オリンパスペンEES-2のカメラ修理

今日は「鍛高譚(たんたかたん)の日」だそうですよ。
しそ焼酎ですね。甲類乙類混和のお求め易い焼酎ですが
これが美味いのですよねぇ。。。
他の焼酎と同じくロックが美味しいですが
お湯割りでも良いですよねぇ。。。
しそだから梅干が合うのでお湯割り梅干入りで
グチャグチャに梅を潰して飲むのもいいですねぇ
肴は焼き物が合うような気がします。鳥でも魚でも。。。
ちなみに鍛高とは北海道で言うカレイ科の魚のことで
譚は物語という意味だそうです。
メーカーのサイトを見るとタンタカ物語の動画がアップされています。
最初にどこかの居酒屋か何かで「タンタカタン」って聞いたときには
妙な名前のお酒だなぁ。。。と思ったことを思い出します(笑)
これからの季節、お湯割りは良いですねぇ。。。
しばらく味わっていないから買ってこなくては。。。

さてさて

本日は「オリンパスペンEES-2」のカメラ修理を行っています。
EE「S」なのでピント合わせは目測ゾーンフォーカスです。
要はペンEE-2のゾーンフォーカス判ですね。
完全固定焦点のEEシリーズに比べると
目測ゾーンフォーカスとはいえピント合わせがきっちりできるので
薄暗くて絞りが開き気味になるようシチュエーションでは
EES系のほうが安心度は高いですね。
とはいえ、あくまで目測なので
きっちりとしたピントは難しいかもしれませんが。。。
もともとペンEE系というかこのクラスのカメラは
被写界深度を利用して撮るものですから
あまりそのあたりに神経質になることもないですかね。
いわゆるプログラムシャッター機で
露出は完全にカメラにお任せするしかないのですが
シャッタースピードは明るさによって
1/30、1/250の2速切替となり、さらに連動して絞りも選択されます。
単純な指針挟み込み式のオート露出なのですが
非常にうまくできていてこのタイプの露出制御の
良い教材になる構造です。

お預かりしているEES-2は
ペンEE系でよくある絞り固着トラブルが発生しています。
明るかろうが暗かろうが最小絞りで固まったままです。
当然写真はよほど明るいところで撮らない限り
真っ暗な状態になってしまいます。
シャッタースピードをよくよく聴いてみると
速度は切り替わるようなので露出計そのものは動作しているようです。
シャッター羽根もそうですが
シャッター羽根も絞り羽根も非常に小さなバネの力で動作しています。
そのためちょっとした汚れや油分で簡単に動かなくなってしまいます。
EES-2の発売開始は1968年。。。
さすがに内部に汚れがいろいろたまっていてもおかしくはないと思われます。

シャッター羽根・絞り羽根洗浄、シャッターユニット整備
レンズ清掃、ピント調整、露出計・オート調整
ファインダー清掃、一通りの整備を行いました。
非常に気持ちよく使える状態になったと思います。
やっぱりペンEE系はこのグレーの貼り革が似合いますね。
初代EE(S)に比べるとカウンターは自動復元式となり
裏蓋は蝶番式になり。。。と使いやすさは格段に進歩しています。
常に持ち歩くカメラとしても
非常に使いやすい1台ではないかと思います。

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オリンパスM-1のカメラ修理

今日は「御事納め」の日です。
農作業等の1年の作業が終わる日ということですね。
御事始めは2月8日です。
この2つをまとめて「事八日」と呼ぶこともあります。
ちょっとややこしいのが
この場合の「事」とはコトノカミという神を祭るお祭りのことで
コトノカミが「田の神様」であれば今日は「御事納め」なのですが
「年神様」であれば今日は「御事始め」の日になるのだそうです。
農耕に勤める人の立場で言えば今日は「御事納め」で
年神様から見ると今日は「御事始め」ということです。
ところで、御事納めである12月8日には、
里芋・こんにゃく・にんじん・小豆を入れた「御事汁」を食べる風習があったのだそうです。
まだまだ師走は始まったばかりで
これからが大変な時期ですが素朴な「御事汁」で和みたいですねぇ。。。(笑)
さぁ、今日もがんばります!

