ニコマートFTnのカメラ修理

今日は「鉄道の日」だそうですよ。
日本国有鉄道が1922(大正11)年に
「鉄道記念日」として制定した
歴史ある記念日です。
1872(明治5)10月14日(旧暦9月12日)、に
新橋駅(後の汐留貨物駅、現:廃止)~
横浜駅(現:根岸線桜木町駅)を結んだ
日本初の鉄道が開業したことと
1921(大正10)年10月14日に鉄道開業50周年を記念して
東京駅の丸の内北口に鉄道博物館(初代)が
開館したことを記念したものだそうです。
都内にいると本当に鉄道はなくてはならない交通手段です。
確かに朝夕のラッシュ時にはさすがにうんざりしますが
ある程度時間が読めて確実かつ効率的に
目的地に到着することができます。
突発的トラブルで遅延や運休もたまにはありますが
非常に時間に正しく秩序よく運行されています。
鉄道を支えているすべての方に感謝ですね。
そして利用者の多くもマナーよく使っていると思います。
都内23区の交通網は鉄道や地下鉄が中心だと思います。
これからも便利にマナーよく使い続けていきたいですね。

さてさて

本日は「ニコマートFTn」のカメラ修理を行っています。
1967年発売のカメラです。
当時のニコンのラインナップはフラッグシップの
「F」と中級機である「ニコマートシリーズ」で構成されていました。
中級機としての前身は「ニコレックスシリーズ」でしたが
製造を外注にしたこともあり最終的に
ニコンの思惑通りにはいかなかったようです。
そして「ニコマートシリーズ」では
コパル製のシャッターユニットを搭載しますが
開発製造ともにニコン社内で行われています。
ニコンらしいクオリティで作られたカメラで
商業的にも成功をおさめます。
そして次世代の「FM/FE」へと引き継がれていきます。
ニコマートシリーズにも後の「FM/FE」と同様に
機械制御シャッター機の「FT系」と
電子制御シャッター機の「EL系」が存在します。
今回は機械制御シャッター機の「FT系」で
最も生産台数の多い「FTn」です。
基本的な構造は最初に登場した「FT」から引き継がれていますが
開放F値補正操作が採用され
絞り環を往復させるだけで開放F値の設定が完了します。
それまではダイヤルで手動セットが必要でした。
そして測光方式が平均測光から中央部重点測光へ変更されています。
さらにファインダー内SS設定表示が追加されました。

お預かりしている「ニコマートFTn」は
シャッターはなかなか快調に動作しています。
当時のコパルスクエアはいろいろなカメラに
搭載されていますが本当に丈夫ですね。
保管状態の悪いものは多少の動作不良を起こしているものもありますが
それも少数派で致命的なトラブルに陥っているものは本当に少ないです。
F一桁機ほどではないとはいえ基本的に頑丈なニコマートFT系に
ベストなシャッターだと思います。
そんな背景もあり機械的駆動部に大きな問題はないのですが
やはり多少の古い油脂の悪影響や反対に油切れの箇所はあるようです。
それ以上に問題なのは露出計で
動作はするのですが設定・明るさに関わらず指針はSWオンと同時に
めいっぱい振り切ってしまい全くコントロールされません。
CDSの劣化かマイラー抵抗の劣化かと思われます。

まだ取り掛かり始めの段階ですが
どうやら露出計のトラブルはCDSではなく
マイラー抵抗の汚れか劣化が原因と思われます。
いわゆる摺動抵抗なので
軽く清掃してみて(強く清掃すると抵抗体が剝げ落ちます)
状況が改善しなければ状態の比較的よい
中古良品のマイラー抵抗に交換で対処します。
この時代のなので比較的ボディは大柄で
内部スペースにも多少余裕があり整備性は良好です。
これからミラーボックスの分離等を行い
機械的駆動部の整備清掃を行いながら
マイラー抵抗の確認も行っていきます。

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