月別アーカイブ: 2018年1月

オリンパスXA4のカメラ修理

今夜は「皆既月食」ですよ!
実は前回の皆既月食の時には
気合入れて伊勢原・大山の山頂から
撮影しようとしたのですが大失敗に終わっています(涙)
今夜はお店もあるので遠出はできませんが
近場からできる範囲で撮影してみたいと思います。
今回は皆既中が1時間以上続くのですね。
前回は10分程度だったから今回は本当に長いです。
あとは天気だけ。。。昨日も夕方から曇りましたが
何とか晴れてほしいです!

さてさて

本日は「オリンパスXA4」のカメラ修理を行っています。
XAシリーズは初代XA、XA1、XA2、XA3、XA4と
5種類存在するのですが
XA3とXA4は初代が発売された3年後に同時発売された
最後のXAシリーズです。(1985年発売)

他のXAは全て35mmレンズを搭載しますが
XA4のみが28mmレンズです。
初代XA以外のモデルはレンジファインダーを持たず
ゾーンフォーカス(目測)でピントを合わせます。
XA4も同様ですが距離目盛は0.3mから始まります。
一眼レフの本格的なマクロレンズほどではないですが
接写ができるのですね。
上カバー上にも「XA4MACRO」のロゴが入っています。
目測なので絞りが開く状況だとなかなか厳しいものがありますが
こういうカメラも非常に面白いですね。

お預かりしているXA4はご依頼者様が言うには
「一応動いている」ということです。
動作そのものは今のところひととおり大丈夫そうですが
オート露出が+2.5段あたりで切れてしまいます。
ネガなら何とか救えますが、ちょっと明るすぎですね。
他、分解してみてわかったのですが
レンズ中玉周辺にかなりカビが発生しています。

一通りの整備が終わって後は最終チェックを残すのみです。
写真に写っている純正のXA4専用ストラップは
写真の状態で長さが30cmで接写の際の距離測定に使えます。
ちなみに距離目盛はどこに設定していても
レンズカバーを閉じると3mに戻ります。
なかなか小技も効いてますね。

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ミノルタXEのカメラ修理

今日は「人口調査記念日」だそうですよ。
1872年(明治5年)のこの日に
日本初の全国戸籍調査が行われたそうです。
今から150年近く前のお話ですが
当時の日本の人口は3311万825人だったそうです。
現在の日本の人口が少し減少したとはいえ
1億2千万あまり。。。ちなみに東京都の人口が約1370万人
150年で全く異なる環境になったというのがよくわかりますね。

さてさて

本日はミノルタXEのカメラ修理を行います。
1974年発売のミドルクラスのモデルです。
この頃はまだSRシリーズも併売されていて
(SR101、SR505、共に1975年発売)
ミノルタには機械制御機、電子制御機、両方存在したのですが
1974年のX-1発売以降、リソースを全て
Xシリーズ(電子制御機)に集中することになります。
X-1とXEはその先駆けとなるモデルです。
操作感が素晴らしいことで定評のあるXEですが
当時はともかく、初期の電子制御機なので
現在ではトラブルも正直多い部類に入ると思います。

XEといえばプリズム腐食が定番ですが
今回、お預かりのXEはそこは大丈夫のようです。
現存しているXEの8割は
プリズム腐食を起こしているのではないかと考えますが
プリズムがキレイに残っている時点で貴重だと思います。

ただし、これも定番ですが
露出計がほぼ上に振り切ってしまう状況です。
加えてXEの最大の魅力である巻上が
スムーズではなく巻き上がった位置でひっかかってしまうようです。

巻上の件は清掃・注油で復活すると思われます。
露出計の件は過去にも書きましたが
巻き戻しクランク下の摺動抵抗の
汚れ・劣化により起こります。
クランク下の基板の表裏に摺動抵抗が付いていますが
上面はASA感度に対応する抵抗で
下面が絞りと連動する抵抗です。
大抵の場合が下面の絞り連動の抵抗がダメになっています。
とはいえ基板ごと交換するしかないのですが
この抵抗板も最近、調子の良いのを入手するのが難しくなりました。

