月別アーカイブ: 2023年11月

ニコンF2フォトミックのカメラ修理

月末ですねぇ…ついに11月も終わり…
今日は「鏡の日」だそうですよ。
「いい(11)ミラー(30)」と読む語呂合わせからだそうです。
これも「いい〇〇の日」の一派ですね(笑
カメラ修理で鏡もよく扱いますし
二眼レフにいたっては
ファインダーミラーの劣化が酷いことが多いから
表面鏡は常にストックを持っていてガラス切りで切り出して使います。
作業で使う鏡はいいのですが
若い頃に比べると自分の姿を本当に鏡で見なくなりました(笑
中・高校生の頃は「ブサイクなのにそんなにみてどうするんだよ!」
って自分で突っ込み入れたくなるくらい
頻繁に鏡を見ていましたし
制服のポケットには手鏡とコームは必ずセットで常備でしたねぇ…若かった(笑
今は見るたびに顔に老いを感じるのであまり鏡を見たくはありませんが
それでも毎朝、髭も剃るから鏡を見ますし
やはりみればそれなりに体調の変化を感じることもあるので
鏡で自分の姿をじっくり見るのは大切かもしれませんね!
そんなことよりも…「鏡の日」って聞いてから
頭の中で
「あーさやけーの♪ひかりのなかに♪ たつかげは~♪
ミラーマ~ン♪」が
リフレインされて止まりません(笑

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
フラッグシップ機「F2」のボディに
露出計内臓のフォトミックファインダーの装着されたモデルです。
フォトミックファインダーには搭載される露出計のタイプや
Ai対応しているか否かによって
5種類のフォトミックファインダーが存在します。
今回は最初にアイレベルファインダー付きモデルと同時に
発売された「フォトミック」モデルです。
前モデルの「F」の時代にはフォトミックは
途中で追加されたバリエーションモデル的位置づけでしたが
「F2」の場合は最初から「フォトミック」が主モデルとして考えられています。
そのため「Fフォトミック」ではフォトミックファインダー側にあった
電池室もF2ではボディ側に配置され
ファインダー側がスマートになったと同時にデザイン的にも
より一体感の進んだものとなっています。
そしてアイレベルファインダーにはない
ファインダー内SS表示や絞り表示が装備され
個人的には非常に嬉しい機能追加となっています。
これがあるだけでフォトミックに魅力を感じてしまいます。
それにFに比べるとスマートになったとはいえ
フォトミックのあの無骨なデザインが当時のニコンらしくて
何とも魅力に感じてしまいます。

お預かりしている「F2フォトミック」は
その最大の特徴ともいえるともいえる
露出計が電池をセットしても全く動きません。
こういう場合、まず最初に疑うのは
電池室周りのトラブルです。
F2は電池室のマイナス側端子の基部留め部が
電池室と一体のプラスチックで
そこが劣化により折れてしまい接触不良が起きているケースが
非常に多いのです。
でも今回はボディ側から電源供給がされていないのはいつものことですが
電子室マイナス端子はしっかり留まっていて
バネも効いています。
それならsw部か???と思い底部からSW部接触部をチェックしても
特に問題はなさそうです。
ちょっと珍しいパターンで電源供給がなされない様子です。

画像は取り掛かり始めのモノですが
ここからミラーボックスを外すところまで進めて
電池室の端子部が確認できる状態にします。
ハンダ部等に問題はなさそうだったのですが
端子を留めているネジが少し緩んでいて
そのために端子部の接触部に隙間が空き
そこに汚れや錆が発生したため
接触不良が起こってしまっているようです。
端子部の清掃整備を行って安定して導通するように対処します。
ちなみにフォトミックファインダー側は
電源を与えてやれば動作する状態であるのは確認したのですが
やはりかなり挙動が不安定でこちらは
摺動抵抗の汚れによる接触不良が起きているようです。
さらにボディ側の機械的駆動部にも巻上機構や幕軸に
動きの悪い部分が見られるため
そちらも並行して一通りの整備を行っていきます。

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ミノルタSR-Tスーパーのカメラ修理

11月にやたらと多かった「いい〇〇の日」も
そろそろ終わりのようです。
今日はお馴染みの「いい肉の日」と「いい服の日」
「いいフグの日」、「いい文具の日」だそうです。
で、「いい肉の日」に関連して
「肉まんの日」だったりします!
この季節になるとコンビニで肉まん買っちゃいますよねぇ
そういえば20年ほど前に東京に来たばかりの頃
コンビニで肉まん買って「からし」がついてこなかったのは
結構ショックでした…(笑)
今でもそうだと思いますが
関西以西のコンビニで肉まんを買うと
「からし」がついてくるのは普通です。
私もからし付けたほうが美味しいと思っているので
こっちで「からし」が付いてこないことを知った時は少々ショックでした。
今はなんとなく慣れましたけど
「からしがやっぱりほしいよなぁ…」と買うたびに思います(笑
家に持ち帰れば「からし」つけて食べるのですけどね!
そうそう「からし」だけじゃなくて
酢醤油で食べる肉まんも捨てがたいです。

