ヤシカエレクトロ35Gのカメラ修理

今日は「成層圏発見の日」だそうですよ。
1902(明治35)年のこの日に
フランスの気象学者テスラン・ド・ボールによって
成層圏が発見されたことに由来しています。
成層圏とは、1万m(10km)以上の上空で
気温が一定していて気象の変化がなく
約50kmの厚さで地球を取り巻いている大気の層のことを意味します。
地球の大気の高度約11kmまでが雲のある対流圏と呼ばれ
その上の高度約11~50kmの範囲が成層圏と呼ばれています。
成層圏は雲がなくいつも快晴であり
ジェット機が飛んでいるのもこの成層圏である。
また、成層圏の中にオゾン層が存在し
太陽からの紫外線を吸収しています。
地表と成層圏の間は対流圏で、空気が対流し雲が生じる層です。
成層圏は範囲が広いですが
youtubeとかで調べてみると15mくらいの気球を高度48kmあたりの
成層圏まで飛ばしている動画があり30kmあたりになると
もはや空も真っ暗になりもはや宇宙です。
気温はおよそマイナス40℃ほどのようです。
地面を30km進むのなんて比較的簡単な気がしますが
上空30kmはもう別世界なのですね。

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35G」のカメラ修理を行っています。
1968年発売のカメラです。
基本的にはその2年前に登場した初代エレクトロ35と変わりませんが
モデル名の「G」は「ゴールドメカニカ」で
基板の電気接点にそれまでのロジウムメッキから
金メッキに変更し耐久性を向上させたモデルです。
基本的なスペックは前期のエレクトロに共通の
シャッターはコパルエレク、レンズは45mmF1.7の大口径
電子制御シャッターで絞り優先オート専用の
レンジファインダー機です。

お預かりしている「エレクトロ35G」は電池室を開けると
中に当時のHM-4N積層水源電池が入ったままとなっており
電池室の状態が心配されましたが
幸いなことに大きな腐食や緑青は発生していないようです。
改めて代用電池を入れて動作を確認してみると
とりあえずシャッターは切れるのですが
シャッター制御がうまくできておらずオートの制御は
全く出ていません。
オートではなく「B」にセットしてもシャッターは速いSSで
普通に切れてしまいシャッターを開けたまま保持することができません。
要因はいくつか予想できますが
巻上時にレリーズ軸の戻る「カタン」という音もしないことから
レリーズ軸のゴムブッシュが溶解していることが予測できます。
これがダメだとオートの精度が出なくなるので
これも原因の一つと思われます。
あとは接点の汚れやハンダ・配線の劣化が原因と思われます。
古い電子制御機ですが意外と電子回路内のトラブルは
少ないカメラです。

実は画像にも写ってますが
レリーズ軸のゴムブッシュは跡形もないですね
そこにあった跡だけがかろうじて残っている感じです。
ブッシュは劣化しにくい材質のモノに交換し
他、接点やマグネット等々、シャッターユニットの
整備を一通り行っていきます。
この状態であれば撮影に全く問題のない精度に
仕上げられると思われます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ヤシカフレックスのカメラ修理

今日は「緑内障を考える日」だそうですよ。
「りょく(6)ない(7)」(緑内)と読む語呂合わせからですね。
正直言ってイヤな記念日ですね(苦笑)
緑内障はいったん症状が出始めると改善は不可能ですし
進行を遅らせることしかできない厄介な病気です。
ちなみに緑内障とは、目から入ってきた情報を
脳に伝達する視神経が傷つき、視野が狭くなる病気のことです。
視野の周辺部からゆっくり進行するため、発見が遅れがちとなります。
日本人の40歳以上では約20人に1人が緑内障になっていると報告されており
高齢者になるとその割合はさらに増えるそうです。
早期発見できれば薬で進行を抑えられるが
一度傷ついた視神経は元に戻らないため
治療が遅れると失明となることもあります。
日本では緑内障が失明の原因の第1位となっています。
私は糖尿病を患っている関係と
5年前の脳梗塞以来、左目の動きが悪いため
3ヶ月に1回、定期的に眼科に通っていますが
そのときに眼圧検査も行っています。
やはり年齢を重ねてくるといろんなところの
定期検査が必要になってきますよね…