※レンズは当店のテストレンズです
XEには黒とシルバーの2色があり
中古市場的にはやはり黒の人気が高いと思いますが
個人的には最近、シルバーに妙に惹かれます。
XEだけに限ったことではないのですが。。。

現状を一通りチェックしたので
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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キヤノンAE-1のカメラ修理

1986年のこの日に発射された
スペースシャトル「チャレンジャー」が
発射から74秒後に爆発しました。
当時、私は高校生でしたが
この事故の映像は今でも鮮明に思い出せます。
宇宙開発そのものは素晴らしいことだと思いますが
こういう事故は二度と起こってほしくないものですね。

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
世界初のマイクロコンピュータ搭載機で
徹底的な合理化とできる限りの電子化を推し進めたモデルです。
このカメラが発売されるまでは
キヤノンは一眼レフの分野では少々苦しい戦いとなっていましたが
それまでの不振を覆す大ヒット作となったモデルです。
キャッチコピーは「連写一眼」、ワインダー装着率が
一気に上がったのもこのカメラからですね。

お預かりしているAE-1はご依頼者様の
お父様の形見なのだそうです。
長年使われずに眠っていましたが
ご依頼者様が実家に戻った際に
持ち帰ってきたものだそうです。
まずはシャッターを切るとミラーアップしたままになってしまいます。
ミラー駆動部にも少々問題がありそうですが
主な原因はシャッター幕(後幕)がキレイに走りきらず
ミラーダウンレバーを押すことができないことが原因のようです。
できる限り電子化が進められたカメラですが
今回のトラブルの原因は機械的なものです。
長年使用されていなかったため
シャッター幕軸の古い油や汚れが抵抗となってしまっているようです。

まだ現状を確認したのみですが
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
AE-1はシャッター鳴きやオート不良などの
トラブルが比較的多いカメラですので
そのあたりの対策も含めて整備していきます。

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ニコンF2のカメラ修理

今日は国旗に日の丸が正式に制定された日だそうです。
1870年のことだそうです。
当時は縦横の比率は7:10で日の丸が
「旗の中心から旗ざお側に横の長さの100分の1ずれた位置」と
されていましたが1999年に縦横の比率は2:3
日の丸の直径は縦の長さの5分の3、日の丸は旗の中心の位置と改定されました。
そんな変更があったのですね。知りませんでした。

さてさて

本日は「ニコンF2」のカメラ修理を行っています。
ニコンの最高級シリーズF一桁の2代目ですね。
発売開始は1971年です。
初代のFに比べてもシャッター速度は1/2000~10秒
(2秒~10秒はセルフタイマーを使用する)
裏蓋は蝶番式になり、シャッターボタンの位置も
より使いやすい位置に変更されました。
シンクロ速度は1/80、多重露光にも対応可能になりました。
アクセサリー類の数も格段に増え
システムカメラとしても正常進化を遂げたモデルです。

お預かりしているF2はシルバーで
アイレベルファインダーが装着されています。
装着されているレンズはマイクロニッコール55mmF3.5
このレンズ、私も個人的に使っていますが
描写のシャープな非常に良いレンズです。
余談ですがF2のみがF一桁機の中で唯一
社内デザインなのだそうです。
奇をてらったところは全くなく
バランスの取れた良いデザインですよね。
ご依頼者様はこのF2を1年ほど前に
都内のカメラ屋さんで購入されたそうです。
調子よく使われていたそうなのですが
何の気なしに空シャッターを切っていると
いきなりシャッターが切れなくなったそうです。
シャッター幕の位置を確認すると
チャージは間違いなくされているようです。
レリーズボタンも押し込めるのですが
うんともすんともいいません。。。
レリーズボタンが押されるとまずはミラーを抑えている
カギが外れてミラーアップしないことには何も始まらないのですが
そのあたりのリンクが上手く作動していないようです。

まだ現状を確認しただけの状態ですが
これから本格的に分解し原因を探りつつ
各部点検整備一式を行います。

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オリンパスOM20のカメラ修理

今日は「コラーゲンの日」だそうですよ
豚足、鶏皮、牛スジ、軟骨、スッポン。。。。
お酒に合いそうな高カロリーなものしか
思いつかないですねぇ。。。(笑)
どれも大好物です。
コラーゲンしっかり摂れば
山の下りで膝がもたなくなるのも軽減できるかな。。。
(それよりも痩せろという話か。。。(汗))

