オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「トランジスタの日」だそうですよ。
1948(昭和23)年のこの日に
アメリカのAT&Tベル研究所の物理学者ウィリアム・ショックレー、
ジョン・バーディーン、ウォルター・ブラッテンの3人が発明した
トランジスタが初めて公開されたことが由来となっています。
いわゆる半導体素子の基本ですね
それまで主流だった真空管と同じく
増幅・発振・スイッチングなどの動作を行うことができ
真空管に比べて圧倒的に小型・軽量・長寿命で
消費電力が小さいなどの利点があり急速に普及して行きました。
現在使われる回路では集積回路(IC)の中に組み込まれていて
単体の電子部品として利用されることはほとんどなくなっているそうです。
CPUやMPUに内蔵されているトランジスタの数は増え続け
今ではひとつのチップに1億個以上のトランジスタが
搭載されている製品もあるそうです。
当店で修理しているカメラの中には単体のトランジスタを
搭載している電子制御カメラもありますが…
今では比べ物にならない程、複雑な集積回路になっているのですねぇ

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
上記のトランジスタ等を使う電子回路とは
正反対の機械制御シャッター搭載の一眼レフです。
露出計は電気回路ではありますが簡単な抵抗と電流計(露出計)のみで
構成されたシンプルなものです。
SSや絞りと露出計指針の連動は糸連動で
露出計本体そのものを回転させることで連動します。
ここにも電気的な連動はありません。
同時期の露出計には摺動抵抗を使って
電気的に絞り・SSリングと連動するものも存在しますが
どちらも一長一短あってどちらが優れているとも言えないと思います。
使う方にしてみればある程度の精度でちゃんと露出が
把握できれば十分なのですが
修理・整備する際にはこのあたりは結構重要な問題だったりします。
毎度のごとく書きますが35mm判機械制御シャッターの一眼レフで
この軽量コンパクトさを実現しているのはこのOM-1と
ペンタックスMXくらいしか存在しません。
特にOM-1は単に軽量コンパクトなだけではなく
上品なシャッター音やミラー駆動音
シャリシャリとした何とも言えず気持ちよい巻上、等々
その使い心地においても非常に魅力的なカメラです。

ただし、これも毎度書きますが
他メーカーがやらないような小型化を図っているだけに
現行モデルだった当時であれば問題なくても
登場から50年が経過する現在となっては
経年劣化により華奢な部分も出てきてしまっています。
デリケートな部分も多いカメラなので
定期的な整備が必須と言えるカメラだと思います。

お預かりしている「OM-1」はまずシャッターが全く切れません。
シャッター幕の状況から判断すると
シャッターはチャージ状態で
レリーズができない状態のようです。
こうなっていると外からな何もわからないので
まずは原因がわかる部分まで分解していきます。
分解に取り掛かるとその過程の中ですぐに原因はわかりました。
ミラーチャージロックの動作が悪く
チャージしてもロックされないようです。
そのため巻き上げてもシャッターはチャージされるのですが
ミラーがチャージされず
レリーズしてもミラーが動作しないので
当然シャッターも動作しないという状態になっていました。
ミラーボックスを外してチャージロック部、ミラー駆動部の
整備が必要です。
さらに応急処置でシャッターが切れる状態にして
確認してみるとシャッター幕軸の動きがかなり悪く
高速シャッターの精度は全く出ていない状態でした。
同時にシャッター幕軸の清掃整備も行っていきます。
当然、巻上機構やOMならではの底部三連ギアの
清掃整備も行っていきます。
露出計gは動作してはいるものの不安定且つ制度に問題ありなので
こちらも整備調整を行っていきます。

画像は一通り整備完了後のものです。
現在、テスト中ですが精度も含めて全く問題ない状態になりました。
独特のシャリシャリとした軽やかな巻上も
非常に気持ちよく行えます。
画像に写っている50mmF1.8レンズと
写っていないのですが135mmF3.5レンズも
できる限りの清掃を行いました。
コーティング劣化による若干のうす曇りは残りましたが
撮影にはほとんど影響ない状態かと思います。
これで安心してご依頼者様にも使い込んで行ってもらえればと思います。

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ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日は「佃煮の日」だそうですよ。
佃煮の発祥の地である東京・佃島(中央区佃)の
守り神である住吉神社が創建されたのが
1646(正保3)年6月29日であることが由来になっています。
佃煮も子供の頃は食べられなかったですねぇ。。。
私、子供の頃は好き嫌いがかなりあって
食べられないものも多かったのですが
大人になってお酒を飲むようになってから
それまで苦手だったものが食べられるようになったのです。
まぁ酒の肴としてですが…
煮魚、焼き魚、漬物類、根菜類、きのこ類。。。
全部子供の頃は苦手だったのですが
今では大好物なものばかりです。。。
あ、でも美味いお酒が必要ですが。。。(笑
佃煮もそんな中のひとつです。
今でもあまり変わり種の佃煮はあまり好きではないですが
普通に魚介類や貝類の佃煮はどれも美味しいですよねぇ
味が濃いからご飯のお供でももちろんいいですし
酒の肴には本当にもってこいです!
もともと佃煮って夏の常温でも
お弁当とかに使っても大丈夫なほど
保存性に優れているものだと思っていたのですが
現在の製法では味も甘口で薄味のものも多く
要冷蔵だったりで昔のイメージとは違ってきてるのですね…
もちろん昔ながらのものも少ないながらあるようですが…
そういえば広島には「ヒロツクのこもち昆布」なんて
昔からローカルCMで有名な佃煮があるのですよ
ひさしぶりに食べてみたくなりました。。。

