月別アーカイブ: 2021年10月

ペンタックスSPFのカメラ修理

今日は「ハロウィン」ですねぇ
…とはいっても私の世代だとあまり馴染みがないのですよねぇ
いつのまにかこんなに全国的な行事になったのか…
私が子供の頃に「クリスマスだー」ってはしゃいでいる姿を
見ているじいさんばあさんの心境がこんな感じだったのかな(笑
まぁ、私は家族がいないので
なおさら近年盛り上がってきたハロウィンには縁がないですね
ハロウィンといえば昔聴いていたパワーメタル系のバンドしか
思い浮かびません(笑
起源はアメリカかと思いきや
もともと古代ヨーロッパの原住民ケルト族のお祭りなのですね
アイルランドの古代ケルト暦では大晦日にあたり
死者の霊が家に戻ってくる日で
ほうきに乗った魔女が黒猫を連れてやって来て
悪さをする日と言われていたそうです。
子どもたちが色々な仮装をして戸口で
「トリック・オア・トリート」
(Trick or treat. 「お菓子をくれなきゃ悪戯するよ」)と
脅すのもケルト族の言い伝えからなのだそうです。
そっか。。。日本で言うと「お盆」みたいなもの???
「ハロウィン」はキリスト教の祭りではないですが
11月1日に行われるカトリック教会の聖人の祝日「諸聖人の日」
(古くは「万聖節」)の前夜祭ともされています。
「ハロウィン」の語源は、「諸聖人の日」前晩にあたることから
「諸聖人の日」の英語での旧称「All Hallows」の「eve(前夜)」、
「Hallows eve」が訛って「Halloween」と呼ばれるようになったとされています。
日本ではネズミーランドが最初にイベントを初めて
10数年前からお菓子メーカーがそれに乗っかってきて
結構な広がりと盛り上がりを見せているのだそうです。
国内での起源はやっぱりクリスマスやバレンタインと
同じようなものですね(苦笑)

さてさて

本日は「ペンタックスSPF」のカメラ修理を行っています。
1973年発売開始のカメラです。
大ヒットした「SP」の本体のマウント内径部のねじの奥端1mm部に
対応レンズ用の回転式絞り値伝達レバーを設け
また対応レンズ側に”定点”を設け
ボディ側に設けられた定点受けの可動によって位相を検出し
絞り値の正確な伝達を可能としています。
その新機能対応レンズ群がSMCタクマーレンズとなります。
要はユニバーサルマウントであるM42マウントに
独自の絞り伝達機能を追加して開放測光に対応できるようにしたモデルです。
その際にこれまで露出計SWも兼ねていた絞込SWから
露出計on/off機能を取り外し
フォトスイッチと呼ばれる感光すると
自動的に露出計のスイッチが入る
TTL式自動スイッチによる測光機構を装備しています。
それ以外の構造はホットシューになったことくらいで
ほぼSPまんまであり
SPを開放測光対応に変更したモデルともいえます。
それだけ基本となるSPの設計は優れていたということでしょうね
SPFはマウントが「Kマウント」の変更された
次期「Kシリーズ」でもマウント変更以外は
ほぼSPFまんまともいえる「KM」をラインナップしており
やはり基本設計がよく使いやすい優良なカメラであることがうかがえます。

お預かりしているSPFは外装もフィルム室も状態の良い個体です。
ファインダースクリーンも妙にキレイなので
過去に手を入れられたことのある個体だと思われます。
その際に電池室内にかなり腐食があったらしく
その対処を行った形跡も見られるのですが
さらにそこから年月が経ち電池室マイナス側の端子は
すっかり朽ちており、電気を通さない状態になっています。
そのため露出計が動きません。
おそらく内部の配線も腐食していると思われます。
SP系といえばプリズムにぐるりと巻かれたモルトによる
プリズム腐食が定番なのいですが
今回の個体はその部分には対処がしてあるのですが
なぜかプリズムカバー内部に緩衝材としてのモルトを
3か所追加しており、これが原因で通常とは異なる箇所の
プリズム腐食が起きてしまっています。
うーん…正直もったいない…なぜここにモルト追加したのか???
結局、プリズム交換が必要となってしまいました。
他、シャッタスピードが軸の油切れで不安定になってきているので
その辺りも含めて一通りの整備を行います。


機械的な構造はほぼSPなのですが
露出計関係が全く別物で
配線の数もSPに比べると非常に多くなっています。
基板も複雑なものに変更されていますが
やはり全く違うのはマウント周りで
従来はここに電気的なものは何もなかったのですが
絞り連動の大きな摺動抵抗も追加され
そこから配線も追懐されています。
前板はSPなら何も考えずに簡単に外せたのですが
SPFは配線の処理も考えて外していくことになります。

電池室の端子は当然ですがやはり配線もダメですね
腐食が基板側のハンダにまで達していいます。
まずは機械的部分の整備を行って
それから再組立てしながら電気的な処理と調整を行っていきます。