さてさて

本日は「ミノルタSR-Tスーパー」のカメラ修理を行っています。
大ヒットした「SR-T101」の改良型です。
1973年発売のカメラです。今年で50年ですね!
基本的な構造・機能は「SR-T101」そのままで
より使い勝手を向上させたモデルです。
まずスクリーンがSR-T101のマイクロプリズムから
マイクロプリズム/スプリットに変更されています。
暗いレンズを使った時に陰りが出るのは困りますが
明るいレンズだとスプリットのほうがピント合わせしやすいと
感じる方は多いかと思います。
SR-T系はスクリーンの交換はユーザーサイドでは不可なので
これは結構大きな違いかもしれません。
そしてレンズ側の設定F値の刻印を直読式で
ファインダー内で確認できるようになっています。
この機能追加のためペンタ周りのデザインも変更となっていて
ここが外観でSR-T101とSR-Tスーパーとの区別がつきやすい個所になっています。
(でも最も区別しやすいのは上カバー前面のモデル刻印ですが)
中身の細かい仕様変更はともかくとして
機能的なSR-T101の違いはそんなところです。
そしてSR-Tスーパー発売後も小変更はあったものの
SR-T101もそのまま生産・併売が続けられます。
そして1975年にそれぞれ「SR505」、「SR101」に
モデルチェンジされ、これがSR系の最後のモデルとなります。

お預かりしている「SR-Tスーパー」は
一応、シャッターは切れているのですが
やはり動きが悪いようで
低速SS時にはミラーアップしたままになってしまいます。
そんな状態ですから一見、普通に動作しているように見えても
高速SS精度も全く出ていません。
そしてSR-T系にはめずらしくプリズムに腐食もあり
SR-Tスーパーの特徴でもあるスプリットイメージの
スクリーンは汚れだけではなくずいぶん傷だらけです。
プリズムとスクリーンに関しては
比較的状態の良好な中古部品と交換で対応いたします。
そして機械的な動作部分に関しては
徹底的に清掃整備を行った上で微調整で精度を出していきます。
露出計も動作はしてはいるのですが
値がズレているのと不安定さもあるので
電気的な整備も行っていきます。

分解経験のある方であればよくご存じだと思いますが
SR-T系といえば糸連動です。
これも慣れてしまえばさして問題にならない上に
このカメラは整備性もよく考えられていて
糸連動が整備の邪魔になることは
それほどありません。
でも私も昔はそうでしたが
慣れていない+正しい手順がわかっていないと
この糸連動にかなり苦しめられるとは思います。
SR-T系のカメラは大ヒット作で現存台数も多いですし
使いやすさもあってそれなりに人気もあるので
修理依頼も多くさすがに触りなれているカメラでもあります。
そうはいっても50年経った機械です。
なにがあるかわからない部分もありますので
慎重に作業を進めていきます。

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ミノルタユニオマットⅢのカメラ修理

このブログを始めてから
そろそろ丸8年になるのですが
毎年思いますがこの11月27日って記念日の少ない日なのですね。
そして毎年「組立家具の日」であることを
お伝えしているような気がします(笑
ここでいう「組立家具」とは
1970年代~80年代にかけて大ヒットした
「カラーボックス」のことです。
カラフルな色の合板製3段ボックスですね!
私の部屋にも昔、何個かありました。
…というか誰の部屋に遊びに行っても
カラーボックスがひとつくらいは必ずあったような気がします。
それほど大ヒットした商品です。懐かしいですね。
赤とか黄色・オレンジのカラーボックスを今更手に入れて
部屋を70年代頃の昭和レトロ風にしたいなぁ…なんて考えてしまいます(笑

さてさて

本日は「ミノルタユニオマットⅢ」のカメラ修理を行っています。
1964年発売のカメラです。
この時代のミノルタはレンズ一体型のコンパクトカメラを
(時代的にそれほど実際はコンパクトではないですが)
いろいろなシリーズで発売していた時期です。
ユニオマットシリーズはいずれもシャッターユニットに
シャッター羽根が絞り羽根を兼用するプログラムシャッター
「シチズンオプチパーユニ」を搭載し
露出計指針に手動で連動するLV指針を合わせ
プログラムシャッターでSS・絞りの組み合わせは
カメラに任せて撮影するというカメラです。
あくまで露出設定自体は手動で露出計に合わせるので
「プログラムオート」ではありません。
「シチズンオプチパーユニ」はSS最高速は
レンズシャッター機では珍しい1/1000でしたが
ユニオマットはそれほど大口径のレンズを搭載しているわけでもなく
当時はそれほど超高感度なフィルムもなかったため
1/1000の出番はそれほどなかったのではないかと思われます。
しかしながら先に発売されていた「Aシリーズ」や
同時代の「ハイマチック」とも異なるアプローチのカメラで
なかなか面白い存在のカメラだと思います。
ユニオマットⅢは洗練光電池を鏡胴内にサークル上に配置する
「サークルアイ」となり「Ⅰ」や「Ⅱ」とは
大きく仕様が変更されたモデルです。
それでも45mmF2.8のロッコールレンズやシャッターユニットは
共通ですので基本的なスペックはそのままに
より使いやすい進化を遂げたモデルだと思います。

