月別アーカイブ: 2020年3月

ヤシカエレクトロ35のカメラ修理

今日は「マリモの日」だそうですよ。
子供のころ私の家にも
ビー玉より少し大きいくらいの
かわいらしいマリモがいました。
当時、妙に気に入っていて
よく話しかけていたのですが
全く大きくならなかったですねぇ。。。
10年くらい枯れずに元気だったのですが。。。
でも後から調べると
自然と球状になるマリモは国内では阿寒湖と小川原湖だけで
それは特別天然記念物だから普通に入手できるものではなく
売られているマリモは単体の糸状体のマリモ
(この糸状体の姿が一般的なマリモ)を人工的に集めて
丸めたものなのだそうです。
国外でも球状のマリモが確認されている湖があるのですが
それもどうやら起源は日本のマリモだと予想されているのだそうです。
全国的に個体数が減少しているとのことですが
球状のマリモも含めてこれ以上減らずに増えていってほしいですね。

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35」のカメラ修理を行っています。
エレクトロ35シリーズも長きにわたり
いろいろなモデルが発売されていますが
今回は1966年にデビューした
初代エレクトロ35です。
「ろうそく1本の光でも写る」カメラを目指し
開発されたカメラでスローシャッターの制御に強い
電子制御シャッターをいち早く採用し
F1.7の大口径レンズと組み合わせた
絞り優先オート露出専用のレンジファインダー機です。
使用電池はこのカメラのために電池メーカーに作らせたといわれている
HM-4N積層型水銀電池を使用しますが
現在ではSR44x4個+電池アダプタで使うのが一般的です。

世の中に現存するエレクトロ35は電池室及び
配線がボロボロに腐食しているものが多いのですが
今回お預かりしているエレクトロは
非常にキレイな電池室です。蓋側もキレイです。
ちゃんと電池を外して保管してあったのですね。すばらしいです!
ただし巻上はできてレリーズも押せるのですが
シャッターが全く動きません。
電源はしっかり入っているようです。
シャッター羽根ががっちり固着してしまっているようです。
セルフタイマーも固着してしまっています。
この状態ではSSもオートの精度も全く確認できないので
まずはシャッターユニットの清掃整備から取り掛かることにします。

初期の電子制御シャッター機なので
電子部品に関するトラブルが出ると
修理不能な可能性も大いになあるのですが
意外と電子部品トラブルは少ないカメラです。
何度か詳しく描いたような気もするので簡単にいきますが
オート関連のトラブルはたいていの場合
レリーズ部のゴムブッシュ劣化か
鏡胴内にずらっと並んだ固定抵抗のハンダ付け劣化あたりが
原因である場合が多いです。
今回もそのあたりを重点的にチェックしながら
機械的な部分も整備を行っていきます。

いつも言いますが
この時代のエレクトロのギンギラギンなシルバーは
カッコいいですねぇ。。。

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ミノルタALSのカメラ修理

今日は「さくらの日」だそうですよ。
都内は正にソメイヨシノが見頃を迎えていて
当店の近くだと「中野通り」の桜がなかなか見事です。
早いものだと先週末にほぼ満開を迎えた木もありましたが
全体的にはまだ蕾も結構見られ
もうしばらく楽しめそうです。
ただ今週末の天気は荒れるようなので
それ次第かもしれませんね。
今は世の中も普通ではない状態なので
遠目に歩きながら楽しむ程度ですが
それでも咲き誇る桜を眺めていると少し癒されますね。
ちなみに中野通りに比べると例年少し開花の遅い
哲学堂公園も昨日通りがかったところ
こちらも見頃を迎えていました。

さてさて

本日はミノルタALSのカメラ修理を行っています。
「ALS」と聞くとちょっと馴染みが薄いかもしれませんが
ここのブログでもたまに登場する
「ミノルチナS」の後継機です。
当時のレンジファインダー機としては
非常にコンパクトで特にボディの薄さが魅力のカメラです。
基本的構造はミノルチナSと同様ですが
露出計がセレン光電池を使用したものから
CdSを使用したものへと変更となり
それに伴って電池室やon/offスイッチが追加されています。
シャッターユニットはセイコーSLVで最高速は1/500
レンズはロッコールQF40mmF1.8の大口径レンズです。