さてさて

本日は「オリンパスM-1」のカメラ修理を行っています。
当店でも頻繁に修理している「OM-1」の初期モデルですね。
1972年7月にオリンパス初のシステムカメラとして
「M-1」、「Mシステム」として膨大なレンズ・アクセサリー群と
共にスタートしましたが当時のエルストン・ライツ(現在のライカ)からの
クレームを受け1973年5月に「OM-1」、「OMシステム」への
改名が行われました。
「M-1」として発売されたのは10ヶ月ほどなので
台数としてはさして多くないとは思われるのですが
意外と中古屋さんでもよく見かけるカメラです。
もちろんOM-1に比べると圧倒的に現存する数は少ないのですが。。。

この「M-1」よ最初期の「OM-1」は
中身の細かい構造や使われている部品がそれ以降のモデルと
少し異なる部分が何箇所かあります。
修理をする立場で注意が必要なのは
メーターや基板、プリズムが載せられている
プラスチックの台座部分が非常に脆いものが多く
無警戒にネジを緩めただけでグズっとプラスチックが
崩れてしまうことがよくあるのです。
最初期のOMやM-1でなくても
この部分はプラスチック製なのですが
M-1と最初期OM-1だけが異様に脆いと思えるので
単純な経年劣化だけではなくて材質が微妙に違うのではないかと思います。
何にせよ、ひとつひとつの作業をより慎重に行う必要があります。

お預かりしているM-1はまず定番のプリズム腐食が発生しています。
毎度のことですが腐食のないプリズムとの交換で対応します。
加えて高速シャッターの精度が全く出ていない状態です。
幕走行が全体的に不安定なのですが
特に後幕の幕速が全く安定せず
シャッターを切るたびに速度が全く違うという状況です。
走り始めのスリットはそれほどではないのですが
後幕の速度が安定しないため
1/1000設定時の走り終わりのスリットが
あるときは1/3000だったり
そうかと思えば突然1/250になったりとなかなか大変なことになっています。
後からわかったのですが単純に幕軸の汚れ等だけの原因ではないようで
清掃してもなかなか動きが安定せず苦労しました。
OM系ですからシャッター不安定の原因は単純に幕軸の問題だけではなく
底部三連ギアの不具合等も原因のひとつになっていたようです。

シャッターはもちろんのこと、ミラー駆動部、露出計、ファインダー
巻上部等々、一通りの整備を行いました。
現在はすっかり動きは安定しています。
付属のレンズは「Mシステム」銘の50mmF1.4です。
こちらもできる限りの清掃を行いました。
M-1よりもMシステム銘のレンズのほうは見かけることが少ない気がします。
貴重なMシステムですが
これで気持ちよく使っていただける状態になったと思います。

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ニコンFMのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「大雪」です。
つい何日か前に「こゆき」じゃなくて「しょうせつ」ですよって
書いたような気がするのですが早いですねぇ。。。
あ、念のために書いておくと「おおゆき」ではなく「だいせつ」です。
「北風が吹いて雪が激しく降り始める頃」という意味です。
首都圏は大雪にふさわしく冷え込んでいて
根シーズンの初雪が降るのではないかと予報も出ていますが
今のところ小雨のようですねぇ。。。
でも個人的には暑苦しい夏よりは冬のほうが好きかな。。。
色んなものの暖かさとありがたさが再確認できるような気もしますし。。。
大雪を過ぎると次は「冬至」でいよいよ年末ですね。

さてさて

本日は「ニコンFM」のカメラ修理を行っています。
ニコマートFT系を祖先とする。機械制御シャッターの中級機で
後継のFM2ともども現在でも非常に人気の高いカメラです。
兄弟機でもある電子制御シャッター機のFE&FE2とともに
70年代後半から80年代の一眼レフを語る上で
外せないカメラだと思います。
FMは1977年の発売でこのカメラの発売で
ニッコールレンズのAi化が一気に進んだといわれています。
(Aiニッコールの発売は1977年3月
FMの発売開始は同年5月)
コパル縦走り金属羽根シャッターを採用し最高速1/1000というスペックは
ニコマート時代と変わりませんが
ボディサイズはニコマートに比べるとかなり軽量コンパクトとなり
デザインもギュッと凝縮感のある質感高いものとなりました。
露出計はLED表示になりましたが
この露出計が少々ウィークポイントで
LED制御部にトラブルが起きた場合は修理不能となることも多い部分です。
せっかく機械制御マニュアル機なのだから
露出計も指針式にしてくれれば良かったのに。。。と昔から思っています(笑)

