月別アーカイブ: 2022年7月

ミノルタX-700のカメラ修理

今日は「梅干の日」だそうですよ。
日付はこの頃に新物の梅干が食べられることからだそうです。
また、梅干は健康に良く、
「梅干しを食べると難が去る」と昔から言われてきたことから
「なん(7)がさ(3)る(0)」の語呂合わせでもあるそうです。
この日の卯の刻(午前6時から8時)に
その年の恵方に向かって食べると気が高まり精気がみなぎるとされています…
こんなところにも「恵方」が…
残念ながらもう時間が過ぎてしまいましたねぇ(笑
子供の頃は大の苦手だった「梅干し」ですが
いつの頃からか普通に食べられるようになっていました。
今でも大好きってほどではありませんが…
でも梅干しの入ったおむすびは好きで良く食べてますねぇ…
それに焼酎お湯割りに梅干しは欠かせないですね!
言われてみれば焼酎用とごはん用に
結構梅干し買ってますね…
梅干しは銀シャリが進みます…
昔はばあさんが家で梅干しも作ってたなぁ…
めちゃくちゃ酸っぱかったけど病みつきになるのですよねぇ
こんなこと考えているだけで何だか口が梅干しモードになってきました(笑

さてさて

本日は「ミノルタX-700」のカメラ修理を行っています。
Xシリーズとしては後期に当たるモデルで
1981年発売のカメラです。
中堅クラスのカメラですが
発売以来長らくミノルタマニュアルフォーカス一眼レフカメラの
頂点に君臨したモデルで
オートフォーカスのαシリーズが主力になっても存在を続け
約18年間生産が続けられたロングセラー機です。
Xシリーズとしては最後に新設計されたフレームを持ち
X3桁シリーズとしても最上級のカメラです。
国内向けに登場した最初のモデルは
AEロックがないタイプでしたが
発売年の秋には海外モデルと同じく
AEロック付きに切り替えられています。
AEロック付きのX-700は「ニューX-700」とされて
区別される場合もあります。
ちなみに「ニュー」にはシルバーの設定がなかったので
あまり数は多くはありませんがシルバーのX-700は
AEロックのないタイプです。
ブラックが「ニュー」、シルバーが従来機のままで
併売されていた期間もあるようです。
以前の同じクラスともいえる「XD」あたりと比べると
外装はプラスチックともなりましたし
巻上の滑らかさは「XD」や「XE」に比べると
少し劣ると感じる部分もありますが
動作の安定性は圧倒していますし
お得意のアキュートマットスクリーンで
ファインダーのキレの良さは相変わらずの絶品です。
使い心地もミノルタらしい高品位さだと思います。
マニュアル露出、絞り優先オートに加えて
プログラムオ―トも備えており
初心者からハイアマチュアまで
幅広い層のニーズに応えられるカメラだと思います。

お預かりしているX-700はかなり長い間
使われずに仕舞い込まれていたものかと思われます。
フィルム室のモルトは劣化して全滅で
ファインダを除くとスクリーン上にモルト屑が
散乱していて無残な状況です。
さらに電池を入れて電源をオンにしても
電源が全く入りません。
X-700は機械制御シャッターになるSSもないので
シャターは全く切れません。
おそらく電池室裏周辺の配線やハンダが原因だとは思われますが
こういうときに少々心配なのは
電源を復活させないと制御系トラブルが
あるがどうかがわからない…という点ですねぇ…
X-700はXDあたりと比較すると
電気回路関連のトラブルは非常に少なく
確率としては高くはないのですが
それでもSSやオート制御系回路にトラブルを抱えていると
修理不能になる可能性が高いです。


まだ上カバーを外しただけの段階ですが
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
妙な分解品とかではないので
電源周りのしゅうりをしっかり行えば
あとは清掃・調整で問題ない状態になるのではないかと思います。
80年代のカメラなので見ての通り
フレキでぎっしり覆われています。
整備をするにはこれを外していかなければいけないのですが
非常に神経を使う作業となります。
これから集中して取り掛かっていこうと思います。

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コニカFTAのカメラ修理

今日は「菜っ葉の日」だそうですよ。
「な(7)っ(2)ぱ(8)」(菜っ葉)と読む語呂合わせからですね。
私の生まれ育った実家では
「菜っ葉」といえば広島菜のお漬物のことで
毎食のちゃぶ台の隅に必ず置かれていました。
ご飯がめちゃくちゃ進むのですよねぇ。。。
おかずが足りなくなった時や
「もう少しお米食べたい!」ってときに重宝しますし
シンプルにご飯にお茶をかけただけの
お茶漬けにめちゃくちゃ合うのです。。。
こっち(関東)だと広島菜は気軽に入手できないので
野沢菜で代用します!
元々お米大好きなので「菜っ葉」だけで
ガツガツお米食べたいと無性に思うこともあるのですが
今の私に糖質は敵なので
ここしばらくはガマンしています。。。(苦笑)
でもたまにはいいですよねぇ…
明日の朝食あたりで実行しようかな…