お預かりしているALSは
まず巻上はできレリーズも押せるのですが
シャッター羽根が全く開きません。
レンズシャッター機定番の羽根粘りだと思われます。
絞り羽根にもかなり油シミが見られるので
こちらも清掃が必要です。
電池室裏側には腐食が見られ
露出計は全く動きません。
レンズ・ファインダーにもカビが見られ
全体的に一通りの整備が必要な状況です。

まだ現状チェックを行っただけで
これから本格的に作業に取り掛かります。

ミノルチナ+ALSのシリーズは
「マニュアルの高級機はある程度
大きく重くないと偉そうに見えない」という
当時ならではの風潮のせいもあり
セールス的にはいまひとつだったらしいのですが
現在の感覚で見ると非常に魅力的なカメラです。
特にALSは少々イメージが地味なせいもあり
不遇な扱いを受けているような気がします。
個人的には非常に好きなカメラです。

ミノルタSR-2のカメラ修理

2016年のこの日(3/26)に
北海道新幹線(新青森-新函館北斗間)が開通したのですね。
つい最近の話だと思っていたら
もう丸4年が経つのですね。。。
本当に時の流れは速いですなぁ。。。(汗)
北海道か。。。一度は行ってみたいな。。。
実は以外に行ったことないところたくさんあって
関東の中でも北関東は足を踏み入れたことなくて
北陸・東北も行ったことないのですよねぇ。。。
なかなか何か具体的な理由付けしないと
これから行くチャンスも少ないかもしれません(汗)
まぁ、それももう少しまともに
歩けるようにならないと話にならないな。。。(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタSR-2」のカメラ修理を行っています。
記念すべきミノルタ初の一眼レフカメラです。
1958年の発売ですね。
翌59年には普及機にあたる「SR-1」も発売されます。
ちょっと感覚的にわかりにくいのですが
先に出たのがSR-2で当時のフラッグシップもSR-2です。
当時は数字が大きいほうが上位モデルという考え方も
多かったようですね。
言われてみれば。。。ミノルタは「α」になっても
7000より9000、7より9が上位だったりしてますね。
でも「1」と「2」だと「1」が上位に感じてしまいますよねぇ
まぁ今となってはどちらでも良いのですが。。。
何にしてもSR-2はミノルタにとって
特別なカメラであることに
間違いはないと思います。
私のじいさんもニコンFを買う前に一時期
SR-2を使っていてそれは私が引き継いでいますが
ミノルタらしい使い心地の良いカメラです。

お預かりしているSR-2は
ずいぶん長い間仕舞い込まれていたものだと思われます。
何とかシャッターは切れますが巻上は重く
シャッタースピードの精度は全く出ていません。
シャッター幕の状態が少々心配でしたが
そこは硬化もなく問題ないようです。
ただ、初期のSR-2には不思議と多いのですが
ファインダー視野内中央横方向に
プリズムの剥離による黒い帯が見えてしまっています。
これはプリズム交換で対応します。
セットされてたレンズはSR-2本体よりは後の世代の
MCロッコールPF55mmF1.7ですが
絞り羽根が粘っていて
開くときも閉じるときも非常にゆっくりとしか動きません。
レンズにもかなりカビがあるので
こちらも清掃整備していきます。

まだ取り掛かったばかりですが
とにかく動くところはすべて清掃して
必要に応じて注油を行います。
他、ファインダー部等のカビ取り清掃を行い
一通りの整備を行ったうえで各部の調整を行っていきます。
基本的には非常に頑丈なカメラです。
しっかり整備を行えばまだまだ快適に使えると思います。