さてさて

本日は「ヤシカフレックス」のカメラ修理を行っています。
「ヤシカフレックス」は同じモデル名で
非常に色んな種類のカメラが生産されており
その判別がなかなか厄介なカメラなのですが
今回、お預かりしている「ヤシカフレックス」は
またこれがよくわからないモデルです。
一見すると銘板が「Yashicaflex」で
レンズ枠はバヨネット
上下レンズ間左右に絞り・シャッターを変更するダイヤルはないので
よくあるC型かな…とおも思ったのですが
シャッターがコパルMXVで最高速1/500なのですね。
(C型は最高速1/300)
レンズ間のyashicaの文字も黒色で絞り値も黒色です
(大半のC型は赤文字)
そしてフィルム装填はスタートマーク合わせの
セミオートマットではなくて赤窓式なのです。
A2やAⅡ型とも異なりますしちょっとよくわかりません。
レンズはヤシマー80mmF3.5で
ファインダースクリーンにフレネルレンズはありません。
修理する分には細かい仕様やモデル名は関係ないのですが
ちょっと珍しい仕様かもしれません。

画像はまだ現状確認をしている段階でのものです。
おそらくかなり長い間しまい込まれていたままの個体かと思われます。
外装の状態はかなり悪く一部部品が欠落してる部分もあります。
外装に関してはできる限りの清掃を修復を行っていきます。
レンズの状態もかなり悪く
このままではとてもまともに写りそうにないので
こちらも入念に清掃を行っていきます。
シャッターは一通り動作してはいるものの
羽根自体やスロ-ガバナーにやはり粘りがあるようです。
ファインダースクリーンの汚れもひどく
ミラーは劣化で曇りまくっているので交換で対処します。
全体的にリフレッシュして普通に撮影できる状態に仕上げていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパスペンEE-3のカメラ修理

今日は「楽器の日」「邦楽の日」「いけばなの日」だそうですよ。
いずれも「習い事・芸事は6歳の6月6日から始めると上達する」という
言い伝えがあることに由来しています。
日付や年齢はさておき何かを新たに始める
きっかけになればいいですね。
習い事…というかなんでもそうだとは思うのですが
少しづつで良いので毎日続けることが大事だと思います。
そうすれば「できない」と思っていたことができるようになったり
そのやっていることがいつのまにかとてもレベルの高いものに
なったりすると思います。
もちろん毎日少しずつ行う内容の質も大切ですが…
それでも毎日続けていることは良くも悪くも
しっかり身につくと思います。
悪い習慣はなるべく断ち切って
良いことは少しずつでも長く少しずつ続けたいものです。

さてさて

本日は「オリンパスペンEE-3」のカメラ修理を行っています。
「オリンパスペンシリーズ」といえば
ハーフ判カメラの代名詞ともいえるカメラです。
その中でも「ペンEEシリーズ」は
「誰にでも簡単に買ったその日から撮れるカメラ」として
非常に人気の高かったカメラです。
写りの良い28mmF3.5レンズを搭載し
セレン光電池使用の露出計と連動し
プログラムオート露出で撮影します。
ピントは固定焦点でピント合わせは不要
巻上はシンプルなダイヤル式です。
上記の基本構造は初代のEEからEE-3、EFまでの共通部分で
初代から数えて25年の間生産が続けられました。
最後まで生産されていたのは「EE-3」で
1986年まで生産されていたそうです。

お預かりしている「EE-3」は
鏡胴根元部分にある感度リングが破損してしまっていて
その影響でそれより先端方向前端が歪んでしまっている状態でした。
感度ダイヤルは回すことができず
フラッシュモードのままで固着してしまい
感度設定もできない状態です。
フラッシュモードで固着しているため
シャッターは無条件でとりあえず切れますが
露出計が動作しているのかどうか
オート・赤ベロは正しく動いているのかどうかも
全く確認できない状態です。
それらも含めて修理及び整備調整を一通り行います。

