今日は5月30日ということで
「ゴミゼロ(530)の日」ということです。
さらに「掃除機の日」でもあるみたいです。
掃除はキライではないのですが
取り掛かると徹底的にやりたくなるタイプで
時間がかかってしまってしかたありません(苦笑)
大雑把に最低限の掃除をしておく。。。というのがちょっと苦手です。
「徹底的にできないのならまた今度にしよう。。。」
なんてことになりがちなので
できるだけ部分的にでも
こまめに掃除をするように気をつけています。
さてさて
本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
S、S2、S3と続いたアサヒペンタックスSシリーズの末裔ですね。
SVのあとはSPとなって露出計も装備され
内部構造もかなり変更されているので
S~SVまででひとつのシリーズと考えて良いかと思います。
SVの「V」はセルフタイマーを表しています。
ドイツ語でセルフタイマーを意味するVoraufwerkの頭文字だそうです。
この時代のレンズシャッター機等にも
セルフタイマーのレバー部に「V」と書かれているカメラも多いですね。
この「SV」のセルフタイマー、ちょっと変わったところに付いていて
操作は巻き戻しクランクの下にダイヤルが付いています。
これは予備知識がないと一見わからないですよね
通常、一眼レフでセルフタイマーというと
前面部左側をイメージしていまいますものね。
ペンタックスSVといえば
経年劣化によってシャッター幕の傷みが酷いものが多く
幕張替えを前提として修理見積をすることも多いのですが
今回、お預かりのSVは幕は何も問題のない状態です。
硬化しているわけでもなくしなやかな状態を保っています。
おそらく。。。なのですが最近ではなく昔の話だとは思いますが
一度、幕交換を行われているのではないかと思われます。
幕の状態は良いのですがシャッタースピードの値が
非常によろしくない状態です。
高速ではムラがある状態で、
低速ではよくあるガバナの粘りではなく設定が少しおかしいようで
スピードが速過ぎる状態です。
わかりやすいところでは1秒が0.6秒で切れてしまうような状態です。
他、フィルムカウンターの動きが少々おかしいようで
ちゃんとカウントしたりしなかったりするようです。
シャッター幕が無事で一応は動作しているので
全体をスムーズに動くようにリフレッシュした上で
調整を行ってやればかなり快適に動作するものと思われます。
市場に出回っているSVは
中身以上に外観が傷んでいるものも多いのですが
今回のSVは非常にキレイな外観を保っています。
状態の良いペンタックスS系も随分少なくなってきたような気がします。
これから本格的に分解整備に取り掛かり
各部点検整備一式を行います。
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