ヤシカフレックスのカメラ修理

今日は「アルバムの日」だそうですよ。
ここでいうアルバムはCDやレコードではなくて
写真のアルバムのことです。
フエルアルバムでお馴染みのナカバヤシ株式会社が制定した記念日です。
昔のように写真をプリントしてアルバムに貼るという行為は
今となっては随分少なくなったとは思いますが
やはり大切な思い出はちゃんとプリントしてアルバムにしたほうが良いと思います。
ふとしたときに見返すのにアルバムはやはり便利です。
時間が経つとアルバムの大切さって再確認できると思うので
撮ったときにはついつい後回しにしてしまう
プリントやアルバム作業もなるべく行っておいたほうが良いと思います。
ディスプレイで見る写真とプリントした写真は
そもそも色味が全く異なるのでまずはプリントですね。
私もここ数ヶ月で撮った写真のプリント整理やポジ整理が
さぼりがちになっているので今年中には終わらせたいと思います。
たまたま私がそうだっただけかもしれませんが
2000年頃までの写真はなんだかんだとプリントが残っていて
(あまり整理はされていませんが)
たまに引っ張り出して「懐かしいなぁ。。。」と眺めることが多いのですが
デジカメが普及してきて私も使っていた
2003~2010年あたりのプリントしていない写真はPCの奥底に眠っているはずなのですが
なかなか見返すことがないのですよねぇ。。。
デジでもフィルムでもやはりプリントしてアルバムにしておくことは
記録と言った意味でも大事だと思います。

さてさて

本日は「ヤシカフレックス」のカメラ修理を行っています。
ヤシカフレックスはこの時代のカメラにありがちではありますが
同じモデル名でも色々な種類が合って細かい判別の付きにくいカメラでもあります。
それでもキヤノンのバルナックカメラ程ややこしくはありませんが。。。
今回、お預かりしているヤシカフレックスは「新B型」とか
「B後期型」と呼ばれているモデルだと思われます。
1957年の発売です。
フィルム装填はスタート合わせ方式のセミオートマット
シャッターユニットはコパル製で最高速は1/500です。
レンズ前面フィルター取り付け枠はバヨネット(Bay1)で
レンズの左右に絞り・シャッターのダイヤルが配置されています。
絞り値。SS値はダイヤルと連動して
ビューレンズ上部に表示され上から確認しやすい構造です。
レンズはヤシコール80mmF3.5で
当時としては最新のスペックだと思います。
現在、撮影を楽しむとしても非常に使いやすいスペックだと思います。

レンズシャッター機では定番ですが
やはり今回もシャッター羽根に少し粘りがあるようで
このままだと撮った写真が場合によっては真っ白になってしまいそうです。
この時代二眼レフはどれもそうですが
やはりファインダーミラーは劣化して曇っていて
お世辞にもファインダーは見えやすいとは言えません。
フィルムカメラのファインダーは
快適に撮影できるかどうかの生命線と言えると思いますが
スクリーン清掃と並行してミラーは交換いたします。
もちろんシャッターユニット全体の整備
巻上、巻止め部の整備も行います。

今回は外装のご依頼者様からのご要望で貼り革を全て交換しています。
非常に締まった印象となり気持ちよいですね。
ファインダーの見えも格段に良くなりました。
レンズ清掃も行いましたが若干の汚れは元々あったものの
非常にコンディションが良く映りも非常に期待できます。
これから心機一転で長くご依頼者さまの相棒となると思います。
私の使っているオートコードも中途半端に革張貼り替えしてそのままなので
キレイに貼りなおしたくなってきました。
中身が快調なのは当たり前の大前提ですが
外装がキレイになるとやはりテンションが上がりますよね。

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