画像は一通りの修理整備が完了した状態です。
手前にあるのは破損していた感度リングです。
見事に割れてしまっています。
心配されるセレン光電池は問題なく起電していて
露出計も動作はしていました。
ただ、オートの精度的にはかなり問題ある状態だったので
そのあたりの調整を入念に行ってあります。
そのほかレンズ清掃、ピント調整、モルト交換等も
もちろん行い安心して長く使える状態になっています。

破損した感度ダイヤルはプラスチック製で
同じものを部品取りから移植したのですが
「EE-3」は1973年から1986年まで非常に長く
生産されたカメラなので生産時期によって
微妙に使っている部品が異なります。
今回の感度リングも金属製の時期もあったり
ロゴが異なる時期もあったりします。
今回は運よく全く同じものの部品取りが在庫にあったので
問題なく交換が行えています。
生産が長いものは特に…なのですが
同じ機種でも部品が異なり
交換取り付けがそのままできないなんてことは日常茶飯事です。
そのあたりのノウハウも毎日やっていると
少しずつですが貯まっていくものですね。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパス35EC2のカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの
「芒種」ですね。
「芒」を持った穀物の種をまく季節という意味から
「芒種」とされています。
芒とは、米・麦などイネ科の植物の穂の先端にある
とげのような突起のことだそうです。
江戸時代の暦の解説書『こよみ便覧(べんらん)』では
「芒ある穀類、稼種する時なり」と記されています。
現在では実際の種まきはこれよりも早くに行われています。
西日本では梅雨入りの時期にあたります。
沖縄県では「小満」から「芒種」が梅雨の時期にあたり
沖縄の方言では「小満(すーまん)」「芒種(ぼーすー)」となり
「梅雨」のことを「小満芒種(すーまんぼーすー)」と言うそうです。
本格的な初夏で梅雨入り直前といった感じですね。
次の節気はもう「夏至」です。
なんだか季節が巡るのが早く感じます。
ついこの間まで毎日寒い寒いって言っていた気がするのですが…(笑

さてさて

本日は「オリンパス35EC2」のカメラ修理を行っています。
オリンパス35シリーズは35mm判コンパクトカメラのシリーズで
1940年代から生産が行われ色んなモデルを登場させながら
1970年代まで続きました。
「35EC2」は1971年発売のモデルでオリンパス35シリーズとしては
かなり最後の方のカメラとなります。
1969年に発売された「35EC」の後継モデルとなります。
搭載されるレンズはEズイコー42mmF2.8で
シャッターユニットはミノルタハイマチック等でお馴染みの
セイコーESFシャッターです。
電子制御シャッターでシャッター羽根と絞り羽根を兼用する
プログラムシャッターです。
当然ながら露出はプログラムオート専用となります。
ピントは目測式となります。

お預かりしている「EC2」はまずシャッターが全く切れません。
「EC2」は電圧低下時での誤作動を防ぐため
電池が入っていない、あるいは電池の電圧が足りないと
レリーズロックがかかりそもそもレリーズが押せなくなります。
そのため電池を入れていないで切れないのは正しいのですが
今回は電池を入れても全くレリーズが押せません。
シャッターを半押ししたときに点灯するはずの
バッテリ-チェックも当然ながら点灯しません。
電池室からの電圧が根本的にシャッターユニットに伝わらないようです。
登場から50年以上経過するカメラなので配線等の腐食が原因と思われます。
電池が入れっぱなしではなかったようで
電池室自体は比較的キレイです。

電子制御機は正しく導通することが
正常に動作するための基本なので
劣化した配線やハンダ、各接点の清掃磨き等を
入念に行っていきます。
もちろん制御を行うマグネットの清掃も必須です。
シャッターユニット単体に電圧かけて
動作テストを行ってみたところ大きな問題はなさそうなので
まずは一安心です。
他、機械的な巻上等にも動作不良が見られるので
そのあたりの整備も一通り行っていきます。
少々問題なのがレンズの状態が悪いことで
特に前玉の表面は拭き傷に加えて
コーティングの劣化が酷いことなっており
これは他部品取りからの載せ替えを検討しています。
いずれにいせよ、普通に撮影に問題なく使える状態に
整備を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

