月別アーカイブ: 2022年10月

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「海外旅行の日」だそうですよ。
「遠(10)くへ行く(19)」と読む語呂合わせからだそうです。
もうとっくの昔にパスポートも切れちゃってるし
海外旅行はもう縁がないかな…あまり興味もないですし…
サラリーマン時代は報奨旅行や写真旅行で
海外(…とっても比較的近場ばかり)に行くこともあったけど
もうわざわざ海外にまでは行かないでしょうねぇ…
安心して気軽に旅行できる国内のほうがまだ興味が湧くかな…
…というか私、関東住みになってなんだかんだで
20年以上になるのですが
都内も含めてまだまだ行ったことないところが
近場で山ほどあるのですよねぇ
もう今の私には海外ところか日本国内でさえ広すぎるし
もっと身近に行けるところをしっかり楽しみたいかな…
でもそれさえも時間が取れなかったりで
なかなか実現しないのですが…
あんまり引きこもり気味なのも問題なので
たまの休みにはもう少し出歩きます。
でももう近場で十分です(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
やはりなんだかんだで依頼件数の多いカメラです。
このブログにも定期的に頻繁に登場します。
オリンパスはOIMシリーズだけに限らず
軽量コンパクトなカメラが得意なメーカーです。
さっとイメージできるだけでもOMシリーズを始め
ペン・ペンF、XA、トリップ35…
小ささが売りのカメラがたくさん存在します。
一般的な他メーカーのカメラより小さく造るために
各所にいろいろな工夫もされていて
構造的にも非常に独自性の強いカメラばかりです。
OM-1も例外ではなくシャッターや巻上
露出計連動…いろんな部分に他のメーカーでは見られない
構造が多く見られます。
そのため分解整備にはそれなりに慣れもノウハウも必要です。
調整や組み立てにコツが必要な部分もあり
なかなか大変なカメラです。
その上で小さく作るためにやはり若干華奢な部分もあり
他の一回り大きい堅牢さが長所のカメラに比べると
定期的に整備が必要な部分も多々あります。
それでもやはりこのコンパクトさと動作音の小ささ
そして独特の気持ちよい使い心地は魅力的です。
「OM以外の一眼レフは使う気になかなかなれない」と言われる
お客様もたまにいらっしゃいますが
その気持ちはわかるような気がします。

お預かりしているOM-1は
一通りは動作しているのですが
長らく使いっぱなしの状態とみられ
シャッターの精度、特に高速シャッターに問題があり
せっかくきちんと露出を測って設定しても
うなく写真に反映されないような状態です。
とくに1/1000、1/500だと
シャッターの両端で露光ムラが起こっており
写真の片側端が暗くなってしまうような状態です。
ミラー駆動部やスローガバナーにも少々動作不良が見られます。
定番のプリズム腐食はないものの
モルトは全滅でやはり全体的に整備の必要な状況です。

比較的後期のOM-1です。
もちろんMD対応で上画像を見てもわかりますが
露出計SW部がOM-1Nと同様の構造になっています。
それ以外にも初期・中期のOM-1とは
細かい部品もずいぶん変更されており
互換性のない部分も多いです。
今回は特に重要な部品の交換等は不要かと思われますので
問題はございませんが
部品の破損等があり交換が必要となると
生産時期によって部品が異なる場合も多く注意が必要です。

まだ上カバーを外しただけの状態ですが
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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ニコンFフォトミックFTNのカメラ修理

今日は「貯蓄の日」だそうですよ。
うーん、耳の痛い話題かも。。。(苦笑)
お金はたまりませんねぇ。。。
まぁ一人でやってる個人事業主で
手間仕事ですから稼ぎなんて知れてます。
そりゃなかなか貯まりませんよ。
まぁ私は独り者でもういい歳なので
自分が食えるだけ稼げればとりあえずは大丈夫ですし
働けなくなったら朽ち果てるしかないですな(笑)
まぁそうならないように
健康に気をつけながらできる限りがんばります!

さてさて

本日は「ニコンFフォトミックFTN」のカメラ修理を行っています。
ニコンFはまずアイレベルファインダーが基本形で設計開発され
後から露出計内蔵の「フォトミックファインダー」が
開発されたのだと思われます。
当初から露出計内蔵を念頭に開発されたF2フォトミックとは異なり
やはりデザイン的に後付け感が少し目立ちます。
それでもこの時代に当初から開放測光を実現し
最初は外光式だったフォトミックファインダーも
「フォトミックT」でTTL測光となり
「Tn」で中央部重点測光となり
さらに今回の「FTN」で開放F値補正操作(いわゆるガチャガチャ)も取り入れ
着実に使いやすく進歩しています。
やはり露出計は内臓が便利ですし
まずはTTLでないと正確性にも利便性にも欠けますものね…
特にPLフィルター等を多用する方はTTLでないと不便かと思います。
しかしながら「Fフォトミック」に使われている
内部摺動抵抗の抵抗体は材質的に剝がれやすく
露出計が不安定なものは抵抗体が剥がれかかっているものが多いのです。
その場合は残念ながら当店では修理不能となってしまいます。