さてさて

本日は「コニカFTA」のカメラ修理を行っています。
コニカFTAは1968年に発売開始となったカメラです。
レンズマウントは前モデルのオートレックスから採用されている
コニカマウントⅡ(ARマウント)です。
オートレックスと同じく
コニカがレンズ固定式カメラで得意としていた
指針抑え込み式のシャッタスピード優先オートを
一眼レフにも搭載したカメラです。
シャッターユニットはいろんなカメラに搭載されて
実績十分で耐久性の高いコパルスクエアSです。
当初発売されたFTAは露出計の電源スイッチが
上カバー背面に配置されていますが
1970年にマイナーチェンジされたニューFTAでは
電源SWはレリーズボタン連動に変更されています。
今回のFTAは背面に電源SWのない
ニューFTAとなります。

お預かりしているFTAはまずシャッターが切れません。
もちろん巻上レバーもロックしたままの状態です。
シャッター羽根の位置から判断するとチャージはされていると思われます。
このままでは状況が全く掴めないので
まずは一度、強制的にシャッターが切れないか
底面から少々細工を仕掛けます。
そうするととりあえず一度シャッターは切れましたが
今度はミラーアップしたまま(シャッターは走行完了で閉じている)で
固着してしまいました。
その状態で巻き上げようとすると巻上完了すると同時に
シャッターが切れてしまいます。
ミラーが上がったままになっているため
チャージロックができない状況かと思われます。
それでもここまでの一連の動きの中で
動作不良を起こしていると思われる箇所は
大体想像がつきました。
(たまに予想外のこともありますが…)
ある程度予想が付いた状態で分解に取り掛かるのと
まるで何もわからない状態で闇雲にバラシていくのでは
アプローチとその後の対応が全く変わってきますので
本格的にバラす前にできるだけ状況は把握しておきたいものです。

それではこれから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
ちなみに画像でわかる通り今回のFTAは精悍なブラックです。
外装の状態は非常に良くキレイな個体です。
これで快適に動作するようになれば
持って歩くだけでもワクワクするカメラになりそうですね
ちなみにFTAの修理の際は毎回書きますが
接眼レンズのクモリはもはや持病です。
今回のFTAもそれなりに曇っています。
単に汚れて曇っているわけではなく
レンズコーティングの変質によって曇るので
通常の清掃では全く改善できません。
いずれにしても完全にはクモリは除去できませんが
できる限りの処置である程度はクリアにしていきたいと思います。
その前にまずはシャッターチャージ部、ミラー駆動部
巻上機構部の一連の動作部を整備していきます。

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ペンタックスKMのカメラ修理

今日は「スイカの日」らしいですよ。
真夏のあっつい日に冷えたスイカは最高のご馳走ですねぇ
日付はスイカの縞模様を綱に見立てて
「な(7)つのつ(2)な(7)」(夏の綱)と読む語呂合わせからだそうです。
でも夏の果物といえば桃を買うことはあっても
スイカは長らく口にした覚えがないなぁ…
子供の頃は夏の果物と言えば定番だったし
海でスイカ割りもやったなぁ。。。
山のキャンプとかだと
網に包んで渓流で冷やすとまた一段と美味しい気がするのですよねぇ
だけどおっさんのひとり暮らしでは
丸のスイカ買ってもとてもじゃないけど食べきれないし
カットしてあるスイカも何だか割高で手が伸びないのでですよねぇ(笑
とりあえずコンビニでスイカバーでも買って食べるかな…

さてさて

本日は「ペンタックスKM」のカメラ修理を行っています。
「ペンタックスKシリーズ」は
それまでペンタックスが採用していた
ユニバーサルマウント「M42マウント」と決別し
新規のバヨネット式のKマウントを採用した一眼レフカメラのシリーズです。
1975年6月に「K2」「KX」「KM」の3機種が同時発売されました。
その末弟にあたり「KM」はKシリーズの中では
普及機的位置づけのカメラです。
上位機種でもある「KX」もM42マウントで大ヒットした「SP」系の
機構を受け継いだカメラですが
この「KM」はSPの後継機「SPF」をそのまんまKマウントに
置き換えたようなカメラです。
ファインダーを覗いてもシンプルな露出計指針が左端にあるだけの
見慣れた光景です。
電池をいない状態で指針が真ん中付近にあるのもSPFと同様です。
さらにSPFと同様にレンズキャップをすると
自動的に露出計電源がオフとなる「フォトスイッチ」まで
SPFと同様です。
正確に言うとSW的に遮断するのではなく
独立したフォトスイッチ用のCdSにレンズキャップ等で光が当たらなくなると
抵抗値が非常に大きくなり電流が流れなくなるいう仕組みです。
シャッター、巻上、露出計回路、細かい部分は多少変更されているにせよ
基本的にはSPFをそのままKマウント化したカメラです。
あ、電池だけはさすがに水銀電池ではなく
SR(LR)44に変更されています。