コニカC35のカメラ修理

今日は語呂合わせで
「虫の日」なのだそうですよ。
子供の頃は昆虫大好きでしたね。
虫捕りにもよく出かけましたし
なんでも気軽に素手で触りましたし…
(何度か痛い目も見ましたが…(笑))
いつからかとてもとても虫なんて素手で
触れなくなりました(笑
今やカナブンやバッタでさえも素手では触れないですね
これも「オトナになった」ってことのなのか…(笑
それでも花の写真とか撮っていて
ハナムグリがいたりバッタの類がいたりなんかすると
驚かせないようにマジマジと眺めてしまいます。
触ろうとは思いませんが…
でもバッタの後ろ足のあのたくましさとかを見ていると
目が離せなくなってしまうのですよねぇ
そして…「あーマクロレンズ持ってくればよかった!」と
後悔するまでがワンセットです(笑

さてさて

本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
「じゃーに~コニカ」で現在でもお馴染みの
「コンパクトカメラ」です。
「C35」登場以前のコンパクトカメラといえば
コンパクトとは言えども単にレンズ一体式なだけであって
サイズ感はまだまだ大きくて重いものがほとんどでした。
(ある程度の重量感や大きさがないと
高級感に欠ける…といった考えも根強かったと思います)
それがどこにでも気軽に持ち出せてカメラに詳しくなくても
簡単に撮影できる「C35」の大ヒットで
コンパクトカメラのコンパクト化が一気に進みました。
これ以降、各社からリリースされるコンパクトカメラは
何らかの形で「C35」の影響を受けているものばかりです。
それほど「コンパクトカメラ」の代名詞ともなったカメラでした。
写真撮影自体を一気に身近なものしたという功績も
非常に大きかったと思います。

お預かりしている「C35」は
通常のC35から距離計を省略し目測式とし
セルフタイマーとバルブ露出も省略し、
よりシンプルで簡単に撮影できるようにした「C35E&L」です。
その他のシャッターやオート露出制御等の機能的部分に関しては
通常の「C35」と共通です。
1971年発売のカメラです。
お預かりしている「C35E&L」は
まず電池を入れても露出計が動きません。
通常のC35もそうですがシャッター自体は機械式で
電池がなくても動作しますが
その制御は露出計と連動しプログラムオートとなっています。
露出計が動かないと露出計の指針が全く動かない状態で
制御されオート時は常にF2.8開放・1/30で切れてしまいます。
指針が触れてないときに露光不足と判断して
シャッターロックがかかるような機能もないので
とりあえずは動きますが日中屋外だと
ほぼすべての場面で写真が真っ白になってしまうと思われます。
露出計の修理と併せて各部点検整備一式を行います。

画像は一通りの整備が完了した段階でのモノです。
露出計不動の原因は電池室からの配線不良に加えて
ASA感度盤が回ってはいるものの
実際の感度調整孔が連動しておらず
CDSに光がうまく当たらないことも原因でした。
問題個所は修理を行った上で
露出計・オート露出の調整を行い
現在は正しく制御される状態になっています。
ファインダー・レンズも汚れていて
当然ながらモルトも劣化していましたが
全て対処して安心して使い続けられる状態になっています。
少し様子見も行っていましたが
これから最終テストを行って問題なければ完成となります。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ニコンFのカメラ修理

今日は「路地の日」だそうですよ。
「ろ(6)じ(2)」(路地)と読む語呂合わせからだそうです。
路地とは、密集市街地に形成される狭い道のこと
私の生まれ育った呉でも
狭い路地が入り組んでいる地域が多かったですね。
私が住んでいた地域もクルマなんて入れない
それこそ人がすれ違うのも少々気を遣う
狭い路地が住宅を縫うように入り組んでいました。
おまけに坂の多い地域だったので
たいていの場合多少の階段が道のあちこちにあったりします。
またそういう道って近道が多かったり
生活道路となっていたりして
意外と人の往来があるのと
ちょっとした子供の遊び場にもなっていました。
最近、帰省した際にそんな路地を通る機会もあったのですが
比較的昔のままの部分もあったりして
妙に懐かしい気持ちになりました。
狭い路地って何とも言えない魅力がありますよね。
ただ子供の頃の見え方と異なり
「こんなにも狭かったっけ?そしてこんなに坂しんどかったっけ???」と
思うことも多々あり、自分の年齢を感じてしまいます(苦笑)