お預かりしている「ニコンFフォトミックFTN」も
露出計が少々不安定なのですが
心配される抵抗体の状態は比較的良いと思われます。
これであれば抵抗体の軽い清掃と調整で何とかなると思われます。
ただ全体的にはかなり動作不良を起こしているところも多く
何とかシャッターは切れるのですが
高速シャッターの精度は全く出ておらず
スローシャッターは1/8以下で完全いシャッターが開いたまま
固まってしまうような状況です。
スローガバナーは結構強烈に固着してしまっているようです。
そうそう致命的な破損や故障は起きない「F」ですが
さすがに油切れや汚れ等による動作不良は
放置されていれば避けられません。
全体的にリフレッシュしてやる必要があるようです。

フォトミックファインダーの露出計やプリズムに関しては
どうしても脆い部分もございますが
シャッターや巻上、ミラー駆動部等の機械的動作部分においては
いつどの個体を見ても「さすが”F”だなぁ」と感心させられるほど
丈夫に精度高く造られています。
最初の「F」が発売されて既に60年以上経過していますが
各部品のクオリティはやはり高く
油切れや汚れのせいで動きが悪いことは起きても
部品そのものが変形したり劣化してるものは
水没品やショック品、粗悪な分解品以外ではまず見られません。
まさに当時の技術で最高のモノを
作り上げていることがよくわかります。
しっかり清掃して最小限の注油を行い
それぞれの駆動部が動きやすいように手助けを行い
各部を入念に調整してやれば
まだまだ現在でも全く問題なく使用できるカメラです。

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オリンパスペンFのカメラ修理

10月15日~21日は「新聞週間」で
その期間中の日曜日が「新聞配達の日」とされているのだそうです。
新聞配達。。。もう大昔の話だけど
10代の頃に少しだけバイトでやったなぁ…
朝刊だけならまだ良いのですが夕刊配達もセットだったので
小間切れに拘束時間が長くって
すぐに辞めてしまいましたが…
朝は3時半からチラシ折り込み作業があるんですよねぇ
なかなかしんどかったなぁ(笑
当たり前に毎朝新聞が来るのがスゴイことなんだとわかって
当時は感心しました…
いまや新聞もメディアの多様化でなかなか厳しいとは思いますが
新聞に限らず紙のメディアの良さもあるとは思いますけどね
確かに情報を受け取るだけなら
ネットにPCあるいはスマホで十分なのですが。。。
こういうのも時代の流れですねぇ
その新聞配達のバイトをしている頃には(80年代半ば)
こんなに情報が何でも気軽に手に入ることなんて
想像もできていませんでしたね(苦笑

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
ペンFのおかげで「ハーフ判一眼レフ」というジャンルが
比較的国内ではそれなりに認知度のあるジャンルですが
世界的に見るとまずハーフ判自体が日本国内でしか
盛り上がっていなかったこともあり
「ハーフ判一眼レフ」というのはかなりレアな存在です。
それも既存の一眼レフの構造から流用したものではなく
ハーフ判であることのメリットを最大限に生かした
構造をしている「ペンFシリーズ」は
正に孤高のハーフ判一眼レフだと思います。
いつも書きますが
その独特なファインダー光路と
そのおかげでペンタ部に出っ張りのないデザイン
スチルカメラではめったにお目にかかれない
ロータリーシャッターの採用
もちろんハーフ判ならではのコンパクトなボディに
コンパクトな交換レンズ群
どれをとっても他に類ずるものがない存在だと思います。
そういう意味からも「ペンF」というのは貴重なカメラだと思います。

ただし非常に独創的な構造をしている上に
やはりコンパクトさを最優先に作られているだけあって
製造から60年近く経過した現在となっては
動作不良も起こりやすくなっていると思われます。
やはり大きさに余裕のある通常の大きさの35mm判一眼レフに
比べると部品の堅牢性も少し劣る部分も見られます。
それでもその上で実現されている
この独特な構造のカメラはそれだけでも魅力は色あせないと思います。

お預かりしている「ペンF」は
これも「ペンF」の定番トラブルともいえる
「ミラーアップしたまま固着」という状態です。
シャッター側の動作不良が原因である場合と
ミラー駆動部側に問題がある場合、両方考えられるのですが
今回はミラー駆動部の動作不良が原因かと思われます。
ミラー駆動部もペンF以外ではまず見られない構造で
動作する仕組みになっており
ここが経年劣化もあり動作不良を起こしやすいのです。

