日別アーカイブ: 2020年9月23日

ヤシカ35のカメラ修理

今日は「海王星の日」なのだそうです。
「天王星」発見後、その軌道が天文力学に合わないのは
その外側にさらに惑星があるためだと考えられ
いろいろな科学者が天王星の軌道の乱れなどを元に
未知の惑星の大きさや軌道・位置を計算していたのだそうです。
そしてフランスのユルバン・ルヴェリエが計算で予言した場所に
1846年のこの日にドイツ・ベルリン天文台のヨハン・ガレが
望遠鏡を用いて「海王星」を発見したのだそうです。
今から150年以上前に計算で
未知の惑星の位置を割り出せるなんてすごいですよねぇ
海王星は太陽系惑星の中では最も太陽から遠い位置を公転しています。
私が子供の頃は「すいきんちかもくどってんかいめい」と覚えましたが
冥王星が2006年に「準惑星」に格下げ(?)になったので
海王星が最も遠い惑星となってしまいました。
遠すぎて肉眼ではさすがにみることができません(7.67等から7.89等の明るさ)
。。。とはいえ星自体は小さなものではなく直径は地球の役4倍
質量に至っては地球の17倍もある巨大な氷の惑星です。
表面温度はマイナス200度以下なのだそうです。
太陽からは平均して45億km離れているそうです。
。。。といっても全くピンときませんね。
調べてみると。。。
仮に太陽を直径1mの球体と仮定すると
地球は107m離れたところにある9mmの小さな球で
海王星は3.2kmも離れてしまうのだそうです。
で、海王星は地球の周りをまわるのに約165年かかるだそうです。
人間は海王星では1年(?)も生きられないないのですねぇ
こんなことをいろいろ調べていると楽しすぎて仕事になりません(笑)
このあたりにしておきます。
宇宙って太陽系だけでもスケールが大きすぎて
想像を超えることばかりですねぇ

さてさて

本日は「ヤシカ35」のカメラ修理を行っています。
ヤシカとしては最初の35mm版レンズシャッター式
レンジファインダーカメラです。
1958年の発売ですが「コンタックスⅡa」に
デザインが非常ににていることでも有名なカメラです。
シャッターはコパルMXVを搭載し最高速は1/500
レンズはヤシノン4.5cmF2.8を搭載する個体と
4.5cmF1.9を搭載する個体が混在します。
見た目もそうですが使用感もなかなか質感が高く
現在も人気の高いカメラです。

お預かりしているヤシカ35は
一見、普通に動作しているように思えるのですが
良く見るとシャッター羽根が1枚外れてしまっているようです。
ボディを振ったり傾けたりすると羽根が視野内に思いきり出てきます。
もちろんこれではまともに露出されるとは思えません。
そう理由もなく簡単にシャッター羽根がj外れるわけはないので
何かしら原因があるはず。。と
慎重にシャッターユニット周りを分解していくと
シャッターユニットを留めているネジが拗ねて緩んでいて
内1本のネジは完全に外れてしまっていました。
そのためシャッターユニットに隙間ができ
羽根が外れてしまったようです。
羽根や羽根駆動部にはダメージがない状態だったのは不幸中の幸いでした。
シャッター羽根は洗浄を行って再度組み立てていきます。
もちろん一緒に絞り羽根の清掃も行います。
いつも言いますがシャッター・絞り羽根固着や粘りは
レンズシャッター機で非常に多いトラブルの一つです。
スローガバナ等にも若干の油切れの兆候が見られる部分もあり
その辺りも含めて一通りの整備を行い組み立てていきます。
さらに巻上機構の整備、レンズ清掃、ファインダー清掃
距離計調整等を行います。

外装もできる限り磨き上げました。
やはり質感高くてカッコ良いですね。
写りの評価の元々高いヤシノンレンズで
レンズも非常にクリアな状態なので
きっとステキな写真をたくさん撮っていただけることと思います。
実は数日前に作業は終わっていたのですが
様子見後のチェックで若干の不具合が発見され
再調整後もう少しだけ様子見しています。
おそらくこのあt露の最終チェックでは
もう問題は出ないと思われます。
楽しみにしているご依頼者様に
できるだけ早く試してみていただきたいと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。