お預かりしている「ユニオマットⅢ」は
長い間使われずにしまい込まれていたモノだと思われますが
シャッターはそれなりに作動しており
心配されるセレンの起電状態も良いようです。
しかしながら鏡胴はどこかネジが緩んでいるのか大きなガタがあり
加えてレンズ・ファインダーには相当なカビが発生しており
かなり曇ってしまっている状態です。
さすがにこのままではかなり写真に影響が出ますし
ファインダーも曇りの上に二重像のズレもあり
とてもまともにピント合わせなどできない状態です。
やはり全体的に整備調整が必要な状態ですが
致命的な破損個所等はございませんので
きっちり整備を行えば本来の性能を発揮できる状態になりそうです。

この時代のコンパクトカメラは
大柄なおかげもあり内部には余裕があり
整備性は非常に良好です。
露出設定LVリングからの露出計指針連動も
ミノルチナS等の電気的な抵抗で連動するのではなく
機械的な連動で追針式なのも
経年劣化の影響がなく非常に魅力です。
積年の汚れ等で機械的に動きの悪い部分や
レンズ・ファインダー等の汚れはなかなか厄介な状態ですが
そのあたりは丁寧に作業していけば
問題ない状態に仕上げられそうです。
気持ちよく撮影に使っていただけるように整備調整を進めていきます。

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ペンタックスSVのカメラ修理

今日は「いい風呂の日」だそうですよ。
日付は「いい(11)ふろ(26)」(いい風呂)と読む語呂合わせからです。
季節的にも温かい湯船にゆっくり浸かりたくなる季節ですね!
私も以前は温泉もめちゃくちゃ好きでしたし
冬場は毎日のように近所の銭湯に通っていたのですが
3年前の脳梗塞の後遺症で右半身が温痛覚麻痺になってしまい
湯船に入っても違和感ばかりだったのです(苦笑)
右半身にお湯の存在を全く感じなくて空の湯船に入っている感覚です
左半身は普通なのですが…
でも昨年あたりに試しに銭湯に行ってみたら
温度を普通に感じる…まではいたらないものの
お湯の存在は少し感じれるようになって
多少は気持ちよく入れたのです!
日頃のシャワーの感じでもまだまだ鈍いのですが
以前よりは温度を右半身でも少し感じるので
今年は冷え込む日にまた銭湯であったまってきたいと思います!
冷え切った体を湯船でゆっくりあっためるあの感覚は気持ちいいですよねぇ
またそうして温めた身体はしばらく冷えないから
気持ちよく眠りにつけるのですよねぇ…
今日も都内は朝から冷たい雨で冷え込んでいますが
あたたかいお湯につかるにはもってこいの日になると思います!

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
TTL露出計内臓となる「SP」より前の
いわゆる「アサヒペンタックス系」のカメラとしては
最終モデルにあたります。
(SVのすぐあとに「S2スーパー」も登場しますが
これはSVのセルフタイマーを省略したモデルです)
前モデルの「S3」で「完全自動絞り」を実現していますが
「SV」ではその「S3」をベースにセルフタイマーを装備し
自動復元式のフィルムカウンターを搭載したモデルです。
露出計こそ内蔵しないもののいわゆる「マニュアルカメラ」としては
一通りの機能を装備して後の新しいフィルムカメラと比べても
普通に違和感なく操作できるようになったカメラと言えると思います。
機構的にもシンプルで整備性も非常に良いカメラです。
ただし「アサヒペンタックス(AP)」からこの「SV」までのカメラは
現存するもので未整備のモノはほぼ間違いなく
シャッター幕が劣化・硬化しておりシャッター幕交換が前提の修理となります。

お預かりしている「SV」もシャッターを切ってみると
後幕が走りきらず途中で止まってしまうような状態です。
当然、シャッターは少し開いたままでミラーアップのまま止まります。
この状態から巻き上げれば普通にチャージ状態には復帰します。
「アサヒペンタックス系」でこの症状が出ていると
幕の硬化のために幕の走行不良が起きている場合がほとんどなのですが
今回の「SV」は幕が見えている部分を確認する限りは
幕にしなやかさもあり幕自体には全く問題ない様子です。
見えないな部分がこのままでは確認できないので
分解しながら確認していきます。