さてさて

本日は「オリンパスOM20」のカメラ修理を行っています。
絞り優先AE専用機の「OM10」に
マニュアル露出機能を追加し、モータードライブにも
対応できるモデルですね。
発売は1982年です。

お預かりしているOM20はとても保存状態がよく
ピッカピッカの個体です。
ご依頼者様が昔、新品でお買い上げになり
いつからか使わなくなってしまってあったものだそうです。
ご依頼者様のお嬢様が「フィルムカメラで撮ってみたい」ということで
再び使われる日がやってきたということです。
「電子制御カメラだから。。。」ということで
何箇所か修理を断られ、当店にやってきました。
確かに電子部品関連のトラブルであれば当店でも
お手上げですが、電源は入るし、露出計は生きているようです。
ご依頼者様いわく
「最初の何回かはシャッターも普通に切れていたのだが
次第にシャッター幕が走りきらなくなり、シャッターも切れなくなった」
とのことです。
当店でチェックしたときには残念ながらシャッターは切れない状態でした。

どうやら先幕が走り始めてくれないため
シャッターが切れないようなのですが。。。
電気的トラブルというよりシャッター幕に
何らかのトラブルがありそうです。
OMシリーズはシャッター幕およびリボンの構成上
新品アッセンブリー部品がなければ幕交換は不可能です。

何にしろ分解してみないと何とも言えません。。。
それにしてもキレイな個体です。
思い出の詰まったカメラでしょうし
何とか復活できるようにがんばってみたいと思います。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今朝は首都圏も記録的なほど冷え込みましたが
今日は「日本最低気温の日」だそうです。
1902年1月25日に国内最低気温公式記録
-41℃を記録したそうです。
これにともなって寒い日にはこれを食べて温まりましょう!と
「中華まんの日」や「ホットケーキ」の日が設定されています。
うーん、寒い日に食べるのは湯豆腐と日本酒が一番だと
個人的には思いますが。。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
そのコンパクトさと使い心地の良さで
現在でも非常に人気の高いカメラですね。
OM-1の場合はトラブルのパターンがだいたい決まっていて

・プリズム腐食
・巻上ロック
・露出計関連

この3つが大部分を占めるのではないかと思います。
今回、お預かりしているOM-1は
露出計が全く動きません。
加えて、1/1000は開いておらず1/500も画面端では
閉じてしまっているようです。
さらにフラッシュ接点に問題があるようで
フラッシュを接続しても全く光りません。

以前もここで書いた気がしますが
OM-1の電池室のマイナス端子を留めているネジは
一部の生産時期のものには絶縁のため樹脂製ネジが使われています。
(他の生産時期のものは絶縁体をネジに挟んでいる)
樹脂製ネジですから当然、耐久性はそんなに高くはなく
経年劣化で折れてしまうのですね。
これでマイナス側の接触不良あるいは短絡が起こり
露出不動となります。
上の写真のペーパーに上に小さく見えるのが折れたネジですね。
このネジがまた特殊なサイズで現在発売されていないのです。
このサイズのネジを切るダイスを使って
同じサイズのネジを作って代用します。

樹脂ネジの折れている個体は電池室のマイナス端子が
グラグラになっていますのですぐわかります。
これ以外にもOM-1は露出計が不安定だったり
露出計ONにしても針が下がったままなかなか上がってこないとか
露出計関連のトラブルが多いです。

ところで、OM-1だけではないですが
この時代のカメラ内蔵露出計の多くは電圧の影響を直接受けます。
回路的には現在の1.5Vで動作させても何も問題ないですが
本来は1.3Vの水銀電池で設定されている露出計を
1.5Vで動かすとOM-1の場合は約1.5段ほどアンダーになります。
(CDS等は本来の状態だとして)
ネガなら何とかいけますが1.5段アンダーはちょっと大きいですね。
今回はご依頼者様と相談の上、
1.5Vで正しい値が得られるように調整いたします。