お預かりしているFMはいくつかトラブルを抱えており
まずは出来上がった写真の一部が真っ黒になることがあるそうです。
一部シャッターが開かないものと思われますが
お預かりしてすぐにシャッター測定をしてみたところ
そのときはたまたま開かないことはなかったのですが
明らかに先幕の幕速が遅く、後幕が走行途中で追いついてしまいそうな
現象が確認できました。
この状況であれば途中で閉じてしまうことも十分考えられるレベルです。
シャッター羽根(幕)根元部分に汚れ等があるものと思われます。
加えてシャッターをチャージした後、レリーズしなくても
何度でも巻上げができてしまいます。
巻上ロックが効いていないものと思われますが
分解してみるとニコンらしく強固な巻上ロックの鍵型部品が
いくつもの細かいクラックができていて変形し
ロックできずに滑ってしまうことが原因と判明しました。
過去に巻上げがロックしている状態で相当強い力をかけたものと思われます。
カメラに限らず全てのモノがそうだと思いますが
動きが悪いときに力任せに動かすのはやめましょう(汗)
そのときとりあえず動いたとしても
かなりの高確率で部品にダメージを与えてしまうことになり
結果的に大きなトラブルを呼び込む原因となってしまいます。
今回のこの巻止め部品も使用不可な状態ですので
中古良品の部品と交換することで対処します。
(FMの中古部品及び部品取り個体はなかなか入手困難です)

写真のレンズは当店のテスト用レンズです。
巻止め部品の交換、シャッター羽根の洗浄・調整
他、各部点検整備一式を行い問題のない状態となりました。
お預かり時には貼り革が全て取り払われた状態だったので
貼り革も新たに貼りなおしました。
気持ちよく使っていただける状態になったと思います。
F一桁機ほどの耐久性はございませんが
それでもさすがにこの時代のニコン機ということで
基本的に非常に丈夫なカメラです。
今回、手を入れさせていただいたことで
当分、快適に撮影をお楽しみいただけると思います。

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コニカC35FDのカメラ修理

今日は「音の日」だそうですよ。
豊かなオーディオ文化を広めましょう。。。ということで
制定された記念日のようです。
中学生くらいの頃に単品オーディオのカタログをやたら集めては
「やっぱりアンプはオンキョーでデッキはナカミチで。。。」とか
買えもしないのに組み合わせを妄想してましたねぇ(笑)
オーディオなんて現在でも凝り始めると
とんでもない世界なので足を踏み入れようとは思いませんが
自宅のオーディオは中途半端な状態で
ここ数年、放置されているので
今でも聴いたり観ることのみはかろうじて可能なのですが
普通にCDとレコードとラジオとDVDが楽しめる環境は一新したいですねぇ。。。
レコードやCDからポータブルプレイヤーに落とすことを考えたら
パソコンも必要なのですよねぇ。。。(現在、自宅にPCはない)
なんにしても少しまとまったお金が必要ですねぇ。。。
さぁ、気合入れて仕事しますか。。。(笑)

さてさて

本日は「コニカC35FD」のカメラ修理を行っています。
「じゃーに~コニカ」でお手軽コンパクトカメラとして
大ヒットしたコニカC35をベースに
38mmF1.8の大口径ヘキサノンレンズを搭載し
シャッタースピード優先AEを装備し
露出や絞りのコントロールも意識して行うことができるようになった
ノーマルC35に比べると少し上級者向けのカメラ。。。
それが「C35FD」です。
レンズが大きくなったためさすがにノーマルのC35に比べると
少し大きく重くなりましたが
それでも十分にコンパクトです。
キャッチコピーは「すご腕じゃーに~」です。

お預かりしている「C35FD」は人気のブラック塗装です。
シャッターはとりあえず動作してはいます。
シャッタースピード優先AE専用機なので
まずは電池を入れて露出計が動作しないと話にならないのですが
ファインダーを覗いてみると。。。
「露出計指針がありません(見えません)」
以前に指針が折れてしまっている個体を見たことはありますが
これも折れているのか。。。
露出計が動いているかどうかわかりませんが
シャッターを切ってみるとオート制御は全く効いておらず
常に絞りは開放で切れてしまいます。
仮に露出計が動いているけど指針が見えないだけとすると
さらに状況は心配です。
オート制御はファインダー内指針を挟み込むのではなく
中心を挟んで反対側の針を挟むのですが
その反対側の指針もない可能性が。。。
指針が折れているにせよ、何らかの理由で見えないにしろ
通常の状態ではこの状況は考えづらいので
まず間違いなく分解品、それも素人分解品の成れの果てと思われます。