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ニューキヤノネットQL19のカメラ修理

今日は「たまごかけごはんの日」だそうですよ!
熱々炊き立ての白米に生卵…醤油を少し垂らして
かき混ぜて一気にかきこむ!
あぁ…日本人でよかったですねぇ(笑
日本ならではの美味しい白米もそうですが
世界的に生で卵を食べるのは日本くらいです。
また日本以外の国ではそもそも生で食べることを想定しておらず
品質管理や衛生管理が十分に整っていないことも多いのです。
安心して生で卵を食べられる国は世界的にも
かなり少ないとのこと…
そうした意味からもやはり日本人で良かったですよねぇ…
すき焼きや麺類、牛丼だって生卵かけると美味しいですものね
加熱した卵ももちろん美味しいですが
生卵のあの風味は他に代えがたいものがありますよねぇ
こんなこと書いていると無性にたまごかけごはんが
食べたくなってきました。
明日の朝ご飯はたまごかけごはんにしましょう!(笑

さてさて

本日は「ニューキヤノネットQL19」のカメラ修理を行っています。
1971年発売のカメラです。
前年にニューキヤノネットQL17が発売開始になっていて
そのレンズを40mmF1.9に変更したモデルです。
翌年の1972年には最終モデルのG-ⅢのQL17/QL19が発売されているので
ニューキヤノネットQL19の発売期間はかなり短かったものと思われます。
しかしキヤノネットは2代目から律儀に同じ焦点距離で
F1.7モデルとF1.9モデルを併売しますが
実質その違いを感じることなんてないのではないかと…(苦笑)
G-Ⅲの場合はバッテリーチェックに少し差別化を行ったりしていますが
このニューキヤノネットの場合はそうした装備の違いもありません。
F1.7をF1.9にしたくらいで
コストがどのくらい抑えられるのかもわかりませんが
この時代にはこういう細かい仕様違いのモデルが多かったような気もします。
少し違う話になりますが
例えば一眼レフ用の交換レンズとかでも
同じ焦点距離35mmでF1.4、F2、F2.8とラインナップしていて
それがそれぞれちゃんと意味があってさらにそれなりに売れるのですよね
さすがフィルムカメラ全盛期といった感じです。
効率化が口うるさく叫ばれてモノの売れにくい今の時代では
なかなかこういうのは難しいのかもしれません。
話が逸れましたが…
ニューキャノネットはそれまでの大柄なボディを
時代とマーケットに合わせて一気に小型化したカメラです
次の最終モデルG-Ⅲも基本的な構造はこのニューキャノネットと
ほぼ変わりません。異なるのはバッテリーチェック関連くらいです
初代から頑なに守られているシャッタスピード優先AEと
露出計は使えなくなりますがマニュアル露出が可能なことも
しっかり引き継がれていて
同じクラスのカメラがオートのみしか使えないものが多い中
非常に貴重なモデルかと思います。
そして見え心地の良いレンジファインダーに
F1.9の大口径レンズ搭載です。
小さなカメラですが一通りの本格的撮影もこなせる仕様ですね。
個人的にもこういうカメラは好みです。

お預かりしているニューキャノネットQL19は
随分長い間、仕舞い込まれていて使われていなかったようです。
心配されるのはこの類のオート制御機構で
よくある絞り羽根の固着ですが
若干の粘りこそあるもののとりあえずは動作しています。
ただし露出計は少々不安定で
自慢のF1.9大口径レンズにはかなりカビが生えています。
ファインダーもかなり曇っています。
この時代のコンパクトカメラはフィルム室の遮光を
大量のモルトに頼ることが多く
ニューキヤノネットも例外ではなく裏蓋には
大量のモルトが貼られているのですが
ここも当然全滅です。
普通に気持ちよく使うにはやはり一通りの整備が必要な状態です。

小さなボディなので
かなりぎっちり中身が詰まっている印象です、
さすがに従来の大柄なキヤノネットに比べると
整備性はよくはないですが
それでも同じような大きさの他カメラに比べると
整備性はいいほうです。
基本的な動きや考え方は前モデルと変わっていない部分も多く
もともとのキヤノネットの設計が
優れていることがよくわかります。
これからさらに分解を進めて
まずはシャッター周り、オート制御周り
電池室からの配線等の修理・整備から取り掛かります。

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オリンパスペンDのカメラ修理

今日は「ホームビデオ記念日」だそうですよ
1969(昭和44)年のこの日に
ソニー・松下電器・日本ビクターが
世界初の家庭用VTRの規格「U規格」を発表したことに由来しています。
いわゆる磁気テープのVTRですね。
この時代の映像記録となるとまだ8mmフィルムも健在だったので
磁気テープとフィルムをごちゃ混ぜにしちゃうと
非常に分かりにくい話になりますね。
VTRはvideotape recorderの略なのであくまでテープの話です。
この「U規格」実際には一般的に普及するまでには至りませんでした
テープの幅が3/4インチで
カセットテープの外形寸法は186mm×123mm×32mm
非常に巨大であったことから「ドカベンカセット」とも呼ばれていたようです。
でもこれ以前はいわゆるオープンリールだったので
それでも随分使い勝手はよくなったはずです。
その後、VHSやベータが出現し
家庭用VTRは一気に普及します。
VHSやベータはテープ幅は1/2インチで確かに小さいのですが
最終的に生き残ったVHSのカセットは
188×104×25mmなので「U規格」とさほど変わらないサイズだったというのも
何だか今考えると面白いですね。
ちなみにベータのカセットは156×96×25mmです。
まぁどちらにしろビデオテープ自体が絶滅危惧種ですし
いまやDVDやブルーレイなんかのメディア自体が瀕死の状態で
動画だってストリーミングの時代ですものねぇ
ちなみに私の10代~20代はVHS全盛期なので
当時のミュージックビデオとかライブビデオ
MTVジャパンを録画したものとかが結構あって
大部分が既にDVDにデジタル化完了しています…
そのために中古のビデオデッキ買ったのですよ(笑

