月別アーカイブ: 2018年2月

オリンパスペンSのカメラ修理

現在の暦は古代ローマで作られたものが
基になっていて「2月」は1年の終わりにあたり
調整のために28日までしかなく
(もともとは29日だったが8月に1日取られてしまった)
そのため閏年の調整の1日も2月末に入る。。。。
。。。ということはわかりました。

それでも2月が28日までなのは短すぎる!
毎年、2月末に「うぉ!もう月末だ!!!バカヤロー」って真っ青になります。
(ちなみに今日は「バカヤローの日」ということです)

31日の月もっと減らしていいから
2月も30日にならないですかねぇ。。。(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
初代ペンの高級機版という位置づけです。
発売は初代ペン発売の翌年の1960年です。
シャッターはコパル製でシャッター速度も
初代ペンの4速+Bから
きちんと倍数系列になった1/8~1/250の6速+Bとなりました。
レンズは3cmF2.8が着きますが
5年後にペンS3.5として28mmF3.5を搭載したモデルも登場します。
初代ペンに比べても現代的に使える点と
露出計を持たないシンプルな構造であることで
現在でも人気の高いカメラです。
最大の魅力はやはりハーフ判ならではのコンパクトさでしょうね。

お預かりしているペンSは
巻上もできてシャッター音も一応するのですが
シャッター羽根がピクリとも動きません。
レンズシャッターでは定番のシャッター羽根の固着ですね。
シャッター羽根だけではなく絞り羽根も固着気味で
絞りリングの動作も重く感じられます。
発売開始から60年近く経過するカメラですから
当然、何らかのメンテナンスは必要ですね。
動きにくいご老体に鞭を入れて
無理に動かしているとぽっくり逝ってしまうこともありうるので
なるべく軽い力で動作できるように整備してやらなくてはいけません。
それでもご老体なことに変わりはないですから
優しく使ってあげることが必須にはなりますが。。。

まずは問題を抱えている
シャッターユニットの整備から取り掛かります。
その他、レンズ清掃、絞り・ピント調整、ファインダー清掃等々
各部点検整備一式を行います。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

1986年2月26日に「ドラゴンボール」の放送が開始されていますね。
当時、高校生でテレビをほとんど見ない生活だったので
この頃のアニメでは全く見たことがないのですが
コミックでは散々読んでいました。やっぱり面白いですよね!
たま~に漫画喫茶とかで全巻読み返したりもしていました。
そういえば長らく漫喫なんて行ってないなぁ。。。
読みたいものたくさんあるのですが。。。
行くと12時間くらいあっという間に経っちゃうので
そんなまとまった時間が取れませんねぇ。。。(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
軽量コンパクトな一眼レフで今でも絶大な人気を誇ります。
オリンパスのMF一眼レフはこの後、OM-3やOM-4に至るまで
機械的なベースは全てこのOM-1が基になっています。
コンパクトなボディにするために独創的な部分も多々あり
少々繊細な部分もあり、修理や整備をするにしても
奥の深いカメラです。

お預かりしているOM-1は極初期のモデルだと思われます。
マウントこそ+ネジですが
フィルム室には4本スタッド、プリズム留めに4本のバネ
巻上レバーもネジ留めのあるタイプ、
露出計周りには低照度自動警告の回路も入っています。
詳しい方はご存知かもしれませんが
いわゆる「M-1」から「OM-1」に変わった直後のモデルだと思われます。
中身はほぼM-1と共通です。

トラブル内容ですが、まずスローが完全に固着してしまっています。
露出計はご依頼者様曰く最初は動作していたとのことですが
下カバーを開けてみると見事に断線していました。
使い始めてすぐ切れてしまったと思われます。
その露出計ですが線を仮に繋ぎ合わせてみても
何と6段オーバーです。。。これは難儀しそうです。
さらに「たまに巻上ロックになる」とのことだったのですが
試しに何回かシャッターを切ってみるとすぐにロックしました。
定番の底部三連ギアのタイミングの狂いのためですが
ギアのタイミングを一歯分、変更すると
そこでは引っかからなくなったのですが
今度は巻上途中にレバーが動かなくなってしまいました。
原因は開けてみてわかったのですが
シャッターリボン(OMの場合は紐)が軸に絡まっていました。
なんにせよ、隅々まで徹底的に整備しないと
快調に動いてくれそうにありません。

プリズムはもちろんモルトによる腐食がかなり進んでいて
今回はご依頼者様が持ち込まれた
腐食のないプリズムと交換いたします。

OM-1は普通に動作している個体は
非常に安定しているものが多いのですが
一旦、不調になるとなかなか修理の難儀なカメラです。
これからシャッター周りを中心に細かくチェックしながら整備していきます。