初期のSRシリーズのちょっと丸っこいデザインは
レトロな感じがして眺めていても楽しいですね。
個人的にも好きなカメラの一つです。

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リコーフレックスⅦのカメラ修理

プロ野球の開幕はまだ全く見えない状態で稔夫
宗夏は各地で無観客の練習試合(本来の開幕カード)が行われました。
我ががカープは3連敗で練習試合とはいえ
いろいろ心配が絶えませんが。。。(苦笑)
今日は3月23日ですが
この日は創立以来とにかく資金が足りなくて
球団を維持すること自体に
苦しんでいたカープ球団が
1951年3月23日に
セリーグ顧問との間で正式存続が決定した日なのですね
とはいえ。。。そのあともいろいろ揉めて
カープだけは開幕は遅れたりとか。。。いろいろあったのですが。。。
有名な樽募金で寄付を募ったのもこの年ですし
カープグッズ第一号ともいえる「カープ鉛筆」が発売になったのもこの年ですね。
でも開幕前は本当に苦しかったようで
何とか電車代を捻出してトーナメントが行われる甲子園まで
行ったものの宿代まではなく
甲子園のアルプススタンド下の部屋で雑魚寝していたりしたそうです。
さすがに私の生まれる前の話ですが
そんなお荷物球団と言われ苦労した時代の話を
子供のころから聞かされていたので
やはりカープには思い入れが深いですねぇ
早く世の中が落ち着いて開幕してほしいですね!

さてさて

本日は「リコーフレックスⅦ」のカメラ修理を行っています。
先日、輸出モデルの「スーパーリコーフレックス」の修理を紹介しましたが
それよりも少し前に国内販売されたモデルです。
ファインダーフードにアイレベルで使用できる
コンツールファインダーを組み込んだモデルです。
その他にもいろいろオプションが存在し
135フィルムアダプター「リコーキン」が用意されていたり
フィルムの巻き止めを行うオートストップ等も用意されていました。
(今となってはめったに見かけるものでもなくなりましたが)
他のリコフレ同様、Ⅶ型だけでもいろいろバリエーションが存在しますが
お預かりしているリコフレⅦは
2枚羽リケンシャッター搭載のモデルです。
シャッタースピードはB・1/25・1/50・1/100で
レンズはリコーアナスチグマット80mmF3.5です。

もはやリコフレ定番ともいえる
ピントギアの動作不良もありますが
いろいろいじった形跡が見受けられ
ピント位置がめちゃくちゃになってしまっています。
さらにシャッターも全く動きません。
羽根が固着しているものと思われます。
ファインダー内の汚れもひどく
ミラーはもちろん要交換です。
全体的に整備を行わないと
まともに写真が撮れない状態です。

。。。とはいえ、基本的にはシンプルな構造のカメラです。
致命的な部品破損やボディの変形があった場合は別ですが
大抵のトラブルは修理可能です。
ただし今回はビューレンズ側のピントギアは
中古品と交換しました。根元の錆が酷く
錆落としして清掃しても全くスムーズさが出なかったためです。
交換の効果もあって今回も指1本で軽く
ピント合わせが行える気持ち良い状態に仕上げることができました。
もちろんシャッターは各速度快調に動作し
ファインダーも非常にキレイになりました。

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キヤノンF-1のカメラ修理

今日は「放送記念日」なのだそうですよ。
1925年(大正14年)のこの日に
社団法人東京放送局(現:NHK東京放送局)が
日本初のラジオ仮放送を開始したのだそうです。
まだそれから100年経っていないのですね。。。
この短い間に(といっても95年経過していますが)
地上波のテレビ・ラジオはもちろん
インターネット等も含めて
放送とひとことで言ってもこんなに多種多様になったのですね。
そう考えると技術の進歩って本当にすごいですね。
。。。といいながら
もはや最先端の技術や情報にずいぶん
ついていけなくなったような気がします(汗)
そんなことも思いながら
今日、40~50年前のカメラを弄っています。。。(笑)

さてさて

今日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
営業再開前日のブログもF-1でしたね。
今月はF-1の整備の多い月です。
もちろん今でも非常に人気の高いカメラですし
コンスタントに整備依頼のあるカメラです。
プロ仕様の高級機ということで
部品の耐久性は非常に高く
いわゆる普及機や中級機に比べると
壊れることの少ないカメラではありますが
それはやはり適度に動作させ続けていて
定期的なメンテナンスを行っていることが前提です。
当店にやってくるカメラの大半は
数年~数十年眠っていたものがほとんどで
それをいきなり起こして作動させても
なかなかうまくいくものではございません。
一見、動作していても
痛くてうまく動かない関節を無理矢理
健気に動かしているような状態のものも多いので
やはり一度は点検あるいは整備を行ったほうが良いと思います。