何はともあれ、分解して状況を確認するのですが
やはり素人分解品であることは間違いなく
露出計指針はファインダーブロックの下で押しつぶされてました
ファインダー清掃か何かで
おそらくファインダーを外したのではないかと思われますが
組むときに露出計指針を挟み込んでしまったようです。
そのため挟み込み側も指針を挟み込めず常にオートは開放になってしまうわけです。
もちろんひん曲がってしまっている指針はできる限り修正しますが
不具合はそれだけでなく電池室やCdSのハンダ付けも酷いもので
あちこちで断線寸前です。
これもおそらく電池室に腐食があったため直そうとしたのだと思われますが
どこもかしこも酷い処置方法です
ご依頼者様がどういった経緯でこれを入手されたかまでは聞いていないのですが
(手に入れたばかりだということは聞きましたが。。。)
こういう酷い分解品は通常販売ルートでは出回ってほしくはないですねぇ。。。
オークション等でのジャンク品であればしかたないかもしれませんが。。。

とにかく前回分解時の再組み立て全てが雑すぎる。。といった個体でしたが
不幸中の幸いは致命的な部品破損や変形がなかったことで
もう一度分解して各部のチェックや整備・調整を行いながら
再組み立てすることで問題なく使える状態になりました。
かわいそうにちょっと酷い目にあってしまっていたC35FDでしたが
これでまたもう一度気持ちよく動けるようになったと思います。
悪い夢でも見たと思って新しいご主人様と
いろんな所に出かけていただければと思います。

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ヤシカフレックスのカメラ修理

今日は「アルバムの日」だそうですよ。
ここでいうアルバムはCDやレコードではなくて
写真のアルバムのことです。
フエルアルバムでお馴染みのナカバヤシ株式会社が制定した記念日です。
昔のように写真をプリントしてアルバムに貼るという行為は
今となっては随分少なくなったとは思いますが
やはり大切な思い出はちゃんとプリントしてアルバムにしたほうが良いと思います。
ふとしたときに見返すのにアルバムはやはり便利です。
時間が経つとアルバムの大切さって再確認できると思うので
撮ったときにはついつい後回しにしてしまう
プリントやアルバム作業もなるべく行っておいたほうが良いと思います。
ディスプレイで見る写真とプリントした写真は
そもそも色味が全く異なるのでまずはプリントですね。
私もここ数ヶ月で撮った写真のプリント整理やポジ整理が
さぼりがちになっているので今年中には終わらせたいと思います。
たまたま私がそうだっただけかもしれませんが
2000年頃までの写真はなんだかんだとプリントが残っていて
(あまり整理はされていませんが)
たまに引っ張り出して「懐かしいなぁ。。。」と眺めることが多いのですが
デジカメが普及してきて私も使っていた
2003~2010年あたりのプリントしていない写真はPCの奥底に眠っているはずなのですが
なかなか見返すことがないのですよねぇ。。。
デジでもフィルムでもやはりプリントしてアルバムにしておくことは
記録と言った意味でも大事だと思います。

さてさて

本日は「ヤシカフレックス」のカメラ修理を行っています。
ヤシカフレックスはこの時代のカメラにありがちではありますが
同じモデル名でも色々な種類が合って細かい判別の付きにくいカメラでもあります。
それでもキヤノンのバルナックカメラ程ややこしくはありませんが。。。
今回、お預かりしているヤシカフレックスは「新B型」とか
「B後期型」と呼ばれているモデルだと思われます。
1957年の発売です。
フィルム装填はスタート合わせ方式のセミオートマット
シャッターユニットはコパル製で最高速は1/500です。
レンズ前面フィルター取り付け枠はバヨネット(Bay1)で
レンズの左右に絞り・シャッターのダイヤルが配置されています。
絞り値。SS値はダイヤルと連動して
ビューレンズ上部に表示され上から確認しやすい構造です。
レンズはヤシコール80mmF3.5で
当時としては最新のスペックだと思います。
現在、撮影を楽しむとしても非常に使いやすいスペックだと思います。