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ニコンF2フォトミックのカメラ修理

今日は大した記念日がないなぁ。。。と調べていたら
1978年2月25日に「未知との遭遇」が
日本で公開されていますね!
これを読んで「懐かしい!」と思った人のほとんどが
私より上の世代かとは思います。
私、これ観ているはずなのですが。。。
全く内容が思い出せません。。。(笑)
社会現象にまでなった、このタイプのSF映画の
草分け的存在です。
今でもDVDか何かで観られるのかな。。。

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
F2に露出計内蔵ファインダーを装備したモデルですね。
Fにも同様の「フォトミックファインダー」が存在しますが
F2のフォトミックは電池室をボディ側に移動させ
少しファインダー部がコンパクトになりました。
とはいえ、かなり迫力のあるルックスに変わりはございませんが。。。
露出計の搭載もさることながら
フォトミックファインダーを装着すると
ファインダー内で現在のSSや絞り値が確認できます。
これはやはり便利ですよね。
これだけのためにあえてフォトミックファインダーを使うという方も多いようです。

フォトミックファインダーには細かな仕様の違いで
5種類存在するのですが
今回、お預かりしているのは初代のフォトミックです。
露出計そのものは動作していますが
摺動抵抗の汚れのせいか少々不安定です。
ボディ側は巻上に油切れの兆候が見られ
高速シャッターで露光ムラが見受けられます。
今回は全体の点検整備一式ということでお預かりしています。

ブラックのフォトミックは無骨な感じですが
何とも迫力があっていいですよね。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
今回は付属する50mmレンズにカビがかなり見受けられるので
そちらの清掃も行います。

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リコーフレックスダイヤのカメラ修理

今日は「月光仮面登場の日」だそうですよ。
昭和33年2月24日に放映されたそうです。
さすがに月光仮面はリアルタイムでは経験していません(笑)
私が生まれる10年以上前の話ですね。
この手の特撮ヒーローものの中で
ウルトラマンや仮面ライダーみたいな超メジャー級以外で
記憶に残っているものというと。。。
「ミラーマン」、「キョーダイン」、「レインボーマン」あたりでしょうか。。。
もうどれもかなり記憶が薄れてはきていますが。。。

さてさて

本日は「リコーフレックスダイヤ」のカメラ修理を行っています。
これまで「ニューダイヤ」がここに登場したことは
何度もあったのですが、「ダイヤ」は初登場ですね。
いわゆるダイキャスト製のボディを持った
リコーフレックスシリーズの一員です。
しかしながらプレスボディのリコーフレックスとは全く別物で
シンプルで軽量なプレスボディに比べると
非常にしっかり作られています。もちろんその分重いですが。。。
セルフコッキングとまでは行かないものの
フィルム装填はスタートマーク方式のセミオートマットで
随分、現代的に進化しています。
「ニューダイヤ」に比べると自動フィルムカウンターリセットができなかったり
少々カウンター周りの操作方法に慣れが必要です。
シャッターユニットはシチズンMXVで最高速は1/400です。
レンズはリコー8cmF3.5を搭載します。

今回、お預かりしている「ダイヤ」は
絞りリング、SSリング共に動作はするのですが
非常に重い状況です。
絞り羽根、シャッタ^-羽根には若干の粘りが見られ
スローガバナも固着気味です。
お約束のミラーはやはり曇っていて交換が必要です。

全体的にメンテナンスは必要な状況ですが
レンズの状態はかなり良いほうで
外装も基本的には非常にキレイです。
二眼レフはキレイにしてあると
どのモデルも非常に高級感ある佇まいになりますよね。
これもひとつの魅力だと思います。

まだ現状チェックを行っただけですが
これから本格的な分解整備に取り掛かります。

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ペンタックスSPのカメラ修理

今日は2月23日、223 で「富士山の日」ということですよ。
富士山、一度しか登ったことないのですよねぇ。。。
日本で最も高い場所ではあるのですが。。。
うーん、登る山としては人の手が入りすぎて
ちょっと単調なような気もします。
でも、周りの山から見る富士山はやはりキレイなんですよね!
いつも撮ってるのだけど。。。と思いつつ
ついついシャッター切ってしまいますね。

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
現行モデルの頃に売れまくったおかげで
現在でも流通量は多く、手ごろなM42マウント機ということで
今でも非常に人気の高いカメラです。
当ブログでも何度もご紹介していますが
少々久しぶりのSPの修理になりました。