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
「SR-T」系は修理依頼の非常にカメラです。
ペンタックスSPとかと同じで当時の大ヒットモデルで
現存している台数がめちゃくちゃ多いということが要因かとも思います。
当時、それだけ売れたカメラなので当然悪いわけがなく
ミノルタらしい非常に使い心地の良いカメラで
機械制御シャッターで大変丈夫なカメラでもあります。
シャッターや巻上が普通に使っていて致命的に壊れるということは
非常に少なく当時から使いっぱなしの個体でも
とりあえずはシャッターは動作している…というものも多いと思います。
ただし、確実に経年劣化や動作不良は進んでいて
動きにくい関節を無理矢理動かしている健気なおじいちゃんみたいな
個体も多いので、できるかぎりキチンと整備する必要があると思います。

お預かりしている「SR-T101」は
精悍なブラック塗装の個体です。
それなりに使い込まれている個体で
ところどころに地金が出ているような箇所もあり
それはそれでまた非常に良い味を出しています。
この個体もとりあえずは動作している状態ではあるのですが
やはりあちこちに動きの悪い箇所はあるようです。
まずシャッターは動作はしているものの
シャッタースピードの精度は全く出ておらず
その上にかなり不安定です。
先幕と後幕のバランスも崩れていて
特に後幕の動きが不安定で
それに関連してたまにミラーが上がったままになってしまいます。
ミラー駆動部にも油切れの兆候は見られますが
それよりもシャッターの動きが悪いために
最後にミラーダウンができない状態になってしまうようです。
巻上も明らかに油切れの症状がみられ
動きがスムーズではありません。
露出計も非常に不安定です。
SR-T系はファインダースクリーン枠の周りに
かなりモルトを使用しているのですが
モルトは当然ながら全滅でファインダー内に劣化したモルト屑が
かなり入り込んでいる状況です。
コンデンサレンズにもかなりカビが発生しています。
細かいことをチェックしていけば確かにいろいろ不具合はあるのですが
それでも致命的な問題はないのがSR-Tらしいところかと思います。
基本に忠実に整備を行えば快適に使える状況になると思います。

またもやいったん分解整備に取り掛かると
没頭してしまって分解中の画像を撮っておくのを忘れました…(苦笑)
画像は一通りの整備が完了して
シャッタ等の動きが落ち着くまで少し様子見をしている段階です。
高速シャッターの精度も含めてシャッターは非常に安定して
動作するようになりシャッター院もしっとりしたものに変わりました。
露出計は配線等には問題がなかったのですが
ハンダの劣化(SR-T系は多い)がそれなりにあり
安定して通電できない箇所がありました。
もちろん対処して現在はこちらも精度も含めて安定しています。
ファインダーはプリズム内部にシミがありそれは除去できないものの
それほど目立つ状態ではなくできる限りの清掃を行い
問題ないほどのクリアさを確保できております。
安心して存分に使っていただける状態になっていると思います。
改めてみるとブラック仕上げのSR-T、カッコ良いですね!

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ヤシカエレクトロ35Gのカメラ修理

今日は「ちらし寿司の日」だそうですよ。
ヘルシーで美味しいですよねぇ
子供のころから大好物だなぁ…
「ちらし寿司」と聞いて私がイメージするのは
いわゆる「五目ちらし」ですが
でもこっち(関東)でいう
ちらし寿司っていうのは
「江戸前にぎり寿司」の具材を酢飯の上に乗せた
海鮮丼のような「江戸前ちらし」なのですねぇ
こっちに来るまで全く知りませんでした。
寿司ネタのたっぷりのった「江戸前ちらし」は
もちろんボリュームもあって美味しいのは
間違いないですが
優しい味の「五目ちらし」も文句ナシに美味しいですよねぇ
煮締めた椎茸や干瓢に茹でたニンジン、酢蓮根、筍、
甘く煮しめた油揚げ、茹でた蛸・海老、焼穴子。。。
地域によっていろんな具材が混ぜ込まれますが
それらが混然一体となった何とも言えない味わいがいいですよねぇ
これが食欲が落ち気味な夏場でも
意外と美味しくいただけるのです…
こんなこと書いていたら無性に「五目ちらし」が食べたくなってきました。
自分で作るとなかなか大変ですが
スーパーとかで出来合いのものが売っていて
これも十分美味しいのですよねぇ…後で買ってきましょう(笑