レンズシャッター機では定番ですが
やはり今回もシャッター羽根に少し粘りがあるようで
このままだと撮った写真が場合によっては真っ白になってしまいそうです。
この時代二眼レフはどれもそうですが
やはりファインダーミラーは劣化して曇っていて
お世辞にもファインダーは見えやすいとは言えません。
フィルムカメラのファインダーは
快適に撮影できるかどうかの生命線と言えると思いますが
スクリーン清掃と並行してミラーは交換いたします。
もちろんシャッターユニット全体の整備
巻上、巻止め部の整備も行います。

今回は外装のご依頼者様からのご要望で貼り革を全て交換しています。
非常に締まった印象となり気持ちよいですね。
ファインダーの見えも格段に良くなりました。
レンズ清掃も行いましたが若干の汚れは元々あったものの
非常にコンディションが良く映りも非常に期待できます。
これから心機一転で長くご依頼者さまの相棒となると思います。
私の使っているオートコードも中途半端に革張貼り替えしてそのままなので
キレイに貼りなおしたくなってきました。
中身が快調なのは当たり前の大前提ですが
外装がキレイになるとやはりテンションが上がりますよね。

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キヤノネットQL19のカメラ修理

今日はこれといって興味をそそられる記念日がないのです(苦笑)
。。。というわけで少々早めですが
年末年始のお知らせを。。。
HPトップで既にお知らせしてはありますが
年内は28日までの営業で来年は5日からの営業です。
少々ご迷惑をおかけして申し訳ないのですがご容赦願います。
今年の年末年始は地元・呉で過ごす予定です。
。。。とはいっても残念ながら既に実家はないので
ビジネスホテルを予約済みです。
お正月を呉で迎えるのは久しぶりですね。
これによりここ数年恒例になっていた元旦の丹沢登山は今年は中止です。
まぁ、丹沢は改めていつでも行けますしね。
お正月は地元の幼馴染とおっさん二人で
子供の頃を思い出しゲイラカイトをあげる予定です(笑)
ゲイラカイトは夏のうちに手配済みです。
結構楽しみなんですよ~良い天気だといいなぁ。。。

さてさて

本日は「キヤノネットQL19」のカメラ修理を行っています。
社会現象となった初代キヤノネットに続くモデルです。
初代の後にキヤノネットジュニア、キヤノネットSと発売されていますが
Sは弟分的ポジションですし、Sが出て1年後にはQL17/19が出たので
実質的な後継機と言って良いと思います。
その名の通りクイックローディングを装備し
フィルム装填が非常に簡単になりました。
初代では底部にあった巻上レバーや巻戻しクランクは
一般的な上カバー部に移動され
露出計はセレンではなくCdSを受光体としています。
レンズはSE45mmF1.9の大口径です。
キヤノネットはシリーズ一貫してシャッタースピード優先AEで
マニュアルも使用可能(露出計はオフになる)ですが
それはこのQL19でも同様です。
そのあたりのメカニズムは基本的に初代と同様です。
シャッターユニットも初代と同じくコパルSVです。
少々独特だった初代と比べると
一般的な使い勝手が良くなったモデルだと思います。

お預かりしているキヤノネットQL19は
キヤノネットシリーズ全般に多い絞り固着のトラブルを抱えています。
それからこのタイプのキヤノネットに非常に多いのですが
電池室内部に当時の水銀電池が入ったままで
まずは電池室蓋がビクとも開きません。
当然、電池室及び電池室からのリード線は腐食していて
露出計は全く動きません。
加えてファインダー内のブライトフレームを映し出している
ミラーが外れているらしくブライトフレームが視野に対して
斜めに見えています。

この電池室の蓋を開けるのに実は相当苦労しました(苦笑)
中は当然、緑青だらけでですがマイナス端子自体はそれほど
問題ないようです。それでもこれではアースが全く導通しません

ちょっとわかりにくいですが電池室裏側もびっしり緑青が付いています。
水銀電池や酸化銀電池はガスを発生させるので
液漏れがなくても周り中を緑青だらけにしていきます。
実は電池室からのリード線が繋がっている
メーター上の可変抵抗も少し緑青が出ています。
もはやキレイな電池室は非常に入手困難です。
幸い今回の場合は清掃と磨きで何とか再利用できそうです。
ただし端子の一部と蓋部分は交換します。
その後、露出計が生き返って発覚したのですが
CdSも劣化しているようで抵抗値が非常に大きくなっており
強い光をあててもほとんど露出計指針を振ることができません。
こちらは問題ない中古CdSが在庫にありましたので
交換で対処します。
もちろん絞り機構、シャッターユニット整備、レンズ・ファインダー清掃と
一通りの点検整備一式も並行して行います。

