キヤノンデミのカメラ修理

今日は「東京駅完成記念日」だそうですよ。
1914年の12月18日に完成式が行われ
20日から開業されたとのことです。
2012年にリニューアルされて
開業当時の姿を取り戻していますが
その佇まいは歴史を感じますね。

さてさて

本日は昨日のペンに続いてハーフ判カメラです。
キヤノンデミのカメラ修理を行っています。
以前に何度か初代デミには真鍮ボディとアルミボディが存在して。。。
なんて話を書きましたが
今回も初期の真鍮ボディのデミです。
発売は1963年、プログラムシャッターを搭載し
ボディ上部の露出計の針にシャッター設定指針を合致させて
露出を決定します。ピントは目測式ゾーンフォーカスです。

ご依頼者のご自宅から出てきたというデミですが
まず何とはなしに露出計窓を見ると。。。
「針が何も出てこない。。。」
光の明るさに合わせて動くセレン光電池による露出計指針は
セレンが劣化によって起電しないものが多く
針が引っ込んだまま出てこないのはよく見かけるのですが
今回はプログラムシャッター指針の太い指針もどこかに隠れたままのようです。
もちろんシャッターダイヤルを動かしても何も出てきません。

他、デミに限ったわけではございませんが
コンパクトカメラはフィルム室の遮光のために
裏蓋部に大量のモルトが貼ってある場合が多く
今回もその大量のモルトが加水分解で劣化することによって
ボディ側の塗装まで侵食してしまっています。
できる限りの復旧を行います。

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セレンはもしかしたらハンダ付けやセレン裏のアースが
接触不良を起こしているだけではないかと淡い期待を持ちましたが
やはりセレン本体が全く起電しないようです。
これはセレンそのもの(中古部品)の交換で対応します。
プログラムシャッター指針が不動だったのは
プログラムシャッター環についているカムから
露出計連動ステーが外れていたことが原因でした。

他、不具合箇所がないかシャッターユニット周りから
各部点検整備一式を行います。

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