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35G」のカメラ修理を行っています。
モデル名末尾の「G」は「ゴールドメカニカ」の頭文字で
基板の電気接点にそれまでのロジウムメッキに替え
金メッキを採用し耐久性を向上させたモデルです。
その他にも巻上レバーの形状変更等も行われていますが
基本的な構造は初代エレクトロ35と変わりません。
「ろうそく1本の光でも写る」カメラを目指し、
長時間露出性能の高い電子シャッター使用の絞り優先EEを採用した
レンズ固定式レンジファインダーカメラです。
初代の登場は1966年、「G」の発売は1968年となります。
使用電池はこのカメラの為にメーカーに作らせたと言われている
高電圧を出せる「HM-4N」積層水銀電池です。
もちろん現在では入手不可能なので
電池アダプタ等を使い4LR44あるいはLR44を4個使用して
6Vで使用します。

お預かりしている「エレクトロ35G」は
電源も入り一見一通り正常に動作しているように
見えるのですが細かくみていくといくつか問題を抱えているようです。
エレクトロ35は初代や前期だけではなく
最終のGXまで全モデル、シャッターボタンを押してレリーズすると
シャッターボタンの内側にあるレリーズ軸が
押し込まれたままになってロックされます。
(外側のシャッターボタンは指を離せばバネで戻ってきます。)
そして次に巻上レバーで巻き上げた際に
「カチン」と音を立ててレリーズ軸が戻ってくる構造になっています。
レリーズ軸がロックされない…あるいは
ロックされる位置まで軸が押し込めない場合は
オート制御が(特にスロー時に)正常に動作できなくなります。
で、今回のエレクトロも軸がロックされないようで
巻上時にロック解除される音がしていません。
原因は多くの場合、レリーズ軸のゴム製のブッシュが劣化で
薄くなったり、破損したりして
レリーズのストロークが足りなくなることが原因です。
今回の場合はさらにそのレリーズストロークの調整を
過去に弄られているようでブッシュを交換しても
ロックができないような状態になっていました。

詳細はあえて触れませんが
上の画像に劣化して厚みがなくほぼなくなってしまっている
ブッシュの残骸が写っています。
残っている残骸はキレイに除去して
新たに腐食しにくい材質のブッシュと交換します。
それとは別の原因である程度の明るさがあればよいのですが
1/15以上のスローシャッターを必要とするシチュエーションになると
シャッターが開いたままになってしまう…というトラブルも
発覚していてこちらも対処していきます。
これも前期のエレクトロではよくある症状です。
他、若干のシャッター羽根の粘りや
バッテリーチェックの接触不良等もあり
これらも一通りの整備の中で対処していきます。
過去に電池室の腐食に関しては対応している形跡がみられ
配線等は交換されいるようです。
レンズも妙にキレイなので清掃済みかもしれません。
とはいえ、かなり昔の話かとは思われます。
どちらにせよ、今回の整備で問題ない状態に改善することができそうです。
この時代の電子制御カメラはなかなか難しい部分もあるのですが
今回は問題ない状態に仕上げることができそうです。

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オリンパスペンEE-3のカメラ修理

今日は「雷記念日」だそうですよ。
930(延長8)年のこの日(旧暦)に
平安京の清涼殿に落雷があり
大納言の藤原清貫(ふじわら の きよつら)が
亡くなったことに由来しています。
公卿たちが清涼殿に集まり
雨乞いを行っていた時の出来事だったそうです。
また不思議なタイミングというかなんというか…
この落雷は政治的な策略によって
京の都から太宰府に左遷され
そこで亡くなった菅原道真(すがわら の みちざね)の
祟り(たたり)であると信じられたそうです。
祟りかどうかはともかく落雷は本当に怖いですよねぇ
現在の住居や建物、街中にいる時には
少々ゴロゴロ言ってても何とも思いませんが
山や海で雷が鳴り始めると恐怖意外の何者でもありません。
怖い思いをしたことが2度あって
一度は浜田のビーチで雷が鳴り始めたから
海から出て屋根のある所で様子を見ていたら
ほんの100mもないくらいの沖合(自分がさっきまで海に入っていたあたり)に
思い切り落雷し、空が裂けたのじゃないかというほどの
轟音と瞬間的な眩しさにゾッとしたのを鮮明に覚えています。
もう一度は八ヶ岳登山中に雷雲がやってきて
避難はしたもののそれから数十分間
何度も落雷する爆音と光におびえる羽目になり
「運が悪かったら死んでたのでは????」と
このときも心からゾッとしました…
避けようがない場合もありますが
特にだだっ広いフィールドの中では雷雲には会わないように
気をつけるべきだと思います…
いろいろ思い出したらまた怖くなってきました(汗)

さてさて

本日は「オリンパスペンEE-3」のカメラ修理を行っております。
マニュアル露出で少々通好みの「ペンS」や「ペンD」も人気ですが
やはりペンの名前をここまでメジャーに押し上げたのは
「ペンEEシリーズ」があったからだと思います。
EEシリーズは「買ったその日から
ボタンさえ押せばだれにでも写真が撮れるカメラ」というコンセプトで
開発されたカメラです。
オートハーフあたりとも共通する考え方ですね。
セレン光電池を使用した露出計と連動するオート露出を装備し
ピントも固定焦点、巻上こそオートハーフのような
自動巻上ではありませんが
その分シンプルでより小さく軽く気軽に持ち歩ける仕様となりました。
当然のごとく大ヒットを記録し
初代EEから3代目となるEE-3まで基本的な構造は変わらないまま
25年に渡って生産される超ロングセラーモデルとなりました。
「EE-3」はペンシリーズ全体の中でも一番最後まで生産されたモデルで
1986年まで生産が続けられました。
1985年にはオートフォーカス一眼レフの祖ともいえる
「α7000」がミノルタから出ていますが
そんな電子カメラ全盛の時代にまで
このセレン連動の超アナログカメラが生産されていたことが驚きですね!

