月別アーカイブ: 2020年4月

オリンパス35EDのカメラ修理

今日は「図書館記念日」だそうです。
1950年(昭和25年)のこの日に
「図書館法」が公布されたことが由来になっているようです。
ほんの数年前までは結構頻繁に図書館は利用していました。
私は小説や文庫本等はほぼ読まないので
興味の湧く分野の専門書等を借りて読むことが多かったです。
あと貸出禁止のものも多いのですが
その図書館のある地域の文化や歴史を紐解いた資料とかも
よく読んでいました。だから自分の住んでいるところ以外の
図書館も見つけると立ち寄ったりもしていましたね。
こう思い返すとこの仕事始める前のほうが
時間的にも精神的にも余裕があった気が。。。(汗)
そういえば中野区民になってから図書館に行ってない。。。。
今はコロナの影響でもちろん休館中ですが
落ち着いたら行ってみることにしましょう。。。

さてさて

本日は「オリンパス35ED」のカメラ修理を行っています。
オリンパス35シリーズは1948年の「35Ⅰ」から続く
歴史あるレンズ固定式コンパクトカメラのシリーズです。
1960年代末あたりからはコンパクト化も進み
様々なカメラがラインナップされます。
結構、種類が多くてわかりにくいのですが
「トリップ35」、「35DC」、「35RC」
「35SP」、「35EC」、「35EC2」、「35ECR」
このあたりが1960年代末から70年代前半に発売された
35シリーズのカメラです。
今回ぼ「35ED」は1974年発売で
35シリーズのカメラとしては最終モデルではないかと思われます。
モデル名が「E」で始まるということで
電子制御シャッター機です。
シャッタユニットはミノルタハイマチック等でお馴染みの
セイコーESFシャッターです。
レンジファインダーを搭載し、レンズはコンパクトな
38mmF2.8を搭載します。
スペック的にはECRの進化版といったところでしょうか。。。

今回お預かりの35EDですが
電池を入れてもシャッターが全く動きません。
電子制御シャッターなので
とりあえずは電源が入らないことには話になりません。
電池室周りの問題だけであれば何とかなるかとは思いますが
シャッターユニット内部まで腐食が進んでいると
もはやお手上げの可能性もあります。

とりあえずはある程度分解してみないと何ともいえません。
かなり長い間、動かないままで眠っていたと思われます。
ご依頼者様のおじさまのカメラと聞いています。
何とか復活させる方向で進めていきたいと思います。
まずは中身の現状をチェックすることから取り掛かります。

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ニューキヤノネット28のカメラ修理

今日は言わずと知れた「昭和の日」ですが
かつての「みどりの日」の関連で
「畳の日」でもあるのですね。
畳の部屋はいいですよねぇ。。。
ばあさんが亡くなって実家を引き払ってからは
本当に縁がなくなってしましたが
風通しの良い畳の和室は
この季節にごろんと寝転がっていると
本当に気持ちが良いのですよねぇ
私は広島県呉市の出身なので
畳のサイズはやはり「京間(本間」が一番なじみ深く
畳の長辺が約190cm、短辺が約95cmというのは
かなり小さなころから覚えていました。
。。。というか、今や畳のサイズが
京間、中京間、江戸間、団地間等々、いろいろあることを
知らない方も多いでしょうねぇ。。。
あぁ、畳の部屋でゴロゴロしたいですねぇ
普通に落ち着いたら山奥の温泉宿ででも
1週間くらいのんびり過ごしたいですねぇ。。。

