日別アーカイブ: 2026年10月16日

ミノルタSR-1のカメラ修理

今日はこれといった記念日のない日ですねぇ…
それなら…と過去の10/16の出来事を探っていると…
1986年にラインホルト・メスナーが
史上初の8000メートル峰全14座完全登頂を達成した日なのですね。
私も多少は過去に山登りをかじってたので
メスナーの数々の輝かしい登頂記録はいろいろ知ってます。
今でこそ8000メートル峰全14座完全登頂、
いわゆる「14サミッター」は数十人、存在しますし
日本人も含まれますが
やはり史上初の重みは全く違いますよね…
3776mの富士山でさえ空気の薄さを感じるのに
8000m超えですものね…今は簡単にいろいろな情報が集められるので
8000m超のデスゾーンがどれほど過酷な場所か
写真や文章だけとはいえ多少想像することができますが
実際は想像を超えるようなとんでもない場所なのだと思います。
8000m峰は現実味なさすぎてイメージすらできませんが
身体のしっかり動くうちにもう少し日本アルプスの山々は
登っておきたかった気がします(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタSR-1」のカメラ修理を行っています。
毎度、同じことを書きますが
「SR-1」の発売開始は1959年で
当時はトップモデルの「SR-2」をベースとした普及機種でした。
その後、トップモデルが「SR-3」「SR-7」「NewSR-7」へと
中身も外観もモデルチェンジしていく中
「SR-1」も中身や外観はトップモデル同様にモデルチェンジされますが
モデル名はずっと「SR-1」のままでした。
そのため「SR-1」には外観の違いだけで大きく4種類のモデルが存在します。

今回お預かりしている「SR-1」は外付け露出計の
連動ソケットがあり、フィルムカウンターは巻き戻し側
「SR-1」のロゴの文字は緑色であることから
「SR-3」ベースの1961年型と思われます。

お預かりしている「SR-1」は
まずシャッターが切れません。
レリーズは押せますがうんともすんともいいません。
もちろん巻上はロックしていて動きません。
フィルム室からシャッター幕の位置関係を確認してみると
シャッターはチャージ状態のようです。
もしかして何らかの理由でミラーチャージに
失敗しているかと思いましたが底板だけ外して確認すると
ミラーチャージも正常に完了しています。
でもレリーズしてもミラーが全く動けない状態です。
ミラーが動けないので当然ながらシャッターも切れません。
何らかの動作不良でミラー駆動周りがスタックしていて
どうにもこうにも身動きができない状態だと思われます。
それ以外にも積年の汚れや古い油脂類のせいで
あちこちで動作不良が起こっている様子なので
各駆動部の隅々まで清掃整備が必要な状況です。

比較的シンプルなカメラなので整備性は良好です。
ただこの時期のミノルタSR系は
シャッターやミラー駆動部が独特な構造なので
注意深くこれから分解整備に取り掛かります。
加えてプリズムには蒸着の経年劣化を起因とする
プリズム腐食が起こっているので
これは中古良品のプリズムと交換で対処していきます。

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