さてさて

本日は「オリンパスペンD」のカメラ修理を行っています。
「D」はデラックスの頭文字で
まさに最高級のペンという意味です。
最初にノーマルのペンが出て
その上級モデルとして「ペンS」が発売され
その後、ペンDが1962年に追加発売されました。
最初の「ペン」が出てから約3年後です。
F.ズイコー3.2cmF1.9の高性能大口径レンズを搭載し
コパル製のシャッターは最高速1/500秒
セレン光電池式Lの露出計まで装備しています。
まさにこの1台で大抵の撮影に対応できるといった仕様です。
それでいてハーフカメラなので
初代ペンに比べれば多少大きくなったとはいえ
十分すぎるほどコンパクトなのです。
まぁ売れそうな要素満載ですよね
実際にかなりヒットしたカメラだと思います。
現存している個体数もかなり多いのですが
懸念事項はやはりセレン光電池で
劣化して起電しなくなっているものはもうどうしようもございません
ただし、ペンDは露出計は完全に独立機構で
本体側とは全く連動・連携がないので
露出計が死んでいてもカメラの本体側の機能には影響しません。
これがオート連動だったりすると撮影にも影響が出てしまいますが
ペンDはマニュアル露出のカメラで
その上、露出計指針にSS・絞りの連動さえないので
影響は最小限で済まされます。
せっかくあるものが役に立たないのは少し悲しいですが…

ただ、今回お預かりしているペンDは
セレンも一応生きていて
お預かり時にはかなりオーバー目で
その値を信用して使うのはちょっとマズい状況でしたが
整備後はネガであれば全く問題ないレベルに調整できています。
それよりもお預かり時に大きな問題があり
シャッター羽根が明らかに外れかかっていて
シャッターも半開きのままで固まってしまっている状態でした。
このままでは全く撮影に使用できる状態ではありません。
分解してからわかりましたが
シャッター羽根は単に外れかかっているだけではなく
羽根自体がもはや折れ曲がっている状態でしたので
破損している羽根は部品取りの中古良品と交換しました。
おそらく油シミ等で固着しかかっているところへ
何度も動作を繰り返したているうちに
どこかで折れて変形破損してしまったのだと思われます。
レンズシャッター機は特にですが
フォーカルプレーン機でもレンズ側の絞り羽根で
同様のトラブルの可能性も結構あるので
油シミが見えるもの、動きが重いもの、粘りがあるものは
むやみに動かさず早めに修理を行うことをお勧めします。

一通り整備・修理が完了し
少し時間をおいて最終チェックに入る状態です。
なかなか個性的な外装です。
上カバーのブラックはリペイントだと思われます。
張り革も変えられていますが
今回はさして問題なかったのですが
こういう張り替えられた貼り革の中には
材質に問題のあるものも結構あって
両面テープで軽く貼られているだけで
簡単に張り直しができるものはまだ良いのですが
溶剤に弱い材質のものも結構多く
それが接着剤でしっかり貼られていると
溶剤が使えない上に下手に剥がすこともできないなんてものも
結構これまでに出会ったことがあります。
革張替えの際にはしっかりした材質のものを
正しい接着方法で貼りましょう。

シャッター以外にも巻上機構や絞り機構等々
あちこちに動きの悪い部分もありましたが
全体的にしっかり整備を行い
快調に動作するようになりました。

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ペンタックスSVのカメラ修理

今日は「群馬県民の日」なのだそうですよ。
1871(明治4)年10月28日(旧暦)、
廃藩置県により「群馬県」という名称が
初めて使われたことに由来する記念日です。
私、首都圏に来てなんだかんだで
20年近く経つのですが
群馬県だけではなく栃木県も含めた
北関東に足を踏み入れたことがないでですよねぇ(苦笑)
意外と縁がなくって…
山に頻繁に登ってた頃に
谷川岳や日光白根山、皇海山あたりに
登ってみたいと思っていろいろ計画したことは
何度もあるのですがうまく時間が作れなくて
計画倒れになってるのですよねぇ
もはや登山は無理な身体になってしまったので
山が目的ではなくそのうち行ってみたいとは思うのですが…
まとまった休みは広島に行っちゃうしなぁ…
うーん、近いようで意外と遠い北関東…
埼玉北部も意外といざ行こうと思うと遠いですものねぇ…
まぁ、そのうち何かしらチャンスがあるでしょう(笑