ここからさらに分解を進めてまずは幕委の全貌が確認できる状態で
動きをチェックしていきます。
やはり以前に一通りの分解整備がされている個体と見られ
シャッター幕も交換されている個体かと思われます。
とはいえおそらく数十年前の話だとは思います。
プリズムも交換されているものと見られ
年代の割には新しいタイプのプリズムが鎮座しています。
今回の「SV」はここ数十年はまともに動かされていないものだと思われますが
今回の幕走行不良の原因は積年の汚れ等による
幕軸の動作不良のようです。幕自体には大きな問題はなさそうです。
もちろんシャッター幕交換の必要もございません。
幕軸の清掃注油を行った結果、細かい精度はさらに調整しますが
普通にシャッターは一通り動作するようになりました。
未整備のSVは巻上の妙に重いモノも多く見かけますが
本来は非常に軽快な動作で撮影のできるカメラです。
さらに駆動部の整備を進めて気持ちよく使える状態に
仕上げていきたいと思います。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「いいえがおの日」だそうですよ。
うん、これは調べなくても予想できたかな…
「いい(11)笑顔=にっこり(25)」と読む語呂合わせからですね。
毎日生きていればおもしろくないことや
うまくいかないことも多々ありますが
できるだけいい笑顔でいたいですねぇ
作り笑いではなくて自然に笑顔が出るように
なるべく気持ちよく毎日を過ごせるようには努力していますが
そりゃそんなにうまくいくのならだれも苦労はないですね
反対に言うとそう簡単にうまくいかないから
毎日張り合いがあるしうまくいったときに笑顔も出るのでしょうね
難しく考えても始まらないから
今日も1日仕事もそれ以外もがんばります!(笑

さてさて

今日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
今日「は」じゃなくて今日「も」かな
つい数日前にもOM-1の修理していたよう気も…
毎回書きますが当店では圧倒的に修理依頼の多いカメラです。
依頼が多いということはそれだけ人気のあるカメラで
その上、新品当時も人気モデルで
現存台数も多いということですね。
元祖「軽量コンパクトな一眼レフ」といっていいカメラです。
OM-1の登場は1972年(登場時はM-1、OM-1に改名されたのは翌年)ですが
特にこの時代にはまだ一眼レフとい言えば大柄で重いカメラばかりの時代です。
縦走りシャッターユニット+電子制御+エンプラボディが普及する
80年代になるとコンパクトな一眼レフも多くでてきますが
機械制御シャッター機でコンパクトなものとなると
このOM-1と1976年に出てくるペンタックスMXが双璧です。
レンズシステムも含めて軽量コンパクトなことが前面にでてきがちな
OM-1ですが最大の魅力はそのコンパクトさも含めた
質感の高さと使い心地のよさかと思います。
特に独特のフィーリングの巻上と上品なシャッター音は
個人的にも非常に魅力な点だと思います。
ただしこのコンパクトさを実現するために
他では見られない独特の構造に加え
多少造りが華奢な部分もあるので
登場から50年が経過する現在では未整備のままでは
なかなか本来の動きができていないものが多いかと思われます。

お預かりしているOM-1はまずは定番のプリズム腐食です。
ファインダーを覗くと視野下部に大きなモヤモヤがあり
視界を邪魔しているような状態です。
かなり長い間眠っていた個体だと思われますが
電池はキチンと抜いてあり電池室へのダメージは少ないのですが
機械的な部分でかなり動きが悪く
高速シャッターの精度は全く出ていません。
1/1000は開ききらないような状態です。
巻上も妙に重さと多少の引っかかりがある状態で
こちらも積年の汚れ等が動きを妨げているものと思われます。

今回のOM-1はかなり初期のモデルです。
改名されてすぐの頃だと思われます。
ボディ刻印こそ「OM-1」ですが
中身はほぼ「M-1」です。
フィルム室には4本スタッドがありそれに対応して
フィルム圧版は短いタイプです。
巻上レバーは現存しているものがかなり少なくなってきていると思われる。
M-1独特の形状のモノが使われています。
組み上げると外観ではOM-1のモノと判別できないほどの違いですが…
プリズム留めのバネもM-1同様4本バネで抑えられています。
そしてそのプリズムは画像でも少しわかりますが
かなり酷い蒸着剥離が起きてしまっています。
これは腐食のないプリズムに交換で対処いたします。
ここからさらに分解を進めて機械的な整備と
露出計関連の電気的整備も行っていきます。

