コニカC35のカメラ修理

今日は「ザリガニの日」だそうですよ。
1927(昭和2)年のこの日に
神奈川県の養殖業者により
アメリカ・ニューオーリンズから
アメリカザリガニが持ち込まれたことに由来しています。
アメリカザリガニは鎌倉食用蛙養殖場(現:岩瀬下関防災公園)に
食用カエル(ウシガエル)の餌として持ち帰ったもので
アメリカで出荷された際は100匹であったが
無事に日本に到着したのはわずか20匹だったそうです。
そのアメリカザリガニから養殖池から逃げ出し
その後、爆発的に広まったとされています。
1960(昭和35)年頃には九州でも確認されるほどになり
現在では沖縄を含む日本各地で確認され
国内では最もありふれたザリガニとなっています。
そのアメリカザリガニを餌として与えられた
ウシガエルもアメリカザリガニと同様に
ウシガエルも養殖場から逃げ出して、または捨てられて
日本各地に分布を広げたとされていまする。
こちらは各地の養殖場から逃げ出したようです。
アメリカザリガニ…いたるところにいましたね(笑
子供の頃には格好の遊び相手だったので
その辺のどぶ川にいるやつをよく釣って遊びました。
タコ糸に煮干しで簡単に釣れるのですよね。
いまでもそこら辺中にいるんでしょうね。
あ、そういえば比較的最近、近所の公園の池で見かけました。

さてさて

本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
「C35」にもいろいろな種類があって
当店で扱うのはフラッシュ内蔵以前の
古いタイプの「C35」です。
今回の「C35」は1971年発売の「C35E&L」です。
初代C35をベースとして距離計とセルフタイマーを
省略しよりシンプルなものとしたカメラです。
その他は初代C35とほぼ同じです。
露出がプログラムオート専用で簡単に撮れるカメラなので
目測としてより簡単に撮れる方が
キャラクター的にはあっているような気がします。
目測式となったためファインダーから
ピントリングのポジションが直読できるように
確認窓が追加されています。これは便利ですね。

「C35」のトラブルの多くは露出計に関係するものと
シャッターの粘りがほとんどなのですが
今回も電池を入れても露出計は全く動きません。
露出計連動プログラムオートで
露出不足の場合もシャッターはロックされないので
とりあえずはシャッターは切れますが
常に開放・1/30で切れてしまいます。
日中屋外であればほぼすべての写真が真っ白になるかと思われます。
シャッターは粘りもほとんどなく元気に作動していますが
フィルム室のモルトは劣化でほぼ剥がれ落ちていて
レンズやファインダーのカビ・汚れもひどい状態です。
露出計以外の部分も全体的に整備が必要な状況です。

電池室は一見キレイだったのですが
外して裏側まで確認すると
緑青が結構付着していてハンダは完全に劣化していて
配線は断線していました。でもほぼ予想通りです。
緑青は配線を伝ってCDS基部や露出計本体の端子にまで及んでいます。
各端子の磨きや清掃と配線の交換を行います。
「C35」は比較的CDSの劣化も多いカメラなのですが
今回はCDSはそれなりに働いてくれる状態のようです。
電源さえ復活すれば調整で精度は出せそうです。
シンプルな構造なこともあり
見慣れていることもありますが
整備性は極めて良好です。
整備する際のポイントも把握しているので
普通に長く使えるるように入念に作業を行っていきます。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「袋物の日」だそうですよ。
これも「母の日」に関連した記念日で
ハンドバッグなどの袋物の需要を高めることが目的だそうです。
また、「母の日」→「お袋の日」→「袋物の日」と
連想をしてもらい、「母の日」にはハンドバッグを贈る習慣を
広めることで袋物のアピールをしたいとの考えによるものだそうです。
いろいろ考えますねぇ…
女性ものに限らずバッグやかばんは生活必需品ですものね。
若い頃はいろいろ手荷物が多いのが嫌で
ポッケに財布だけ入れて出かけることも多かったのですが…(笑
バッグに関しては流行り廃りもいろいろあって
20代の頃はセカンドバッグ全盛期で私も小脇に
小さなバッグ抱えて歩いていましたね
高校生の頃は「巾着袋」が定番で
お弁当だけを小さな巾着袋に入れてそれだけで通学していました(苦笑)
中学生の頃は学校指定の白いたすきカバンで
やたらとタスキを長くして前に持ってきて
膝で蹴りながら通学していました…
帆布製のたすきカバン…今でも当時と近いものが売られているのですよね
定期的に欲しくなるアイテムのひとつなのですが
「いや、それ、買って本当に使うのか???」と自問自答して
いつも思いとどまっています(笑