実績もあり熟成されている「SP系」がベースとなるカメラの為
整備性は良くそれほど致命的なトラブルを抱えている個体も少ないと思います。
ただし以前のSP同様にシャッターや巻上、ミラー駆動部は
長年の汚れや油切れによって動作不良を起こしている可能性が高く
未整備の個体はなかなかそのまま快適に使えるというわけにはいきません。
お預かりしている「KM」も
シャッターを切るとミラーアップしたままになってしまうという
よくあるトラブルを抱えてしまっています。
ミラー駆動部の動作不良もありますが
シャッター幕の動作不良も原因になっているようです。
当然のことながら高速シャッターの精度は全く出ておらず
先幕と後幕のバランスが大きく崩れてしまっているような状態です。
加えて、「SP系」の定番トラブルでもある
「プリズム腐食」も発生しています。
「Kシリーズ」になっても相変わらずプリズムの周りに
ぐるりと遮光材が貼られておりこれが加水分解を起こして
蒸着を剥がしてしまいます。
ここはKシリーズになった際に変更してほしかったポイントですねぇ

これからミラーボックスも分離して
本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
もちろんSPF同様、開放測光なので
絞込測光の「SP」に比べると配線も多く
それなりに分解に手はかかりますが
それでも整備性は悪くないほうです。
あちらこちらで汚れによる動作不良が起きているような状態なので
ひとつひとつ丁寧に清掃整備を行っていきます。

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ミノルタXDのカメラ修理

今日は「親子の日」だそうですよ。
日付は5月の第2日曜日が「母の日」、
6月の第3日曜日が「父の日」であることから
翌月の7月の第4日曜日としたものだそうです。
私はわけあって1歳にもならない頃から
じいさんばあさんの家で育てられたので
親と言えばじいさんばあさんなのですが
じいさんが亡くなって27年
ばあさんが亡くなって7年
いつのまにか結構な時間が経ってしまいました
3人で暮らしていた頃が懐かしいですねぇ
今日の「親子の日」は親と子の関係を見つめて
生をうけたことを感謝できる社会を築くことが目的なのだそうです。
もう感謝しようにも残念ながら親孝行もできないですねぇ
私が10代の頃なんて苦労ばかり掛けてしまったような気がします。
とりあえずお盆には墓掃除にでも行ってきましょう

さてさて

本日は「ミノルタXD」のカメラ修理を行っています。
1977年発売の世界初の両優先AE搭載機です。
(絞り優先AE、シャッタースピード優先AE)
もちろんマニュアル露出も可能です。
当時の最大のセールスポイントはその両優先AEだったと思いますが
今となっては「XD」はミノルタらしい質感の高さと使い心地
そしてその端正なスタイリングで
現在でも非常に人気の高いカメラです。
ただし、現行モデルだった頃から
電気関係にトラブルの多いカメラとしても有名です。
現存している個体では比較的電気関係のトラブルは
既に少ないとは思いますが
それでもやはり修理不能なほどの
電気トラブルを抱えている個体もそれなりに存在します。
トラブルもなく本来の姿の「XD」であれば
滑らかな巻上、上品なシャッター音はもちろん
ミノルタお得意のアキュートマットスクリーン使用の
明るくてキレの良いファインダーで
快適なマニュアルフォーカスを楽しめると思います。

お預かりしている「XD」は致命的な大きなトラブルはないものの
いろいろチェックしていくと
それなりに定番於トラブルを抱え込んでいます。
まず露出計が少々不安定です。
それにともなってオート露出も不安定になっています。
そしてシャッター速度の精度も出ておらず
1/1000に至っては全く開かない状態です。
さらにレンズと連動する絞込レバー及び
ミラー駆動の動きも少々粘っていて
場合によってはシャッターレスポンスが悪いと感じると思います。
当然のようにモルトも全滅で
ファインダー内にも汚れが多いので
気持ちよく使うためにはやはり一通りの整備が必要な状態です。