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
いわゆるSPが出る以前の「アサヒペンタックス系」の中では
最終モデルともいえるカメラです。
(正確に言うとS2スーパーのほうが後に発売されていますが
S2スーパーはSVからセルフタイマーを省略したモデルなので
実質的にSVが最終モデルといってよいと思います。)
ペンタックス最初の一眼レフ「AP」から比べると
随分と現代的な機能になったカメラです。
一軸不回転のシャッターダイヤルに倍数系列のシャッタースピードは
もう当たり前でS3以降は完全自動絞りとなりましたし
このSVでついにフィルムカウンターも自動復元式になりました。
巻き戻しボタンも押すとちゃんとロックがかかります。
SVというモデル名の「V」は
ドイツ語でセルフタイマーを意味する”Voraufwerk”の頭文字です。
他のカメラでもセルフタイマーレバーに
「V」と刻印されているものは多くあります。
SVはセルフタイマーも装備されています。
ただその後の一眼レフで主流となるボディ前面に
セルフタイマーレバーがあるタイプではなく
巻き戻しクランク下のダイヤルを回すことでセットします。
これも説明書がないとまずわからない機能でしょうね。
確かに「V」の刻印はダイヤル部にあるのですが
これはなかなか知らないと気が付かないと思います。

SPより以前の「アサヒペンタックス系」のカメラは
シャッター幕の劣化によるシャッター幕走行不良が多く
走行不良どころか幕に穴があいていたり
裂けていたりするものも多いのが実情です。
今回のSVもシャッター幕がきちんと走り切らず
途中で止まってしまうような状態でした。
見えている部分の幕の劣化はそれほどではなかったので
幕交換は必要ないかと判断したのですが
リボンの状態が悪く
幕軸の清掃等を行っても幕走行が安定せず
結局はリボンの交換を行うことになってしまいました。
やはりこの年代のカメラで
これまで未整備のものは
幕交換及びリボン交換を前提に考えないとダメですね
リボン交換後は幕走行もすっかり安定し
高速シャッターの精度も申し分ないほどに確保できています。

それ以外にも巻上機構部はかなりの油切れ
ファインダー及びレンズには大量のカビと
全体的にかなり手を入れさせていただきました。
おかげさまで外観も内部も見違えるほどキレイになり
非常に軽快に動作するようになりました。
ご依頼者様のご自宅でかなり長い間眠っていたカメラなのだそうです。
ご依頼者様はフィルムカメラを使うのは初めてだということなので
完成時に使い方のご説明も行う予定です。
露出計こそ装備されていませんが
先述した通りかなり現代的機能が装備されてきているカメラなので
妙なお作法的な使いにくさはないと思います。
修理の練習を始めたばかりの頃は
このSVに一眼レフの基本的な造りをかなり教えてもらいました。
個人的にも思い出深いカメラです。

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ミノルタXD11のカメラ修理

今日は「読書の日」で
今日から1週間は「読書週間」なのだそうです。
うーん、小説とかは小学校以来読んでないかも…(苦笑)
昔は雑誌はやたらと読み漁ってて
小難しい科学雑誌なんかも理解できるまで
何度も読み返したりとかしていたのですが…
もう今は紙の雑誌も読まなくなりました…
紙のコミックは今でもやたら読んではいるのですが…(笑
新聞もいつからか随分前から取らなくなったし
テレビもカープの試合以外は全く見なくなりました。
その代わりネットでやたらといろんなものを
読み漁るようにはなりましたが…
本を開いて読書か…たまにはいいかもしれませんが
なかなかじっくり本を読もうという
まとまって集中できる時間も取りにくくなったかな…
短編くらいなら読めるかな…
たまには読書もしておかないと
頭が弱っていきそうなので気を付けなくては…(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタXD11」のカメラ修理を行っています。
モデル名は「XD11」ですが要はXDです。
一昨日も「XD」の修理だったので休みを挟んで
2日連続です。
「XD11」は輸出仕様のカメラで
各メーカー輸出仕様になると国内版とほぼ同じモデルでも
いろいろモデル名を変更されていたりします。
「XD11」は確か北米仕様だったかと…
これの廉価版(絞り直読窓のないモデル)で「XD5」があったり
ヨーロッパ向けは「XD7」があったと思うのですが
めったに見るものでもないので少々うろ覚えです…
この「XD11」に関して言うと
基本的に国内版XDと変わりません
機能的な部分もそうですしアキュートマットスクリーンも同様です。
ただモデル名が違うだけという認識でよいと思います。
今回お預かりしているのは後期型のXD11ですね。
これも国内版の後期XDと変わりません。