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
最近少し依頼数が減ってきたような気もしますが
相変わらず機種別依頼数の多さでは
トップクラスのカメラです。
元祖・軽量コンパクト一眼レフといえるカメラです。
機械制御シャッター搭載機としては
現在でもこのジャンルでは「OM-1」が
一番にイメージされると思います。
同時期の他のメーカーがやらなかった
軽量コンパクトさを実現するために
内部には様々な工夫が凝らされた構造となっていて
さすがに整備性は少々ややこしい部分もあり
現在となっては様々な劣化の影響もあり
少々華奢な部分もありますが
しっかり整備を行えばまだまだ遠慮なく使えるカメラです。
小さなことも魅力ですが独特の心地よい巻上感や
静かで上品なシャッター作動音も非常に魅力的なカメラです。

お預かりしている「OM-1」は
シャッターは切れているものの
まず裏ブタが全く開きません。
巻き戻しの部引き上げに伴って
裏ブタ留めの爪も引きあがるはずなのですが
爪が動作不良でうまく解除できないようです。
そしてシャッターは高速では制度不良
低速ではガバナの粘りが見られます。
いずれも駆動部の汚れ等による動作不良が原因です。
トラブルの多い露出計はとりあえずは動作していますが
SWオン時にSWを触ると指針が激しく上下します。
SWの接触不良があるようです。

いずれのトラブルも原因の予想がつきやすいものなので
それぞれ対処しつつあらゆる動作部の整備を行っていきます。
今回の「OM-1」はかなり後期のモデルで
露出計SW部等は「OM-1N」と共通の構造になっています。
従来のSW部も接触不良のトラブルが多く
この形状に変更されたのだと思うのですが
私の感じる限りではこちらの新しいタイプのほうが
接触不良のトラブルが多いような気がします(苦笑)
構造的には明らかに新しいものの方が良さそうなのですが…
心配の多いプリズムはずいぶん昔に
腐食対策がなされているようで非常に良いコンディションです。

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ミノルタSR-2のカメラ修理

今日は「コットンの日」だそうですよ。
「コッ(5)トン(10)」と読む語呂合わせと
木綿(コットン)が夏物素材として使用され
5月に店頭販売の最盛期を迎えることからだそうです。
木綿のシャツとか肌触りが良くて
気持ちが良いですよねぇ…
初夏の気持ちよさが感じられてよいですね。
そういえば子供の頃に
「木綿のランニング」(死後(笑))を着せられて
それ1枚と半ズボンで外で遊んでましたねぇ…
なんか懐かしい景色が
いろいろと頭に浮かんできてしまいます(笑

さてさて

本日は「ミノルタSR-2」のカメラ修理を行っています。
1958年発売のカメラです。
ミノルタ初の一眼レフ機です。
「SR-1」のほうが後の登場で
「SR-2」のほうが上位モデルとなります。
数が大きい方が上位モデル…ということですね。
シャッター速度はB・1秒~1/1000秒で
シャッターダイヤルは一軸不回転式ではありますが
不等間隔の持ち上げ式です。
この辺りは時代を感じます。
絞りも完全自動絞りではなく
レリーズで絞り込まれ巻上で開放になる
「半自動絞り」です。
多少クセのあるカメラですが
慣れてしまえば問題ないレベルかと思います。
余談ですが私のじいさんも
ニコンFを手に入れる前に
「SR-2」をメインで使っていたようです。
さすがに私の生まれる前ですが
その「SR-2」はちゃんと今でも手元にあって
元気に動いています。