とにかくバラシて動きの良くなる処置を入念に行います。
部品洗浄して最小限の注油を行います。
シャッターユニット側にもやはり動作不良が見られ
さらにトラブルの多いガバナもしっかり整備を行っていきます。
キチンと整備が行われた「ペンF」は
ダブルストロークらしい非常に軽やかな巻上が行えます。
こうしてみるとやはり「ペンF」は
通常の一眼レフとは全く異なる魅力をたくさん持ったカメラですね。

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ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日は「きのこの日」だそうですよ。
まさに旬真っ盛りですねぇ…
やはり王様は「まつたけ」ですよねぇ
いろいろな味わい方がありますが
個人的にはシンプルに「焼きマツタケ」が好きですねぇ…
味は「ほんしめじ」も負けずに美味しいですよ
こちらも高級品ではありますが
「まつたけ」ほど高価ではないですし。。。
私はきのこ類全般どれも好きなので
もっと日常的に入手できる
シイタケでも十分です。。。鍋物には欠かせないですよねぇ
これが日本酒に合うのですよ
軸も旨味が濃くて歯ごたえもあっていいのですよねぇ
あぁ、マイタケの天ぷらとかもいいですね
もう頭の中がきのこでいっぱいになってしまいます
今日の晩酌のお供はとりあえずきのこ関連にします!
あ、その前におやつに
「きのこの山」も買ってこよう。。。(笑

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
ミノルタ機械制御シャッター機を代表するカメラですね。
1966年発売のカメラでミノルタ初のTTL測光機でもあります。
開放測光に対応するためにこのカメラと同時に
レンズも絞り連動が追加された
MCロッコールレンズにモデルチェンジされました。
測光方式がCdSを2個配置し上下に分割した
CLC(コントラスト・ライト・コンペンセーター)であること以外は
さほど目立ったスペックでもないのですが
ミノルタらしい使い心地の良さと高い信頼性が魅力のカメラです。
この後に出てくる「SR-Tスーパー」や「SR505/101」も
基本的な構造は「SR-T101」をベースとしていて
基本設計がかなり優れていたことがよくわかります。
「SR-T101」としても7年間生産が続けられた
ロングセラーモデルでもあります。
ヒット商品な上にロングセラーでもあるので
現存台数も非常に多く保管状況によって
コンディションは千差万別ですが
基本的にはかなり丈夫なカメラなので
未整備のモノでもとりあえずは
シャッターだけは切れる…というものも多いと思います。
しかしながらも元々が丈夫なだけに動きにくいところを
健気に動作しているだけの場合も多く
精度も狂っていて何だかしんどそうに動いている個体を見ると
ちょっとかわいそうになってきますね…

お預かりしている「SR-T101」も
長らく使われていない状態だと思われます。
比較的元気にシャッターは動作していますが
やはり幕軸に油切れの兆候もあり
動作音も少々耳障りで高速シャッターの精度も出ていません。
低速シャッターはガバナが粘り気味で
こちらも不安定です。
加えて露出計は電池を入れても露出計・BC共にまたく動きません。
電池室には腐食の跡も見えず
裏側の配線も比較的良好なのですが
ハンダに劣化があり電流が流れない模様です。
SR-T系はハンダ劣化によるトラブルが比較的多いカメラなので
他の箇所も含めてハンダ付けは全てやり直します。


プリズムに直接CdSを貼り付けているような構造で
これでプリズム腐食が多いカメラだと大変なのですが
SR-T系はプリズム腐食が少ないカメラで助かります。
ファインダー枠周りには結構モルトが使われているのですが
プリズムに接する面には使われていなのですよね。立派です!
プリズム前面に緩衝材は貼られているのですが
これもモルトではなく劣化しにくい素材が使われています。
これがX系になると、ここもモルトが貼られてしまい
それが原因で「XE」や「X-7」は大半の個体が
プリズム腐食を抱えてしまっています。
SR-T系は長く使うことを考えても
非常に良いカメラだと思います。
まだまだ分解途中なのでこれから本格的に整備を進めていきます。

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キヤノンFTのカメラ修理

今日は「サツマイモの日」だそうですよ。
埼玉県川越市のサツマイモ愛好者の集まりである
「川越いも友の会」が制定した記念日だそうです。
日付の由来は10月はサツマイモの旬であり
13日は江戸から川越までの距離が約13里で
サツマイモが「栗(九里)より(四里)うまい十三里」と
言われていたことからだそうです。
さらにサツマイモは痩せ地で育つ・台風に強いなど
長所が「13」もあると言われていることからということもあるそうです。
サツマイモと言えばやはり焼き芋ですよね
甘くて美味しいですよねぇ
実は私、子供の頃は焼き芋が少し苦手だったのですよね
。。。焼き芋に限らずモサモサした食感のものが
比較的苦手で今でも同じ理由でかぼちゃが苦手だったりします。
でも焼き芋はある時期から普通に美味しくいただくようになりました。
今では品種改良も進んで異様に糖度が髙く
甘いサツマイモもあって楽しいですよねぇ
それからサツマイモといえば芋ほりを思い出します。
。。。といっても芋ほりをしたのは
遥か昔の幼稚園児の頃の遠足で一度だけなのですが
何か自分の中で異様にインパクトがあったらしく
今でも比較的鮮明に覚えているのですよねぇ…
場所とかは全然覚えていないのですが
その芋ほりを一生懸命やった場面だけ…(苦笑)
焼き芋食べたくなってきますねぇ
近所のスーパーで時間限定で焼きたて売ってたな…
買いに行ってこようかな…(笑