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ペンタックスSLのカメラ修理

今日は「ビフィズス菌の日」だそうですよ。
いわゆる「善玉菌」です。腸内環境って大事ですよねぇ
善玉菌といえば「乳酸菌」もそうなのですが
腸内に住んでいる数が全く違うそうで
ビフィズス菌は乳酸菌の100倍から1万倍住んでいるのだそうです。
ビフィズス菌や乳酸菌といえば
やっぱりヨーグルトですよね。
ヨーグルトを食べることは良いことばかりで
一時期毎日食べるようにしていたのですが
あまり続きませんでした(汗)
またチャレンジしたいと思います!
ほんと、カメラのメンテばかりじゃなくて
自分の身体のメンテをもっと積極的にやらないと。。。(苦笑)

さてさて

本日は「ペンタックスSL」のカメラ修理を行っています。
大ヒット作ペンタックスSPから露出計を省略したカメラです。
少し前にキヤノンFPのブログでも書きましたが
この時代ではまだまだ「内蔵露出計」の信頼度は決して高くなく
(精度的に大きな問題があるわけではないですが)
本格的な撮影は単体露出計を使う。。。という考えが強く残っていました。
そのためあえて露出計を搭載していないモデルというのも
多く存在しました。SLもそんなカメラのひとつです。
今となっては古いカメラはCdSの劣化や抵抗の劣化で
トラブルを抱えているカメラも多く
それなら最初から露出計のないカメラのほうが良いという考えで
なかなか人気のあるカメラでもありますね。
確かにシンプルで潔くメンテナンス性も良いカメラです。
少々、話が逸れますが。。。
私も個人的には昔からあまり内蔵露出計って使わないほうです
それでもネガであれば内蔵露出計に頼りますが
ポジの場合はやはり外部露出計を使うことが多いです。
画面内で輝度差がある場合は特に。。。
昔はスポットメーターで輝度差のある場合はひとつひとつ丁寧に
計っていましたが今は露出計代わりにコンデジを使っています。
これも実は万能ではなくて背面モニターの再現性のクセや
コンデジそのものの露出傾向がある程度使い慣れていないと
大失敗することがあるのですが。。。
露出は突き詰めていくとなかなか難しいものですが
結果が安定して得られるのであれば
どんな形であれ自分にあった方法で良いかとも思います。

本題に戻ります。
お預かりしているSLは高速シャッターの精度が全く出ていません。
先幕・後幕のバランスが崩れていて
1/1000だとほぼ開きません。わずかに走り始め1/5くらいが開く程度です。
1/500でも開ききらないことが多く
1/250でやっと安定して開きますがもちろん両端で露出差がかなり出ている状況です。
先ほどの露出計の話ではないですが
いくらきっちり露出を計って正しい値を導いても
シャッタースピードやレンズの絞りが正しく調整されていなければ
何の役にもたちません。
SP系のカメラは発売されてからかなりの年数が経っていることもあり
未整備の個体だとシャッターは切れていても
まず高速シャッターの精度は出ていないのが当たり前だと思います。
全体的に狂っているのならネガであればまだ問題ないかもそいれませんが
写真の両端で露光差がある場合はネガだろうがポジだろうが
確実に影響が出てしまうので
やはり何年かに1回はシャッタスピード点検は行ったほうが良いと思います。
(こう言っておいて何ですが
あまり神経質になりすぎることもないとは思いますが。。。)

シャッター幕軸の清掃・注油でSSの問題はクリアできると思います。
もちろん一緒にミラー駆動部、巻上部等、各部の清掃も行います。
一緒にスーパータクマー50mmF1.4もお預かりしているのですが
レンズ側にはまったく問題はないのですが
ファインダー上でのピントが少しズレているようで
無限遠が出ないようです。
(フィルム面では問題なし)
合わせてこちらの調整も行っていきます。
露出計がないことも合ってSLは非常に整備性の良いカメラです。
機能もデザインもシンプルで非常に良いカメラだと思います。

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キヤノンFTbのカメラ修理

今日から12月ですね。
本格的な冬の到来ということもあり
本日は「カイロの日」なのだそうです。
カイロといえば今は使い捨てカイロが多いのですが
私は昔ながらの「ハクキンカイロ」を使っています。
これがとても暖かくて冬場には手放せません。
確かにベンジン入れる手間や多少の手入れは必要ですが
使い捨てカイロよりずっと暖かくて良いですよ~
使ったことない方は是非一度使ってみてくださいませ
一度使うと手放せなくなると思います!