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
いわずと知れた伝説の名機ですね。
1959年発売のカメラです。
モデル名の「F」はRe’F’lexのFが由来とのことです。
なぜ頭文字の「R」ではなかったというと
アジア圏での発音が様々だったためといわれています。
来たるべき「一眼レフ機の時代」を象徴するカメラとも言えますね。
非常に精度の高い丈夫な部品を精密に組み上げたカメラで
発売から60年を大きく超える現在でも
ある程度のメンテナンスを施せば
当時とほとんど変わらない精度の高い動作を行ってくれるカメラです。
道具としても非常に高い信頼性をおこえるカメラです。
少し心配される点はファインダープリズムの蒸着が
劣化してしまっている個体が多く
プリズムの腐食がファインダー視野に影響を与えている個体が
比較的多いことです。
水没品だったりあまりに大きなショック品、粗悪な分解品だったりすると
もはや修理不可能なことも稀にありますが
普通に保管されていたり使い続けられている個体は
これからもある程度の整備を行っていけば
まだまだ現役で安心して使い続けられるカメラだと思います。

お預かりしている「F」は
やはり長らく使われていなかったものかと思われます。
シャッターは油切れで巻上があまりスムーズではないものの
シャッターを動作させることは可能な状態です。
ただ、終始ミラーが上がったままになってしまっていて
ファインダーでは何も見えません。
ミラー駆動部が固着してしまっているものと思われます。
加えてスローガバナも完全に固着していて
スローガバナが駆動するスローシャッターになると
その全域でシャッターは開いたままになってしまいます。
「F」のスローガバナは比較的固着が多いのですが
これもガバナと取り外して洗浄注油すれば
問題なく改善できると思われます。
そして高速シャッターの精度はさすがに出ていません。
これも幕軸の清掃注油と若干の微調整で
全く問題ない精度に改善できると思います。

分解して整備を行うことが前提として作られているので
整備性はもちろん文句なしに良好です。
画像には写っていませんが装着されてるのは
アイレベルファイダーでさすがに若干の腐食が出てしまっています。
ただそれほどまで視野を邪魔するような状態ではなく
実際の運用にはそれほど悪影響はないと思われます。
残念ながらプリズム府所億に関しては当店では
対応不可なのでここに関しては現状のままとなります。
(もちろんできる限りの清掃は行います)
全体的に油切れや汚れで動きは悪いものの
整備を行えば全く問題なくなるレベルです。
世界初の「チタン製シャッター幕」の状態も良好です。
余談ですがフォーカルプレーンシャッターの金属幕としては
既にキヤノンがお得意のレンジファインダー機に
「ステンレス製シャッター幕」を採用していましたが
ステンレスよりさらに傷や変形に強いのが
このチタン製シャッター幕といわれています。
整備された「F」の巻上やシャッター音を確認していると
何とも言えない精密感にいまだに気分が上がります。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

 

キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は「写真の日」だそうですよ。
1841(天保12)年のこの日に
日本初の写真が撮影されたとされていて
写真機はオランダから献上されたもの
写されたのは薩摩藩主の島津斉彬で
撮影したのは長崎の御用商人・上野俊之丞だったそうです。
ただ、後の調査で、それ以前にも写真撮影が
行われていたことが分かっているのだそうです。
「写真」の意味合いも私が生きている間だけでも
時代とともに随分様変わりしたような気がします。
私は芸術的な観点からの写真に関してはよくわかりませんが
これだけ気軽に写真が誰にでも撮れる時代なのだから
ちょっとした日常のことを気軽に写真で
記録しておくのも良いとよく思います。
そのときは何でもない写真でも
後から見ると思いで深いものになっていたり
開きにくくなった記憶の引き出しの
トリガーになってくれるかもしれません。