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オリンパス35DCのカメラ修理

今日は「勤労感謝の日」で祝日ですが
「牡蠣の日」でもあるらしいですよ。
牡蠣の需要は、鍋物食材・贈答用などとして
12月にピークを迎えることから
直前の祝日「勤労感謝の日」を記念日としたとのことです。
また、「勤労感謝の日」に栄養豊富な牡蠣を食べて
勤労の疲れを癒してもらおうという思いが込められているのだそうです。
牡蠣は栄養満点で美味しいですものねぇ
私は牡蠣の産地でもある広島・呉出身なので
牡蠣は身近な食べ物です。
海に行けば沖にはカキ筏が浮いているのが普通で
最近は少しすくなkぅなりましたが
浅瀬にはカキ杭がたくさん打たれている光景が日常です。
海岸線のあちこちにカキ打ち場があり
潮の香りに混じったあの独特の匂いが何とも懐かしいですね。
毎年、呉の生カキ屋さんから少しだけですが
殻付きの牡蠣を取り寄せています。
今年もそろそろ届けられる頃です。
むき身の牡蠣はスーパーでも新鮮なものが簡単に手に入り
もちろん美味しいのですが
身が浸されている殻の中の海水を含む汁にも
多くの栄養素と旨みがたっぷり含まれていて
やはり殻つき少しは味わいたいのです!
今年も牡蠣むきナイフを持って待ち構えます。

さてさて

今日は「オリンパス35DC」のカメラ修理を行っています。
1971年発売のカメラです。
その名の通り「(D)デラックスな(C)コンパクトカメラ」です。
40mmF1.7の大口径レンズを搭載します。
シャッターユニットはセイコー製のプログラムシャッターで
シャッター羽根と絞り羽根を兼用するタイプです。
で、もちろん露出制御は露出計と連動して
プログラムオートとなります。
大口径レンズ搭載と聞くと今風に考えれば
開放時の描写が…なんて連想しますが
絞りのコントロールができるカメラではないので
レンズの描写を楽しみための大口径ではなく
フィルム感度もASA100が標準の時代に
暗い被写体から高輝度の被写体まで
どんなシーンでも簡単に撮影できることを目的とした
大口径レンズ+プログラムシャッターの搭載です。
ストロボ使用時にもプログラムオート撮影が可能な
世界初の自動フラッシュマチック機構や
逆光補正機能も搭載します。
「使いやすく間違いなくよく写るカメラ」として
非常にヒットしたカメラです。
当店にも修理整備依頼の多いカメラです。

お預かりしている「35DC」は
ご依頼者さまのご自宅で
随分長い間眠っていた個体だと思われます。
しかしながら保管状況は悪くなく
多少のレンズカビやファインダー汚れが見られますが
年代を考えると非常にキレイなほうで
電池もきちんと抜いて保管されていて
電池室へのダメージもありません。
電池を入れて動作確認して見ると
さすがに多少の接触不良で露出計の動きが不安定なことと
1.5Vの電池を入れて本来ならアンダー気味に
振り過ぎになるのが正常ですが
逆にオーバー気味で振りが少し足りないようです。
電気的にも機械的にもさすがに長年眠っていたせいもあり
動きの悪いところが多々見受けられるので
全体的に整備が必要な状況です。
露出計も1.5Vで精度が出るように再調整を行います。
機能には直接は関係ないですが
貼り革が剥がれかかっている上に両面テープの粘着がベタベタになっていて
かなり大変な状態になっていました。
オリンパスのカメラは貼り革にボンドではなく両面テープを
使っている機種が多いのですが劣化で
酷い状態になっているものも多いですね…

35DCのプログラムシャッター自体は機械制御ですが
露出計連動での制御を行うため
露出計が全く動いていない場合(光量不足あるいはそもそも電池がない)
シャッターロックがかかりシャッターは作動しません。
そのためいずれにしても電池をセットしないと
シャッターを切ることはできません。
ただし電池を入れておけば光量不足(あるいはレンズキャップをしたまま)でも
強制的に露出計を動かしてシャッターを切ることができます。
前期モデルなら底部に「F」のボタン
光機も出るならBC(バッテリーチェックボタン)押しながらレリーズすると
シャッターを切ることができます。
ちなみに今回はBCボタンがファインダー脇にある後期モデルです。
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「鉄道電化の日」だそうですよ。
1956(昭和31)年のこの日に
米原~京都間が電化され
東海道本線全線の電化が完成したことに由来しています。
電化に伴って特急「つばめ」が
東京~大阪間を7時間30分で走ったのだそうです。
この頃の特急「つばめ」は電気機関車が
けん引する列車ですね。
牽引するEF58形電気機関車は東海道本線全線電化時に
従来標準色であったぶどう色(焦茶色)から
エメラルドグリーンに塗り替えイメージチェンジされました。
これらの編成は、その塗色から「青大将」 と呼ばれ親しまれたそうです。
ちなみに現在、東京ー新大阪間は新幹線「のぞみ」で
2時間半を切っています。本当に早くなりました。
反対に今や電化されていない鉄道は
地方に行かないとなかなか見られませんが
架線も何もないシンプルな線路の上を
ちょっとにぎやかなディーゼル気動車や機関車が走る光景は
なかなか捨てがたいものがあると思います。
ひさしぶりに小淵沢にでも見にいってみたいですね。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
相変わらず依頼数の多さでは当店ナンバー1のカメラかと思われます。
(ちゃんと集計しているわけではないので感覚ですが)
元祖「軽量コンパクトな一眼レフ」といっていいカメラです。
機械制御シャッターに限れば
この「OM-1」と少し後(4年後)に出てくる「ペンタックスMX」の
2機種くらいしか該当するものがないかと思われます。
毎度書きますが、このコンパクトさを実現するために
一回り大きな通常の一眼レフとは異なる構造や工夫が
内部のあちこちに見られます。
初期モデルであればさすがに登場から50年が経過するカメラなので
新しかった現行当時であれば問題にならなかったのですが
同時代の大柄で丈夫さを最優先に作られたカメラに比べると
多少、華奢な部分も見られます。
とはいえ、しっかり定期的にメンテナンスを行っていれば
まだまだしっかり使えるカメラでもあります。
小ささばかりに注目されがちですが
作動音が小さい上に上品なのも何とも捨てがたい魅力です。
シャリッとしたOMならではの巻上と
耳触りの良いシャッター音は使っていてもとても気持ちの良いものです。