お預かりしているSPは
たまにシャッターが開いたままになるということです。
後幕の動きが悪いということを一番に予想しますが
その原因がシャッター幕硬化が原因だと
幕交換しか修理手段がなくなってしまいます。
入念に幕の状態をチェックしたところ
幕そのものは汚れやカビ跡は多いものの
交換するほど悪い状態ではなく
動きの悪い原因は幕軸の動作不良にあるようです。

それとは別にたまにミラーアップしてしまう症状もありますが
これも後幕の動作不良が原因なのが半分。。。
ミラー駆動部そのものがサビや汚れのせいで
動きが非常に悪いことが半分。。。といったとことろでしょうか。。。

さらに露出計は電池をいれ
スイッチをオンにしても全く動きません。

まずはシャッターをきちんと動作させるために
幕軸周りの整備から取り掛かります。
SPの露出計はシャッタースピードダイヤル下の
摺動抵抗に劣化のあるものがほとんどで
なかなか高輝度から低輝度まで精度が出ないのが現実ですが
できる限りの調整を行っていきます。

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ミノルタXEのカメラ修理

今日は「にゃんにゃんにゃん」でネコの日なのは
割と有名だとは思いますが。。。
「フーフーフー」と冷ます「おでんの日」でもあるようです。
今朝の都内はみぞれ混じりでまた寒いようだから
おでんなんていいですよねぇ。。。
よし!今夜はおでんにしましょう!
おでんといえばアキレス腱の牛スジ。。。
なかなかこちらだと手に入りにくいのですよねぇ。。。
どこかに売ってるかな。。。

さてさて

本日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
もともと依頼の多いカメラではありますが
今年に入ってから頻繁に修理しているような気がします。
ぬらっとした感じの独特の巻上が
何とも心地よいカメラです。
XEといえばプリズム腐食
プリズム腐食といえばXEという感じですが
(あ、OM-1やニコンFやX-7もそうですが。。。)
今回、お預かりしているXEはファインダーから見る限り
プリズム腐食はないようです。
これだけでも非常に貴重な個体です。

しかしながらチャージはできているようなのですが
シャッターが切れません。
巻上軸がうまく戻ってこないようです。
これもXEでたまに見かける症状ですね。
さらに。。。電源が全く入りません。
バッテリーチェックも点灯しません。
根本的に電圧が来ていないようなので
電池室周りに接触不良か断線があるようです。

個人的にXEは好きなカメラで
ブラックもシルバーも持っているのですが
最近はシルバーがお気に入りで
持ち出す回数もシルバーのほうが圧倒的に多いです。
XEはペンタカバー部がプラスチック製で
素材色のまま黒なのでシルバーでもペンタカバーは黒なのですが
またそれがいいと思うようになりました。
ちなみにペンタカバーがプラスチック製なのは
その下にあるメイン基板の放熱性を考えてのことだそうです。

とりあえず現状チェックも一通り終わったので
これから本格的に各部点検整備一式に取り掛かります。

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ニコマートELのカメラ修理

今日は「日刊新聞創刊の日」だそうですよ。
東京日日新聞(現在の毎日新聞)が創刊した日(明治5年)とのことですが
日本初の日刊新聞は「横浜毎日新聞」(明治3年)だそうです。
現存する新聞社としては最古のもので
「東京で初の日刊紙」ということもあるようですね。
私、一人暮らし始めてもうすぐ30年になるのですが。。。
一度も定期的に新聞取ったことないのです(汗)
実家にいる頃はよく読んでたのだけどなぁ。。。
一人暮らし始めた頃によく勧誘が来てたけど
怪しげな人ばかりで頼む気にならなかったのですよねぇ
で、そのまま何となく現在に至る。。。という感じです(^^;)

さてさて

本日は「ニコマートEL」のカメラ修理を行っています。
ニコン初の絞り優先AE機であり初の電子制御シャッター機でもあります。
(ニコン初のAE機は先日紹介したニコレックスオート35(SS優先AE))
発売は1965年です。
初期の電子制御機ということもあり少々気難しい点がありますが
基本的にはニコンらしい丈夫なカメラです。
電池がないときには常時機械制御の1/90でシャッターが切れるようになっています。
電子制御ということもあり大容量の6V銀電池(現在では4SR44)を
使用しますが、電池ボックスがなんとミラーボックスの中にあります。
知らなければここに電池室があるというのは
まずわからないのではないかと思います。
まぁ説明書を見ていただければ最初のほうにしっかり書いてあるのですが。。。

今回、お預かりしているニコマートELですが
まず裏蓋が開きません。
正確にいうと開かないわけではないのですが
非常に開けにくい状態です。
巻き戻しクランクを出して引くとロックは外れるのですが
蓋が何かに引っかかって開かないような状態です。
他、各部点検整備一式のご依頼です。
テスターにかけてみるとオートが随分アンダー目なようです。
シャッタースピードも不安定です。