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ニコンFのカメラ修理

一昨日の雪は積もりましたね~
お店の前の道路は北向きで
この季節、ほとんど日が当たらないこともあり
残った雪が凍りついています。
そんなところもまだまだ多いと思うので
皆さま外出の際には本当に足元にお気をつけください!
でも前回の大雪(4年前だったかな?)に比べれば
全然マシだったような気がします。

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
今回、お預かりの「F」には
フォトミックFTNファインダーが装着されています。
ご存知の方が多いとは思いますが
「フォトミックファインダー」というのは
露出計が内蔵されたファインダーです。
これ以外のアイレベルファインダーやウエストレベルファインダーでは
露出計は装備されません。
そのフォトミックファインダーも4種類存在しています。

・フォトミックファインダー(外光式)
・フォトミックTファインダー(TTL方式、平均測光)
・フォトミックTNファインダー(TTL方式、中央部重点測光)
・フォトミックFTNファインダー
(TNファインダーにレンズ開放値セットが半自動化されたもの)

FTNファインダーはニコン特有の
いわゆる「ガチャガチャ」が装備されたということですね。
少々注意が必要なのがこのFTNファインダーから
ボディに取り付けるためのツメの形式が少々変わりました。
そのため対策をしていないとフォトミックFTNファインダーは
取り付けることができません。
(Nikonの銘板の幅が異なるためツメがかかりません)

シルバーボディに黒のFTNファインダー
カッコ良いですね!ちょっと渋い組み合わせだと思います。
(レンズは当店のテスト用レンズ)

各部点検整備一式でのご依頼ですが
「F」定番のスローガバナー固着が起きており
スローシャッター時にはシャッターが開きっぱなしに
なってしまいます。
フォトミックファインダーについては
今回のお預かり品は調子良いのですが
抵抗の劣化が起きているものは基本的に修理不能です。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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キヤノンEFのカメラ修理

1963年の今日、1月21日に
「キユーピー3分クッキング」がスタートしたそうです。
「キユーピー」の「ユ」も「ュ」ではなく「ユ」なのですね。
「キヤノン」の「ヤ」と一緒ですね。
ちょっと気になって調べてみると
他にも「富士フイルム」、「シヤチハタ」、「オンキヨー」、「ジヤトコ」等々
読みは小文字なのに大文字を使う企業が結構ありますね。

さてさて

昨日はニコンの「FE」でしたが
今日はキヤノンの「EF」です。
いわゆるキヤノンFシリーズの一員ですが
少々異端児的なポジションのカメラです。
この時期のキヤノン機としては
唯一の縦走り金属羽根シャッターを採用しています。
シャッターユニットはおなじみの「コパルスクエア」です。
ただし、EFは低速時のスローガバナを変更し
「スローガバナ+電子制御」で30秒までのシャッター速度を搭載し
さらに30秒までで「シャッター速度優先AE」が使えるようになっています。
後に出るハイブリッドシャッターに近い構造ですね。
発売開始は1973年です。

お預かりしているEFは先述した
電子制御の1秒以上のシャッター速度で
シャッターが開きっぱなしになって固まってしまいます。
EFではよく見受けられるトラブルです。
電子制御部が原因と考えてしまいがちですが
おそらく機械部分のスローガバナーが固着しているものと思われます。
純機械式の1/2までは勢いもあって何とかシャッターは切れるのですが
1秒以上で完全にシャッターが止まってから
スローガバナが駆動しようとすると動かないようです。
古い油や汚れで動きが悪くなっているということですね。

EFはその端正なスタイリングもあって
現在でも根強い人気のあるカメラです。
こうしてみてもカッコ良いですよね。
現状チェックがある程度完了したので
これから本格的に分解を始め
各部点検整備一式を行います。

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ニコンFEのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「大寒」ですね。
ここ数日はそれほどでもないですが
来週はかなり冷え込みそうです。
月曜日午後は関東も雪が降るかも。。。
暦どおり来月始めまでが寒さのピークとなりそうです。
。。。でも今のところ去年ほど寒さを感じないのは気のせいかな。。。