非常にキレイな外観で一通り動作もしているのですが
シャッタースピードに難があります。
1/1000、1/500は全く開きません。
一部が開かないとかではなくて全く開かず
シャッターを切ってもフィルム面には全く露光されません。
1/250になるとやっと見た目には開きますが
測定機にかけても測定不可能なレベルです。
ほとんど開いていないということですね。
1/125になるとやっと測定できるほどに開きますが
ほぼ1/500といった感じです。
測定できたところで幕速もチェックしてみると
やはり全体的に幕速が遅く
特に先幕の幕速が遅い状態です。
見た目には金属シャッター羽根もキレイではあるのですが
根本部分に劣化したブッシュとかがあるのかもしれません
加えてマグネットの汚れによる吸着不足も考えられます。
内部モルトも含めてモルトが明らかに全滅で
粘着質になったモルトがフィルム室にもミラー受部にも確認できるので
こういうモルト屑が中に入り込んで悪さをしているのかもしれません
何にしろ分解して考えられる原因を
ひとつひとつ潰していくしかない感じです。
電気的な問題ではないような気はしているのですが。。。

まだ現状チェックをいろいろ行っている段階です。
動作的にはシャッタスピードの問題以外は
比較的大きな問題はなさそうですが
シャッターがこの状態なのでオート制御の精度確認は
十分にはできません。
一昨日のXDは前期シルバーでしたが
今回のXD11は後期ブラックです。
XD独特の艶消しのマットブラックは非常に人気も高いですね。
なにはともあれシャッタースピードの問題を
クリアしなくては始まりません
これから慎重に分解整備に取り掛かりたいと思います。

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ミノルタXDのカメラ修理

今日は「リクエストの日」そうですよ
「なーみだーのぉ~リークエ~スト~♪」って
チェッカーズがはるか昔に歌っていたヤツですね(笑
1936(昭和11)年のこの日に
ベルリンのドイツ放送で
世界初のラジオのリクエスト番組が始まったとされることが由来となっています。
私は世代的にラジオの電リク番組とか
ハガキでのリクエストとかもリアルで体験していますし
(さすがに電リクはかけたことはありませんが)
有線のリクエストとかもあったので
「リクエスト」っていう言葉自体は非常に馴染み深いのですが
おそらく今の人にはわからないですよねぇ
メールやラインで視聴者参加型の番組はあるとは思いますが
歌や曲のリクエストは今や少ないですよね?
ラジオではまだあるのかな???
小学生のころ「ザ・ベストテン」は欠かさず毎週見ていましたが
あの番組に集まるハガキリクエストは
(ランキングにかなり大きなウェイトを占める)
すごかったなぁ…
トシちゃんの曲がトップのことが多かったなぁ(笑)
いけんいけん、どうもこういう昭和を彷彿とさせる
キーワードが絡むと昔のことばかり思い出してしまう(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタXD」のカメラ修理を行っています。
1977年発売の世界初両優先AE搭載カメラです
(絞り優先AE、SS優先AE)
さらにSS優先AEモードの場合、設定したシャッター速度で
適正出が得られないときは自動的にシャッター速度を変更し
適正露出を得られるというサイバネーション・システムという機構が
装備されていてプログラムAE的に使うことも可能です。
当時の最新の電子技術を駆使したカメラですね
しかしながら今となってはそういう電子制御機能よりも
端正なデザインや基本的な機能の使い心地が非常に良い部分が
評価されているカメラかと思われます。
電子制御技術を言い始めると
この後にいくらでも進んだものがでてきますものね…
個人的には何といってもアキュートマットスクリーンを採用した
非常に明るくキレの良いファインダーと
上質な巻上感触、上品なシャッター音で
1枚1枚の撮影が楽しめる部分が魅力的だと思います。
逆に短所はその電子制御故の電気的トラブルの多さでしょうか…
現行のモデルの頃からトラブルが多いことで結構有名で
現在生き残っているものは対策されているものも多いとは思われますが
やはり修理不可能な電気トラブルを抱えた個体も多いです。
加えてもともとサイーバーネーションシステムの関連もあって
シャッターレスポンスはあまり良くないカメラですが
ミラー駆動部のトラブルで明らかに撮影が支障が出るほどの
シャッターレスポンスの悪い個体がそれなりに存在します。
これは修理・整備で直すことがある程度は可能です。

お預かりしているXDは前期モデルで
かなり長い間使われずに仕舞い込まれていた様子です。
ボディ外装の汚れもかなりひどいですが
各接点の接触不良も酷く
電源がかなり不安定です。
上手く電源供給されているときも
正常に動いているときもあれば
露出計が完全に上(アンダーに)振り切ってしまうことも多々あり
感度ダイヤル下の摺動抵抗の接触不良もあると思われます。
さらに各部のカビも酷くファインダー内にも
接眼レンズ、プリズム面にかなりのカビが見受けられます。
装着されているMDロッコール50mmF1.4レンズにも
盛大にカビが発生しています。
ただ、持病ともいえるシャッタレスポンスの不具合はないようで
メカニカル(B/O)で動作させると
かなり軽快にシャッターは切れていて
機械的動作部分にはさほど問題はないようです。

まだ現状を確認したのみでこれから分解整備に取り掛かります。
とにかく各部接点やレンズ面、ガラス面を
徹底的に清掃することでかなり本調子に戻るとは思われます。
その上で電気的・機械的調整を行っていきます。
今回のXDに限っての話ではないですが
一見ボディがキレイな個体でも
接眼レンズに汚れていたりカビが生えているカメラは
意外と多いです。
ファインダーを覗いていると意外と気づきませんが
レンズを明るいところに向けて
少し接眼レンズを離してみると意外と汚れていることに気づくと思います。
裸眼を近づける部分なので
できるだけ清潔な状態のものを使いたいものですね!