さてさて

本日は「ニューキヤノネット28」のカメラ修理を行っています。
キヤノネットの修理と言えば
初代か最終モデルのG-Ⅲが多いのですが「28」は
ちょっと珍しいですね。
「キヤノネット28」にも
1968年に発売されたセレン光電池を使用したモデルと
1971年に登場した「ニューキヤノネット28」の2種類が存在します。
今回は後者ですね。
その名の通りコンパクトになった「ニューキヤノネット系」のカメラで
「ニューキヤノネットQL17」がベースになっています。
「クイックローディング(QL)」を省略し
シャッターは他のニュー系同様コパルではあるのですが
いわゆるプログラムシャッターを採用し
他のキヤノネットのようにSS優先AEではなく
プログラム露出で撮影します。
マニュアル露出も省略されています。
よりシンプルに簡単に使えるように仕上げられたモデルです。
。。。とはいえ、初代28のようにゾーンフォーカスではなく
しっかりパララックス補正機能も付いたレンジファインダーを備え
ファインダー内にSSも表示されます。
レンズは40mmF2.8でキヤノンらしい
メリハリの付いた描写をするレンズです。
気軽に撮り歩くのになかなか良いカメラだと思います。

お預かりしているニューキャノネット28は
かなり長い間眠っていたようで
いろいろと問題が散見されます。
露出計の値を基にプログラムAEで撮るカメラなのに
電池室の腐食が酷く露出計が動きません。
もはやこの時点で普通に撮影ができる状態ではないですね
さらにレンズにはカビが多く発生しており
ファインダーは曇りまくりです。
さらにピントリングを操作しても
ファインダー内の二重像が全く動きません。
もちろんモルトは全滅です。

まだ、現状確認を行っただけで
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
もうひとつ気になるのは
フラッシュモード時にはシャッターは無条件に
切れなくてはいけないはずなのですが
その場合にもレリーズが全く押せません。
まぁどちらにしても動く部分は全部見直す必要がありそうですね。

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キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は「駒ヶ根ソースかつ丼の日」だそうですよ。
これがっつり食べたいときには本当に美味しいのですよねぇ。。。
通常のかつ丼と異なりご飯の上に千切りキャベツを敷き
その上に秘伝のソースをくぐらせたカツを乗せた丼なのです。
駒ヶ根では「かつ丼」というとこのソースかつ丼のことを指し
通常の玉子で閉じたかつ丼を頼もうとすると
「卵とじかつ丼」とか「煮かつ丼」とかで特別に頼まないと
出てこないのだそうです。
ところで「駒ヶ根市」といえば
中央アルプス・木曽駒ケ岳の麓ということがその名の由来です。
もう少し範囲を広げれば
駒ヶ根市のある伊那谷では西に中央アルプス・木曽駒ケ岳
東に南アルプス・甲斐駒ヶ岳が鎮座しており
木曽駒を西駒、甲斐駒を東駒と呼ぶことも多いそうです。
「駒ヶ岳」は由緒ある山の名で
全国に駒ヶ岳と名の付く山はたくさんありますが
その代表といえばやはり「甲斐駒ヶ岳」と
「木曽駒ケ岳」ですよね。
もう一度、普通に歩けるようになったら
また登りたいですねぇ。。。

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ」修理を行っています。
キヤノンのカメラというと
時代の節目節目でその強力な技術力を持って
その後のカメラ業界の在り方を変えてしまうメーカーという
イメージもあります。
その昔でいえば1961年のキヤノネット
レンズ固定式とはいえ、その当時考えられる
最新の機能をすべて備え、価格はそれまでにないお求めやすさ。。。
社会現象にまでなり一般向けカメラの高機能化・低価格化に
ついていけなくなったかなりの数のメーカーがカメラ生産から
撤退したといわれています。
「AE-1」も同様のインパクトのあったカメラだと思います。
キヤノンが電卓やコピー機等の別分野で培った
マイクロコンピュータ技術を惜しみなくつぎ込んだ
その後続く「Aシリーズ」の最初の1台でもあり
全てのベースともなる1台です。
シャッタスピード優先AEを備えた電子制御機というジャンルは
決してAE-1が最初ではありませんが
露出・SS制御をマイクロコンピュータで行うことにより
300点以上の部品を削減し、
生産の効率化によるコストダウンも大幅に進められたそうです。
もちろんAE-1は発売と同時に大ヒット作となりました。
AE-1の大ヒットにより
カメラの電子化・高機能化・生産効率化はさらに進化することになり
間接的についていけなくなった中堅どころのメーカーは
かなりあったのではないかと思います。