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
最近、「AE-1」の修理依頼、比較的多いですね。
少し前にも同じようなことを書いた気がしますが
1976年発売のカメラです。
世界初のマイクロコンピュータ搭載カメラで
きたるべきさらなるカメラの自動化・電子化への流れを
リードするカメラとして開発発売されました。
徹底的な生産の効率化も行われ
同機能のこれまでのモデルに比べて
約300点の部品削減にも成功しています。
そういった部分も功を奏し
他メーカーの同クラスカメラに比べて2万円近く
お安い価格設定にすることができ
普及機で今一つヒットに恵まれていなかったキャノンの
救世主ともなったカメラです。
コスト面だけではなく適度にコンパクトで
基本性能に優れ
非常に使いやすいカメラでもあり
そういった面からも支持されたカメラだと思います。

お預かりしている「AE-1」は
シャッター幕が中途半端な位置で
止まったまま固着してしまっています。
「AE-1」としてはめずらしいパターンでのトラブルです。
そこから巻き上げることもできず
ミラーもアップしたままなので
他の動きも全く確認できない状況です。
「AE-1」は言わずとしれた電子制御機ですが
機構上、いったん走り出したシャッターは
電源が入っていようがいまいがとりあえずは
最後まで走るはずです。
そこから考えると何か機械的なトラブルかと思われます。

強制的に巻き上げると正常なチャージ状態に
することはできました。
そしてそこから機械的に強制レリーズすると
やはり最後まで走り切らず
シャッター幕が途中で止まってしまいます。
それも幕軸の動作不良とかでじわっとシャッターが動いて
じわっと止まるの感じではなく
勢いよく走り出してパシッとある点で止まります。
何かシャッター駆動部に部品か
ゴミかが挟み込まれているような感じです。
分解し始めてすぐにわかりましたが
過去に分解歴があるのは明らかで
それもあまりよろしくない弄られ方をしているのが
一目瞭然です。
シャッターのトラブルはもう少し
分解を進めれば何とかなるとは思いますが
いろいろとこのままだとまずそうな箇所が
ここまででも既にいろいろ散見されるので
入念に細かくチェックしていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ミノルタSR-1のカメラ修理

今日は「世界禁煙デー」だそうですよ。
私もタバコ止めてからずいぶん経ちますが
まぁ確かに身体に良いことはないでしょうねぇ
昔、それなりに重いタバコを吸っていたころ
朝イチ寝起きに1本吸うと
頭がクラっとするのが印象に残っていますが
今、それをやったら確実に脳の血管詰まるんじゃないかと…(苦笑)
でも歳の足りないうちから長年吸っていたこともあって
吸いたくなる気持ちもわかるのですよねぇ…
ただ時代を反映してか大手を振って吸える場所は
街中だと本当になくなってしまいましたね。
私が働きだしたばかりの頃は
まだまだどこでも吸える時代で
会社のデスクに灰皿が普通になって
仕事しながらくわえタバコなんてのも普通でした。
街中にはいたるところに吸い殻が落ちていました。
これも時代の流れですねぇ…
それにしてもタバコって高くなっているのですね。
紙巻きたばこに関してはもはや私が吸い始めた時代の
倍どころかほぼ3倍です…
これが今吸っている方は大変ですね…

さてさて

本日は「ミノルタSR-1」のカメラ修理を行っています。
1959年発売開始のカメラです。
もともと一足先に発売されていたトップモデル「SR-2」の
普及モデルです。基本的な構造は「SR-2」と同様で
差別化のためにSS・1/1000が省略されたモデルです。
その後、トップモデルのほうは
「SR-2」→「SR-3」→「SR-7」→「New SR-7」と
モデルチェンジされていきますが
「SR-1」はそのトップモデルをベースとしながらも
モデル名はずっと「SR-1」のままでした。
そのためタイプも構造も異なる「SR-1」がいろいろ存在します。
外観のボディ形状だけでも4種類の「SR-1」が存在します。

今回お預かりしている「SR-1」は
外付け露出計のソケットが存在し
ロゴの色は黒、フィルムカウンターは巻上側で
外観も少し角ばっていることから
1963年型の「SR-1」かと思われます。
ベースとなっているのは「SR-7」です。

一通りは動作しているのですが
積年の汚れや古い油脂類のために
全体的に動きが重いです。
シャッタースピードの精度は特に高速側で出ていません。
先幕と後幕の幕測バランスがズレてしまっています。
これも幕軸の汚れ等が原因かと思われます。
そしてファインダー及び装着されていた55mmF1.8レンズにも
かなりのカビが発生してしまっています。
長年の間、使われずにしまい込まれていたモノと思われます。
普通に動かすためには一通りの整備が必要です。
長年動いていないものをいきなり動かすとうまく動かないのは
人間だって同じですよね。