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キヤノンFTのカメラ修理

今日は「マーガリンの日」だそうですよ。
焼きたてのトーストに欠かせないですよねぇ
そりゃバターが美味しいのはわかっていますが
マーガリンだって十分に美味しいです。
それに賞味期限や価格のことを考えると
やはりマーガリンに軍配が上がりますよねぇ
ついついたーっぷりと塗ってしまいがちなのですが
油の塊でトランス脂肪酸や飽和脂肪酸の問題もあるので
摂り過ぎには注意です。
日頃、それほど食パンを焼いて食べることは少ないのですが
たまに無性に食べたくなるのですよねぇ
あのパンの焼ける香りは反則モノです。
強烈に食欲を刺激しますものね!
で、マーガリンをついつい大量に塗ってしまう…
まぁ、たま~になのでいいか…
食べる頻度が少ないのでマーガリン使い切る前に
ダメにしてしまうのですよねぇ…
ちなみにネオソフトよりラーマ派かな…(笑

さてさて

本日は「キヤノンFT」のカメラ修理を行っています。
少し前にもFTの修理やったような気が…
以前はFTより圧倒的にFTbの修理の方が多かったのですが
最近はFTがなぜか多いですね。
ちなみにFTとFTbの大きな違いは
開放測光に対応しているか否かです。
FTb開放測光対応で使用レンズもFDレンズとなります。
対してFTはFLレンズ使用で絞込測光です。
ボディ前面の絞込レバーを押し込んで絞り込んだと同時に
露出計がオンとなり指針が動作します。
あの上から指針がスーッと降りてくる感じが
何ともいえず良い感じです。
FTbになると反応速度が速くスッと反応するのですが
FTは少し遅めにスーッと動く感じです。
ファインダー内に表示されている〇マークに
指針が重なるように絞り・SSを調整して
露出を設定します。
この〇マークはコンデンサレンズに印刷されていrのですが
うっかりコンデンサレンズの印刷部分を
クリーナーや溶剤等で強めに拭くと
この〇印が取れてしまいます。
一度取れてしまうと修復はまず無理です。
そういえば余談ですが以前部品取用として仕入れたジャンクのFTに
コンデンサレンズにマジックで〇印が書いてあったものがあったなぁ
ファインダーを覗くと巨大で雑な〇印があって
思わず吹き出してしまった記憶が…(笑
なんにしろコンデンサレンズ清掃時には非常に注意が必要です。
シャッターはFXから基本構造を受け継いだ
Fシリーズならではの布幕横走りシャッターです。
このシャッター油切れ等で走行状態がおかしくなると
比較的動作音に兆候が出やすいシャッターです。
シャッターを切って「ギャン」といった感じの
金属音が混じる場合は間違いなく精度は出ていません。

今回のFTも明らかにシャッター幕軸の油切れです。
シャッターを切ると明らかに「ギャン」いう濁った金属音が混じり
実際に測定機でチェックすると先幕の幕速が非常に不安定で
1/1000、1/500では開かないことが頻繁にあるようです。
キヤノンFシリーズのシャッター音は
本来非常に乾いた感じで「パシッ」とした
歯切れの良い音がするのが特徴です。
ただ、F-1やFTb、FXやEXあたりもそうですが
未整備で長らく放置されている個体の多くは
この「ギャン」とか「ギャイン」といった感じの
濁った音がしているものが多いのです。

やはりプリズムには多少の腐食が見られますね。
これもプリズム抑え部品に貼られている
モルト加水分解が引き起こしているものです。
ここからさらに分解を進めて
まずはシャッター幕軸の清掃注油から
取り掛かっていきたいと思います。

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コニカオートSのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「霜降(そうこう)」です。
秋が一段と深まり
露(つゆ)が冷気によって霜(しも)となって
降り始める頃…とされています。
例年なら大抵、いやそうはいっても日本じゃ
(二十四節気は元々中国内陸部のもの)
まだ早いでしょ?と思うところなのですが
昨日・一昨日は関東は12月並みの寒さということで
霜降…いや確かにそのくらい寒いよ!って感じでした(苦笑)
今朝も冷え込みましたが
今日は天気も良く陽射しがあるようなので
例年並みの気温まで上がりそうですね!
霜降の次はもう立冬ですよ
毎年思いますが秋って他の季節に比べても
駆け足で通り過ぎていくような気がします。
まだ暑いしなかなか秋がこないなぁ…と思ってたら
ある時期を境に一気に気温が下がり
あっという間にモミジが色づき
イチョウが色づき…落葉が始まり
気が付いたら冬の入り口ですものねぇ
近年は特にそう感じます。
もっと長ーく秋が続けばいいのになぁ…
ちなみに「霜降」に由来する記念日として
サツマイモが成長する時期であることから
10月23日は「おいもほりの日」となっています。
いもほり…いですねぇ…幼稚園の遠足で行ったのが
なぜか強烈に記憶に残っています。
あぁ…ヤキイモの季節ですねぇ…食べたいなぁ…
どこかで買ってこなくては…