お預かりしている「OM-1」は
ご依頼者さまのご自宅でかなり長い間眠っていたものと思われます。
シャッターは一通りは作動しますが
さすがに精度は出ておらず特に1/1000は開ききらない状態です。
そしてこれはある生産時期のOM-1では定番ですが
電池室のマイナス側端子がぐらついていて
接触不良を起こし露出計が動作しない状態です。
これはマイナス側端子を留めている樹脂製のネジが劣化で
折れてしまっていることが原因です。
この部分は絶縁が必要なのですが
生産時期によって「金属ネジ+樹脂製絶縁」のものと
そもそもネジ自体が樹脂製のものがあり
樹脂製ネジの場合はかなり高い確率で劣化のため破損してしまいます。
金属ネジとはネジ径が全く異なる上に特殊なサイズのため
新品の樹脂ネジと交換することで対処します。

心配される定番のプリズム腐食は分解前にファインダーからの確認だと
視野外の影響のほとんどない部分にほんのわずかにみられる程度でした
でも開けてみると上の画像通り接眼部とプリズムの間に
貼られたモルト周辺は劣化により緑青が吹いている状態でした。
これでほとんどプリズムに腐食が出ていないのが不思議です。
もちろん劣化したモルトや緑青はキレイに除去し
同じようなことがこれ以上起きないように対処していきます。
まだ取り掛かり始めですが機械的な整備に加え
露出計関連の配線の一部交換も行い
問題のない状態に整備していきます。

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ミノルタX-7のカメラ修理

今日は「いいイヤホン・ヘッドフォンの日」だそうです。
「いい(11)イヤ(18)ホン」と読む語呂合わせからだそうです。
昔はヘッドフォンとかイヤホンとか好きではなくて
(今でも好きではないですが…)
音楽聴くならスピーカーでデカい音で聴かなきゃダメでしょ…と思っていましたが
昨今の住宅事情等を考えると
住居ではなかなか大きな音では聴けません。
クルマを持っていた頃は人のいないようなところに行って
車内で思い切り大きな音で聴くなんてこともできましたが
残念ながら都心に住んでいるとクルマは必要ありません(苦笑)
で、やはりイヤホン・ヘッドフォンの出番ですよね。
昔と違って大量の音楽データを持ち歩けるようにもなったので
スマホ+イヤホンの組み合わせはお手軽で本当に便利です。
…という感じで思い入れのある古い安スピーカーから
音楽を鳴らす回数はかなり少なめで
外ではオーディオテクニカのイヤホン、
自宅ではヤマハのヘッドフォンが大活躍です。
今どきのイヤホンやヘッドフォンはいい音しますものね
それにしても比較的最近、イヤホンをワイヤレスにしたのですが
余計なコードがないって本当にストレス減りますし便利ですね!

さてさて

本日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
1980年発売開始のカメラで
宮崎美子さんのCMで一世を風靡したヒット作です。
この頃は各社から絞り優先AE専用機が
エントリーモデルに用紙されていて
価格も物品税の関係もあり
押し並べてボディのみで4万円弱でした。
その中でも「X-7」はCM効果もあり
かなりのヒット作となりました。
CMで話題になった部分がクローズアップされがちですが
ミノルタらしい使い心地のよさや
ファインダーの見えのよさも抜群で
このジャンルのカメラとしては非常によくできたカメラです。
そのあたりが大ヒットした一番の要因かと思います。