さてさて

本日はニコンFEのカメラ修理を行っています。
当ブログ登場回数の非常に多い人気のカメラです。
ニコン機の中では適度にコンパクトで
絞り優先オートも搭載し使いやすい
。。。というのが人気の秘密でしょうか。。。
個人的にはFE系の指針を二つ持つ露出計が
(ひとつは現在設定のSSを表示する)
非常に使いやすいと思います。
もちろんAiレンズ使用時には絞り値もファインダー内で
確認できるので絞り優先AE機としても魅力ですが
マニュアル機としても非常に使いやすいと思います。
発売開始は1978年、当時のキャッチフレーズは
「シンプル・ニコン」でした。

今回、お預かりしているFEは
ご依頼者様のご実家に昔からあったカメラだそうです。
それを引き継いで使われてたそうなのですが
ここのところはずっとしまったままだったそうです。
今回、改めてまた使ってみたいとのことで
各部点検整備一式のご依頼です。
露出計、オートに少々ズレが出てきていますが
動きそのものはそれほど悪くありません。
FEは電子制御シャッターだということで
敬遠されることも多いようですが
FEの場合、電子基板関連のトラブルはかなり少ないです。
確かにこれからさらに年数を重ねていくとわからない部分はございますが。。。
モルトはさすがに全滅で、ファインダーやミラーにかなり
汚れやカビが付着しています。
加えてこれはFEではあまり見かけない症状ですが
プリズム腐食が発生しています。大きな丸い腐食が1箇所だけなのですが
場所が悪くファインダー視野内のほぼ真ん中です。。。
スクリーンもかなりキズが入ってしまっています。

今回は中古ではございますが
キレイなプリズムとスクリーンを無事に確保することができたので
プリズムとスクリーンは交換で対処していきます。
マニュアルフォーカスの一眼レフはやはりファインダーの見え方は
非常に大事ですよね。
まずは分解をさらに進めて
シャッターユニット及び周辺の整備から取り掛かります。

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ミノルタフレックスのカメラ修理

今日は「のど自慢の日」だそうですよ。
1946(昭和21)年のこの日にNHKラジオで
「のど自慢素人音楽会」が放送開始になったそうです。
そういえば、カラオケ行ってないですなぁ。。。
数年前は毎週ひとりで4時間くらいは行っていたのに。。。
たまには何も気を使わずに思い切り歌いたいですね!
ストレス発散にもなりますよ。

さてさて

本日は「ミノルタフレックス」のカメラ修理を行っています。
ミノルタフレックスじゃ1937年発売開始で
国産二眼レフの原点といってよいカメラだと思います。
カメラといえばドイツ製が当たり前の時代に
レンズもシャッターも国産でまかないミノルタ(当時はまだ千代田光学)の
技術の高さをしらしめたモデルでもあります。
国産最初期の二眼レフですが機能はなかなか凝っていて
フィルム装填には赤窓を使いますが
その後の巻上げは自動巻き止めされます。
二重露光防止装置も装備されています。
シャッターユニットはクラウンⅡ
レンズはプロマーアナスチグマット75mmF3.5を搭載します。

今回お預かりしているミノルタフレックスは
シャッターは動作しているのですが
なぜかバルブのみ不調で
シャッターレバーを押すとそのまま普通に切れてしまいます。
他、シャッター羽根、絞り羽根には若干の粘りがあり
ファインダーミラーはいつものごとくクモリが酷いです。
レンズは以前に清掃されているのか
拭きキズ、カビ跡は若干あるものの非常にキレイです。

チヨコークラウンⅡも基本的にはコンパータイプのシャッターユニットです。
まずはバルブが何故効かないのか動きを検証しています。
光があたると青く見えるシャッター羽根が何ともカッコ良いですね。
バルブ時にチャージリングを途中で止めるツメは
作動しているのですが突き出し量が少ないのか
ツメが磨耗しているのかチャージリングの切り欠きに
ひっかからず素通りしてしまいます。
対策を考えながらまずはシャッターユニットの整備を行います。

ところで、上の写真はミノルタフレックスの背面にある
簡易露出表ですが基準となる感度がDIN表示のみですね。
それも18/10° DINということはISO/ASAでいうと50あたりですかね
これも時代を感じさせます。

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