画像にも写っていますが
後の「Xシリーズ」だとプリズム前面に貼られた
モルトが原因でプリズム腐食が起きてしまっている個体が
非常に多いのですが
この時代のSR系は同じ場所にコルクが貼ってあります。
プリズム抑えのプリズムに接する部分にもコルクが貼ってあります。
これであればモルトの加水分解に起因するプリズム腐食は起きません。
蒸着時代の劣化で腐食する場合もございますが
古いカメラのプリズム腐食の多くは
周辺に貼られたモルトが原因となっています。
Xシリーズでも同様にしてほしかった部分ではありますね。
SR-7と異なり露出計を搭載していないので
巻き戻し側には不自然ともみえるスペースが空いています。
整備性は良好なカメラです。
これから本格的に分解整備を進めていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ヤシカエレクトロ35GSのカメラ修理

今日は「こんにゃくの日」だそうですよ。
こんにゃくの種芋の植えつけが5月に行われることと
「こ(5)んに(2)ゃく(9)」と読む語呂合せからだそうです。
おでんの具剤としてはよく食べますし
非常においしいですがそれ以外には
正直あまり口にする機会はないかもしれません…(苦笑)
あ、でも煮物とか入っている分には
ちょうど良い触感のアクセントとなって
とっても美味しいですね!
こんにゃくは、低カロリーなうえに食物繊維が豊富で
体内の老廃物を外に出す働きがあります。
昔からお腹の掃除をしてくれることが知られていて
「砂おろし」「砂払い」「胃のほうき」などと呼ばれていました。
私の子供の頃に「こんにゃくはおなかの砂を出してくれるんじゃけえ
残さず食べんさい!」ってよく言われた記憶が…
子供時代にはあまり好きな食べ物ではなかったですねぇ
今では非常においしくいただきますが…
こんにゃくの話ではないのですが
子供の頃の私は非常に好き嫌いが激しく
ばあさんはいつも困っていたそうです。
もちろんその記憶は私にも残っています。
それに比べると今ではたいていの食材を美味しくいただけますねぇ
昔は酸味が強かったり苦みがあるもの
そして野菜類・魚類はことごとく嫌いだったのですが…
味覚も年齢とともに大きく変わるようです。

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GS」のカメラ修理を行っています。
1970年発売のカメラです。
基本的に初代エレクトロ35の改良版で
このモデルからレンズに新コーティングが施され
ヤシノンDXレンズからカラーヤシノンDXレンズとなっています。
レンズの構成やスペックは変更なく
45mmF1.7の大口径レンズです。
いつも書きますが「ろうそく1本の光でも写る」カメラを目指して
初代から作られていてそのための大口径レンズであり
スローシャッターに強い電子制御シャッター「コパルエレク」を搭載します。
そして露出設定は絞り優先オート専用機です。
エレクトロらしくておもしろいのが
ファインダーやボディ丈夫に表示される黄色と赤色の矢印で
同じ色の矢印が絞りリングにも刻まれていて
例えば黄色矢印が点灯する場合は「スローシャッター警告」なので
黄色矢印の方向に絞りリングを回して(絞りを開ける方向)
ランプが点かないように調整します。
赤色点灯の時は逆ですね。
絞りを開くとか絞るといわれてもピンとこない初心者の方にも
わかりやすく撮影していただけるような工夫がされています。

お預かりしている「エレクトロ」は電池室に大きな腐食もなく
電源も安定して入るようです。
オートも細かい精度はともかくとりあえずは動作しています。
ただ、シャッター羽根に粘りがあるようで
よく見ると明らかに羽根の動きが緩慢です。
速いシャッタースピードで切れているときは
パッと見にわかりにくいですが
スローで切れる場面だとその動きの緩慢さは明らかです。
初代からの流れを汲む前期のエレクトロは「B」がありますから
「B」で切ってみると明らかで
羽根の動きが遅いどころか
シャッターが開き切らないことも確認できました。
羽根の汚れもありますが羽根駆動部が動作不良なのだと思われます。