お預かりしている「SR-2」はシャッター切れず
巻上できずで固着している状態です。
幕位置から判断してチャージはできているものの
レリーズできないという状態のようです。
レリーズボタンは押し込めない状況です。
「SRシリーズ」もプリズムの腐食が多いカメラですが
今回の「SR-2」も激しく蒸着が剥離しています。
プリズムに接するモルトを起因とするものです。
ファインダー内には横方向に太い黒い帯が出ていて
視野をかなり邪魔しています。
「SR-2」や「SR-3」前期の「SR-1」は
フィルム室には全くモルトを使わなくて
裏ブタやボディの形状で遮光しているのに
プリズム周辺にはモルトを使っているのですよね…惜しいですね(苦笑)

まだ取り掛かり始めの段階です。
わかりにくいですがプリズムの剥離も写っていますね。
プリズムは交換で対応します。
シャッターが切れない原因はレリーズ機構から
シャッターへの連携が動作不良によって
できないことが原因用です。
いったん巻上機構等も含めてある程度分解して
戦争整備の上、組み立てて調整することで解決しそうです。
シャッターの精度も出ていなさそうなので
そのあたりの整備調整も並行して行っていきます。

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ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「アイスクリームの日」だそうですよ。
1964(昭和39)年、アイスクリームのシーズンが始まる
連休明けの時期である5月9日を「アイスクリームデー」と決め
東京アイスクリーム協会が記念事業を開催し
都内の施設や病院などにアイスクリームをプレゼントしたそうです。
このことがきっかけとなり、以後、同協会では5月9日を
「アイスクリームの日」として
各地でイべントやプレゼントなどのPR活動を実施しているのだそうです。
確かにアイスがより美味しく感じられる季節ですよね!
私はガツンと甘いものが好きなので
少し酸味の効いたさっぱり系のアイスより
濃厚な味わいで冬でも食べたくなるようなタイプのアイスが好みです。
それにしても昔に比べると
近所のスーパーやコンビニで気軽に手に入れられる
アイスの種類は増えましたよね。
「何かアイス食べたい!」と思ってコンビニに行っても
その種類の多さとどれもそれぞれ美味しそうで
ついつい悩みこんでしまうことが頻繁にあります(笑
今日も夜のウォーキングが終わったら
夕食後のデザートに何かアイスを買って帰ります!

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
1964年発売のカメラです。
当店にも修理依頼の多いカメラでありますが
当時の大ヒットモデルでもあります。
世界で二番目の発売となるTTL露出計内蔵型カメラで
それ以外の部分でも非常に使いやすい優れたカメラです。
M42マウント採用のためレンズ側からの絞り情報伝達機構がなく
測光は絞り込み測光となりますが
それも慣れてしまえば大きな問題ではありません。
反対にM42マウントなのでペンタックス純正レンズ以外にも
様々な世界のメーカーのM42マウントレンズが使用でき
撮影を楽しむという点でも非常に魅力的なカメラです。

お預かりしている「SP」は
その当時の最大のセールスポイントであった露出計が
電池を入れても全く動作しません。
「SP」は絞り込み測光でもあることから
マウント脇の絞り込みSWが露出計SWを兼ねています。
これをオンにしても露出計に反応はありません。
露出計本体のトラブルの可能性は低いので
配線か接点の接触不良が原因かと思われます。
加えて高速シャッタの精度は
やはり先幕後幕の幕測バランスが崩れていて
特に高速シャッタでは全く精度が出ていません。
これも幕軸の汚れや古い油脂が原因かと思われます。