まだ現状のチェックのみを行った段階です。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
「XD」にはシルバーとブラック2色が存在します。
涼し気なシルバーも個人的には魅力的に感じますが
この艶消しの独特のブラックが
中古市場ではかなり人気のようです。
初期のモデルは貼り革が本革でその柔らかい手触りも
魅力でしたが経年劣化で縮んでしまったり
粘りが出てしまったりと現在では本来の魅力は味わえないと思います。
耐久性にあまりに問題があったため
途中で通常の固い貼り革に変更されてしまいます。
今回のXDもいわゆる後期モデルの為
貼り革は通常の固く薄いものです。

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ヤシカエレクトロ35MCのカメラ修理

今日は「ディスコの日」だそうですよ。
ディスコブームのきっかけとなった
ジョン・トラボルタ主演の映画『サタデー・ナイト・フィーバー』が
日本で初公開された1978(昭和53)7月22日にちなんだものだそうです。
ディスコかぁ。。。懐かしいですねぇ
私が夜遊びし始めた頃に
当時の広島・新天地に宝塚会館って映画館の入ったビルがあって
そこに「コートダジュール」ってディスコがあってよく行きました…
まだ広島に「マハラジャ」や「キンクイ」が出店する前の話ですね
もうおぼろげにしか思い出せないのだけど
まぁ毎日何も考えずに楽しく過ごしてましたねぇ。。。(笑

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35MC」のカメラ修理を行っています。
この「NC」ハーフカメラ並みにコンパクトなかわいいカメラですが
従来のエレクトロ35シリーズの中では少々異端児的モデルです。
エレクトロ35といえば
「ろうそく1本の光でも写る」カメラを目指したシリーズなので
大口径レンズ装備がセールスポイントの一つで
通常のエレクトロ35はF1.7クラスの大口径レンズを装備し
距離計も搭載されています。
しかしながら今回の「MC」の搭載レンズは
ヤシノンDX40mmF2.8レンズでピント合わせも目測です。
コニカC35登場以降、持ち歩きに便利な
コンパクトカメラがヒットしていたこともあり
エレクトロ35にもよりコンパクトなモデルが必要だったのでしょうね
その後、エレクトロ35シリーズの本流も
「GL」~「GX」と小型化されては行きますが
「MC」のコンパクトさは群を抜いています。
それでもしっかりコパル電子制御シャッターで
絞り優先AE機なのです。そのあたりはエレクトロらしいですね

お預かりしている「MC」は
外装もキレイでレンズのコンディションもまずまずです。
しかしながら自慢のコパルEJシャッターが
上手く制御できないようで
明るさ絞り設定に関わらず
シャッターがほぼ開きっぱなしになったかと思えば
一定の速度でしか切れなくなったりしています。
開いたままにになる症状は
シャッター羽根駆動部の動作不良かと思われますが
制御が一定速でしかできないのは電子制御側に
問題があるのではないかと思われます。
今回はご依頼者様から部品取り用の個体も
ご提供いただいているので
いいとこどりしながら
正常に動作する1台に仕上げていこうかと思います。

こうしてみると小さなボディに
上手く何もかも組み込まれているものですねぇ
さすがに整備性はあまりよろしくはないですが…
しかしながら35mm判でこの小ささは素晴らしいです。
実はこの小ささとルックスの良さに惚れて
個人的にも一時期使っていたことがあるカメラです。
目測ピントはどうしても慣れを必要としますが
ネガフィルムを入れて気軽に撮るには
非常に良いカメラでした。
精悍なブラックボディも良いですが
ヤシカらしいギンギンギラギラのシルバーが
個人的には好みです。

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ミノルタXEのカメラ修理

今日は「ハンバーガーの日」だそうですよ。
1971(昭和46)年のこの日に
東京・銀座の三越デパート1階に
「マクドナルド」の日本1号店が開店したことに由来しています。
開店当日、1万人以上の客が詰めかけ
1日で100万円以上の売り上げを記録したそうです。
「ハンバーガー」は1個80円だったそうです。
マックのハンバーガー美味しいですよねぇ
そりゃ良いお店に行けばもっと美味しいハンバーガーが
あることも知ってはいますが
コスパを考えたらマックのハンバーガーは十分に美味しいと思います。
ハンバーガーもそうですが
マックのカリカリのポテトがたまに無性に食べたくなるのですよねぇ
サラリーマン時代には外回り中の昼飯に
マックを多用していた時期もありましたが
その頃はビッグマックのセットにポテトLで
さらに単品で無印のハンバーガー足したりしていたなぁ…
最近は普通のチーズバーガーでも少しボリューミー過ぎるほどで
とても以前のようには食べられなくなりました(苦笑)
それでもたまに食べたくなってマックに立ち寄るのですよねぇ
ちょっと前までは今は亡き「クォーターパウンダー」が
2008年の発売開始以来ずっと大好物でしたが…
これも今となってはもし現存しててもしんどいのだろうなぁ…