ただコストの掛けられないエントリーモデルなので
華奢な部分も多く製造から40年以上か経過する現在
保管状況の悪いものはプラスチックの劣化等もあり
部品が破損している個体も多く見かけます。
しかしながら今回お預かりしているX-7は
ご依頼者様から昔から大事にされている個体で
保管状況は非常によく
プラ部品の劣化等はほとんど見られません。
ただ、もはや持病ともいえるプリズム腐食を抱えていて
ファインダーのほぼ下半分が真っ黒な帯で覆われてしまっている状態です。
これはプリズムを配置する枠の部分に貼ってある
モルトプレーンの加水分解が原因として
プリズムの蒸着を剥離させてしまう現象です。
分解してプリズムを降ろしてみると
プリズム前部にベタベタになったモルトが付着しています。
同様の症状はX-7だけではなくXEあたりでも見られます。

ひとまずプリズムを降ろした段階での画像です。
画像にもプリズム内の黒い帯が確認できますね。
80年代の電子制御機なので
プリズムを降ろすだけでもなかなか手間はかかります。
ここからさらに分解を進めて機械的な整備や
各電気接点の清掃も行っていきます。
分解前のテストではシャッタースピードに大きな問題は見られなかったものの
露出計が少々アンダー気味で
さらに実際のオート制御はさらにアンダー気味といった傾向でした。
写らないほどではないですが
さすがに写真が少し暗いだろうな…と思われるほどの状態です。
最終的には電気的な微調整も行って精度を出していきますが
まずは基本的な整備清掃を行った上での調整となります。

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キヤノネットのカメラ修理

今日は「レンコンの日」だそうですよ。
…と知った時点でやたらと「レンコンの天ぷら」が
食べたくなってしかたありません(笑
うちでは「ハスの天ぷら」と言っていましたが
子供の頃、食卓によく並んでたのです。
揚げたてがもちろん美味しいけど
冷えて衣がしなっとしてもハスがサクサクだから
歯ごたえが良くて美味しいのですよねぇ
子供の頃から大好物でしたが
言われてみれば長らく口にしていない…
家で天ぷら揚げるのはなかなかの大仕事になるので
スーパーの総菜コーナーに置いてないかなーーー
冷めても美味しいのだからそれで十分ではあるんだよねぇ
天ぷら以外にも煮物や酢の物でも美味しいですよねぇ
辛子蓮根も忘れちゃいけませんね。
こうしてみると天ぷら以外も含めて
思っていた以上にレンコン好きだな…
煮物でも何でもいいからレンコン食べたくなってきました…

さてさて

本日は「キヤノネット」のカメラ修理を行っています。
キヤノネットシリーズは1960年代初めから
70年代にかけてキヤノンを代表する
レンズ固定式コンパクトカメラのシリーズで
多くのモデルが存在します。
今回の「キヤノネット」は社会現象となるほど
カメラ業界にインパクトを与えた初代モデルです。
1961年発売のカメラでキヤノン初のコンパクトカメラです。
(この時代なのでコンパクトと言っても大柄ですが)
45mmF1.9の大口径レンズを搭載
もちろんレンジファインダーも搭載です。
セレン光電池使用の露出計を装備し
露出計と連動してシャッタスピード優先AEが可能です。
露出計はオフとなるもののマニュアル露出でも撮影可能
シャッターユニットはコパルSVで
B・1s~1/500をカバーします。
巻上は底部トリガー式、巻き戻しクランクも底部に配置
上カバー部にはレリーズボタンとT切替リングのみの
すっきりした配置で筆記体の「Canonet」の文字が刻印されています。
この時代のカメラとしては最高といえる機能を持ち
価格は2万円を切った破格と言える設定で
発売と同時に爆発的大ヒット作となりました。
業界内では「ダンピングでは?」と批判の声があがるほどで
キヤノネットの登場はカメラの低額化・高機能化に付いていけなくなった
多くのカメラメーカーが倒産・撤退するきっかけとなったそうです。
当時としては価格破壊ともいえる設定でしたが
組み立てラインや部品点数の効率化を進めた結果で
内部の造り自体や部品の材質に安っぽさは全くありません。
分解してみるとわかりますが
非常に綿密に考えられた巧みな造りを持つカメラです。

お預かりしている「キヤノネット」は
おそらく随分昔に調子が悪くなったまま
しまい込まれそのまま長年放置されていたものと思われます。
外装にもサビ等のダメージが見られますが
レンズにも相当のカビが発生していて
白く曇っている状態です。
ファインダーも同様で二重像も相当見えづらい状態です。
レリーズボタンは押し込まれたままの状態で固着しています。
このカメラでの「T」状態なのですが
切り替えリングは「T」のポジションにはなく
内部で切り替え爪の変形があるものと思われます。
それとは関係なくシャッター羽根は固着していて
絞り羽根も粘っていて動作不良となっています。
そして露出計も不動です。
セレンの状態が心配されますが
あとでわかりましたがセレンには劣化は多少あるものの
致命的な状態ではなく露出計本体も作動しているのですが
ファインダー内ロ露出計表示連動部が固着していて
全く動かない状態のようです。
いずれにしてもフルコースで各部の清掃整備が必要な状態です。