お預かりしている「EE-3」は
かなり長い間仕舞い込まれていた個体のようで
外装もかなり汚れてしまっていました。
外装だけではなく動きにもいろいろ問題があり
かろうじて露出計は生きているものの
かなりオーバー気味の指示が出ているようです。
(露出計指針の振りが足らない)
加えてシャッター羽根、絞り羽根には粘りも見られます。
EE-3なのでシャッタースピードは1/40、1/200の
2速切替なのですが現状では1/200に切り替わることができず
どんな明るいところに持っていて
露出計指針がそれなりに振っていても
1/40でしかシャッターは作動しないようです。
レンズ・ファインダーにもカビや汚れがかなり見受けられます。

…とはいえ、根本的に何かが破損しているわけではなく
電気的な部分ではセレンの劣化も多少ありますが
調整で何とかなる範囲ではあり
その他の不具合は全て長い間の汚れ等による
粘りや動作不良が原因であり
レンズ・ファインダーのカビや汚れも
清掃で十分クリアになる程度でした。
しっかり清掃整備すれば問題なく使える状態になりそうです。

画像は一通りの整備が完了した時点でのものです。
お預かり時の画像がないので比べられませんが
見違えるほどキレイになったと思います。
多少の錆び跡やキズ・スレはありますが
十分「美品」といえるレベルになったと思います。
もちろん機能的にも全く問題ない状態になっており
シャッター動作。オート露出の精度も
申し分ないレベルです。
一度、これだけしっかり手を入れておけば
定期的に使っていただければ
当分の間、快適に使っていただけると思います。
カバンの中に常に忍ばせておくには
最適な大きさと軽さだと思います。
それでいてしっかり金属製で質感も高く
適度にレトロ感もあって本当に良いカメラだと思います。

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ニコンFのカメラ修理

今日は「指定自動車教習所の日」らしいですよ。
1960(昭和35)年のこの日に
指定自動車教習所制度を導入した
道路交通法改正法が施行されたそうです。
これにより公安委員会が指定した自動車教習所を卒業すると
運転免許取得時の技能試験が免除されるようになりました。
また、「む(6)じ(2)こ(5)」(無事故)と読む
語呂合わせでもあるそうです。
私ももちろん指定自動車教習所に18歳で通いました。
えっと…もう35年前になるのですが…(苦笑)
当時は「指定」でない教習所もまだそれなりにあって
試験場で技能試験受ける方も結構いたような記憶が…
指定校ではない場合は
要は「試験場で一発で通るための対策を教えてくれるところ」なんですよねぇ
だから拘束時間も少ないし圧倒的にお安いのですが
今でもあるのかな。。。
私はその後、二輪免許で何回か指定教習所に通ってますが
今や大型二輪免許でも指定教習所で簡単に取れますものねぇ
普通自動車免許持ってれば学科免除だから
試験場で一切試験を受けなくていいわけですね…
でもクルマもバイクも免許取る手順はともかく
取ってからが大変…というか本番ですよねぇ
どちらも最初に自分一人で運転したときは
すごく緊張しましたし危なっかしかった…懐かしい…(笑

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
1959年に発売されたニコン初の一眼レフカメラであり
フラッグシップ機の象徴でもある
「F一桁機」の初代モデルでもあります。
日本製一眼レフの優秀さを世界的に広めたという意味でも
まさに伝説のカメラかと思います。
素晴らしい部分を今更ここで書き始めるとキリがないのですが
シンプルに言うと
造りの精度の高さと各部の強靭な堅牢性が抜群である…という感じかと
個人的には思います。
登場から60年以上経った現在でも
普通に使われていて定期的にメンテされている個体であれば
何の問題もなく動作するものが当たり前なことからも
その素性の良さが伺えると思います。

お預かりしている「F」は
アイレベルファインダーの装着された個体で
上カバー部に富士山マークが刻印された
いわゆる前期モデルです。
アイレベルファインダーも接眼窓の四角い前期モデルです。
ファインダープリズムにはさすがに若干の腐食がありますが
それほど目立つほどではございません。
腐食が酷かったとしてもさすがに「F」のプリズムは
アイレベルだろうがフォトミックだろうが
当店では入手不可能です。
巻上や高速シャッターは若干の油切れの兆候が見られるものの
大きな問題はありません。
「Fアイレベル」で何か起きるとしたら
スローガバナー関連であることが大半なのですが
今回もスローシャッターがおかしなことになっています。
スローガバナーがシャッタースピード制御に関与するのは
「F」の場合、1/30~1sなのですが
1/30、1/15、1/8までは問題ないのですが
1/4、1/2、1sが全て1/15程度で切れてしまいます。
1/15で切れるということはスローガバナが固着しているとか
まったくガバナが聞いていないという状態ではありません。
とはいえガバナが本来の動きをしていないのは
間違いのないところです。