さてさて

本日は「キヤノンFT」のカメラ修理を行っています。
ここのところなぜか「FT」がコンスタントに
修理に入ってきます。
少し前までは「FT」は滅多になくて
FDマウントで開放測光対応の「FTb」がそれなりに多かったのですが
反対に最近は「FTb」を見ないですね…偶然だとは思いますが…
絞り込みTTL測光の一眼レフです。
1966年発売開始のモデルです。
FLマウントの初代機且つ「キヤノンFシリーズ」の初代機でもある
「FX」をベースとしてTTL測光の露出計を組み込んだカメラです。
さらにこの時代のキヤノン機お得意の機能である
QL(クイックローディング)機構を採用し
フィルム装填も非常に簡単に行えるカメラです。
この時代には各メーカー、TTL測光の露出計を搭載した
一眼レフが続々と登場している時代ですが
その多くが「平均測光」や「中央部重点測光」を採用する中
「FT」は中央部部分測光となっています。
受光体(CdS)の配置される位置が少々変わっていて
通常はファインダー接眼レンズの周辺に配置されことが多いのですが
「FT」コンデンサレンズの中央部にハーフミラーを組込み
コンデンサレンズを通過する一部の光を
コンデンサレンズの背後に配置するCdSに反射させます。
Cdsの位置が他の外部からの光の影響を受けにくく
より正確に測光ができるという利点があります。
加えて中心部の光のみハーフミラーで反射するため
構造上部分測光になるというわけです。
視野内の輝度差が大きい被写体の場合は
露出の予想が付きにくい平均測光や中央部重点測光よりも
一部の光のみを速攻する部分測光のほうが
露出を決めやすいというメリットもあります。
ただしそれなりに露出に関する知識がある方でないと
使いこなせないと思われるのでハイアマチュア向けだとは思われます。

お預かりしている「FT」は
まず全体的に油切れ気味で
シャッター動作音に妙に甲高い異音が混じります。
「ギャン」といった感じの耳障りな音です。
「Fシリーズ」全体でよくある症状ですが
これが出ているとまず間違いなくシャッターの精度は狂っています。
今回も高速シャッターの精度は全く出ていない上に
非常に不安定で切るたびにとんでもない値が計測されます。
さらにこれもFシリーズ前期のカメラの定番トラブルでもある
プリズム腐食を抱えています。
プリズム抑えのモルト劣化が原因のことが多いのですが
今回はそういう問題ではなくプリズム頂点部の
蒸着が激しく剥がれ落ちていて視野の中心に
大きな腐食痕が見えいている状態です。とてもピント合わせは行えません。
セールスポイントのひとつでもある露出計も
何とか動作してはいますが精度が出ていない上に非常に不安定です。
全体的に修理整備が必要な状況です。

画像にも大きなプリズム腐食が写っていますね。
もはや交換するしか手段はないのですが
FX、FP、FT等のFシリーズ前期のプリズムは
腐食のないキレイなプリズムを確保するのが非常に難しくなっています。
今回は何とかキレイなプリズムを準備することができたので
交換で対応しますが今後はだんだん交換は難しくなってくるものと思われます。