※レンズは当店のテスト用レンズです。

ブラック塗装の外観は素晴らしくキレイな状態です。
ニコン機にしては珍しい台形のペンタ部が
何ともカッコ良いですね。

これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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ニコレックスオート35のカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「雨水」ですね。
空から降るものが雪から雨に変わり
雪が溶け始めるころ、ということですが
まだまだ今月終わりくらいまでは寒いそうです。
そろそろ本格的に暖かくなってほしいですね。

さてさて

本日は「ニコレックスオート35」のカメラ修理を行っております。
あまり聞きなれないモデルかもしれませんが
このモデル名は輸出モデルの名前で
当初は輸出専用モデルでしたが
小変更を行って「ニコンオート35」として
国内販売もされています。(1964年発売)

いわゆるレンズシャッターの一眼レフです。
話が少々逸れますが
レンズシャッターの一眼レフはレンズシャッターを
巻上に連動してチャージさせるための
クランクが構造的に弱く
ここが破損、変形しているものが多く存在します。
今回はこの部分に心配がない様子だったので
お預かりいたしましたが
基本的にはレンズシャッターの35mm一眼レフは
当店では修理不可能なものが多いです。

レンズシャッターで一眼レフ、(マミヤRB67等もそうですね)
それでいてクイックリターンミラーを装備。。。ということで
なかなか凝ったメカニズムになっています。
通常の一眼レフ同様にペンタプリズムを装備しますが
屋根が飛び出したデザインではなく
ここもかなり目を引くポイントだと思います。

お弁当箱みたいなデザインが何とも不思議なカメラです。
個人的にはなかなか面白いカメラだと思います。
レンズはニッコール50mmF2の固定式です。
シャッターユニットはセイコーシャSLVで最高速は1/500
露出計指針挟み込み式のシャッタースピード優先AEを搭載します。
ニコン機としては初のAE搭載カメラではないかと思われます。
特にシャッタースピード優先AE搭載機は
次に発売されるのは1983年発売のFAまで存在しないと思われます。
(絞り優先AEはニコマートEL1972年発売が存在します)

一通り動作してますがファインダー内に
モルト屑がたくさん見えています。
露出計は2段ほどオーバーでオートもそれに伴ってオーバーです。
今回は各部点検整備一式を行います。

ニコン機としてはめずらしく
内部モルトが多用されているカメラです。
特にミラーボックス周辺にはモルトが多く使われており
これが劣化すると次々とファインダー内に進入してきます。
レンズシャッター式の一眼レフということで
普段はファインダーを覗くためにシャッターは開きっぱなしです。
フィルムに感光させないためにミラーとその下の遮光板が
フィルム室の蓋の役割をします。
シャッターを切るとまずはシャッター羽根が一旦閉じ
ミラーが跳ね上がります。
その後、絞りが作動しつつ指定のシャッター速度で
シャッター羽根が開閉し、ミラーダウン、再びシャッターが開くという
少々複雑な動きをします。

これからシャッター周り、ミラー駆動部、レンズ清掃、等々
各部点検整備一式に取り掛かります。

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ニコンFEのカメラ修理

今日は「冥王星の日」だそうですよ。
1930年にクライド・トンボーが
1月23日と29日に撮影した写真を見比べていて
冥王星を発見した日です。
冥王星は地球から見ると15等星の暗さです。
15等星クラスの恒星なんてそれこそ星の数ほど
あるはずなのによく見つかりましたよね。。。
冥王星は9番目の惑星として発見されましたが
現在は準惑星の扱いになってしまっています。
冥王星の公転軌道は他の惑星と比べても大きく傾いている上に
かなりの楕円形です。近日点近くでは海王星より太陽に近くなります。
大きさも月よりずっと小さいのです。
でも子供の頃に教わったから、やはり未だに「9番目の惑星」のイメージですね。
「すいきんちかもくどってんかいめい」ですよね(笑)

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
今回のご依頼品ではないのですが
昨日、来店されたお客様が
「FEの修理」って言っただけで「電子制御カメラはダメ」だと
断られてしまうことが多い。。。とおっしゃっていました。
「FE」は電子制御カメラとはいえ
比較的その構造はシンプルです。
確かに電子基板内のトラブルだと修理不能のものもありますが
大抵のトラブルは機械的要因のものがほとんどです。
FEの電子基盤は非常に安定していて
そう簡単には壊れないイメージがあります。