お預かりしているF-1は
非常に外装のキレイな後期型です。
しかしながら中身的にはだいぶくたびれている様子もうかがえます。
まずシャッターですが1/2000~1/500あたりまでの
高速シャッターの精度が全く出ていないうえに
非常に不安定です。
幕軸の汚れや油切れもありますが
最大の原因はSSダイヤル下の調速部の動作不良と思われます。
露出計も非常に不安定で
これは接点のあちこちで酸化被膜による
接触不良を起こしているものと思われます。
駆動部分や電気接点の一通りの整備が必要な状態です。

写真は一通り整備が完了した時点のものです。
先日のF-1やFTbのブログでも書きましたが
この時代のキヤノン横走りシャッターは
幕ブレーキの不良によるシャッターバウンドに注意します。
今回はもちろんそのあたりも含めて対処しているので
全く問題ございません。
ただせ清掃・注油を行っているため
状態が落ちつくまで
数日様子見をした後で最終チェック及び
微調整を行って完成となります。

それにしても何度見ても
キレイに磨いたF-1は文句なしにカッコ良いですね。

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キヤノンFTbのカメラ修理

今日は「ランドセルの日」だそうですよ。
年にランドセル。。懐かしいですねぇ。。。
もちろん愛用していましたよ。
とっても丈夫にできてて
相当荒っぽい使い方していたはずなのに
ビクともしませんでしたね。
全然問題なく使えていたのですが
5年生くらいになると容量的に使い勝手が悪くなり
大きな手提げバッグに移行してしまいました。。。
で、中学校になると今やほぼ絶滅してしまった
帆布製っぽい白い肩掛けカバン。。。
(ど根性ガエルのヒロシが使っていたヤツね(笑))
これ、調べてみると今でもわずかながら作っているところが
あるようで入手可能なのですね。
ちょっと欲しいかも。。。(笑)これまた丈夫だし。。。
肩掛けの帯の部分にやたら落書きしていたなぁ。。。。

さてさて

本日は「キヤノンFTb」のカメラ修理を行っています。
1971年発売開始のカメラです。
同じ年にフラッグシップ己である「F-1」が発売されており
内部に共通点も多いカメラです。
F-1に準ずる中級機の位置づけのモデルですが
外観的にはF-1ではなく
従来のFシリーズの延長線上のデザインです。
異なる見方をすれば前モデルである「FT」を
FDレンズによる解放測光に対応させたカメラというほうが
しっくりするかもしれません。
どちらにしろ機械制御シャッターで
キヤノンらしい歯切れのよいシャッター音が
非常に魅力的なカメラです。

FTbはデビューの2年後となる1973年に
マイナーチェンジが行われており
このモデルを「FTb-N」と呼ぶこともあります。
今回お預かりしているのはその「FTb-N」です。
従来モデルとの最大の違いは
やはりファインダー内にSS表示が追加されたことですね。
他、セルフタイマー部分等のデザイン変更も行われています。
お預かりしているFTbは
まずシャッタースピードの精度が全く出ておらず
幕軸やSS制御部の油切れのせいで
シャッター音も「ギャイン」といった耳障りな状態です。
加えてバッテリーチェックが非常に反応が悪く
露出計も大幅にオーバー傾向です。
SW部か配線の導通不良できちんと電圧が伝わっていない感じです。
他、スローガバナの粘りやファインダーの汚れ等
全体的な整備が必要な状態です。

これから本格的に分解整備に取り掛かります。
先日のF-1のブログでも書きましたが
キヤノンFシリーズのシャッターは幕ブレーキの構造上
経年劣化によるシャッターバウンドが起こりやすく
注意が必要です。
今回、現状ではバウンドは見られませんが
シャッター整備の際にはブレーキ周りの
整備も細心の中を払って行います。