画像は本カウ的分解整備に取り掛かる前のモノです。
上カバーのサビ等のダメージは除去しきれないと思われますが
できる限りキレイに仕上げたいと思います。
シャッタユニット内部を含む各駆動部は
徹底的に洗浄と最小限の注油を行った上で調整し
ガラス・レンズ部はカビ除去とできる限りの清掃です。
おかげさまでレンズに関しては若干のカビ跡と
もともとあった細かい拭き傷以外はクリアになり
ファインダーは見違えるほど見えが良くなりました。
いろいろなパターンでのテストを行いつつ調整し
少し様子見を行った上で最終テストを行っていきます。
今回も致命的な破損等はなかったので
普通に気持ちよく使える状態に仕上がりそうです。

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ビューティフレックスのカメラ修理

今日は「録音文化の日」だそうですよ。
1878(明治11)年のこの日に
東京大学に外国人教師として招かれた
イギリスのジェームズ・ユーイングが
持参した蓄音機を使って日本初の録音・再生の実験を行ったことが
由来となっているそうです。
私と同年代の方はわかると思いますが
カセットテープに音楽等を録音することに苦労したことが
一度はあると思うのですよねぇ(笑
レコードはたまにしか買えないし
気軽に好きな曲を手に入れるためには
まずはテレビ番組とかからラジカセの内蔵マイクで録ろうとしますよねぇ
周りの雑音や話し声を何とか防ぎながら(笑)
小学校4年生~5年生の頃だったかな…テープはまだ保存してますが…
うちはじいさんがお寺での法話やお経を録音するために
ラジカセを大小いろいろ揃えてて協力してくれたこともあり
すぐにテレビのイヤホン端子にラジカセを繋いでライン録音できるようになり
そのうちFMエアチェックに移行し
そうこうしているうちに貸しレコード屋が近所にもできて
レコードから録音がメインになっていくのですよねぇ
それでも録音はなかなか大変でした
今のダウンロード一発やCDをPCに入れるだけで十数倍速で
勝手に取り込んでくれるなんて夢みたいです(笑
私はたまにアナログレコードをデジタルデータ化しているので
いまだに等速でのんびり録音していますが…
それでもデジタル化するとその後の管理が楽ですね。
デジタル化した写真も同じですね。
撮った後の管理はデジタルデータが圧倒的に楽で便利ですねぇ…
それでもアナログレコードもテープも
フィルム写真も現在進行形で大切なことに変わりはありませんが…

さてさて

本日は「ビューティフレックス」のカメラ修理を行っています。
ビューティフレックスは太陽堂光機というメーカーで
作られた二眼レフのブランドですが
この太陽堂光機の母体は2013年まで
神保町で営業していた「カメラ太陽堂」なのですね。
もう閉店してからそれでも10年経ってしまいました…
ビューティフレックスも15種類くらいのモデルがあるらしいのですが
何といっても資料が少なく細かいモデルについては把握できません。
今回お預かりしている「ビューティフレックス」も
残念ながらモデル名までは判明しませんでした。
修理する分にはそれでも全く問題はないのですが…

お預かりしている「ビューティフレックス」は
フィルム装填はシンプルな赤窓式です。
搭載されるレンズはビューティアナスチグマット8.0cmF3.5です。
シャッターユニットは「ETOAL」と刻印されているもので
B/1s~1/200までをカバーします。
ピント調節はノブ式です。
おそらく1950年代前半のモノだと思われますが
この時代の二眼レフとしては十分なスペックだと思います。

ただ状態はさすがによくはありません。
かなり長い間仕舞い込まれたままになっていたものと思われます。
保管環境自体は悪くなかったとは思われますが
さすがに全く動かしてなかったうえに
ケースにしまったままだったので
湿気も多少抱え込んだままと思われ
ファインダーやレンズにはかなりカビが発生していて
レンズは曇ってみえる状態です。
ピントノブは固着まではしていませんが動きは重く
シャッターはチャージ可能で切れるものの
SS設定に関わらず途中で止まってしまい
放置しているとそのうち忘れた頃にゆっくり閉じていくような状態です。
さすがにこの状態では全くもって撮影には使用できません。

これから本格的に分解整備に取り掛かるのですが
それでも致命的な破損等はないので
撮影に使えるレベルには十分に修理できると思います。
まずはレンズの状態が心配なので
テイクレンズを取り外し清掃から始めたのですが
わずかなカビ跡は残ったものの
カビ自体は除去でき充分にクリアな状態に復帰できました。
シャッターは汚れや油切れによる動作不良かと思われますので
入念に清掃整備すれば問題ない状態にできるかと思われます。
以前にも「ビューティフレックス」の修理のブログを
書いているのですが今確認してみると
それも今回と同じタイプのビューティですね。
当時は結構な人気モデルだったのだと思われます。