既に一通りの整備は完了していて
動きが馴染むまで少し様子見をしている段階です。
露出計トラブルの原因はやはり電池室裏の接点の
腐食が主な原因でそれに関連して
そこからの配線にも腐食が見られ
ほぼ断線状態になっていることも原因でした。
巻上・シャッター幕軸、調速カム、ミラー駆動部等の
動作不良が起きやすい箇所は入念に清掃を行い
最小限のちゅゆを行って上で調整を行っています。
最高速から低速シャッターまで精度も問題ございません。
巻上フィールも良好で軽快に操作ができる状態になっています。
これから最終チェックを行って
問題がなければ完成となります。

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オリンパスペンDのカメラ修理

今日は「紙飛行機の日」だそうですよ。
紙飛行機…まだ幼い時にじいさんに作り方を教わって
やたらと作っては飛ばしていた時期がありました。
材料は折り紙とか上等なものではなく
もっぱら新聞の折り込みチラシでしたねぇ…(笑
でも正方形より長方形の紙のほうが作りやすかったりもします。
何種類も教えてもらいましたが
飛ばすとくるんと宙返りするタイプのものがお気に入りでした。
今でも折り方まだ覚えてますねぇ…
紙飛行機とは少し話がそれますが
当時、新聞の折り込みチラシって最高の遊び道具で
紙飛行機や折り紙の材料にするのはもちろん
切ったり貼ったりでいろんなものを作って遊んでいました
そしてボロボロになったチラシはぎゅうぎゅうに丸めて固めて
さらにテープでぐるんぐるん巻きにして
最後はボールにして今度は外でそれで遊びます。
手元にあるもので楽しく遊んでいましたねぇ…(笑

さてさて

本日は「オリンパスペンD」のカメラ修理を行っています。
「D」はデラックスの「D」ですね。
ペンシリーズの最高級版として登場したカメラです。
ペンDシリーズには「D」「D2」「D3」「EED」がありますが
今回は最初に登場した「D」です。
1962年発売のカメラです。
Fズイコー3.2cmF1.9にお大口径レンズを搭載します。
シャッターも最高速1/500から1/8・Bまでカバーする
コパルXを搭載します。
さらにセレン光電池式の露出計も内蔵します。
露出計は内蔵しますがボディ側との連携は全くなく
単体露出計がボディに組み込まれているイメージです。
当時一般的だった「LV値」を表示し
それを鏡胴側絞り・SSを設定して合わせる方法です。
鏡胴側にも絞りSS設定によってLV値が表示されています。
露出計絡みのトラブルが多くなりがちですし
セレンの劣化もありますから
露出計が非連動なのは現在となっては便利なことの方が多いかと思います。
SS・絞りリングと摺動抵抗等で連動するタイプは
露出計本体が問題なくても抵抗体の劣化とかもありますし…

お預かりしている「ペンD」はシャッタと巻上に
問題を抱えています。
シャッターにはレンズシャッターお馴染みの
シャッター羽根の粘りが見られ正常に動作しない状態です。
明らかに羽根の動きが緩慢です。
巻上も一コマではとまらず頻繁に二コマ分進んでしまいます。
これも突き詰めると羽根粘りが原因だったりします。
内部の汚れや古い油脂をいったん除去して
スムーズに本来の動きができるような整備が必要です。

画像はすでに整備が一通り完成した時点のモノです。
巻上は軽くスムーズになりしっかりひとコマ分で止まります。
シャッター羽根も明らかにスムーズに
「パシャっ」と歯切れよく動くようになりました。
劣化すると修理不可能になってしまう
セレン式露出計も問題ない値を示しています。
安心して存分にお楽しみいただける状態になりました。
新たに最小限の注油も行っていいるので
動きが落ち着くまで少し様子見をしている状態です。
これから最終テストを行って
問題なければ完成となります。

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キヤノンFTのカメラ修理

今日は「コナモンの日」だそうですよ。
「こ(5)な(7)」と読む語呂合せからで
たこ焼き・お好み焼き・うどん・そば・パンなど
「粉」を使った食品「コナモン」(粉もん)の魅力を
PRすることが目的だそうです。
昨日までGW休暇だったわけですが
墓参りがてらに帰省して(もう実家はありませんが)
「呉の細うどん」、「呉冷麺」、「お好み焼き」と
コナモンを存分に満喫してきました。
やはりどれも私にとってはかけがえのない
ソウルフードで今回も力をいただいた気がします。
それにしてもコナモンって多岐にわたるので
なんだかんだと頻繁に口にしていますよね
生活にもかけがえのない存在ですね!

