)
身売り寸前だったそうです。
(当時下関を本拠にしていた大洋ホエールズ(現ベイスターズ)との合併話もあった)
で、1951年3月23日、広島県や中国新聞による再建策提出で
何とか正式に存続を決定できたそうです。(選手は無事、急行「安芸」で甲子園へ。。。)
いやいや、本当にギリギリのところで存続していたのですね。。。。
なくなってなくて本当によかった(汗)

さてさて

本日は「リコーフレックスニューダイヤ」のカメラ修理を行っています。
発売開始は1956年です。
リコーフレックスというと非常にシンプルで軽量な
プレスボディのリコーフレックスを思い浮かべる方も多いと思いますが
この「リコーフレックスダイヤシリーズ」は
ダイキャストボディのシリーズです。
従来のプレスボディのリコーフレックスも併売しつつ
上級モデルと位置づけられたのがダイヤシリーズですね。
ピントはいわゆるヘリコイド方式で左右に配置されたレバーで動作します。
この左右出しのピントレバーは個人的にも非常に使いやすく思います。
セルフコッキングこそまだありませんが
スタート合わせ式のフィルム装填で巻き止め機能もついており
随分使いやすくなりました。
レンズはリコナー8cmF3.5、シャッターはシチズンMXVを搭載します。

今回、お預かりした個体も
ご依頼者様のご実家で随分眠っていたものとのことで
全体のリフレッシュが必要な状態です。
ファインダーやレンズにはかなりのカビや汚れが見受けられます。
美点のひとつであるピントレバーも非常に重い状態です。
加えて二眼レフのピント合わせには重要な
ルーペが脱落して紛失してしまったのか付いていない状態です。

ファインダーを覗いたときに想像はつきましたが
ミラーは酷く曇った状態です。
これでは快適なファインダーには到底なりません。
ミラーは交換で対処いたします。
紛失したルーペは他の部品取りから補充します。
これからまずはシャッターユニットから
分解点検整備調整を行います。

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キヤノンF-1のカメラ修理

今日は「世界水の日(地球と水を考える日)」だそうですよ。
日本は四方を海に囲まれ雨も多く
他の国や地域より水をより身近に感じられる環境じゃないかと思います。
沢のせせらぎや水の流れる音を聴くとやはり癒されますものね。
山奥の小さな湧き水と飲みにいきたいですねぇ(笑)

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
当時、一眼レフの開発に完全に出遅れてしまい
長い間、「本格的プロ志向カメラが不在」という状況に
陥ってきたキヤノンが
5年の開発期間を経て1971年に社運をかけて発売した
キヤノン最初のプロ向け一眼レフです。
カメラ本体もですが膨大なシステムアクセサリーや
交換レンズ群を用意し、様々な撮影に対応できるカメラでもあります。
個人的にはとにかくワイド&ローに構えた
ペンタ部のデザインが他のどのカメラとも違い
文句なしにカッコ良いと思っています。
もちろんカメラとしての基本的部分はとてもしっかりと造りこまれています。

今回、お預かりしたF-1は
ご依頼者様のご実家で長い間眠っていたカメラとのことです。
シャッターは何とか切れますが8割以上の確率でミラーアップしてしまいます。
原因は後幕がきちんと走りきっていないため
ミラーをダウンする機構が働かないためだと思われます。
シャッター周り、ミラー駆動部周りは全体的に動きが悪く
高速シャッターも全く開かないようです。

外装もそうですが色んな部分に
汚れやカビが発生し、動きを妨げているようです。
このままの状態で無理に使うと壊れる可能性が高いです。
もちろん、元々非常に堅牢に造られているF-1ですから
この時点でしっかりリフレッシュしてやれば
現在でも快適に使えるようになります。

これから本格的に分解を進めシャッター周りから整備していきます。

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キヤノンデミのカメラ修理

今日は「カメラ発明記念日」なのですよ。
1839年のこの日、写真機が発明されたということらしいです。
(諸説あり、公式に記録が残っているのは同年8月19日)
いわゆる「ダゲレオタイプ」と呼ばれる写真機で
当初は露出に何時間もかかったらしいです。
発明から170年以上が経過していますが
それから考えると現在のカメラはとんでもなく進化していますよね。

さてさて

本日は「キヤノンデミ」のカメラ修理を行っています。
このブログにも何度か登場していますが
キヤノンのハーフ判カメラです。
ハーフ判にしてはめずらしく巻上レバーを搭載し
その巻上フィールもなかなかの好感触です。
ファインダー対物レンズをレンズの真上に配置するために
ファインダー内にはコストのかかるプリズムも装備します。
ペンの人気に隠されているような印象ですが
もっと評価されていいカメラだと個人的には思います。

もっとも心配されるのはやはりセレンが生きているかどうかなのですが
今回、お預かりしたデミのセレンは元気に発電しているようです。
ただし、露出計の針は動作しているのですが
それに合わせるシャッターの指針が全く動きません。
おそらくシャッターユニット横の連動レバーが
カムから外れているのではないかと思われます。

他、全体的にカビ・汚れがレンズ・ファインダーも含めて
非常に多く発生しており、細かい部分を含めた
全体の清掃・注油が必要です。

構造自体はシンプルなレンズシャッター機ですが
なかなかしっかり造りこまれています。
余談ですが、初代デミのフィルムカウンターは
2回に一度、2枚分一気にカウントします。
つまり2回巻き上げるうち一度はカウンターが動かないのですね。
知らないで使っていると「動いてない?」と勘違いしてしまいます(笑)
これから本格的に各部点検整備一式に取り掛かります。