まずはここから分解を本格的に進めて
シャッター幕軸やミラー駆動部、巻上機構部の
整備から行っていきます。

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ミノルタオートコードのカメラ修理

今日はコロンブスが率いるスペイン船隊が
新大陸アメリカに到達した日だそうですよ。
1492年10月12日のことだそうです。
それを記念してコロンブス・デー」
または「コロンブスの日」「大陸発見記念日」とされているそうです。
アメリカではこの日がアメリカの多くの州で
祝日となっていましたが1970(昭和45)年より
月曜休日統一法によって10月の第2月曜日となっているのだそうです。
日本でいうハッピーマンデー制度ですねぇ
。。。ということは日本でいう「スポーツの日」と
同じ日になっているのですね。
コロンブスは西廻りの航海が可能だと考えて
当時の世界で最も東にあると思われていた
ジパング(日本)やインドを目指してヨーロッパから
大西洋横断へと出発しました。
コロンブスは最初の到達地が
インドだったと亡くなるまで信じていたのだそうです。
今でこそ地球全体の地図や地形はあたりまえにわかりますが
それでもこうやって考えると地球は広いですよねぇ
私的には日本だけでも広すぎるし
都内だけでも行ったことないところだらけなのですが…(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタオートコード」のカメラ修理を行っています。
国産メーカーの中でも最初期から二眼レフを手掛けてきた
ミノルタ二眼レフの完成形といえるカメラかと思います。
前モデルのミノルタフレックスやミノルタコードで
培ったノウハウも効率よく詰め込まれています。
まずフィルム送りはミノルタコードオートマットで最初に採用した
フィルム平面性確保のため通常とは逆の「上から下」に巻く方式になっています。
これはミノルタならではの構造ですね。
フィルム装填はスタートマーク合わせのセミオートマットで
セルフコッキングも採用されています。
それでいて多重露光にも対応可能です。
ミノルタフレックスⅢで採用したビューレンズ上部窓に
シャッタースピードと絞り値を集中表示される方式は
実際の撮影時に非常に便利です。
ピント合わせはミノルタコードから採用している
前板下方にあるレバーにより直進ヘリコイドを動かして行なう
いわゆる「ハラキリ型」です。
これも従来のノブ型に比べ非常にスピーディーなピント合わせが可能です。
シャッターユニットはB、1〜1/400秒で
セルフタイマー付きのシチズンMXVを搭載し
レンズはこれも以前から評判の高いテッサー型の
ロッコール75mmF3.5です。
国産二眼レフ最高峰と呼ばれることも多いオートコードですが
こうしてみると確かに頷く部分が多いと思います。

オートコード初期型の発売は1955年です。
細かいマイナーチェンジを行われながら
最終型のⅢ(1965年発売)まで
ミノルタ二眼レフの集大成として生産を続けられました。
いずれのタイプにしても製造から50年~60数年が経過しており
コンディションも個体差が大きいですが
機械的な部分はよほどの場合ではない限り
しっかり整備を行えば現在でもまだまだ撮影可能かと思われます。
ただ、オートコードはレンズのコーティング変質の為
曇りを発生しているものも多く
これに関しては当店では残念ながら修復は不可能です。

お預かりしているオートコードは心配されるレンズの
コンディションは悪くなく
汚れはそれなりにありますが
通常の清掃でかなり改善されるかと思われます。
ただ、レンズシャッター機の定番ともいえる
シャッター羽根の粘りが発生しており
固着にまでは至っておりませんが
シャッター羽根の動きは明らかに遅く
これで写真をとってもかなり露出オーバーあるいは
写真が真っ白になってしまうと思われます。
ファインダーも随分汚れがたまっています。

まだ現状の確認を一通り行っただけの状態で
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
実はこのオートコード、銘板やストラップ金具を見る限り
いわゆる前期型なのですが
画像にも少し写ってますが巻上クランク部を見ると
220フィルム対応となっています。
1960年代半ばあたりに輸出モデルとして存在した
「オートコード24」かと思われます。
220フィルム対応以外はシャッターもシチズンMXVですし
ほぼほぼ前期オートコードと同じ仕様かと思われます。

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キヤノンAE-1プログラムのカメラ修理

今日は「体育の日」…じゃなかった「スポーツの日」ですね
いまだに「スポーツの日」に馴染めんし
今年はたまたま10月10日ですが
10月の第2月曜日というのも馴染めません(苦笑)
10月10日は「体育の日」で
全国的に紅白に分かれて秋の大運動会…というイメージがいまだに抜けません
まぁ今や年寄りの戯言ですな…
それはともかく10月10日はジュージューという語呂が
お好み焼きを鉄板で焼く音ということで
「お好み焼きの日」です!
制定しているのは広島県広島市西区に本社を置き
「お好みソース」などを製造・販売するオタフクソース株式会社です!
…ということはここでいう「お好み焼き」は
きっと広島の「お好み焼き」ですね!
関西風も美味しいとは思っていますし好きですが
やはり地元のソウルフードがいいですねぇ
生地が薄くて具と混じってなく
一般的な「粉もん」ではないところがいいのですよねぇ
1年に数回、墓参りを兼ねて広島・呉に帰省した際には
「お好み焼き」と「呉の細うどん」は絶対に外せないメニューです。
まぁ「お好み焼き」は都内にも食べられるところが多くあるのですが…
そういえばしばらくこっちでお好み焼きを食べた記憶がないですね
高田馬場あたりに近いうちに食べに行ってきます!