さてさて

本日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
1974年発売の絞り優先オート搭載の中級機です。
前年に最初のXシリーズでフラッグシップでもある
「X-1」がデビューしていて
それに続くラインナップとなります。
「X-1」が従来の布幕横走りシャッターを
電子制御化し、さらに交換ファインダー式として
プロ仕様としたモデルなのに対して
XEはファインダーもスクリーンも固定式で
シャッターは金属羽根縦走りとなります。
このシャッターユニットがミノルタ・コパル・
エルンスト・ライツ(現ライカ)と共同開発したコパルライツシャッターで
高信頼性、抜群の使用感が特徴となりました。
このXEのボディーダイキャストをライツが利用して
同社初のAEカメラであるライカR3が誕生しています。
今現在でもその抜群の巻上フィールと
上品なシャッター音は健在で
少々大柄で重いボディではあるものの
使い心地の良さは秀逸で根強いファンも多く存在するカメラです。

お預かりしているXEはメカニカル制御シャッタである
「X」や「B」では正常にシャッターが作動するものの
電池を入れてもそれ以外の電子シャッターが正常に切れません。
巻上げてレリーズしてもシャッターは動作するものの
シャッター羽根は全く開いておらず
ミラーアップしたままになってしまいます。
電池を入れずに動作させたときと同じ動きです。
…といっても電源が入っていないわけではなく
BCは点灯していますし、露出計も一応動作しています。
テスターであたってみても基板までは電圧はきています。
この症状、XEで比較的よくあるトラブルなのですが
原因がワンパターンではなくいくつか考えられるのです。
基板内トラブルであったり、接点のトラブルで合ったり
ハンダの劣化が原因であったり…
基板内トラブルだとそうとう厄介ですが
まずは考えられる原因をひとつずつ潰していくしかありません。
加えて先程、「露出計も一応動作しています」と書いたものの
明るさに関わらずほぼ上に振り切った状態です。
これもXE定番のトラブルでASA感度盤下の
摺動抵抗に問題があると思われます。

これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
全速ミラーアップも露出計振り切りも
XEの定番トラブルですが
XEのトラブルといえば何と言っても「プリズム腐食」です。
今回はファインダーを覗いてみた限りでは
腐食は見当たりませんがそれでも油断はできません。
腐食の原因はプリズム前面とファインダー枠が接する部分に
貼ってあるモルトプレーンの加水分解が原因ですが
プリズムを降ろす際にその劣化したモルトが剥がれるのと同時に
プリズムの蒸着まで一緒に剥がれ落ちしまう場合も多く
プリズムを降ろす際には細心の注意を必要とします。
この画像を撮った後にプリズムを降ろしたのですが
今回は以前に腐食対策が行われており
プリズム前面には腐食しない材質の遮光材が貼られていました。
それでもその対策を施す前のモルトはかなり傷んでいたらしく
プリズム側の外側の塗装は一部剥がれ落ちていました。
蒸着面にまでは達していないので今のところ問題にはなりません。
気休め程度かもしれませんが追加で対策を行っておきます。
ちなみにもはやXEのキレイなプリズムは入手困難な為
当店ではXEのプリズム交換は既に行っておりません。

まずはこれからミラーアップの原因となりそうな部分を
ひとつひとつチェックしていきます。

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キヤノンFTのカメラ修理

今日は「海の日」で祝日ですね。
海の日そのものが比較的新しい祝日ですが
もともとは「海の記念日」と呼び名で7月20日に制定されていました。
これが1995(平成7)年に「国民の祝日」として
7月20日が「海の日」に制定され、翌1996(平成8)年から実施されます
さらに、2003(平成15)年の祝日法改正(ハッピーマンデー制度)により
日付が7月の第3月曜日となっているのですね。
平年だとこの頃がちょうど梅雨明けの時期に当たり
小中高校では21日から夏休みになるところが多く
まさに本格的夏の幕開けとなる時期ですねぇ
さすがにこの歳になると真夏は暑いだけで
正直なところ本当にイヤなのですが…(汗
あぁ早く涼しい秋が来ないかなぁ…(笑

