今日は「昭和の日」で祝日ですね。
いまだに「天皇誕生日」というと4/29をイメージしてしまいます(笑
もともとこの日は昭和天皇の「天皇誕生日」で祝日で
1989(昭和64)年1月7日の昭和天皇崩御の後
「みどりの日」となっていましたが
2007(平成19)年の「国民の祝日に関する法律」(祝日法)の
一部改正により4月29日は「昭和の日」に改称され
「みどりの日」は5月4日となりました。
このあたりがいまだに頭の中でイマイチ整理されてなくて
「みどりの日」がいつだったかわからなくなるのですよねぇ(笑
実際にはこのあたりの祝日は「ゴールデンウイーク」ということで
ひとくくりにされてしまいますし
自分の休みの予定を自分で毛決められるようになってからは
尚のこと、どれがどの祝日かがよくわからなくなってきました(笑
私は生まれたのが昭和44年で昭和を過ごしたのは20年弱
平成はほぼ30年、令和が5年という感じで
一番長く過ごしているのは「平成」なのですが
やはり多感な幼少期から10代を過ごした昭和後期のモノや
出来事がいまだに大きな影響を自分の中に残していると思います。
だんだん記憶も薄れてくるし
あまり古い話を持ち出しても
実感してくれる世代も限られますし
その世代を知らない方にそんな話を持ち出すのは
ナンセンスなことだとも思うので
もうそういうのは自分の中の思い出に
ある程度閉じ込めておかなくてはいけませんねぇ(苦笑
でもGW中に子供の頃からの親友に会うから
古い話や他では通じない話たくさんしてきます(笑
さてさて
本日は「ニコンFM」のカメラ修理を行っています。
1977年発売の中級機クラスのカメラです。
ニコマートFT系の後継機ですね。
このFMや兄弟機で電子制御機の「FE」の登場で
ニッコールレンズのAi化が一気に進みました。
(Ai化対応自体はニコマート時代の末期から行われています)
ニコマート時代に比べるとボディもギュッと締まった感じで
適度にコンパクトにもなり随分洗練された感じがします。
ファインダーも明るくキレの良いものとなり
内臓露出計もLED式に進化しています。
Ai連動レバーは可倒式になっていてこれを倒すことで
非Aiレンズの装着も可能となっています。
ただし絞り情報はボディ側に全く伝達できないので
露出計は開放測光ではなく絞り込み測光となってしまいます。
露出計のLEDは「+〇-」の良く言えばシンプルとも言えますが
どれだけ大きく外れているのかわかりやすいという意味では
従来の指針式にもメリットがあるような気もします。
お預かりしている「FM」は
シャッター羽根の汚れかと思われますが
シャッタスピードが少し不安定な他は一通り動作はしています。
それよりも大きな問題なのは
レンズを固定するピンが完全に固着していて
レンズ脱着ボタンを押し込もうとしても
押し込めないような状態になっています。
当然ながらレンズは全く外れません。
ちょっと珍しいトラブルです。
細かい内容は長くなるので割愛しますが
それなりに苦労しました。
レンズが付いたままなので固着しているピンの根元に
直接アクセスすることが非常に困難でした。
手間がかかるというよりとにかく時間がかかりました(苦笑)
かなりガッチリと固着していたのですね。
結論から言うといろいろ分解しながら
画像の通りレンズの脱着には成功し
固定ピンや脱着機構は整備を行い
固着が再発しないように処置を行っています。
並行してシャッターユニット、ミラー駆動部、巻上機構等の
清掃整備を行い組み上げかけたところで
「そういえば流れで作業にそのまま入ったから
何も使えそうな画像撮ってない…」と気づいて
あわてて撮ったのが上の画像です(苦笑)
これから露出計の調整を行って組み上げれば
一通りの整備は完了です。
FMのLED式露出計は精度の調整を行うのは問題ないのですが
何かしらの電気的トラブルを抱えている場合は
当店では修理不可能と判断せざるを得ない場合が多いです。
もちろん今回は特にそんな問題はございません。
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