さてさて

本日は「キヤノンAE-1プログラム」のカメラ修理を行っています。
1981年発売のカメラです。
キヤノンAシリーズの中でも後発ということもあり
構造的にも「Aシリーズ」の中で最も洗練されたカメラだと思います。
「Aシリーズ」は機械的な基本構造は全て最初の「Aシリーズ」である
1976年発売の「AE-1」がベースとなっています。
今回の「AE-1プログラム」も同様ですが
ただし周辺の電子制御部は最初の「AE-1」から5年経過していることもあり
全くの別モノとなっておりこの時代の進歩の速さを感じられます。
中身を見れば一目瞭然ですが通常に使う上でも
ファインダー内情報の表示方法等にその辺りの違いを感じられます。
「AE-1プログラム」の内部制御に比べると
「A-1」辺りもずいぶん古く感じてしまう部分が多いと思います。
それでも先述した通り機械的部分のベースは
最初の「AE-1」のままなので
機械的トラブルは同じような症状が起こります。
「Aシリーズ」で有名な「シャッター鳴き」もその一つです。
今回お預かりの「AE-1プログラム」も
やはり「シャッター鳴き」が起こっています。

「シャッター鳴き」以前に今回の「AE-1プログラム」は
そもそもまず電源が全く入らない状態でした。
電池室に新しい電池が入れられていたものの
端子(特にマイナス側)にびっしり緑青が付着しており
まともに通電しない状態でした。
電池室側の端子だけではなく裏側のハンダ部や配線も同様で
配線の交換が必要な状態です。
配線を交換し端子を磨き、まずは通電できる状態になり
シャッターは切れるようになりましたが
それ以前に強制的にシャッターを切って確認済みでしたが
やはり激しいシャッター鳴きが起きている状態でした。
電池室修復時にミラー駆動部の整備も行える状態にありましたので
ミラーボックス横のシャッターなくの原因となるギア部の
清掃注油を行います。
さらにミラーボックスを挟んで反対側の
オート時の絞り制御レバーも動作不良を起こしていたので
こちらもギア部の清掃注油を行います。

まずは全体的に正常に動く状態にはなりました。
さらに電気的な調整を行い露出計や
オートの精度を出していきます。
電子制御がかなり進んできている時代のカメラなので
分解整備には非常に神経を使います。
それでも「AE-1プログラム」はまだ整備性の良好な部類です。
外観は非常にキレイな個体の為
今回の整備でかなり気持ちよく使えるカメラになると思います。

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ニコンF2フォトミックAのカメラ修理

今日は10月9日…たくさんの記念日が制定されている日です。
「トラックの日」「塾の日」「東急の日」
「アメリカンドッグの日」「散歩の日」「熟睡の日」…等々
そんな中に「道具の日」というのもありますね。
「どう(10)ぐ(9)」(道具)と読む語呂合わせからですね。
仕事柄、いろいろな道具を使いますし
あまりメジャーな仕事内容でもないので
普通に市販されている道具では具合が悪く
自作した道具を使うこともよくありますが
道具次第で作業の効率は全く変わってくるので
道具は非常に大切です。
ただこれも必要以上にこだわると
おかしなことになってしまいます。
一時期は精密ドライバーとかピンセットに必要以上に
凝った時期があってちょっと高価なモノを
使ったりしたこともあったのですが
メンテをすることで長く使える道具もありますが
所詮多くの道具は消耗品です。
必要以上に良いモノは逆にコスト的に効率が悪くなり
適度に良いものを頻繁に交換したほうが効率は上がります
何よりもミスの防止になります。
例えばドライバーやカッターの刃にしても
高価なものは持ちもよく食いつきや切れ味も鋭いですが
それでもある程度使い込んでいくと消耗し
新品時の食いつきや切れ味はなくなります。
そこでコストとのバランスにもなるのですが
適度に良いものを頻繁に交換したほうが
トータルでは効率が上がることになります
あくまで目的は作業をミスなく仕上げることで
その上でできる限りスピーディーに…ということなので
その辺のバランスを考えて道具を選ばなくてはならないのですよね…
道具にこだわりたくなる気持ちもありますが
最終的な目的を取り違えないように気をつけなくてはなりませんね
でも道具が大事なのは間違いありません。
駆け出しのころはよくありましたが
つまらない作業ミスの多くの原因が
道具がイマイチだった…ということもよくありました…(苦笑)