さてさて

本日は「キヤノンFTb」のカメラ修理を行っています。
1971年にフラッグシップのF-1と
新マウントのFDレンズが発売され
その技術をフィードバックした中級機というポジションで
発売されたのがFTbです。
基本的仕様はF-1との共通点も多く
非常に良くできたカメラです。
基本的にはFDレンズとの組み合わせで開放測光を行いますが
従来のFLレンズとの組み合わせでも絞込み測光が可能です。
F-1と同様にコンデンサレンズの後方に
CdSを配置して中央部部分測光となります。
この時期のキャノン機お得意のクイックローディングも装備し
フィルム装填も簡単に行えます。
セルフタイマー部はF-1と同様に
絞り込み機能やミラーアップ機構も組み込んだ独特の仕様です。
当店でも修理依頼の多いカメラですが
基本的には非常に丈夫なカメラです。

お預かりしている「FTb」は
まず1/1000、1/500でシャッターが開きません。
先幕の幕速がかなり遅いようで
後幕とのバランスが大きく崩れていることが原因です。
1/250でやっと開きますが
その場合でも写真両端でかなりの露出差が出てしまっています。
原因は幕軸の汚れ、油切れによる動作不良と思われます。
露出計は動作してはいますが全く精度は出ておらず
今回は使用電圧を1.5Vとして調整しなおします。
同時に50mmF1.4と28mmF3.5のFDレンズもお預かりしているのですが
こちらもかなりカビが発生しているので
レンズ清掃を行い、ピント精度等の調整・整備も行います。

まずはボディ側の整備から取り掛かります。
キヤノンFシリーズもプリズム腐食の多いカメラで
今回はお預かり時にファインダーを覗いたときには
大丈夫かと判断していたのですが
プリズムを降ろして改めてチェックしてみると
やはり縦方向に流れるような腐食が見つかりました。
それほど酷いものではないのですが
この機会ですから交換で対応します。
FTbはFXやFPに比べると腐食のない中古プリズムの入手が容易です。
それから今回は大丈夫でしたが
キヤノンFシリーズは幕ブレーキの劣化を原因とする
シャッターバウンドが発生していることが多いカメラです。
幕ブレーキ部分も入念にチェックを行います。

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コニカFTAのカメラ修理

今日は「鏡の日」らしいですよ。
ちなみに11月11日も「鏡の日」だったということです。
毎朝、鏡は見ますし、お店にも大きな鏡があるので
比較的、頻繁に自分の姿を鏡を見ますが
見るたびに自分の劣化具合にがっくりきますね(苦笑)
年齢による劣化はしかたがないですが
これ以上何とか口角が下がらないように
鏡を見るたびに口角を上げるように抵抗しています(笑)
しかしここ数年で白髪が増えました。。。
気がつくとセラミックピンセットで目立つものは抜いていますが
キリがありません。。。
まぁ、自分なりに若い時代は十分楽しんだのだから
これ以上求めるのは贅沢ですね。
慎ましく他人に迷惑かけないように余生を楽しみたいと思います(苦笑)

さてさて

本日は「コニカFTA」のカメラ修理を行っています。
1968年に発売されたカメラです。
(ブラックは翌69年に追加設定)
当時のコンパクトカメラでコニカが得意としていた
露出計指針挟みこみ式のシャッタースピード優先オート露出を搭載します。
指針挟みこみ式の影響もあって幾分レリーズストロークは長めですが
絞り優先AEでは実現できない機械制御シャッターでの
オート露出を実現しています。
シャッターユニットはコニカ一眼レフ定番のコパルスクエアSです。
結構大柄なボディで重量もありますが
非常にしっかりできており信頼性の高いカメラです。