相変わらずのリード線の多さとややこしさですが
いつも書く通り意外と整備性は悪くありません。
いつものレリーズ機構部のゴムブッシュ溶解もあったので
そこも対処を行い、各接点の清掃、マグネットの整備を行います。
そしてシャッター駆動部も入念に清掃整備を行います。
さほど酷くはないのですが
レンズにそれなりにカビもついていますので
レンズやファインダーのせいも入念に行います。
やはりこの頃の前期エレクトロの
ギンギラシルバーは何ともいいですね。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ミノルタX-7のカメラ修理

今日は「花火の日」だそうですよ。
1733(亨保18)年のこの日に
隅田川の両国橋付近で水神祭りの川開きが行われ
慰霊を兼ねた花火が打ち上げられました。
これが「両国川開きの花火」の始まりだったそうです。
現在の「隅田川花火大会」にあたります。
いいですね。打ち上げ花火…
昔は朝早くから場所取りして
そこで炎天下の中、延々と夕暮れまで
開催を待って写真を撮ったことも何度もありましたが
今はさすがにそんなことができる余力はありません(苦笑)
写真を撮るための絶景ポイントではなくても
近くで見上げる打ち上げ花火は迫力も段違いで格別です。
でも行き帰りの混雑具合を考えると
さすがにもう行かないかな…
遠くでも見てもキレイなことには変わりないので
遠くの高台から眺める程度になら出かけたいものです。
花火大会にはまだ少し早い「花火の日」ですが
今年も楽しみですね。

さてさて

今日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
お馴染み宮崎美子さんのCMで大ヒットしたカメラです。
今日は「花火の日」といい夏っぽいモチーフばかりですね。
1980年発売のカメラです。
絞り優先オート専用のエントリー機です。
この時代は各社絞り優先オート専用の
エントリー機を取り揃えていて
それがまた熾烈な販売合戦を繰り広げていました。
物品税の関係もあり価格も押し並べてほぼ横一線でした
それあって各社エントリー機のTVCMも気合を入れて
作っていたように感じます。
しかしCM合戦ではやはり「X-7」の圧勝でしたね。
CMがやたらと注目されがちですが
ミノルタらしい非常に使い心地の良いカメラです。
シルバーとブラックが存在しますが
単なる色違いだけではなく色によって仕様が異なります。
ブラックの方が価格も少し高く少々高級版で
ボディにはグリップが装着され
ファインダースクリーンもミノルタお得意の
アキュートマットスクリーンが装着されています。
シルバーも十分明るく切れの良いスクリーンですが
やはりアキュートマットの方がより明るいです。

お預かりしている「X-7」は一通り動作しているのですが
まずはお決まりの「プリズム腐食」です。
まだ軽微な方でファインダーをのぞくと
うっすら黒い帯が横方向に見える程度です。
プリズム腐食はどれもそうですが
接眼レンズにしっかり目を当ててみるより
少し離して見るとより腐食がはっきりと見えます。
今回も少し離れてみると
くっきりと横方向に黒い帯が見えています。
このまま放置しておくと間違いなく
もはや視野が見えないほどに真っ黒に腐食が拡大します。
この時代のミノルタ機はX-7のみならず
プリズム前面に貼ったモルトの加水分解を原因とする
プリズム腐食が非常に多いです。
X-7は特に腐食の多い機種で対策を講じていない
個体のほぼすべてが腐食を抱えていると思われます。
今回は腐食のないプリズムと交換することで対処いたします。

典型的な電子制御機なので
やはり分解整備にはそれなりに手間がかかります。
しかしながらまだこの類のカメラとしては
整備性は良好な方だと思います。
プリズム交換のみならず各部の整備を並行して行います。
機械的な駆動部分の清掃整備
露出計、オート制御も最終的に
電気的な調整も行って精度を出していきます。
加えて「X-7」はエントリー機が故に
比較的負荷がかかりやすい部分にもプラスチック部品が使われおり
状況によってはそこが破損する場合も多いので
弱い箇所のチェックも行っていきます。
今回は大丈夫そうですが劣化等で脆くなっている場所は
できる限り交換で対処していきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。