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミックA」のカメラ修理を行っています。
フラッグシップ機F2のボディに
フォトミックAファインダーが装着されたモデルです。
前モデルの「F」ではフォトミックファインダーが
後から開発されたこともあってデザイン上や
機能的にもアンバランスな部分がありましたが
F2ではアイレベルと同時にフォトミックファインダーが前提として
開発されており「F」に比べると随分スマートになりました。
それでもこの時代のニコン機らしく武骨さに溢れていて
それはそれでまた魅力でもあります。
「F2」がデビューした段階ではまだ対応するレンズは
「非Ai」の時代であり露出計連動はいわゆる「カニの爪」で行われます。
その後、レンズシステムが次世代を見据えた「Aiニッコール」に
モデルチェンジされたためフォトミックファインダーも
Aiレンズ対応のものが発売されます。
それが今回の「フォトミックAファインダー」です。
カニの爪連動ではなくAi連動となったため
逆に非Aiレンズだと開放測光での連動は不可能です。
しかしながらフォトミックファインダー側のAi連動爪は
引っ込めることができるので装着可能ではあります。
他、Aiレンズ側に直読用の絞り値の刻印がされているため
ファインダー内絞り値はレンズ側の刻印を直読する形式にかわりました。
個人的にはここに関しては以前の「非Aiフォトミック」のほうが
見やすかったと思います。

お預かりしている「F2フォトミックA」は使われないなまま
何十年も仕舞い込まれていたものと思われます。
その際に電池も入れっぱなしだったため
電池室を開くと白い粉に覆われた腐食した電池がゴロンと出てきました。
当然のごとく電池を入れ替えても露出計は動きません。
またあらゆるところに油切れだったり
あるいは古い油脂に汚れが混じったりして
動作不良が起きています。
シャッターの精度も出ていません。
モルトももちろん全滅です。
何かが致命的に破損している訳ではありませんが
このままではとても撮影に使用できる状態ではありません。

全体的に徹底的に清掃整備調整が必要な状況です。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
ちなみに露出計不動の最大の原因は
電池室端子を支える部分が折れてしまっているために
端子が不安定になっており接触不良になってしまうためです。

端子や配線の緑青・腐食も酷いのでここも対処が必要ですが
電池室を外してみると…

見事に突起部が折れてしまっています。
負荷の掛かる部分が樹脂製なので経年劣化で
破損しやすくなってしまいます。
堅牢でオーバークオリティな部品を数多く使うF2の中で
唯一の泣き所ですね。ここもうまく対処して
端子をしっかりと固定していき周辺の配線は交換で対応します。

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ミノルタニューSR-7のカメラ修理

今日は「盗難防止の日」だそうですよ。
日付は「とう(10)なん(7)」(盗難)と読む
語呂合わせからだそうです。
空き巣だったり、車上荒らしだったり
ひったくりにスリ、置き引き、クルマ・バイク・自転車泥棒…
盗難と言ってもいろいろな形があり
悲しいことに日常生活の中でも油断できない世の中ですね…
今では考えられませんが
私が幼かった頃の生まれ育った地域では
30分くらい近所に買い物に行くのに
自宅にカギを掛けないで出かけるのも当たり前で
季節によっては玄関も開けっ放し…ということも普通でした…
まぁ時代と地域が違うので今とそのまま比べられませんが
確かに物騒な世の中になったような気がします。
今や家のカギを掛けずに自宅にいることすら
場合によっては怖いですものねぇ
犯罪を起こす方が悪いのは当たり前ですが
そんな世の中である以上、しっかり自己防衛はしないといけないのですよねぇ
そういえば数年前にうっかり財布を丸ごと
駅の切符自動券売機の前に置き忘れてしまったことがあって
1時間後くらいに気がついてダメもとで
駅に問い合わせしたら
ありがたいことに
中身の現金もそのままに届けられていて
まったく無事に戻ってきたことがあったのですよね…
そういうことが当たり前の世の中になってほしいものです

さてさて

本日は「ミノルタミューSR-7」のカメラ修理を行っています。
「SR-7」自体は1962年発売で
世界で初めてCdS素子使用の外光式露出計を内蔵した一眼レフカメラです。
その「SR-7」が1965年に機能はほぼそのままで
ダイキャストを一新し一回り小型化されたのが
「ニューSR-7」です。
以前のSR-7は前モデルSR-3の後期タイプの
ボディを受け継いだ構造のカメラでしたが
ニューSR-7は次期モデルとなる「SR-T101」と
共通のダイキャストを使用したカメラです。
昨日はほぼ同じとはいえ骨格が全く異なるので
モデル名も「SRー9」に変更しても良いくらい別のカメラかと思います。
ところで「SR-3」からなぜ一気に番号が飛んで
「SR-7」になったかというと
コンパクト機のハイマチック7と同じような理由で
初代ハイマチックの改造モデルがフレンドシップ7号に載って
宇宙で使われたことをアピールする目的です。
ミノルタはこれ以来、後のモデルでも「7」という数字には
特別な思い入れを持たせることが多くなります。
外観の大きさ以外で従来のSR-7と「ニュー」のわかりやすい違いは
露出計CdSの感度切り替えボタンが背面からマウント横に
変更になったことと
底部に後のSR-T同様にon/off/BCの切替SWが付いたことです。