今回、お預かりしているAE-1は
ご依頼者様が以前から持っているカメラなのだそうです。
ただし、ここ十数年は使っていないとのことです。
AE-1はじゃなり荒っぽく使われている個体も多いのですが
今回の個体は外観も非常にキレイで
大切に扱われてきたことがうかがえます。
電池を入れればとりあえずは動作するのですが
シャッターを切ると「ギャイン!」と定番のシャッター鳴きです。
シャッター鳴きとは言いますが正確には
ミラー駆動部のギアの油切れが原因です。
今回もミラーの動きもやはり緩慢です。
シャッター幕軸の油切れもあるようで
高速SSでは全く精度も出ていません。

あ、しまったな。。。鳴きの原因となる
ギア部分をこっちに向けて写真撮ればよかった(汗)
今回はそんなことはないのですが
ミラーボックス中が油だらけになっているのに
肝心のギア部には油が届いてなくて
まともに動けない状態になったAE-1もたまに見かけます。
注油はピンポイントで必要最小限に行いましょう。
マウントネジ穴からのあてずっぽうな注油はトラブルのもとになります。

これからミラー駆動部やシャッター幕軸の清掃・注油
マグネットの清掃等々、一通りの整備を行います。

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オリンパスOM-1Nのカメラ修理

今日は「地ビールの日」で。。。
飲みすぎて二日酔いになったら
そこは「しじみ汁」。。。
今日は「しじみの日」でもあるのです。
でもそんなことより
子供の頃に強烈にあこがれた
強い赤ヘル軍団を山本浩二選手とともに
引っ張っていた鉄人・衣笠祥雄選手が
71歳で亡くなってもう2年が経ちました。
プロ野球も全く開幕できそうな気配すら感じませんが
今は過去のコンテンツを気軽に見ることもできるので
昔や比較的近年の「カープ名場面」や
もちろん、しむけんさんのコントもよく見ています。
衣笠さんが2年前に71歳、しむけんさんが先月、70歳。。。
やっぱ早すぎますよねぇ
子供の頃にあこがれていたり応援していた方が亡くなると
やはり強烈に寂しいものです。。。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1N」のカメラ修理を行っています。
OM-1(M-1)がデビューしたのは1972年ですが
「1N」が発売となったのはその7年後の1979年です。
機能的な違いはフラッシュ関連のみで
シュー4+専用フラッシュ使用時に
フラッシュ充電確認表示+発光確認がファインダー内で
できるようになりました。
それ以外はOM-1MDと変わりません。
基本的な構造も最初のOMのままではありますが
細かい部品や取り回し等はさすが最初のモデルから7年経過することもあり
かなり変更されています。
上カバーを開けてすぐ目に付くのは
大きく変更された露出計SW部です。
それまでのOM-1の露出計SW部は
正直言って比較的トラブルの多い箇所でした。
まぁ、SW部なんてものはトラブルの起きやすい箇所ではあるので
「1N」になってもトラブルが起こらないことはないのですが、、、
他にもこまごました部分でかなり変更されている部分は多いです。
部品に互換性のない部分も多いので注意も必要です。

お預かりしている「OM-1N」は
一通り動作してはいるのですが
高速シャッターが少々不安定で
たまに開ききらないことがあるようです。
他、フィルムカンターが戻りにくかったり
アイレットが緩んでいたりと
全体的にリフレッシュが必要な状況です。
プリズムに腐食はありませんが
接眼部にかけて腐食の原因となる大きなモルトが貼られていて
触れてみるとやはり少し粘り気がある状況です。
大きなトラブルになる前にこちらも対処します。
付いてきているレンズは少し古いもので
「M」システムEズイコーオートT100mmF2.8です。
明らかに写真に影響するレベルのカビが内部に
発生しているので清掃を行います。
このレンズはやたら分解に苦労の多い
ズイコー交換レンズの中では比較的スムーズに
レンズの外れるレンズです。
実はそれでも何が起こるかわからず少々不安だったので
先にレンズの清掃を行っています(汗)
これから本格的にボディ側の整備を行っていきます。