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スーパーリコーフレックスのカメラ修理

今日は「LPレコードの日」だそうですよ。
LPレコードって言っても既にわからない方も多いですよね(汗)
それまでのSP盤(Standard Play)に対して
長時間再生が可能ということでLP盤(Long Play)と名付けられました。
いわゆる50分弱の再生時間で構成される
ポップスや歌謡曲の「アルバム」がLPレコードですね。
1分間に約33回転で回ります。
LPレコードの録音にちょうどいい46分のカセットテープも
私が中学校くらいの頃にはメジャーな存在でした。
LPレコードの直径は約30cm
これに合わせてジャケットやブックレットが作られるから
後のCDアルバムに比べてもボリューム感があるのですよねぇ
自宅には安物のプレーヤーと昔から持っているレコードや
大人になってから収集したレコードがありますが
ジャケット眺めているだけでも楽しくなってきます(笑)

さてさて

本日は「スーパーリコーフレックス」のカメラ修理を行っています。
このブログにも何度も登場している
いわゆるプレスボディのリコーフレックスですが
その種類は非常に多く例え同じモデル名のリコーフレックスでも
搭載されるシャッターユニット等が異なる場合もあります。
今回の「スーパーリコーフレックス」は
主に北米向けに作られた輸出専用モデルで
日本国内では販売されなかったモデルです。
ただ後の時代に大量に中古品が国内に入ってきたようで
意外と中古カメラ屋さんとかでも見かけるカメラです。
特徴的なのはいかにも北米向けなネームプレートのデザインかと思います。
基本的な構造は国内向けの同時期のリコーフレックスと大差ありません。
スーパーリコーフレックスも搭載されるシャッターユニットは何種類かあり
リケン製最高速1/200のもの、リケン製最高速1/300のもの
セイコーシャMXのものが存在します。

今回お預かりしているスーパーリコーフレックスは
リケンシャッター最高速1/300、セルフタイマー付きのものです。
前玉回転式のリコフレではお馴染みの
ギアリング固着が発生しています。
シャッターは何とか作動していますが粘りがあり
低速シャッター時にはうまくスローガバナと連動できず
そのまま高速シャッターで切れてしまうことが多々あります。
他、ファインダー、レンズ等の汚れはそれなりにあり
二眼レフでは定番のファインダーミラー曇りもひどく
ここは交換で対応いたします。

写真は一通りの整備が完了した段階でのものです。
ピントギアは指1本で軽々と回るほどスムーズになりました。
もちろんシャッターは快調に動作し
ファインダーの見え方も申し分ない状態です。
他のダイキャスト製の二眼レフに比べ
プレスボディのリコーフレックスは
その構造ゆえの軽量コンパクトさが最大の魅力です。
ブローニー判を使用する二眼レフは意外と大きいですからね。
それに加えてメッキ部品の多いリコーフレックスは
磨き上げると何ともレトロで高級感ある佇まいで
眺めているだけでも楽しくなってきますね。
機能的には非常にシンプルなカメラなので
取り扱いには慣れも必要ですが
それも含めて魅力的な1台だと思います。

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リコーハイカラー35のカメラ修理

今日は「ミュージックの日」で
私の大好きなギタリスト「ランディ・ローズ」の命日でもあるのですが
このサイト的にはやはり
「カメラ発明記念日」を取り上げないわけにはいきませんよね(笑)
いわゆる「ダゲレオタイプ」といわれる「銀板写真」が
1839年のこの日に発明されたとされています。
もちろん今の写真機とは全く異なり
感度は非常に低く露光時間は10~20分かかったのだそうです。
けれどもすべてはここから始まり
100年余りを経て現在でも使えるフィルムカメラへと進化していきます。
そしていまやデジタルカメラ全盛期ですから
技術の進歩っていうのは本当にすごいですね。
あまりにも前時代過ぎて不便すぎるものは個人の好みによるとは思いますが
当店で扱っているフィルムカメラは基本的に
きちんと使えば誰が撮ってもキレイに写真が撮れる。。。という意味では
すごく進化したカメラなのだと思います。
ある程度、手間と慣れが必要なのはやはり楽しみのひとつと
思いたいところではありますね。。。