さてさて

本日はコニカオートSのカメラ修理を行っています。
コニカの35mm判カメラは1947年の「コニカスタンダード」でスタートし
それからここのブログでもよく登場する
「コニカⅠ」「Ⅱ」「Ⅲ」と続き
大きくイメージを変更した「Sシリーズ」へとモデルチェンジします。
その「Sシリーズ」をベースに
シャッタースピード優先オート露出を搭載したのが
「オートSシリーズ」となります。
その最初のモデルが今回の「コニカオートS」です。
「Sシリーズ」ではセレン光電池を使用した露出計でしたが
オートSでは受光体をCdSに変更し
シャッターユニットはオート制御向け設計のコパルSVAに換装されました。
搭載レンズはヘキサノン47mmF1.9となります。
1963年の登場でベースとなる「S」シリーズも
同じ年に「SⅢ」が登場しており多くの部品を共用します。

オートSシリーズは全体的に
修理依頼で入ってくるものの多くが露出計関連のトラブルです。
もっと掘り下げると電池室及び電池室周り配線のトラブルです。
今回のオートSも比較的近年まで使われていたのだと思われ
電池室には電圧変換型の電池アダプタがセットされています。
ただその中に履いているSR43電池は
真っ黒に腐食してしまっています。
電池アダプタが発売されてからももう軽く20年以上経ちますものねぇ
(水銀電池が国内で生産されていたのは1995年まで)
電池アダプタが入っていても
もはや近年のものとは限らないですね
電池室の腐食はそれ以前の水銀電池使用の頃から
始まっていたと見られ
マイナス端子側の留め部は緑青がびっしり付着しています。
当然、ハンダは断線状態で
かろうじて物理的に繋がっている配線も腐食で
簡単にプツプツと切れてしまう状態です。
配線はもちろん交換で端子は緑青を落としたうえで磨きます。
露出計は本体にまではダメージはないようで
露出計本体に直接電圧をかけると
元気よく針は振れてくれます。
加えてこのタイプの絞り制御機能のものにはよくある症状ですが
マニュアル時には問題ないのですが
オート時に絞り羽根の粘りでうまく絞り込めない症状が出ています。
オート時にはより小さなバネ力で
絞り羽根を制御するのでちょっとした粘りでも
すぐに影響が出てしまいます。
シャッター羽根と合わせて羽根洗浄が必要な状態です。

まずはここからさらに分解を進めて
シャッター周り、絞り周りの整備から行っていきます。
レンズ・ファインダーにもかなりカビが見受けられますので
取り外した際に当然清掃を行っていきます。
シャッタースピードリングの動きに合わせて
露出計本体を回転させていくタイプですね
そのための連動糸も見えています。
構造がしっかり理解されていれば
それほど難しいカメラではありませんが
生産されて50年経過するカメラなので
部品劣化に注意して慎重に作業を行っていきます。

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ニコンFEのカメラ修理

今日は「パラシュートの日」だそうですよ。
1797年のこの日にフランスのパリ公園で
アンドレ=ジャック・ガルヌランという方が
高度8000フィート(約900m)の熱気球から飛び降りたそうです。
その際に直径約7mの布製の傘のようなものと一緒に飛び降り
これが世界初のパラシュートによる降下となりました。
着陸時に衝撃があったものの当人は無傷だったそうです。
パラシュートですか…要はスカイダイビングですよねぇ
十数年前の会社員時代に
メーカー主催の報奨旅行で行ったグアムだかサイパンだかで
スカイダイビングに行こうとしたことがあったなぁ
その時はたまたま定員オーバーで予約が取れなくて
「まぁ、いっか」くらいであきらめたのだけど…
今なら余計なリスクを背負いこむことは極力避けるので
間違いなく行かないな…(笑
割と怖がりなのにそういうのに行きたがるところがありましたが
もはやそういう妙な好奇心はなくなりました…
今は飛行機ですら乗りたくないですものね…(苦笑)
まぁあまりそんなことを気にしていると
何もできなくなるのですが…

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
うーん、本当にここのことろ集中的にFEの依頼が入っていますね…
良いカメラなのは間違いないですし
同じ時代の他の同様のカメラに比べれば
かなりトラブルは少ないカメラではあるのですが
かなりの台数が売れているカメラでもあり
現存数も多いから当然、依頼数もある程度多いのはあたりまえですかね。
個人的にも非常に良いカメラだと思っていますし
一時期、結構使い込んだこともあります。
それほど厳密な難易度の高い露出が不要なときは
絞り優先オートでスピード感重視で撮影し
ややこしい露出や考えて撮りたいときは
ファインダー内情報で絞りやSS、露出計の値を確認しながら
じっくり撮ることができ
スクリーン交換が可能で
多重露光レバーも非常に使いやすい構造で
何でも一通りこれ1台でこなせてしまう万能型のカメラです。
キャッチコピーは「シンプルニコン」ですが
なかなか奥の深い1台だと思います。