今回、お預かりしたFEは
一通り動作しているのですが
シャッター速度が大きく狂ってしまっているようです。
縦走りシャッターでこういう場合は一番に
シャッター羽根の汚れによる動作不良を疑いますが
今回はどうもそれが原因ではないようです。
(シャッター羽根清掃しても改善しなかったため)
上カバーには明らかに開けられた様子があります。
どうやら電子基板上の設定がおかしくなってしまっているようです。
シャッタースピードは全体的にかなり早めで
1/1000は1/2000以上で切れてしまっています。
何かのきっかけで閉じてしまいそうなほどです。
わかりやすいのは1秒以下のシャッター時で
例えば1秒のSSで実際は0.6秒くらいで切れてしまいます。
それとは別の問題でオートも全体的にアンダー気味です。
これでは何とか撮ることはできても
厳密に露出決定したいときにはかなり不安ですよね。

写真は一通り整備完了後に撮ったものです。
現在、動きが安定するまで少し様子見をしています。
FEの紹介をするときにはいつも書いているような気がしますが
FEの追針式の露出計は
正しいSSと現在のSSがどのくらい離れているか
直感的にわかり、非常に使いやすい露出計です。
F3やFMもこの露出計だったらもっと良かったのに。。。と
いつも思ってしまいます。
もちろんファインダー内でも絞り値は読むことができ
(Aiレンズ使用時のみ)
適度にコンパクトなボディで非常に使いやすいカメラです。

ところで、FEを今回の修理で初めて使う。。。という方には
漏れなく説明するようにしているのですが
絞り優先AEで使う時は必ず露出計の針が
1/1000以下のところを指している状態で撮影してください。
(ISO400で屋外だと絞り込まないと
1/1000以上に振り切っていることは多いと思います)

生産時期にもよるのですが
1/1000を振り切っている状態でシャッターを切ると
FEの場合、シャッターは切れますが実際には羽根は開きません。
要は何も写らないということです。

後期のものだと振り切っている場合には無条件に
1/1000で切れるものも存在するのですが
今、出回っているFEの大半が羽根が開かないタイプだと思われます。
他の絞り優先AE機でも同様の仕様のものもあるので
AEだからといって何も気にせずシャッターを押すのではなくて
露出計がどこを指しているかは気にしていただければと思います。

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ミノルタXDのカメラ修理

今日は「天使の囁きの日」だそうですよ。
ここでいう「天使の囁き」とはダイヤモンドダストのことです。
氷点下10度以下のときに発生するのですよね。
残念ながら実際には見たことがないのです。
厳冬期の冬山とかなら見られるかな。。。
その前に冬山登山のスキルがないですが。。。(汗)

さてさて

本日は「ミノルタXD」のカメラ修理を行っています。
昨日の「ミノルタXE」の後継機ですね。
発売は1977年、
世界初の両優先AE(絞り優先AE、SS優先AE)搭載機です。
サイバネーションシステムにより
実際にはプログラムAE的使い方もできるカメラです。
AEの機能は確かに素晴らしいのですが
個人的にこのカメラの最大の美点はそのファインダーと
使い心地のよさだと思います。
非常に明るい「アキューマットスクリーン」を採用し
ピント合わせが気持ちよく行えるファインダーです。
巻上の軽さこそ、XEに一歩譲りますが
巻上の感覚は非常に心地よく
さらにコンパクトで凝縮感の高いスタイリングも魅力です。

。。。とここまで良いことを並べてきましたが。。。

残念なのは、正直言って電気系統にトラブルの多いカメラです。
当店でも「修理不可」と判断させていただいていることも
多々ございます。
特に前期モデルはその傾向が強いように感じます。
それでも個人的にも好きで欲しいカメラのひとつではありますが。。。

お預かりしているXDは一通り動作はしています。
ご依頼者様からご指摘をいただいているのは
ファインダー内のSS表示が非常に動きが悪いとのことです。
確かにシャッタースピードダイヤルを回しても
しばらく待っていないとファインダー表示が変わってくれません。
測定機で現状チェックを行ってみると
1/1000はほぼ閉じてしまっている状態です。
どうやらシャッター羽根の動きもかなり悪いようです。
オートの精度はそれなりに出ていますが
SS優先AEにしたときのみ大幅に露出計が
アンダーな値を示します。

ブラック塗装はツヤ消しのネオブラックと呼ばれる塗装です。
非常に質感も高く、改めてみてもやはりカッコ良いですね。

まだ上カバーを外しただけですが
これから各部点検整備一式を行います。
フレキを外さないとプリズムすら降ろすことができません。
フレキもやっかいですが連動糸もあり
なかなか手強いカメラです。

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