さてさて

本日は「リコーハイカラー35」のカメラ修理を行っています。
リコーの大ヒット作でもある
「リコーオートハーフ」のフルサイズ判といって良いカメラです。
前身はオートショットというカメラですが
ハイカラーにモデルチェンジされた際に
露出計はセレンではなく電池を使用するCdSを採用し
より露出精度を高めています。
オートハーフではプログラムシャッターで
SSと絞りの組み合わせはカメラ任せでしたが
ハイカラーではSSが1/30、1/60、1/125、1/300が設定できる
シャッタースピード優先AEとなっています。
ただオート露出の場合は構造上1/125で固定するのが無難かとは思います。
もちろん巻上はお得意のゼンマイ巻上です。
ただ惜しいのはゼンマイ仕掛けが基本的に
オートハーフと共通なのですね。
そのためオートハーフではめいっぱい巻いておけば
20数枚自動巻上できましたが
フルサイズのハイカラーでは10枚少々といった巻上枚数となります。
まぁ、わかっていればさほど問題ではありませんが。。。

お預かりしているハイカラー35は
その最大のセールスポイントである
自動巻上げが数枚しか作動できません。
おそらくゼンマイが劣化・磨耗で動作不良なためだと思われます。
今回は動作良好な中古部品と交換することで対応します。
加えて露出計が全く動作していないようです。
電池室からの配線が断線しているのか
露出計そのものの内部が断線しているものと予想されます。
他、モルトはもちろん全滅で
レンズ・ファインダーも汚れてしまっている状況です。
現在抱えているトラブル修理を含めた
各部点検整備一式を行っていきます。

写真は一通り作業が完了した後のものです。
ゼンマイをしっかり巻けば
軽快に自動巻上げが行われ
レリーズすれば小気味よくシャッターが切れます。
露出計はもちろん動作するようになり
オート露出時にも適正な露光量で制御できるようになりました。
レンズ・ファインダーも非常にクリアです。
気持ちよく撮影に使っていただける状態になったと思います。
オートハーフに比べるとちょっとマイナーな存在でもある
オートショット/ハイカラーシリーズですが
使ってみると非常に楽しいカメラです。
もちろん35mm版ですから
ハーフ判より良い画質も期待できます。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「春の睡眠の日」だそうです。
まぁ、「春眠暁を覚えず」ともいいますし。。。
でもこの季節じゃなくても
温かいお布団できっちり快適な室温がキープできていれば
年がら年中、気持ちよくって起きられないですけどね(笑)
もともとしっかりめに睡眠とっておかないと
あらゆるパフォーマンスが激落ちするタイプではありますが
入院生活でやたらと寝ることに慣れてしまったのか
ちょっと傷んでしまった脳が睡眠を欲しているのか
少し集中して何かを行うと
その後、異様に眠くなるのですよねぇ。。。これまた困ったもんだ。。。(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
当店にはいろいろなカメラがやってきますが
やはり圧倒的に修理・整備依頼が多いのはOM-1ですね。
それは壊れやすいから。。。とかネガティブな理由ではなく
単純にそれだけ人気のあるカメラだからだと思います。
何にせよ、この時代のカメラで未整備の個体は
なかなかそのままで普通に撮影に使える。。。とはいきませんからね。
やはりその魅力は同時代の他機種では見られない
軽量コンパクトさと上品な操作感覚にあると思います。
他メーカーができなかった軽量コンパクトさを実現しているということは
さすがに若干華奢な部分もあるということでもありますが
基本的にはシンプルな構造のカメラです。
きちんと整備を行えば快適に撮影に使える状態になるカメラでもあります。

お預かりしているOM-1はいわゆる「MD」モデルで
モータードライブ対応となったモデルです。
OM-1の中で言えば中期~後期モデルといったところです。
一通り動作してはいるのですが
まずは定番のプリズム腐食でファインダー視野下部に
モヤモヤとした腐食が確認できます。
内部のギア・幕軸はやはり汚れが溜まっているようで
高速シャッターの精度が出ていない上に
切るたびに値が安定しない状態です。
特に1/1000、1/500の高速シャッターでは顕著に不具合が確認できます。
露出計は若干の調整でいけそうですが
OM-1は電池端子やSW部、配線に問題があることが多いので
細かくチェックを行い必要に応じて整備を行います。