さてさて

本日は「キヤノンFT」のカメラ修理を行っています。
外光式露出計だった「FX」からTTL測光へと進化し
(TTL測光自体はFTの前にペリックスで実現しています)
この時代のキヤノンお得意のQL(クイックローディング)を
組み込んだカメラです。
通常のTTL測光機と比べて変わっているのが
受光体(CdS)の配置で
よりフィルム面と同様の環境で測光するために
ファインダースクリーンの上部に配置する
コンデンサレンズの内部にハーフミラーを組込み
コンデンサレンズの背後に配置されるCdSに光を送っています。
(通常のTTL測光機は接眼レンズの周辺に
CdSを配置します。)
この構造の為、測光は視野内中心12%の
中央部分測光となります。
この測光方式は後のF-1にも受け継がれます。
測光の理屈が把握できていると
この時代の主流である中央部重点測光より
厳密な測光ができる場合が多く
FT以降、キヤノンは中央部部分測光にこだわりを見せることになります。
シャッター機構自体は基本的にFXから引き継がれたものですが
細かい部分に変更も見られより熟成されています。

お預かりしている「FT」はちょっとレアなブラックモデルです。
シリアルナンバーが上カバー背面ではなく
FTb等と同様に上カバー上面に刻印されており
いわゆる後期モデルと思われます。
当店に修理依頼で入ってくるFTの多くが前期型で
後期型自体がちょっとめずらしのですが
実はFTは前期型と後期型で露出計回路が大きく異なります。
回路がこたなるだけではなく実際の動きにも違いがあって
FTは基本的に絞込測光なのですが
前期型は絞込レバーを押したときにだけ露出計の電源が入り
露出計指針が動きます。
後期型はその絞込レバー連動のSW機構が省略されていて
基本的に露出計連動範囲内(SS・ASAの組み合わせ次第で連動範囲外アリ)では
常に露出計に電流が流れています。
ただし絞込測光なので正しい値を示すのは
絞込レバーを押したときのみです。
通常の明るさで通常のSS・ASA設定であれば
絞込レバーを押していないと露出計指針は上に振り切った状態ですが
絞込レバーを押したときに指針が下りてくるようなイメージです。
前期型だと絞込レバーを押していないときには電源が入っていないので
レバーを押す前は指針は下に下りきっていて
レバーを押したときに上にぴょこんと上がってくるイメージです。
露出計の電源消費は微々たるものですが
後期型は電池の消耗が少しだけ早いでしょうね。

今回のFTも結構な分解品です。
その割には肝心なところには整備がされた形跡が全くありません…
シャッターの動きが非常に悪く
先幕・後幕のバランスが大きく崩れています。
そのため1/1000、1/500はシャッターが開かない状態です。
巻上にも油切れの兆候が見られます。
FX,FT,FPでは非常に心配となるプリズムは
やはりかなり腐食が進んでいて
交換プリズムの確保が非常に困難なのですが
今回は何とかキレイなプリズムを確保できているので
交換で対応します。
キヤノンFシリーズらしいアタックの効いた
歯切れの良いシャッター音が聴けるように
しっかりこれから整備していきます。

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ニコンF2フォトミックAのカメラ修理

今日は「虹の日」だそうですよ。
日付は「なな(7)いろ(16)」(七色)と読む語呂合わせと
梅雨明けのこの時期に
空に大きな虹が出ることが多いことからだそうです。
関東地方の梅雨は6月末に明けてしまいましたが
ここのところ梅雨末期のような天気が続いているので
雨上がりに虹が見られるかもしれませんね。
私も近年、虹を見た覚えがないなぁ…
確かにこの時期は大きな虹がかかることが多いですし
二重にかかる虹が見られることが
多いのもこの季節ですね!
そっか…店に籠っていることが多いから
ここしばらく虹を見ることがないのだな…
確かにサラリーマン時代に外回りしているときには
雨上がりの午後に虹を無ることが多かった気が…
滝にかかる虹とか見に行きたいですねぇ~

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミックA」のカメラ修理を行っています。
フラッグシップ機であるニコンF2のボディに
露出計内蔵のフォトミックファインダーを組み合わせたモデルですが
「フォトミックA」の「A」は「Ai方式」の頭文字で
その名の通りAiニッコールレンズと連動して
露出計が動作します。
Ai連動爪を格納すればそれ以前の「非Aiニッコールレンズ」の
搭載も可能ですが当然ながら露出計は連動しません。
基本的には無印の「フォトミックファインダー」をベースとしており
露出計も指針式で受光体もCdSです。
ただAi対応になったことによりファインダー内絞り値は
Aiレンズにはレンズ側に刻印されている直読用の
絞り値をミラーで反射して表示します。
この部分に関してはファインダー内の絞り表示盤を表示していた
非Aiのフォトミックファインダーの方が文字が大きくて見やすいです。
Aiの絞り表示はやはり連動爪の陰で(光を通すため穴は開いていても)
少し見えにくい(F5.6周辺)部分もあります。