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オリンパスペンFTのカメラ修理

今日は「道の駅の日」だそうですよ。
道の駅って私が免許取ってしばらくたったころから
始まったのですよねぇ
(試験的に1991年から始まり1993年に103ヶ所が正式登録)
今や全国1173ヶ所もあるそうです。
大抵の場合、見つけると気軽に立ち寄れて
地元の美味しい食材なんかも手に入って
ちょっとした食事もできたりして
ドライブでもツーリングでも非常に重宝しますよね。。。
南アルプス方面に登山によく出かけていたころは
帰りに道の駅でいろいろ買い物して帰るのが定番コースでした。。。
まぁ、今はそんなことさえも許されない世の中になってしまっていますが
少々時間がかかることも痛みを伴うこともしかたないですが
以前と同じように楽しく出かけられるようになることを
心から祈っています。

さてさて

本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
「ペンF」シリーズといえば
なんといっても「世界初のハーフ判レンズ交換式一眼レフカメラ」です。
1963年の「ペンF」からスタートしますが
1966年に内蔵露出計とセルフタイマーを備えた「ペンFT」がデビューします。
他にも巻上が2回巻きから1回巻きになったり
スクリーンやプリズムが変更されていたりと
意外といろいろな部分が変えられています。
(つまり修理する側から考えると
意外と部品の互換性がない。。。ということでもあります)

お預かりしているペンFTは
シャッターが開いたままで止まってしまっています。
ペンF系のシャッターはロータリーシャッターと呼ばれる
これまた独特のもので
パックマンのように円の一部が切り欠かかれたシャッター羽根が
くるんと1回転することでシャッターが開閉します。
何の介入もなく1回転した時が最高速SSでペンFの場合は1/500です。
それ以外のシャッタースピードの時は
シャッターが開いたときにガバナが介入し
設定されたSSに応じてシャッタ羽根の動きを止めるというわけです。
で、今回はそのガバナが完全に固着してしまっていました。
そのためシャッターが開いたままで固着しているわけです。
強制的にガバナが介入しない1/500に変更すると
とりあえずシャッターは閉じました。

写真は一通りの整備が終わり
しばらく様子見の上、最終調整待ちという状態です。
他にもプリズム・ハーフミラーの腐食が酷いため交換を行い
巻上機構の動きも悪くレバーが戻りにくい問題があり
根本的に分解整備を行い
露出計も再調整を行っています。
もちろんペンF系でトラブルの多いミラー駆動部も
きっちり整備を行っています。
お預かり前とは使い心地もかなり改善したと思います。
早くご依頼者様にも体感していただきたと思います。

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ミノルタV3のカメラ修理

今日は「珈琲牛乳の日」だそうですよ。
現在では法改正もあって「珈琲牛乳」という商品名はなく
「コーヒー入り乳飲料」となってしまっています。
一番最初は駅で売り出されたのだそうです。
王冠で栓をした瓶入り珈琲牛乳で
駅弁が35銭で売られていた時代に
珈琲牛乳は20銭と結構高価だったのですが
飛ぶように売れたのだそうです。
私のイメージする珈琲牛乳は
銭湯でいつも風呂上りに飲んでいた
瓶に紙の蓋が付いたタイプかな。。。なんて懐かしい(笑)
何だか珈琲牛乳飲みたくなってきましたね。
当時のものは無理ですがあとでコンビニで
カフェラテかミルクコーヒでも買ってきましょう。。。

さてさて

本日は「ミノルタV3」のジャメラ修理を行っています。
V3というと私個人的には「仮面ライダーV3」なのですが
今日はカメラのV3です。
このカメラ、レンズシャッター機なのに
1/3000秒が設定できるということで「V3」なのです。
発売開始は1960年ですが
この2年前には1/2000が使える「V2」も発売されています。
通常、高速シャッターといえばレンズシャッター機だと
1/500が最高速でまれに1/1000が可能なものもありますが
物理的にはその辺が限界とされています。
V2やV3のシャッタユニットはミノルタとシチズンで
共同開発されたオプチパーHSという高速レンズシャッターユニットですが
このシャッターユニット、高速時(1/2000、1/3000)には
なんとシャッターを全開させることなく
途中で閉めてしまうことでこの高速シャッターを実現しています。
なかなかのコロンブスの卵的な発想ですね。
そのため絞りリングにもマークされているのですが
1/2000はF4、1/3000はF8以上に絞り込んで使うことになります。
この時代ならではの発想とも言えますが
それでも1/3000は当時としてはインパクトのある数値だったと思います。