さてさて

本日は「キヤノンFT」のカメラ修理を行っています。
1966年発売のカメラです。
シャッターや巻上、ミラー駆動等の
機械的駆動部は基本的に「FX」から受け継いでいます。
しかし、露出計は時代を反映して外光式からTTL測光となっています。
まだレンズマウントがFLマウントなので
絞り込み測光です。開放測光はこの後の
「FDレンズ+FTb」登場で採用となります。
機能としてはTTL測光ですが
この後のキヤノン機の特徴ともなる
CDSをコンデンサレンズ背後に配置する方式が
採用されています。コンデンサレンズを斜め45度に切断し
切断面にハーフミラーを仕込んで
視野率の中央部12%の光を背後のCDSに反射して
測光を行う方式です。
外部の光に影響されることも少なく
より正確に測光できる構造になっています。
後のFTBやF-1にも同様の測光方式が引き継がれていくことになります。
構造上、他メーカーで多い「中央部重点測光」や「平均測光」ではなく
中央部12%の「部分測光」となります。
構造がわかっていればスポット的にも使え
露出のシビアな輝度差の大きい場面等でも非常に使いやすい測光方式です。

お預かりしている「FT」はミラーアップしたまま
固着してしまっています。
シャッターは幕位置から判断してチャージ状態で
よくある「シャッター走行後にミラーが降りてこない」のではなく
シャッターを切ろうとしてミラーはあがったけど
シャッターが走らない…状態だと思われます。
シャッターのストッパーの固着か
レリーズからのリンクがうまくいっていないものと思われます。
ミラーアップしたままで確認ができず
心配されるプリズムは後から確認できましたが
今回は大丈夫なようです。

画像は取り掛かり始めのモノで
この後でいろいろ分解を進め確認していくと
やはりレリーズからのリンク部が汚れや古い油脂で
固着してしまっていたようです。
それ以外にも幕軸や幕上げ部の動きは非常に悪く
積年の汚れを徹底的に除去してから
各部の調整を行う必要があります。
それでも部品の損傷等のダメージがあるわけではないので
整備が仕上がれば快調に動作するようになりそうです。

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キヤノンEFのカメラ修理

今日は「図書館記念日」だそうですよ。
1950(昭和25)年のこの日に
「図書館法」が公布されたことに由来しています。
大人になってからもある程度の時期までは
結構、頻繁に図書館に通っていましたし
本を借りたりすることも多かったのですが
いつのまにか全く行かなくなってしまいました。
図書館どころか紙媒体の本…雑誌を含んでも
全く手に取って読むことがなくなってしまいましたね…
スマホとは別にタブレットを持っているのですが
そちらでいろいろ読むことはあるのですが…
紙の本の手触りとか質感は非常に好きなのですが
自分で所持しているとなんといっても場所を取りますものねぇ…
それでなくても資料的な意味合いで
手元に置いてある書籍がそれなりにあるので
これ以上は増やしたくないところです。
たまには図書館に行って紙の本を読まなくてはいけませんね。
あれ…最寄りの図書館ってどこだったかな…
昔は引っ越して来たら最寄りの図書館をすぐに調べていたのですが…
これもいつのまにか意識から外れてしまっていたようです。(苦笑)