分解時の画像を撮ることを失念してしまい
画像は一通りの整備が完了した現在の状態です。
装着されているレンズは当店のテスト用レンズです。
問題のスローガバナは完全に固着していたわけはなく
スローガバナ内の一部が固着して動かない状態で
その部分が関与する1s~1/4の場合に限り
不具合が出ていたような状態です。
スローガバナ全体を洗浄の上、整備を行い
現在様子見の段階ですが
問題なく動作するようになっております。
もちろんその際にシャッター幕軸、ミラー駆動部、
巻上機構部等々、動作部は入念い清掃整備を行います。
やはり古く変質した油や汚れがこびりついているような
箇所も多くお預かり時より格段にスムーズに動作するようになっています。
しかしながらそれでもある程度、問題なく動作しているのですから
やはり各部がきっちり造られているんだと
今回も再確認できました。

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キヤノンFXのカメラ修理

今日は「UFOの日・空飛ぶ円盤の日」だそうですよ。
1947(昭和22)年のこの日に
アメリカの実業家ケネス・アーノルドが自家用機で飛行中に
コーヒー皿のような謎の飛行物体を目撃したそうです。
これが「UFO」の最初の目撃例と言われていて
記念日の由来となっています。
正直なところ見間違いや勘違いが大半だとは思いますが
全てが全て科学で説明できるモノばかりでもないかもしれませんね…
まぁ「宇宙人が乗っている」ということはないとは思いますが…(笑
私も忘れもしない小学校3年生の頃の
銭湯の帰り道の歩道橋の上で、大きな葉巻型の緑色に光る物体を見て
怖くて歩道橋を駆け下りて家に帰ったことがあったのですよねぇ
あれは一体なんだかったのか…
今ならもっと入念に観察するのにな…
ちなみにこの記念日に関連して
今日は「UFOキャッチャーの日」でもあるそうです(笑

さてさて

本日は「キヤノンFX」のカメラ修理を行っています。
1964年に登場した「キヤノンFシリーズ」の第一号機でもあり
同時に「キヤノンFLマウント」の初代機でもあります。
独創的な絞り連動を持った意欲作だった
前作の「R(フレックス)シリーズ+Rマウント」が
商業的には決して成功とは言えなかったことを踏まえて
一新して生まれた新しいシリーズの初号機となります。
FXもかなりヒットしたカメラですが
後のFTやFTb、そして名機F-1も含めて
キヤノンはこのFシリーズでようやく一眼レフの分野で
ニコンと並び業界トップに躍り出たと言えると思います。
そして歴代Fシリーズ(EXも含むEFは除く)の
シャッターやミラー・巻上機構等の
基本的な部分の構造は全てこのFXがベースとなっています。

今回お預かりしている「FX」は
まずシャッターを巻き上げてもレリーズが
何か引っかかっているような感じで
なかなかシャッターを切ることができません。
やっとシャッターが切れたと思ったら
今度はかなり高い確率でミラーアップしたままになってしまいます。
シャッタースピードの精度も全く出ていません。
外光式の露出計は何とか動作はしていますが
かなり不安定です。
巻上やシャッターも含めて動作が悪く粘っていることが
根本的な原因かと思われます。
やはり一通りの整備が必要な状態です。

画像にも写っていますがプリズム抑えと
プリズム本体の間にはコルクが挟まれており
ここにモルトを挟むFTやFTbのように
モルト由来のプリズム腐食は起こりませんが
さすがに蒸着そのものの劣化でプリズム腐食が
多少見受けられます。
それほど深刻なものではないため
プリズムは現状のままといたします。
少々余談ですがFX,FP,FTのプリズムは共通ですが
もはやどれも腐食のないものを探すことは非常に困難です。
露出計は外光式でミノルタSR-7とかと同様に
SSダイヤルに連動して絞り指示盤が動き
指定された絞りを手動で合わせる方式です。
今回は大丈夫なのですが
この指示盤を引っ張っている銅の帯と指示盤の端が
経年劣化で非常に切れやすいので作業の際には
細心の注意が必要です。
通常にダイヤル側から操作しているだけでは
なかなか切れることはないと思われますが
作業中に引っ掛けたりとか
上カバー装着の際に撮り回しを誤って
斜めに力が加わると簡単に切れてしまいます。
修行中の頃に何度か痛い目にあいました(苦笑)

これから本格的に分解整備に取り掛かります。
本来の動きになればキヤノンらしい
アタックの効いた歯切れの良いシャッター音を聴かせてくれると思います。
しっかり入念に作業を行っていきます。