F2フォトミック系といえばFと異なり電池室がボディ側に
移動したことでファインダーはスタイリッシュになり
「頭でっかち感」は随分なくなったのですが
(それでもいい意味で武骨ですが)
その電池室のマイナス端子基部の樹脂部分が折れてしまう個体が多く
ゆるぎない堅牢さがセールスポイントのF一桁機としては
めずらしくウィークポイントなのですが
今回お預かりの個体はそこの部分は大丈夫で
ファインダー内の汚れはそれなりにあるものの
露出計も精度はともかく一通り動作しています。
ただ本体側のミラー駆動部に問題を抱えていて
シャッターをレリーズするとかなり高い確率で
ミラーが上がる途中で止まってしまいます。
当然ながらシャッターは切れません。
レンズを外してミラーを指で少し押してやると
ミラーは上がり切り連動してシャッターは切れます。
あるいは絞込プレビューボタンを何度か押してやると
それがミラーを後押しすることになり
これでシャッターが切れます。
最初はレンズが装着されて絞込レバーに負荷が少しかかると
アップできないのかと思いましたが
レンズを外して負荷のない状態でもミラーは途中で止まってしまいます。
根本的にミラー駆動部の動作不良が起きてしまっているようです。

まだ分解に取り掛かったばかりの段階です。
これからミラーボックスを降ろして
ミラー駆動部の動作確認を行いつつ
整備を行っていきます。
シャッターは一通り動作はしていますが
スローガバナに若干の粘りがあることと
やはり高速シャッターの精度は出ていないので
幕軸清掃や巻上機構の清掃整備を行って
微調整で精度を出していきます。
ボディ側が終わったらファインダー部の清掃整備も行います。
ファインダー内は内部モルトも結構使われており
モルトが劣化したままだとプリズム腐食の原因にもなるので
清掃を行いつつモルトも全て交換します。
F2なのでショック品や粗悪な分解品でもない限り
キチンと整備すればしっかり精度も出て
安心して使える状態になります。
今回もしっかり仕上げていきます。

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コニカⅡB-mのカメラ修理

今日は「ファミコンの日」だそうですよ。
1983(昭和58)年のこの日に
任天堂から家庭用ビデオゲーム機
「ファミリーコンピュータ」が発売されています。
懐かしいですが…実は私、世代ど真ん中の割には
ファミコン持ってなかったのですよねぇ
発売時には中学生ですが
この頃は部活に一生懸命だったし
高校になるとバンドや外で遊ぶことに一生懸命になり
あまりゲームに縁がなかったのですよねぇ
それ以前のもっと昔には
アーケードのインベーダーやギャラクシアン
家庭用のブロック崩しなんかには夢中だったのですが…
で、再び家庭用のゲーム機を手に入れたのは
社会人になってしばらくたった20代前半の頃の
「プレイステーション」だったので
ファミコンにはあまり馴染みがないのです…
まわりには夢中でやってる友達もたくさんいましたが
その頃から超マイペースなのであまり興味はなかったかなぁ…
でも友達の家とかで見かけることは多かったので
やはり懐かしいですねぇ

さてさて

本日は「コニカⅡB-m」のカメラ修理を行っています。
一般向けコニカブランドとしては初のカメラとなる
コニカⅠの後継機、コニカⅡの派生モデルです。
ベースとなる「コニカⅡ」の発売が1951年で
「ⅡBーm」の発売が1957年です。
同年にはさらに後継機となる「コニカⅢ」も発売されているので
「Ⅱ」の系譜としては末期にあたります。
「Ⅱ」をベースにいくつかの機能が簡略化されたモデルです
「Ⅱ」との違いはタイム露出ダイヤルを廃止し
レンズの沈胴式を省略し(といってもわずかに沈胴するだけですが…)
搭載レンズが50/2.8から45mmF3.5に変更されています。
シャッターユニットはコニラピッドSから
セイコーシャMXに変更されています。
それほど大きな変更はありません。
巻き止め機構に二重露光防止機構はありますが
セルフコッキングの搭載は次世代の「Ⅲ」からです。
巻上ノブでのフィルム巻上とは別に
シャッターチャージはレンズ鏡胴上のチャージレバーを操作して行います。
レリーズはボディ上面のレリーズボタンで行い
ノブ巻上を行っていないと押すことはできません。
チャージ動作だけが少し手間ですが
慣れるとそれほど手間とは感じなくなりますし
手順通り操作を行えば意図しない多重露光や
未露光コマを作ってしまうこともありません。