お預かりしているV3は
まず距離計の精度が全く出ておらず縦も横もずれまくりです。
ファインダーもずいぶん曇っています。
自慢のシャッターは動作はしていますが
若干の粘りがあるようです。
レンズボード内側の遮光板が外れているようで
ボディを振るとカタカタと音がしています。
V3はV2と異なりセレン光電池式の
露出計を搭載しているのですが
動いてはいるのですが
調整範囲を大幅に超えた5段オーバーといった感じです。
さすがにV3のセレンは入手不可なので
今回は露出計の整備はあきらめました。

搭載されるレンズは大口径の
ロッコール45mmF1.8です。
もちろんキレイに清掃できているので
評価の高いロッコールの写りを存分に楽しんでいただけると思います。

この時代のミノルタのレンズ固定式のカメラは
種類も豊富でなかなか個性的なものも多く
楽しめる存在です。
今回のご入り者様はお若い方ですが
是非、往年のミノルタの写りを楽しんでいただきたいとお思います。

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キヤノンAE-1プログラムのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「穀雨」です。
この頃に田畑の準備が整いそれに合わせ
春の雨が降り穀物の成長を助けるということから
「穀雨」と呼ばれるようです。
もう「穀雨」の次は「立夏」なんですよ。
何だか時の流れは世の中に関係なく
無常に流れていくような気がしてしまいますね。

さてさて

本日はキヤノンAE-1プログラムのカメラ修理を行っています。
個人的にはキヤノンAシリーズで何か1台選んでと言われれば
AE-1プログラムを推すかな。。。と思うほどに
よくできたカメラだと思います。
Aシリーズのカメラは基本的には全て最初のAシリーズとなる
AE-1をベースに作られています。
機械的な部分はかなり共通項も多いのですが
最初のAE-1が1976年生まれであるのに対し
AE-1プログラムは5年後の1981年生まれです。
機械的なベースは共通とはいえ
この時代の5年間は電子制御技術が日進月歩で進む時代で
もはや全く別物というほどに進化しています。
まずは上カバーを開けた瞬間に電子制御が格段に進んで
リード線がじゃばい少なくなっていることに気が付かされます。
AE-1ではまだ糸連動だったSSダイヤルからの露出計連動も
連動糸はなくなりました、
もっとわかりやすいのはファインダーで
明らかにそれまでのAシリーズに比べるとスクリーンは明るく
ピントの山も掴みやすく進歩しています、
露出計の表示もLEDでよりわかりやすくなっています。
でも操作した感じは良くも悪くもAシリーズとった感じです。
ここは機械的な部分が共通なのが利いているのかもしれません。

お預かりしているAE-1プログラムは非常にキレイな個体ですが
シャッターが開いたままで固着してしまっています。
電子制御シャッターなので
シャッターの動きを司どっているのはマグネットですが
汚れ等で正常に吸着できなくなってるものと思われます。
マグネットの清掃でとりあえずはシャッターは動作するようになったのですが
シャッタースピードが妙に不安定で
オート時の絞り制御も制御レバーの動きが悪く不安定です。
やはり全体的にスムーズな動きを取り戻す処置が必要です。

Aシリーズといえば定番のトラブルとして
シャッター鳴きが有名ですが今回のAE-1Pは
そこは全く問題がありませんでした、
ただどちらにしても分解しなくてはならないので
シャッター鳴きの原因となるミラーボックスのギア部には
清掃を行った上で必要最小限の注油を行います。

装着しているレンズは当店のテスト用レンズです。
時代的にも本来はNewFDレンズのほうが似合いますが
旧FDレンズとの組み合わせもなかなかよいですね。
AE-1Pはパームグリップがついているのも良い点ですよね。
これがあると構えた時のグリップ感が全く違います。