さてさて

本日は「キヤノンEF」のカメラ修理を行っています。
1973年発売のカメラです。
発売時期的には「キヤノンFシリーズ」の一員ではありますが
構造的には「Fシリーズ」との共通項があまりない
異端児的なカメラです。
次期「キヤノンAシリーズ」との狭間で繋ぎ的に
発売されたカメラともいえると思います。
それが故に他の近い時期のキヤノン機とは異なる
部分が多くてなかなかおもしろいカメラです。
「Fシリーズ」の他機種や次期「Aシリーズ」も
布幕横走りシャッターを採用していますが
「EF」は縦走り金属幕シャッターです。
この時代、いろいろなカメラで採用されている
お馴染みの「コパルスクエア」です。
制御方法も変わっていて
基本的には機械制御シャッターですが
1秒以上のスローシャッター時には
電子制御シャッターとなります。
これにより最大30秒のスローシャッターを切ることができます。
オートだけではなくマニュアルでも使用可能です。
シャッタースピード優先オートを搭載しますが
これの露出制御も機械的な制御です。
「Aシリーズ」から本格的に始まる電子制御機にバトンを渡すまでの
過渡期的な部分が随所にあるカメラです。

お預かりしている「EF」はまず電池を入れても電源が入りません。
先述の通り1秒未満の高速シャッターは機械制御なので
電源が入らなくても作動しますが
露出計は不動で1秒以上のスローは使えません。
1/2までを制御するスローガバナーにも粘りが見られ
電源が入らないと1秒以上のシャッターは全て
1/2で切れるはずなのですが
しゃったーが開いたままになってしまいます。
露出計が動かないのでオート露出は使用不可で
バッテリーチェックランプも点滅どころか全く無反応です。
機械制御の高速シャッターにも問題があり
ご依頼者様のご指摘で「写真の一部が暗く(黒く)なるとのことでしたが
測定器で測ってみると先幕の動きが悪く
高速シャッター時に一部が閉じてしまうようです。
おそらく金属羽根の汚れ等が原因かと思われます。

ユニットシャッター採用機でもあり整備性は悪くありません。
ただ露出計制御及びファインダー周りが少々面倒なカメラです。
電源が入らない原因はSW部の接触不良と
配線の腐食による接触不良が原因のようです。
テスターで各部を確認しながらダメな配線を交換し
各接点の磨きや清掃を行っていきます。
中身を見ても「Fシリーズ」との共通点はほぼありません。
…とはいっても「Aシリーズ」との共通点もありません。
「EF」ならではの世界が広がっている…というと大げさですが
このカメラならではの部分が多くありなかなか面白いカメラです。
外観は端正でデザイン的にもなかなかカッコよいカメラだと思います。

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リコーXR500のカメラ修理

今日は「よい風呂の日」だそうですよ。
「よい(4)ふ(2)ろ(6)」(よい風呂)と読む
語呂合わせからだそうです。
冬のような寒さはなくなりましたが
毎晩、なるべくしっかり湯船で温まるようにしています。
やはり疲れの取れ方が全く違いますし
全身の血がめぐりが良くなるような気がします。
身体をしっかり温めるって大事ですね。
反対に近年はとにかく身体を冷やさないように
気を付けています。
年齢のせいだとは思いますが体が冷えると
いろんなトラブルの引き金になるような気がします。
湯船にお湯を張るとやはり何らかの入浴剤を入れたくなりますよね。
これもいろいろ種類があって香りを楽しめるものもあり
リラックス効果をより高めてくれるような気がします。
帰宅したときには「お湯張るのめんどくさいな…」と思うこともあるのですが
翌日に目覚めたときの疲れの取れ方を考えると
やはりしっかりお湯に浸かるのは大事かなと思います。

さてさて

本日は「リコーXR500」のカメラ修理を行っています。
1978年発売のカメラです。
前年に発売された「XR-1」の機能を限定して
よりお求めやすい価格設定としたカメラです。
50mmF2レンズとケース込みで当時としては
驚異的な価格39800円を実現し
「サンキュッパ」をセールストークとして
テレビCFを流し大きな話題となったカメラです。
機械制御縦走りシャッターを搭載する
マニュアル露出専用機で
シャッタースピードはB・1/8~1/500をカバーします。
追伸式の露出計を内蔵します。
シンプルな機能に限定し、お求めやすい価格だったこともあって
かなりのヒット商品となったカメラです。
価格なりのチープさは確かにありますが
普通に撮影する分には何の問題もありません。
反対に余計な機能がなくてわかりやすいカメラです。