お預かりしている「ⅡB-m」は
一応一通り動作はしています。
しかしながら随分使われないまま仕舞い込まれていたようで
レンズ、ファインダーにはかなりのカビが発生し
シャッター羽根、絞り羽根には粘りが出ています。
レンズシャッター機の修理の時はいつも書きますが
粘っているあるいは固着してる状態で
シャッターや絞りを動かしていると
羽根自体が破損する可能性が高いので
少しでも粘りが見られるようなら
早急に整備に出していただきたいと思います。

カメラとしてはシンプルな構造ですが
非常にしっかり造られたカメラです。
外装の質感も高く持ってるだけでも満足感の高いカメラです。
レンズやファインダーのカビは
それほど深く浸食しているものはなく
入念な清掃で全く問題なくクリアになりました。
もちろんシャッターの動きも非常に快調になりました。
安心して使っていただける状態に仕上げられそうです。

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オリンパスXAのカメラ修理

今日は「ひまわりの日」だそうですよ。
ただしこの「ひまわり」は正確にいうと
「気象衛星ひまわり」のことで
1977(昭和52)年のこの日に
日本初の静止気象衛星「ひまわり1号」が
アメリカのケネディ宇宙センターから打ち上げられたことに由来しています。
「ひまわり2号」以降は
鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられています。
現在運用されている「ひまわり」は
2014(平成26)年10月7日に打ち上げられた「ひまわり8号」で
2015(平成27)年7月7日より運用されているそうです。
また、2016(平成28)年11月2日に「ひまわり9号」がすでに打ち上げられており、今年から運用を開始する予定なのだそうです。
天気予報で「気象衛星ひまわり」の名前は
当たり前のように聞きますものね。
しかし「ひまわり9号」は打ち上げれてもう6年も経つのに
まだ運用を待っている状態なのですねぇ
何だか待ちくたびれていそうでちょっとお気の毒です(笑

さてさて

本日は「オリンパスXA」のカメラ修理を行っています。
1979年に発売されたコンパクトカメラです。
クラムシェルとも呼ばれる
スライド式のレンズバリアーを設けることで
レンズキャップを不要にするという画期的なデザインで
XA以降、同様のデザインのカメラがたくさん発売されます。
このXAがいわゆる「初代」のXAですが
この後、XA1、XA2、XA3、XA4と後継機種も発売されます。
一連のXAシリーズの中でこの初代XAのみが
連動式の距離計を搭載し、他のXAは目測ピントとなっています。
ハーフカメラ並みのコンパクトなボディに
Fズイコー35mmF2.8レンズを搭載した
絞り優先オート露出専用機です。
またシャッターボタンがタッチセンサーとなっており
軽く押すように触れるとシャッターが切れる
独特のフィーリングとなっています。

今回お預かりしている「XA」は
シャッターが切れない状態ということで
お預かりしています。
バッテリーチェックは動作しているので
電源自体は入る状態だと思われます。
…となるとXAの場合は
先述したタッチセンサーのシャッターボタンの接触不良が
一番に疑われます。
次にソレノイド(電磁石)の吸着不良・固着といったところですが
結果から言うと今回は両箇所共に問題がある状態でした。
XAのシャッター周りのトラブルは
それ以外にもいろんなパターンで起きている場合があり
いつもなかなか苦労させられる印象です。

画像は作業が一通り完了した状態でのものです。
シャッター周りの修理に加え
シャッター羽根・絞り羽根の清掃調整
レンズ清掃、電気接点の清掃調整
ファインダー清掃、距離計調整、モルト交換等々
一通りの整備を行っています。
画像ではA11フラッシュが装着されていて
こちらには特に問題はないのですが
何か問題がある場合でもフラッシュの修理は
当店では行っておりません。

少々余談ですが
XAのファインダー内露出計表示が
大幅にオーバー表示になっている症状が
定番のトラブルとして知られていますが
若干の調整はできますが
基本的にそのトラブルはCdSの交換が必様となり
正常なCdSは入手困難なため
その部分の修理は基本的には不可能となります。
今回の個体はめずらしくそこに関してはほぼ問題がありません。
またファインダー内表示と実際のオート露出は
まったく連動しておらずオート露出は独立して
調整が可能です。
ファイインダー内表示が大幅にオーバーでも
実際のオートは正しい個体が多いのは
ここが全く連動していないためです。

結構な電子制御カメラの為
今となってはできる修理・整備にいろいろ制限はありますが
この大きさで距離計搭載、絞り優先AE搭載のカメラは
他にはなかなかありません
そのスタイリッシュなデザインも合わせて
非常に魅力的なカメラだと思います。

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