お預かりしている「ニューSR-7」は
まずシャッターを切ることができません。
巻上レバーもロックされた状態で動きません。
こういう場合はまずその現象が
「巻上不可」なのか「シャッターレリーズ不可」なのかを
確認するのがパターンですが
フィルム室からシャッター幕の位置を確認していると
シャッターはチャージされており
「レリーズ不可」であることが確認できます。
これでレリーズが押せるのにシャッターが不動であれば
ミラー駆動部のトラブルの可能性が高いのですが
今回はレリーズボタンがそもそも押せない状態です。
…ということはレリーズロック周りのトラブルの可能性が高いかと思われます。
分解しながらいろいろ動きを確認していくと
どうやら巻き上げた瞬間に解除されるべき
レリーズロック機構が動作不良で解除されないことが原因のようです。
まずは現状確認のために
強制的にレリーズロックを解除すると
シャッターは少々油切れの兆候のある作動音と共に
とりあえずはシャッターを切ることができました。

画僧は本格的分解整備に入る前に撮っておいたものですが
レリーズロック機構以外にも古い油や汚れのせいで
あちこちで動作不良が起こっている状態でした。
シャッタースピードの精度も全く出ておらず
露出計表示の窓の切替も動作不良で固着しています。
さらに電池室周りには結構な緑青が付着しており
露出計も接触不良で不安定です。
機械的な部分、電気的な部分、両方とも
一通りの整備清掃が必要な状態です。
それでも致命的な破損等はないので
キチンと整備すれば快適に使える状態に改善できると思われます。
それではこれから本格的に分解整備清掃に取り掛かっていきます。

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コニカⅡBーmのカメラ修理

今日はこれといってネタにしやすい記念日がないので
過去の10月6日に起こったことを調べていると…
1974年10月6日に「宇宙戦艦ヤマト」のテレビ放送が開始されてますねぇ
この時、私は5歳…再放送も何度もやってたから
世代ど真ん中で夢中になって見ましたねぇ
もはやまったくストーリーは覚えていませんが…(苦笑)
放映開始当初は放送時間帯の裏番組が
「アルプスの少女ハイジ」や「猿の軍団」等の
超人気番組で相当苦戦したそうです…
確かにハイジも猿の軍団も見ていたなぁ
じいさんばあさんがハイジお気に入りだったから
我が家ではハイジ優勢だったかも…
ところで…調べてて気づいたのですが
ヤマトの沖田館長が設定上52歳なんだそうで…
今の私よりも一つ年下なのが地味にショックです…(笑

さてさて

本日は「コニカⅡBーm」のカメラ修理を行っています。
コニカⅡの派生モデルですが
ベースとなる「コニカⅡ」からタイム露出が省略されたものが
「コニカⅡB」で、その「ⅡB」のレンズを
ヘキサノン50mmF2.8からヘキサー45mmF3.5に変更したものが
「コニカⅡBーm」となります。
1957年発売のカメラです。
コニカⅡの特徴である「ダブルヘリコイド式繰り出し機構」や
「二重露出防止装置搭載」は「ⅡBーm」も同様です。
セルフコッキング搭載は次モデルの「Ⅲ」まで待たなければいけませんが
巻上ノブ連動で二重露光防止がついているのは
撮影ミスを減らすことに大きく貢献していると思います。
シャッターチャージそのものはまだ鏡胴上で行います。
シャッターユニットは自社製のコニラピッドSです。
非常に質感の高い鏡胴回りの造りが魅力的なカメラです。

お預かりしている「コニカⅡB-m」は
レンズシャッター機定番のトラブルである
シャッター羽根の粘りが酷い状態です。
チャージしてシャッターを切ると数秒してから
ゆっくりとシャッター羽根が開き始めます。
その際に見える羽根の一部にはベッタリと油滲みが見えています。
さらにその後ろに配置されている絞り羽根にも
油滲みが確認できます。
その影響で絞り動作するものの絞りレバーも少し重い状態です。
この状態で絞りを動かしていると
羽根破損の恐れもありますので簡単に確認して動作は最小限にとどめます。
いずれにせよシャッター・絞り共に羽根洗浄が必要です。
羽根に油が回っているということで
ヘリコイドはグリス切れ気味です。
正確にいうとグリス切れというよりは古いグリスが
固体化しかけているいるような状態で
ヘリコイドが妙に重い状態です。
シャッターユニットも含めた鏡胴周りは入念な整備が必要です。
もちろんレンズ・ファインダーの清掃も必要な状態です。

まだ取り掛かり始めたばかりですが
これからさらに分解を進めてまずはシャッターユニットを分離して
シャッター羽根、絞り羽根の洗浄を行います。
ボディのコンディションは良い個体なので
しっかり整備すれば非常に気持ちよく使えるようになると思います。
いつも思いますがこのあたりの50年代の国産カメラは
品質も良くなってきた上に質感も高く
持っているだけでも嬉しくなるようなものが多いですね。

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