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キヤノンFTbのカメラ修理

今日はこれといった記念日がありませんねぇ…
で、過去の6月23日に起こった出来事を調べていると…
「自衛隊機乗り逃げ事件」なんてことが
1973年6月23日に起こっていますねぇ
陸上自衛隊北宇都宮駐屯地で飲酒した陸上自衛官が
富士LM-1連絡機に乗って飛び去り
そのまま行方不明になってしまったそうです。
これまた現在では考えられないような事件ですね。
相当の低速飛行だったらしくレーダーでは捕捉されず
南方に向かって離陸したのが目撃されただけだそうです。
無線での呼びかけににも応答せずそのまま行方不明に。。。
小型のプロペラ機ですが
搭載された燃料は5時間20分相当(航続距離約1,300km)あったらしく
その後1ヶ月の捜索でも見つけることができなかったそうです。
1300kmって東京ー九州を超えるくらいありますから
燃料が尽きて太平洋にでも堕ちたら
さすがに見つけられないですよねぇ…
どこにいったかわからないわけですし…
事件を起こした3曹は、
同年8月1日付けで行方不明のまま懲戒免職となり
関係者7人も
航空機の管理責任を問われる形で処分されているのだそうです。
何を思ってどこへ飛び立ったのか…もはやわからないですよね…

さてさて

本日は「キヤノンFTb」のカメラ修理を行っています。
1971年に登場した中級機で
同年に登場した旗艦機「F-1」の技術をフィードバックした
中級機としても評価の高いカメラです。
ベースとなったモデルは前モデルの「FT」で
「FT」ではキヤノンFLマウントレンズを使用し
「絞込測光」だったものが「F-1」登場と同じくして
登場した開放測光対応の「FDマウントレンズ」に対応し
「FTb」では開放測光となりました。
この「FTb」や「F-1」、つまりは「FDレンズ登場以降」が
Fシリーズとしては「後期」と呼ばれることが多いようです。
機械的な構造は「F-1」も前期Fシリーズをベースとして
プロ機に要求される堅牢性や部品の耐久性、
システム性をアップしたモデルともいえるので
ほぼ同時に開発された「FTb」も基本的には
「Fシリーズ前期」の設計がベースとなっています。
デザイン的には新しいスタイリッシュさを追い求めた
「F-1」とは異なり、前モデル「FT」を引き継いだものとなっています。
開放測光以外の部分をFTと比較すると
ホットシューが追加され露出計のon/off及びBC切替は
巻戻しクランク基部にSWが設置されています。
セルフタイマーレバーにはミラーアップ機構も追加され
ここの操作方法は「F-1」と同様になっています。
で、FTと同じくこの時代のキヤノン機お得意の
QL(クイックローディング)機構が搭載されています。
熟成され信頼性の高い機械制御シャッターと合わせ
非常に使いやすい魅力的なマニュアル機と言えると思います。

お預かりしている「FTb」は
まず電池室に少々腐食跡がみられ
電気的に接触不良が起きているようです。
それでも露出計は何とか動作しているのですが
動きが少々おかしなことになっていて
うんともすんとも言わないかと思えば
突然指針が跳ね上がる…といった感じの動きをします。
バッテリーチェックは全く反応がありません。
シャッター、巻上には油切れの兆候が見られ
少々異音がすることと
高速シャッターの精度はイマイチで且つ不安定です。
やはり全体的に整備が必要な状態かと思われます。


画像はまだ上カバーを外しただけの状態ですが
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
露出計やBCの不具合は
電池室の接触不良やSW部の接触不良も影響ありましたが
最大の原因は指針がファインダー枠に
一部引っかかってしまうことのようです。
だから突然、跳ね上がったりしていたのですね…
意外とこれ、なかなか原因がわからず
「なんでこんなわけわからない
動きなんだろう???」と少し悩みました(苦笑)
シャッター周りや巻上周りと併せてしっかり整備を行っていきます。

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ニコマートFTNのカメラ修理

今日は「ボウリングの日」だそうですよ
1861(文久元)年のこの日付の英字新聞
「ザ・ナガサキ・ショッピングリスト・アンド・アドバタイザー」に
長崎出島の外国人居留地に日本初のボウリング場が開設されたと
掲載されたことにちなんだものだそうです。
私が生まれたばかりの頃に(昭和40年代)
いわゆる「ボウリングブーム」があって
私が幼いころにはまだボウリング場が街のあちこちにありました。
私が生まれ育ったのは広島県の呉市ですが
今の寂れようからは想像もできませんが
私が覚えているだけで
市内に7か所もボウリング場がありました。
私が小学校卒業するころには大半が潰れてしまい
今現在では2ヶ所のみになってしまっています。
じいさんがめちゃくちゃ上手くって
セミプロの大会とかに出てよく商品持って帰ってたなぁ…
だから私も小さいころからじいさんに
よくボウリング場に連れて行ってもらいました。
5歳の頃には両手で投げさせてもらってたなぁ…
もちろんガーターばかりですが…(笑
その頃はスコアも鉛筆で手書きです!
ちゃんとスコアを書く机もレーンごとに設置されていました
まぁ古き良き時代ですねぇ…