FTAには背面にon/offスイッチのある前期型と
露出計スイッチがレリーズ部に組み込まれた後期型がありますが
今回、お預かりしているのは後期型のブラックです。
ご依頼者さまの義理のお父さまがお使いになられていたカメラとのことです。
シャッターはほぼ問題なく切れていますが
露出計の精度が大幅にアンダーにズレていて
それに連動してオートもアンダーになってしまっています。
それからこれはFTAの定番トラブルですが
接眼レンズが酷く曇ってしまっています。
FTAの接眼レンズは現存してる個体のほとんどが
曇っているのではないかと思われますが
これは合わせレンズのバルサム部分が曇っているためで
清掃では完全には改善されません。
今回もできる限りの清掃で対応いたします。
結果からお話しすると通常の使用には問題ないほどには
改善しましたが厳密に見ていくとやはり曇りは残念ながら残っています。

写真は分解に取り掛かり始めの時点でのものですが
これからシャッターユニット、ミラー駆動部等々
各部点検整備に取り掛かっていきます。
シャッターは動作してはいますが
やはり羽根汚れのせいか高速シャッターの精度がいまひとつなので
シャッター羽根の清掃も行います。
写真には写っていませんが一緒にお預かりしている
ARヘキサノン52mmF1.8レンズはカビがかなり発生しているので
こちらの清掃も行います。
写りの評価の非常に高いヘキサノンレンズなので
完成後は是非その写りを楽しんでいただきたいと思います。
それにしてもブラックのFTAは非常に精悍な上に
ちょっと無骨なのがすごくカッコ良いですね。
久しぶりにキレイなFTAブラックを見て惚れ直しました。

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フジカST-801のカメラ修理

今日は11月29日。。。
語呂合わせで「いい服の日」、「いいふぐの日」
「いい文具の日」。。。いろいろあるのですが。。。
なんていっても「いい肉の日」ですよね!
牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉。。。いずれにしても肉は美味し!です。
そういえばまたしばらく焼肉行ってないなぁ。。。
ロースとホルモンと生ビールでお腹一杯になりたいです(笑)

さてさて

本日は「フジカST-801」のカメラ修理を行っています。
フジカSTシリーズは本来M42マウントを採用したカメラですが
シリーズ第二弾となるST-801で独自の開放測光を採用したため
厳密な意味ではM42マウントではなくSTマウントとなります。
ST-801にM42マウントレンズを装着はできますが
その場合は開放測光ではなく絞込み測光となります。
STシリーズ用の交換レンズも絞込み測光用のM42マウントと
開放測光用のSTマウントが存在しますので注意が必要です。
ST-801は1972年の発売開始ですが
当時としてはまだめずらしいLED式の露出計を搭載します。
そして布幕横走りシャッターで1/2000を実現したのは
当時ではST-801だけなのではないかと思われます。
(チタン幕であればF2やF-1が存在しますが)
ちょっと地味なイメージのST-801ですが
なかなか先進的なカメラだったわけです。

その1/2000シャッターですが
現存している個体でも未整備のものはまず精度が出ていないと思われます。
とりあえず開いていれば実質あまり気がつかないかもしれませんが
個体によっては開かない、開ききらない、ということも多いと思います。
お預かりのST801もとりあえず開いてはいます。
ただし、測定機でしっかり計ってみると
シャッター走り始め付近(写真でいうと左端)の露光量はほぼ1/2000ですが
写真中央部分では1/800程度
シャッター走り終わり付近(写真でいうと右端)は1/400くらいになってしまっています。
写真両端で露出が1.5段くらい異なってしまうわけです。
全体的に露光量が多い(SSが遅い)とか少ない(SSが早い)とかであれば
ネガであればあまり気にならないと思いますが
1枚の中で露光量が異なるとネガでもポジでも影響は出ると思います。
特に単一の明るさの被写体を撮影すると顕著に出ると思われます。
シャッター幕軸の汚れ、油切れが原因と思われますが
おそらく調速カムの動きも悪いと思われます。
スローガバナーも若干粘っているようです。
ちなみにSTのスローガバナーは底部にあり
底板を外すと簡単にアクセスできます。

まだ取り掛かったばかりですが
これから本格的に分解整備を行っていきます。
シャッターはもちろん、ミラー駆動部、巻上部の整備
ファインダー清掃、露出計調整等々
各部点検整備一式を行います。

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