一通り整備を終えた状態でまず大丈夫だとは思いますが
現象が再発しないか様子見をしている段階です。
ある程度時間をおいてから
最終的な微調整を行って完成となります。

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ニコンFEのカメラ修理

今日は「お香の日」だそうですよ。
一時期、自宅でお香をたくのにはまった時期があって
いろんな香りのお香を集めていました。
お気に入りのお香をたくと
すごく癒されるし落ち着くのですよねぇ
お香立てはまだあるから
またお香買って来てみようかな。。。

さてさて

本日はニコンFEのカメラ修理を行っています。
一時期は毎月数台のFEを修理していたこともあったのですが
今回は少々久しぶりですね。
電子制御シャッター機ということで
敬遠されることも多いとは思いますが
いわゆる電子部品関連のトラブルは少ないカメラです。
前身のニコマートに比べると
ずいぶんコンパクトになり使い勝手もよくなりました。
電子シャッター機ですからもちろん絞り優先AEも搭載します。
いつも書きますが秀逸なのはファインダー内の露出計で
黒い指針は露出計の値を示し
緑色の指針は現在設定されているSSを表示しています。
ぱっと見に値がわかりやすくて非常に使いやすい露出計です。
個人的にはF3やFMも
このタイプの指針式露出計にしてくれればいいのに。。。と思います。

お預かりしているFEはかなり使い込んでいる個体です。
長年使っているうちに裏蓋を押してしまって少し変形してしまい
非常に開きにくく且つ閉まりにくい状態です。
加えて高速シャッターの精度はずいぶん狂っており
1/1000に至っては完全に開き切ってないようです。
シャッター羽根の汚れによる動作不良もあると思われます。
全体的にリフレッシュが必要な状態だと思われます。

フィルム室のモルトもボロボロでしたが
ニコマート・FE・FMに共通する
接眼レンズ下の座布団モルトも酷い状態です。
内部に比較的錆も多い状態です。
もちろんできる限り落とします。
電子制御機は各接点が正常に働いていることが
生命線なので接点の清掃を念入りに行います。

ちなみに今回のFEはスクリーンがFM3A用の
明るいものに交換されています。
それほど露出計に影響はないのですが
やはり明るい分、1/3段ほどアンダーになっているようです。
もちろんそれも調整で正しい値に修正します。

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フジカST801のカメラ修理

今日は「職安記念日・ハローワークの日」だそうですよ。
正式名称は「公共職業安定所」ですね。
私も何度か足を運んだことがありますねぇ。。。
そういえば一番最初の就職も
職安で紹介してもらったところでした。
当時はまだ端末で閲覧できる環境などはもちろんなくて
分厚いファイルを棚からとっては閲覧してましたねぇ
世代的に「職安」のほうがしっくりくるのですが
いつ頃から「ハローワーク」」になったのだろう?と思って
調べたら1990年からなのですね。
「職安」がいかにも暗く古臭いということで
新しい愛称を全国から公募して「ハローワーク」に決まったのだそうです。
いや。。。「職安」でいいような気が。。。(笑)

さてさて

本日は「フジカST801」のカメラ修理を行っています。
昨日、このブログに載せた「ペンタックスSP」が
国産M42マウント機としては
最もメジャーな存在かとは思いますが
フジカSTシリーズも現在でも非常に人気の高い
国産M42マウント機です。
ここまでM42マウント機と書いておいて何なのですが
正確にはこのST801の場合はSTマウントですね。
STシリーズ最初のモデルであったST701は
純粋たるM42マウント機で絞込測光なのですが
シリーズ第二弾となったST801は
同時に発売されたかSTマウントレンズ使用時には
開放測光が行えるようになりました。
フジカの交換レンズには
この開放測光に対応したSTマウントレンズと
絞込測光でのみ使用可能なM42マウントレンズが
存在するのでご注意ください。
ちなみにSTマウントレンズは開放測光用のピン等が
装備されていて他のM42マウント機に使用すると
そのピンが干渉することもあるらしいので
STマウントレンズは純然たるM42マウントレンズとは
区別したほうがよさそうです。
ST801に従来のM42レンズを絞込そっそうで使うのは
全く問題ないと思います。

