日別アーカイブ: 2020年9月3日

ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日は「ベッドの日(Good Sleep Day)」なのだそうです
ふかふかのベッド(布団)でぐっすりと眠る
これほど気持ちが良いことはないですよねぇ。。。
(なんだかのび太の発言みたいです(笑)
ちなみに今日はドラえもんの誕生日でもあります)
あ、そういえば今も使った「ぐっすり」という言葉ですが
英語の「Good Sleep」に由来するという説もあるようです。
その一方で鎖国中だったころの江戸時代の書物に
「十分に」という意味で「ぐっすり」という言葉が使われており
英語に由来しないという説もあるようです。
話が逸れましたが
私は今は普通に安物の布団を敷いて夏でも毛布にくるまって
寝ているのですが(その代わり冷房は一晩中20度設定です)
でっかいベッド買ってよい布団も欲しいですねぇ
一時期はそんな組み合わせで寝ていて快適だったのですが
引っ越しの時に処分しちゃったのですよねぇ
やっぱり質の良い睡眠を十分にとっていないと
昼間、アグレッシブに行動できないですものねえ。。。

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
ミノルタの機械制御シャッター機を代表するモデルです。
1966年の発売で約7年間にわたり生産された
大ヒットモデルです。丈夫な上に使用感も良く
非常にミノルタらしいカメラともいえると思います。
このSR-T101がミノルタとしては初のTTL測光モデルで
且つ初の開放測光モデルでもあります。
開放測光に対応するために
レンズ群もMCロッコールにモデルチェンジされました。
さらにSR-Tの測光方式が少々変わっているのが
受光体(CdS)を2個縦方向に感覚をおいて配置し
上下2分割で測光していることです。
現在の多分割測光の源流ともいえる考え方です。
ミノルタではこの測光方法を「CLC」と名付け
採用しているカメラには「CLC」の刻印を入れています。
大雑把に縦に2分割な上に基本的には平均測光なので
これであらゆるシチュエーションに対処するのは
なかなか難しいですが考え方自体は非常に画期的なものでした。

SR-T101はロングセラーモデルですが
いわゆる初期モデルはその後のモデルと異なり
内部部品が異なる部分も多く巻上の感触などもかなり異なります。
ただ、初期のSR-Tは既にシャッター幕やリボンに
ダメージを抱え込んでいるものが多いような気がします。
今回も初期のSR-Tですが後幕を引っ張るリボンが切れてしまったようで
シャッタを切っても後幕が出てこないような状態です。
リボンがそれほど傷んでいるということは
幕自体の劣化も進んでいることが想像されます。
今回は今のところ見えている部分で判断すると幕は平気そうなのですが
リボン交換の際に細かくチェックして問題がありそうであれば
幕交換まで考えないといけないかもしれません。
リボンだけ交換してしばらくして
今度は幕自体でトラブルが起こっているようでは困りますものね。

まだまだ分解途中ですが
相変わらずの連動糸だらけのカメラです。
とはいえ、さすがに頻繁に分解整備を行っているカメラですので
見慣れた光景でさほど神経は使いません。
確かに連動糸は厄介ですが
SR-Tの場合はしっかり手順通りに分解すれば
それほど厄介な存在でもありません。
ただ手順を間違うと糸を切ったりガイドから外れたりで
非常に困難な事態になるのでやはり注意は必要です。
今回も慎重かつ手早く修理・整備を進めていきます。

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