今日は「鏡の日」らしいですよ。
ちなみに11月11日も「鏡の日」だったということです。
毎朝、鏡は見ますし、お店にも大きな鏡があるので
比較的、頻繁に自分の姿を鏡を見ますが
見るたびに自分の劣化具合にがっくりきますね(苦笑)
年齢による劣化はしかたがないですが
これ以上何とか口角が下がらないように
鏡を見るたびに口角を上げるように抵抗しています(笑)
しかしここ数年で白髪が増えました。。。
気がつくとセラミックピンセットで目立つものは抜いていますが
キリがありません。。。
まぁ、自分なりに若い時代は十分楽しんだのだから
これ以上求めるのは贅沢ですね。
慎ましく他人に迷惑かけないように余生を楽しみたいと思います(苦笑)
さてさて
本日は「コニカFTA」のカメラ修理を行っています。
1968年に発売されたカメラです。
(ブラックは翌69年に追加設定)
当時のコンパクトカメラでコニカが得意としていた
露出計指針挟みこみ式のシャッタースピード優先オート露出を搭載します。
指針挟みこみ式の影響もあって幾分レリーズストロークは長めですが
絞り優先AEでは実現できない機械制御シャッターでの
オート露出を実現しています。
シャッターユニットはコニカ一眼レフ定番のコパルスクエアSです。
結構大柄なボディで重量もありますが
非常にしっかりできており信頼性の高いカメラです。
FTAには背面にon/offスイッチのある前期型と
露出計スイッチがレリーズ部に組み込まれた後期型がありますが
今回、お預かりしているのは後期型のブラックです。
ご依頼者さまの義理のお父さまがお使いになられていたカメラとのことです。
シャッターはほぼ問題なく切れていますが
露出計の精度が大幅にアンダーにズレていて
それに連動してオートもアンダーになってしまっています。
それからこれはFTAの定番トラブルですが
接眼レンズが酷く曇ってしまっています。
FTAの接眼レンズは現存してる個体のほとんどが
曇っているのではないかと思われますが
これは合わせレンズのバルサム部分が曇っているためで
清掃では完全には改善されません。
今回もできる限りの清掃で対応いたします。
結果からお話しすると通常の使用には問題ないほどには
改善しましたが厳密に見ていくとやはり曇りは残念ながら残っています。
写真は分解に取り掛かり始めの時点でのものですが
これからシャッターユニット、ミラー駆動部等々
各部点検整備に取り掛かっていきます。
シャッターは動作してはいますが
やはり羽根汚れのせいか高速シャッターの精度がいまひとつなので
シャッター羽根の清掃も行います。
写真には写っていませんが一緒にお預かりしている
ARヘキサノン52mmF1.8レンズはカビがかなり発生しているので
こちらの清掃も行います。
写りの評価の非常に高いヘキサノンレンズなので
完成後は是非その写りを楽しんでいただきたいと思います。
それにしてもブラックのFTAは非常に精悍な上に
ちょっと無骨なのがすごくカッコ良いですね。
久しぶりにキレイなFTAブラックを見て惚れ直しました。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。