お預かりしている「XR500」はミラー駆動の動きが悪く
ミラーが頻繁に途中で止まってしまいます。
途中で止まってしまっては当然ながらシャッターは切れません。
カメラを上に向けているとほぼ間違いなく普通に動作しますが
肝心の水平方向にカメラを構えた場合は
ほぼ百発百中でミラーが途中で止まってしまいます。
さすがにこれでは撮影に使えません。
加えて露出計も電池を入れても全く動作しません。
こちらは配線かハンダの劣化による接触不良だと思われます。

画像はまだ取り掛かり始めですが
機能がシンプルな割には分解に手間のかかるカメラです。
露出計連動が独特な構造になっているのも一因です。
それでも慣れてしまっていればさほどではないのですが…
ミラー駆動部も含めて機械的な動作部分を一通り整備を行っていきます。
加えて露出計回路の導通状態を確認し
問題なく動作するように整備を行っていきます。

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ペンタックスMV1のカメラ修理

この時期はGW直前ということもあり
記念日制定の少ない時期ではあるのですが
今日もこれといった記念日がないですねぇ…
「日本ダービー記念日」なんかが今日だったりしますが
私、競馬ってやったことないのですよねぇ…
競馬だけではなくてギャンブルめいたものに
ほぼほぼ手を出したことがありません…
ちなみに明日も「25日」というキリの良い日のわりには
記念日制定が少ないのですが
「歩道橋の日」なんてのがありますね。
生まれ育った長屋のすぐそばに螺旋階段の歩道橋があって
毎日渡ってしたので歩道橋と聞くとすぐにそのイメージが浮かびます。
その歩道橋、今でも健在で実は先日の年末年始に帰省した際
立ち寄って写真や動画を撮ってきました。
色は塗り替えられているものの50年前とさほど変わらぬ雰囲気で
なんだかタイムスリップしたような気になりました。
あ、余談ですが明日(25日)は所用のため
臨時休業といたします。
ご迷惑おかけいたしますがご容赦くださいませ。

さてさて

本日は「ペンタックスMV1」のカメラ修理を行っています。
1979年発売のカメラです。
ペンタックスMシリーズのカメラは昨日の「MX」を除き
基本的には「ME」とそれをベースとしたモデルです。
「MV1」も「ME」をベースとして
さらにコストカットや機能面等のスリム化が行われ
激戦区となっていた「絞り優先オート専用のエントリークラス」を
受け持つカメラです。
ベースの「ME」も機能的にはこのクラスなのですが
さらにコスト面での競争力を上げてきた機種となります。
機能的には「ME」と同様ですが
外装はプラスチックを多用しさらにコストカットが進んでいます。
ファインダー表示も簡素なものとなり
SS表示だった「ME」と異なり
露出の状況を3色(グリーン→適正、オレンジ→アンダー、
レッド→オーバー)で表すようになりました。
なんだ信号機みたいと思っていましたが
シグナルファインダーと呼ぶようです。
でもSSなんて表示されてもピンとこない場合には
これで充分ではあるのですよね。
撮影はシンプルにわかりやすく行えるカメラなので
当時は普及機としてかなり貢献したカメラです。