お預かりしているST801は2台で
どちらも精悍なブラック塗装です。
STシリーズは高速しゃったーの精度が
やたら大きく狂っているイメージが非常に強いのですが
今回もやはり先幕・後幕の幕速のバランスが大きく崩れていました。
いつものことですが分解して幕軸をキレイに掃除して
必要最小限の注油を行った上で慎重に調整を行います。
ST801は1972年デビューですが
当時としては先進的なLED式の露出計を装備します。
LED式の露出計はLED制御部が壊れていると
修理不可能なものも多いのですが
今回は若干の調整で問題ない状態です。

手前のボディにセットしてある
EBCフジノン55mmF1.8は
写りの評価の高い定番レンズですが
今回のものは明らかな分解品で
ピント位置がでたらめになっていました。
無限遠にすると大幅にオーバーインフで
繰り出しが引っ込みすぎてボディに干渉してしまう状態でした。
もちろん分解整備を行って
正しいピント精度に修理しています。
それからお預かり時には気が付かなかったのですが
巻上側スプールのフィルム端を差し込む爪が
6枚中2枚折れてしまってました。
フジカとミノルタはここが折れていることが多いような気がします。
もちろんスプール交換で対応しています。
STシリーズも上品なシャッター音と
軽快な操作感が魅力なカメラです。
ご依頼者様にも早く絶好調なSTの使い心地を
楽しんでいただければと思います。

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ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「エスプレッソの日」だそうですよ。
エスプレッソマシン等を使って
高圧・短時間に一気に抽出するタイプのコーヒーですね。
以前、勤めていた会社に
ご来店お客様に提供するためのエスプレッソマシンがあって
結構密かに飲んでいたのだけど美味しかったなぁ。。。
ただお茶請けに甘いものが欲しくなりますが。。。(笑)
昔はブラックのコーヒーなんて
全く飲めなかったのですが
甘いものと一緒にいただくとんでもなく美味しいことに気づいてからは
大好きになりました。
今でも実は単独ではあまり飲もうとは思いませんが。。。
お店にエスプレッソマシン置いてもいいかもなぁ。。。
あ、ダメダメ、絶対に甘いものを食べる機会が増える。。。(汗)
ちなみに「エスプレッソ」は製法のことなので
紅茶のエスプレッソとかもあるのだそうです。
やはり味の深みと香りが違うのだそうです。

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
Kマウントに移行する前のM42マウント時代のペンタックスを
代表するカメラと言ってよいと思います。
SP以前のS2やSVもヒットしたモデルですが
SPはそれら歴代のペンタックス機と比べても
桁違いに大ヒットしたモデルです。
当然、現存する個体数も非常に多いのですが
その分、程度も千差万別で
状態の悪いものがそのまま使われているような場合も多いと思われます。
本来は巻上もシャッター音も非常に心地よいカメラです。
M42マウントでペンタックスタクマーレンズ以外にも
いろいろ面白いレンズを装着することができるということもあり」
現在でも非常に人気の高いカメラです。

お預かりしているSPは
ミラーアップしたまま固着してしまっていました。
定番のトラブルですが
やはり今回もミラー駆動部のトラブルというよりは
シャッター後幕がきちんと走り切っていないことが主な原因で
ミラーダウンできない状態になっていました。
当然そんな状態なので
高速シャッターの精度も全く出ていません。
巻上部等々も含み可動部分は一通りの整備が必要な状況です。

SPのセールスポイントのひとつは
当時としては先進的な内蔵露出計ですが
今回は全く精度が出ない状態でした。
いろいろ原因を調べていくと
受光体(CdS)の劣化による抵抗値異常が原因でした。
今回は中古良品のCdSと交換した上で
調整を行い精度を出しています。
元々、外装の程度は良い個体でしたが
磨き上げたこともあり非常にキレイな状態になりました。
もちろん各部の動きは非常に快調で
本来の使い心地のよさを楽しんでいただける状態になっています。