お預かりしているFEは巻上が上手くできません。
巻上レバーで普通に巻き上げようとすると
巻き上げきった瞬間にバシャンとシャッターが切れてしまいます。
これはFE…というより縦走りシャッター機には
たまにあるトラブルで
ペンタックスME系とかでも同様の症状のトラブルがよくあります。
原因はシャッターや巻上というよりは
ミラー駆動部で何らかの原因で
ミラーチャージロックがかからにことが原因です。
巻上レバーで巻き上げることにより
フィルムのコマ送り、シャッター動かすためのバネのセット
ミラーを動かすためのバネのセットを同時に行い
セットされた状態でロックし
レリーズボタンが押されるまで保持するわけですが
そのロックがかからないために
巻き上げきった瞬間にミラーが作動しシャッターも作動してしまうわけです。
ロックのためのツメが動作不良でかからないわけですね。
動作不良の原因は油切れだったり
古い油や汚れが変質したものが駆動部が
動かないように付着しているためだと思います。
定番ですがシャッター。ミラー、巻上部の
動作部・駆動部の清掃及ぶ注油が必要な状態です。

かなり長い間仕舞い込まれていた個体のようで
傷みやキズ・スレは少ないのですが
先述した動作不良やカビや汚れがあちこちにある状態です。
付属しているレンズはAi50mmF1.4ですが
こちらもヘリコイドにムラがあり
レンズにカビもあるので本体が終わった後で
清掃整備を行います。
きちんと整備を行えば基本的には丈夫なカメラです。
また安心して当分使える状態になると思います。

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オリンパスペンEE-2のカメラ修理

「頭髪の日」だそうですよ。
「とう(10)はつ(20)」(頭髪)と読む語呂合わせからだそうです。
毎月18日も「とう(10)はつ(8)」(頭髪)と読む語呂合わせで
同じく「頭髪の日」となっています。
高校生の頃とかはさ(突然!)
めちゃくちゃ髪型とか気に委してたし
毎月美容院にも言ってたし
ディップやスプレーで髪立てたりとかしてましたねぇ
(まだワックスなんて出てきてない)
いつのまにか髪型もさして気にしなくなりましたねぇ
まぁ、おかしくなければいっか…くらいで…(笑
さすがに白髪はずいぶん増えてきましたし
髪の毛自体もずいぶん細くなってきたような気がしますが
とりあえず十分な量の毛髪があることには感謝かな…
何か努力したわけでもないですし
遺伝的に考えれば親父もじいさんも今の私より
ずっと若い頃から頭髪は薄かったし…なんでなんでしょうね…
会ったこともない母親の血が濃いのか?(苦笑)
まぁ偶然とはいえそこには感謝です。
…とはいえ今更それほど気にはしていないので
いざ薄くなってきたら
悪あがきせずに坊主にでもすればいいか…なんて考えています。
そんなことより五体満足に体が動く方が重要ですよね…

さてさて

本日は「オリンパスペンEE-2」のカメラ修理を行っています。
世代を問わず大人気のペンの中でも
さらに人気の高いペンEEシリーズ
さらにさらにそのペンEEシリーズのなかでも
使い勝手が良くデザイン性も高いEE-2です。
人気度で言えばペンの中でも最強クラスかと思われます。
やはりハーフサイズカメラだから極力簡単に撮れる方が良いと
考える方は多いと思います。
だから露出もカメラ任せでピントも固定焦点になる
ペンEEシリーズはやはり人気ですよね
そしてペンEEシリーズの中で言うと
初代EEに比べ裏蓋が蝶番式になり
フィルムカウンターも自動リセットとなり
より使いやすくなりEE-3になると黒になってしまう張り革も
ペンEEらしい薄いグリーンのEE-2が
やはり1番人気になってしまうのもわかります。

基本的にはシンプルな構造のカメラです。
ただしセレン光電池を使うカメラなので
やはりセレンの劣化が最も心配な部分です。
お預かりしているペンEE-2はどんな明るさにレンズを向けても
オートなのに絞り開放でシャッターが切れてしまいます。
これでは写真はほとんどの場合、真っ白です。
ただ明るさによってシャッタスピードは切り替わっているようです。
つまり露出計は生きているということで
セレンも精度はともかく起電はしっかりしているということです。
初期のEE以外はシャッタースピードは1/30と」1/250の2速切替です。
フラッシュモードの場合は1/30固定になります。
LV13くらいの明るさになると1/250に切り替わるのが正しい姿です
1/30と1/250では明らかにシャッター音が異なりますので
専用の測定器等なくても切り替わっているかどうかは判別できます。
…いうことで絞り制御部が固着してしまっている可能性が高そうです。
ペンEE系では比較的多いトラブルです。

やはり絞り羽根駆動部が思い切り固着しています。
ピンセットで押しても動かないくらいです。
無理に動かすと羽根を破損してしまいますから
ここでは確認程度にとどめておいて
これから絞りユニットを取り出し
羽根洗浄を行います。
ここまで来ると露出計の指針が見えていますので
ある程度、振りは十分かどうかを見ておきます。
多少のセレン劣化はありそうですが
このくらいであれば調整で十分に精度は出せそうです。
まずは絞り及びシャッター羽根駆動部の整備から行っていきます。

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