写真は上カバーをまずは外したところですが
相変わらずの接眼レンズとプリズムの間に
貼られたモルトがボロボロに劣化し
プリズムの腐食を引き起こしています。
こうなるとプリズムは交換するのが最も確実な処置だと思います。
(当店では行いませんが再蒸着という方法もございますが。。。)
プリズム腐食がここまで放置されているということは
当然、ちゃんとしたメンテナンスは長年行われていないと思われますので
動作部分を中心に慎重にチェックを行いつつ
これから分解を進めていきます。

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キヤノンF-1のカメラ修理

明日(3月18日(水))から以前通りの通常営業を再開します。
2月11日から1ヶ月以上の思わぬ臨時休業となり
多大なご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした。
正直なところ、まだまだ身体的にはいろいろ問題があり
以前と比べてできないことはほぼないのですが
全てのことが「やりづらい」状況なのは事実です。
やりづらい部分は根気よく時間をかけてクリアするしかないので
今まで以上にがんばっていきますので
よろしくお願いいたします。

本日は「漫画週刊誌の日」だの日だそうです。
1959年(昭和34年)のこの日に
日本初の少年向け週刊誌「週刊少年マガジン」
「週刊少年サンデー」が発刊されたのだそうです。
さすがに私の生まれる前の話ですが
小学校低学年くらいからこの2誌にジャンプ、チャンピオンを加えた
4誌は良く読んでいました
その中でも「週マガ」は比較的最近まで読み続けていたのですが
いつの間にか週間や隔週のマンガ雑誌は読まなくなりましたねぇ
読みたいものの雑誌の中での比率が低すぎて。。。(苦笑)
その分、コミック(単行本)で読みたいものだけを読むようになりました。
新しいものも週刊誌買わなくても
SNS等でいろいろ情報があったり
ネット上でお試し読みできたりしますものね
入院中も電子版コミックには大変お世話になりました(笑)

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
言わずと知れたキヤノン初のプロ向け最高級一眼レフです。
いわゆるプロ向けのフラッグシップ機は
F-1の登場によりニコン・キヤノンの2大メーカーを中心に
展開されていくのですが
この頃の「プロ機」とその後の高度に電子化されたフラッグシップ機とは異なり
機能そのものは非常にシンプルです。
機能ということだけであれば
AEを搭載した中級機のほうが優れている場合もあります。
F-1の場合も機能的なハイライトといえば1/2000のシャッターと
交換可能なファインダー及びスクリーンぐらいです。
そのシャッター機構も基本はFシリーズ共通の基本構造だったりします。
しかしながらその造りや部材、部品精度に非常にコストがかかっており
シャッターや巻上部の耐久性は中級機とは全く異なるものとなっています。
現在でもそうだと思いますが
この頃の高級機はとにかく「耐久性」と「造りの良さ」が全てに優先されて作られています。
これはF-1だけでなくニコンF一桁機も同様の考え方かと思います。
基本がしっかりできているから
整備すれば以前の状態に戻りやすいということも多々あると思います。

お預かりしているF-1は同じご依頼者の方から2台です。
1台は貴重な「レイクプラシードオリンピック限定モデル」です。

基本的構造はどちらも後期のF-1ということで同一ですが
どちらも1/2000が開かず高速シャッターの精度には問題があります。
先幕・後幕のバランスが狂ってしまっています。
露出計・バッテリーチェックも接触不良が見られ
動かなかったり不安定だったりしています。
どちらも内部の細かい部分まで清掃や調整が必要です。
F-1(いえ、Fシリーズ全体かな)のシャッター周りの整備で
注意が必要なのが幕ブレーキ部で
ここが不調だとシャッターバウンドが起きたり
SS精度が全くでなくなってしまったりといろいろなトラブルの原因となります。
下手に触ると新たなトラブルの原因ともなるので
ここは非常に注意して整備を行っていきます。

実は今回のF-1は入院前にあらかたの整備は終わっていて
あとは最終チェックを残すのみの状態です。
快適に使っていただける万全の状態に整備できたと思います。

60年代~70年代にかけて
時代は一眼レフへと一気に移り変わっていくのですが
この時代のカメラはモデルごとに狙いが
明確でわかりやすくそれが個性として反映したものが多いですね。
後の時代のようにあれもこれも機能を搭載できないからでもあるのですが。。。
何にしても魅力的なフィルム機の全盛期といった漢字がします。

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