お預かりしている「MV1」はご依頼者様のお自宅で
かなり長い間使われずに眠っていたものだと思われます。
まずは巻上レバーが欠落していて巻上が行えません。
そのため受付時には現状が全く把握できていなかったのですが
改めて巻上レバーを手配して仮付けし確認してみると
とりあえずシャッターは切れるようです。
「ME」系での定番のトラブル
「ミラーアップ」や「巻上不良」はないようです。
これも後からわかりましたが上記のトラブルの原因となる
ミラー駆動部のブッシュはゴムではなく対策品の
プラスチック製になっていました。
機械的なシャッター駆動は良かったのですが
電池を入れても露出計及び電子制御が動作しません。
電源が全く入らないようです。
シャッターは機械的に一定速で切れるだけで制御はされない状態です。
電池室からの配線等に問題があるものと思われます。
さすがにこの状態では普通に写真を撮ることはできません。

やはり配線の腐食が原因のようです。
内部構造は基本的に「ME」と同様ですが
MEで採用されていたソケット式の基盤が
省略されているため「ME」では分解時に
ソケット基盤を抜くだけでよかった部分が
全て配線を外す形式になっています。
多少手間がかかりますね。
機械的駆動部の清掃整備
電気的な配線の交換、接点・マグネットの清掃を行った上で
露出制御の調整を行っていきます。
昨日の「MX」同じく「Mシリーズ」なので
内部モルトがいたるところに多用されています。
入念に見落としなく交換を行っていきます。

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ペンタックスMXのカメラ修理

今日は「シジミの日」だそうですよ。
「シ(4)ジ(2)ミ(3)」と読む語呂合わせからだそうです。
食品として優れ、水質浄化にも役立つ
「シジミ」の有用性をアピールすることが目的だそうです。
やっぱり「お味噌汁」ですよねぇ…
シジミのお味噌汁美味しいですよね…旨味が染み渡りますね!
シジミに限らず「貝汁」の旨味は味も濃くて大好きです。
「シジミのお味噌汁」といえば
二日酔いに効くと昔から言われていますが
「シジミ」は、ミネラルとビタミン類が豊富で
また、アミノ酸のメチオニンという成分を含み
肝臓の働きを助けてくれるのだそうです。
即席のシジミのお味噌汁ではなくて
ちゃんとした「貝汁」飲みたくなってきました…
アサリなら自分でも割と気軽にできるのですが
それでもなかなか手間ですね。
予定のない休みの日にでも作りますかね!

さてさて

本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
「電子化によるAE化」を推し進めた
ペンタックスMシリーズの中では異端児的な
機械制御シャッター機です。
Mシリーズは「小型軽量化」も大きなテーマとして
取り組んでいるシリーズですが
「MX」もその時代の代表的小型一眼レフ「オリンパスOM-1」に
対抗するべくかなり「OM-1」を意識されて作られたカメラです。
発売は1976年で他の「Mシリーズ」よりも一足早く発売されました。
対する「OM-1」は1972年発売で既に確固たる地位を築いていました。
ちなみに「MX」は「OM-1」に比べて
幅・高さ・厚さともすべて0.5mmずつ小さくなっています。
このあたりからも相当意識でして開発されているされていることがわかります。
この後の時代に出てくる縦走りシャッター電子制御機であれば
この2機種と同等の小型軽量なカメラはいくつか存在しますが
機械制御横走シャッター機といく括りであれば
この2機種が圧倒的に小さくて軽いです。
それもあって「MX」は現在でも非常に人気の高いカメラです。

お預かりしている「MX」は
一通り動作してはいますが
幕軸の潤滑に少々問題があるようで
高速シャッターの精度が出ていません。
加えて露出計も随分アンダー方向にズレてしまっています。
正しく使うには整備の必要な状態です。

「OM-1」と同じく小型化するために
同時代の同機能の通常のカメラに比べて
様々な小型化のための工夫や独特な構造を採用しています。
ただ独特…といった面では「OM-1」のほうが
変わった構造が多いような気もします。
ただ整備性は「慣れていれば」、「OM-1」のほうが良好な気がします。
「MX」はなかなか調整が厄介な部分も多く
かなり苦労の多いカメラだと思います。
加えて「Mシリーズ」共通ではありますが
内部モルトも多く使われているので
そのあたりの整備も入念に行っていきます。

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