さてさて

本日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
1960年代~70年代にかけて
ニコンの中級機クラスを担ったブランドが「ニコマート」です。
フラッグシップとして「F」や「F2」の時代ですね。
「ニコマート」には機械制御シャッターでマニュアル露出機の
FT系と電子制御シャッターで絞り優先オートも可能な
EL系に大きく分かれます。
これが後の「FM・FE」になるわけですね。
機械制御系のFTは最初に出た「FT」
露出計を省略した「FS」と続き
1967年に今回、取り上げている「FTN」が発売となります。
「FT」をベースに測光方式が中央部重点測光となり
開放F値補正操作を取り入れ、絞り環を往復させるだけで
開放F値の設定が完了するようになりました。
この時代のニコン機でお馴染みの「ガチャガチャ」ですね。
搭載されるコパルスクエアSシャッターも
巻上やミラー駆動部も正に当時のニコン品質で
非常に丈夫に造られています。
ちょっと作動音が騒々しいともいえますが
その堅牢性の高さは非常に評価の高いものです。

そんな丈夫さがウリのニコマートFTnですが
さすがに登場から50年以上経過するカメラです。
今回、お預かりの個体もいろいろとトラブルを抱えてしまっています。
まず裏蓋のロック部カバーのネジが緩んでしまっていて
それによって生じたロック部の隙間から
押さえのバネが欠落してしまい
裏蓋ロックがかからない状態になってしまっています。
要は裏蓋が閉められない状態です。
加えて露出計は不動、高速域シャッターの精度は出ておらず
さらにダイヤル部のSS設定と
ファインダー内表示のSSが1段分ズレてしまっている状態です。
装着されているニッコールオートS 50mmF1.4も
かなりカビやクモリがあり撮影に影響のある状態です。

いろいろ動きの悪い部分や接触不良等もあるので
一通りの分解整備を行いつつ、問題のある個所の修理も行います。
この時代のニコン機はいろいろな部分の調整が
比較的簡単にできるように非常に考えられて造られており
先述したSS表示のズレ等もギアをひとつ台ごと抜くことで
調整が可能です。
しかしながらボディ(シャッターユニット本体)側と
SSダイヤル・ファインダー表示がズレることは
前板を抜くとあり得るのですが
SSダイヤルとファインダー表示がずれることはそうそうありません…
分解品とも思えないし何故だろう???と思って確認すると
ふぁいんだーSS表示用の連動糸が一部プーリーから外れて
おかしなところに引っかかっていました。
これは使用しているうちに何かの拍子に外れたのでしょうね…
しかしながらちょっと厄介なところに挟まってしまっており
修復に少々苦労しました。無理をして連動糸を切ってしまうと
非常に面倒なことになるのでかなり慎重に糸を救出しました。
他部分に関しては一通りの整備で問題なく改善できそうです。
かなり使いにくい状態で一度は使ってみられたのだとは思いますが
これからは快適に気持ちよく使っていただけると思います。
存分に撮影を楽しんでいただければと思います。

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ペンタックスKXのカメラ修理

今日は20日でキリの良い日付ですが
これといったネタになりそうな記念日がないのですよねぇ
で、過去の6月20日の出来事を調べてみると…
1960年6月20日に日本初のロングサイズたばこ
「ハイライト」が発売になってますねぇ
かなり懐かしい銘柄ですが現在でも現行銘柄なのですね!
自分がタバコを止めてからもう随分経ってしまったので
今の銘柄は全然わからないことに加え
特に国産銘柄はいろいろと変わってしまったのだと思っていたので
今でもハイライトが存在することにちょっと驚きです。
私がタバコ吸い始めた頃のイメージは…
「おじさんの吸うたばこ」っていう感じだったかな…(笑
でも私も一時期吸ってた時期あったな…
比較的重い部類のタバコなのですが
登場した当時は紙タバコは両切りのフィルターなしのものが
普通だったのでタール17mg(昔は19mgだった)のハイライトでも
軽い部類だったようです…
ちなみに登場時の価格はひと箱70円!!!
私のイメージでは170円とかその後値上げして200円で
セブンスターやマイセンより少し安いイメージでしたが
それが今や520円!!!!いやはや高くなりましたね…
今でももし喫煙し続けていたら真っ青の値段ですねぇ…
でもこういう昔ながらの銘柄は何だかノスタルジーも感じて
ちょっといいですねぇ…
いや…もう吸うことはないと思いますが…

さてさて

本日は「ペンタックスKX」のカメラ修理を行っています。
Kマウント化された最初のシリーズ「Kシリーズ」の
中核を担うモデルです。
M42マウントの名機「SP」をベースとして発展させたモデルで
布幕横走りの機械制御シャッター機です。
基本的な部分はSPから受け継ぐものの
露出計の受光体はSPDになり
露出計のファインダー内情報は2針式となり露出計の指す
適正SSと現在のSSが一目で把握できます。
それに加え絞り値の直読窓も追加されているので
マニュアル露出の際にファインダーから目を離さずに露出設定ができます。
シャッターに関してはSP系で熟成を重ねてきている
横走りシャッターなので信頼性も高く
フルマニュアル機としてかなり使いやすい優れたカメラです。

お預かりしている「KX」は
まずミラーの動作がえらく緩慢になっていて
シャッターを切っても1/3ほどゆっくり上がったと思うと
そこで止まってしまいます。
レンズを外している状態でそこから指で少し押してやると
何とかミラーアップしてシャッターが切れる…といった感じです。
さすがにこれでは撮影できるような状態ではありません。
さらにシャッター自体にも動きが粘りがあり
高速シャッターの精度は全く出ていません。
各部の動きが古い汚れや古い油で
いろいろ粘ってしまっているような状態です。
さらに電池室はかなり腐食しており
もちろん露出計は不動です。
端子は磨いて何とか導通できるようにして
配線は交換する必要がありそうです。

まずは現状を把握して修理箇所と手順を確認して
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
上カバーを外して思い出しましたが
そうそう、KXといえば上カバー裏に巨大なモルトが貼ってあります。
もちろん経年劣化でボロボロです。
プリズム上に配置されている基盤が上カバーに触れないように
貼られているモルトですが
今回は大丈夫でしたが劣化が進むと基板側に腐食を起こし
露出計基板がダメになる場合もあるので要注意箇所です。
もちろんモルトは交換を行います。
KXも登場してから50年近く経つカメラです。
未整備であればあちこちに経年劣化や動きの悪い部分が出てきて
当然かと思います。
しかしながら今回各部整備を行うことで
まだまだ当分元気に使っていただけると思います。

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オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「元号の日」だそうですよ。
645年(大化元年)のこの日に
蘇我氏を倒した中大兄皇子(後の天智天皇)が
日本初の元号「大化(たいか)」を制定したことが由来となっています。
以来、現在の「令和(れいわ)」まで
248の元号が定められているのだそうです。
元号は中国を中心にアジア東部における紀年法の一つですが
現在は日本のみで制定・使用されています。
「明治」より前、すなわち「慶応」以前は
天皇の交代時以外にも随意に改元されていました。
吉事の際の「祥瑞改元」、
大規模な自然災害や戦乱などが発生した時の
「災異改元」などがあるそうです。
改元は一年の途中でも行われ
一年未満で改元された元号もあるのだそうです。
そんなに頻繁に改元されたらややこしくてたまりませんね…(苦笑)
システム的に厄介なのも重々わかるので
基本的には西暦表記でいいのではないかと思います…
私は昭和44年生まれで世代的には「昭和」なのだと思いますが
(多感な10代を「昭和」で過ごしてますし…)
冷静に考えてみれば平成を過ごした期間の方が
もう長くなっていたのですよねぇ…
現在は令和…令和で過ごした期間が
平成以上に長くなる…はないかな…(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
ペンF系も修理以来の多いカメラです。
ハーフ判の一眼レフといった時点で
もはや孤高の存在ですが
毎度書きますがペンFは単に35mm判一眼レフを
ハーフ判に置き換えたカメラではなく
ハーフ判であることを最大限に生かすために
独自の特殊な構造を多く採用しています。
心臓部となるロ―タリーシャッターもそうですし
そのシャッタスピードを制御するガバナの構造も独特です。
さらに横方向に駆動するミラーシステムや
ボディ巻上側に第二反射面となるプリズムを置き
さらに接眼部に第四反射面となる小プリズムを配置する
ファインダー光路も他に例をみないものです。
その構造のため外観デザインもペンタ部の出っ張りのない
一眼レフとしては特異なデザインとなっています。
もうこの独自構造の多さだけでも非常に魅力的なカメラです。

ただし他メーカーのやらないことをやっているということは
構造的に多少難しい部分も多く
機械的にまだ新しい分にはよかったのですが
登場から60年近く経過する現在となっては
各部の劣化等もあって
多少はトラブルの多いカメラと言えるかもしれません。
…いや…この時代のカメラなら
いずれにしても大差ないかな…トラブルはあって当然かな…

お預かりしているペンFは
シャッターが開いたままの状態で固着しています。
当然シャッター走行が完了していないので
ミラーアップもしたままです。
ミラーアップのみの状態であれば
かなり多く見かけるトラブルで
ミラー駆動部のトラブルである可能性が高いですが
今回はシャッターが途中で止まってしまっている…ということなので
シャッター駆動部のトラブルの可能性が高そうです。

各部のネジの取り付け方や革の張り方からして
分解品なのは明らかでしたが
シャッター駆動部のギアの軸が折れてしまっていました。
それに加えSS制御ガバナーのアームも折れており
(ここはちょくちょく折れた個体を見かけます。)
軸の入れ替えやアーム部の交換等で対応できないこともないのですが
ちょっと信頼のおけない状態だったため
今回はシャッターユニットごと中古良品と交換することで対処します。
他、定番のミラー駆動部の動作不良とかもありましたので
一通りの整備を入念に行い
各部おかしな弄られ方をしているところは他にないことも
念入りに確認していきます。

そうして何とか組み上げたのが上の画像です。
下に転がっているのがもともとのシャッターユニットです。
かなりの重整備だったので少々様子見の時間もかけましたが
現在のところ全く問題なくスムーズに動作しており
各部の精度も問題ございません。
これで当分の間、安心してお使いいただけると思います。
巻上フィーリングもダブルストロークのペンFらしい
非常に軽快で気持ちの良い巻上になりました。
これから最終的なテストを行い
問題なければ完成となります。

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